音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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ベートーヴェン《告別ソナタ》の祖先を発見しました!?

2017年05月15日 | ベートーヴェン Beethoven


ベートーヴェン《ピアノソナタ第26番 op.81-a「告別」》

作曲家本人が、曲の冒頭に
「Lebewohl(さらば、お達者で)」と、
歌曲でもないのに!!テキストを書き入れた、
とても珍しい曲として、有名です。


この曲は、1809-10年に書かれたとのこと。
ベートーヴェン39歳の頃。

そして、
これと同じ音型が使われている、
ベートーヴェンなんと初期の作品を見つけました!!

それは
《リギーニのアリア「愛よ来たれ」による24の変奏曲 WoO 65》

(WoOとは、作品番号無し、というドイツ語の略語)

この曲の作曲年は、1790年とのこと、
すなわちベートーヴェン19歳頃!?という
とっても若い時期に書かれた曲なのです!!

二十歳前後の頃の音楽的アイデアを、
四十歳頃になって再び使用する・・・

作曲家の生涯における、
長い長い年月を経ての創作の過程が
見えてくるようで、とても興味深く思えます。



追記:

《告別ソナタ》における「さようなら」の相手は、
この曲の献呈者ルドルフ大公であることは、間違いないでしょう。

一方の、初期の《変奏曲「愛よ来たれ」》
における「さようなら」の相手は・・・
一体誰だったのでしょうか!?
この曲の献呈者は「マリア・アンナ・ホルテンシア・フォン・ハルツフェルド嬢」という名前が記されています。
(長い名前(笑)貴族の令嬢であろうことは想像できます)

どんな女性なのか!?
ベートーヴェンとの関係は!?
・・・今の私には分からない・・・
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