秋のイスタンブールでのこと。
ちょっと遅い朝食をどこかのスタンドで食べて、そのまま写真散歩に出かけようと思い、旧市街のメインストリートを歩いていてた。
すると、ちょっと面白い場面に出くわした。
小さなケバブスタンドがあり、店先の通りには入荷したばかりの「ファンタオレンジ」のペットボトルが沢山積まれていた。
これらは半ダースごとにビニールでラッピングされていたのだが、そのうちの1つをよく見 . . . 本文を読む
パキスタンからイランへの国境を越える列車。
パキスタン側の国境の街「クイ・タフタン」で列車は一時停車し、出国手続きが始まった。
列車の乗客が少しずつ駅の端にある事務所小屋のようなところでパスポートコントロール等の手続きを受ける。
簡単な事務手続きであっという間に終わるのだが、乗客全員の手続きが終了するには随分時間がかかる見通しである。
退屈しのぎに僕は車中を散歩する。
2等車輌の木のベンチ . . . 本文を読む
旅に出ると旅先で色々な人と知り合う。
ちょっと情報を交換するだけの場合もあれば、単に挨拶ですんでしまう時もある。
あるいは何日間かに渡って道中を共にする場合もよくある。
「旅は道連れ」というやつだ。
そうした人たちとの別れ際、お互いのメモ帳に住所や連絡先を交換し合う。
それっきりになってしまうことが結構多いのだが、帰国後連絡を取り合ったり、写真を送り合ったりすることが出来ると、旅の良さを後 . . . 本文を読む
久しぶりに僕はイスタンブールの裏通りにいた。
しょぼくれたロカンタで軽く食事を済ませ、チャイを注文しながらしばしそのテーブルを借り、早速何人かの友人達に手紙を書いた。
運よくすぐ近くにポストがあったのだが、まだ封筒に入れてもいなければ、切手も買っていない。
僕はまた通りに出て切手を売っていろいろな所を探し回った。
少し日が沈みかけた裏通りは随分暗くなってきている。
僕はいかにも時間が止 . . . 本文を読む