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472 マレーシアでインドのCDを買う

2020年03月08日 | malaysia

マレーシア のクアラルンプール へ行った時のこと。自分用のお土産と来るならば、やはりそのお国のCDは欠かせないアイテムであろう。とはいえCDショップの所在を予め調べているわけでもなく、音楽産業が盛んな国でさえCDショップが少なくなりつつある昨今、マレーシアに果たしてショップはあるのだろうか・・・と犬も歩けば棒に何とやらで街の中を徘徊していた。

求めていればいつかは出会うもの。ある建物にCDやDVDの表記を見つけたので早速立ち寄ってみた。天は我らを見放さなかった・・・神様のお導きであろうか、この界隈はインド人街なので恐らくガネーシャ様のお力添えに違いない。

雑居ビルの2階にあるため狭くて急な階段を登って行く。何となく心細い。しかし店に入ってみるとなかなかの品揃えかに見える。もちろんタワレコやらHMVやら、そんな規模では無いことは百も承知なのだが、高円寺とか中野あたりにありそうなマニア相手の店構えに非常に近いものを感じる。狭い空間に高密度の品揃え、そして独特の薄暗さに入り混じる極彩色ジャケの数々・・・ああ、心地よいなあ。

ほぼ100%インドの音楽、インド映画、映画音楽のCDやDVDだ。マレーシアの盤は無いのかと店のおばちゃんに訊ねたら無いという。つぶさに見ると所々にマレーシアのが混じってはいるのだが、まあ殆ど無いと思ってよかろう。インド音楽の知識も無く目当ての演奏家もいないので、ここは当然ジャケ買いとなる。アコースティックな音を聴きたいので、ヴァイオリン演奏の盤を選び買う意思を示した。おばちゃんは盤をビニルから出し、CDデッキに入れた。おお、試聴出来るのか、ありがたい。たゆたうような弦の調べにタブラのリズムが重なる。悪く無い。

おばちゃんから金額を書き込んだ伝票を手渡された。1階の雑貨店でお金を支払い、そこでCDを引き換えろという。なるほど、そういう仕組みなのか。店内の写真を撮っても良いかと尋ねたら快諾してくれた。CDもそこで引き換えのようだ。おおむね500円というお値段は果たして安いのか高いのか。しかし帰国後の楽しみが増えたというものだ。いつかきっと再訪することがあるだろう・・・そんな予感も少しした。

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