音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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「転調」に際し、音のニュアンスを変えるベートーヴェン!?

2017年03月19日 | ◆一言◆

ベートーヴェン《ヴァイオリン・ソナタ》より

原典版の楽譜には、
作者自身は書いてなく、校訂者が補記したものは、ちゃんと括弧が施されていて、この楽譜の使用者は、記載が誰の手によるものか判るようになっています。
丁寧な原典版の楽譜の価値は多大!!その立派なお仕事に敬意を抱きます。

抱きつつ、批判を失礼・・・(苦笑)

天才作者ベートーヴェンが書かなかったことは、
やはり無いほうがよい、無くて然るべき!?理由があるよう、思えました。

上記の譜例では、
左手のスタッカート達が、途中で括弧付となっていました。

ベートーヴェンは、この4音にスタッカートを書かなかった・・・
その理由は!?

たぶん、転調しているからだと思われます。

ト短調g-mollから二短調d-mollに転調している所、
それが表現されるためにも、
周囲のスタッカート達とは別に、
スタッカートでない音を作者は意図して、スタッカートを書かなかった・・・
ということはあり得ると思われるのです。

「敢えて書かない」という記譜法・・・
それを読み取るのは、書いてあることを読むより難しい!?





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