水平線の海と空  

草なぎ剛さんのこと、日常の中で感じたことを書いていきたい  【オリビエ】

又吉さん、おめでとうございます

2015年07月19日 05時09分36秒 | 芸能



 ピースの又吉さんが、『火花』で芥川賞を受賞された。
羽田圭介さんと同時受賞です。

 私はかねてから又吉さんのファンでしたから、心から祝福しました。
そして、静かに、おめでとうございますとお祝いを申し上げます。

 単行本になるのを待っていた夫が、『火花』を買ってきた。
先に読んでいいというので読み始めると、心に沁みてくる。
ところが、最近の私には体力がない。
日常習慣にしていることに時間をとられ、途中でストップしたままです。
それどころか、新聞も数種類の週刊誌もほとんど読んでいない。

 5月、九州に旅行し高千穂峡に行ったとき、古事記を読みたくなった。
夫に訊くと、原文と現代語訳と2冊あるというので、帰ってから現代語訳を読む。
分厚い本なので、時間が気になってゆっくり読むことができず、これもまだ途中です。
若いころ、乱読できた体力が懐かしい。

 以前、太宰治の桜桃忌に、又吉さんが太宰を語る会のようなものを開いていた。
チケットの入手は困難だろうと思いながら、私は参加したいと思っていた。
最近はその会のことが目につかなく、残念に思っている。 


舞台

2015年03月30日 16時49分08秒 | 芸能



 『銭の戦争』のドラマが終了して寂しいと思っていたところに、
突然発表された剛君と慎吾君の二人舞台 。
3月26日に発表があり、チケットの先行申し込みが 27日~29日まで。
実質2日間です。
その慌ただしいこと。

 舞台は『burst! 危険な二人』
三谷幸喜さんのオリジナル脚本で演出。
発表時点で、まだ脚本ができていないという。
大丈夫か? しんつよ。

 私は多忙な二人を心配する。

 劇場はパルコ劇場。
座席わずか450席のキャパに驚く。
人気者のお二人に、こんなキャパなんて信じられない。
しかも公演回数の少ないこと。
日本中から集まってくるファンを考えると、チケット獲得は本当に難しい。

 そんなことを考えたりしながらも胸がときめきます。 
三谷幸喜さんのシンツヨの舞台!
ありがとう!
私はそのことだけでも嬉しい。

  宝くじに当たるような確率ですが、私は申し込んだ。
5月19日から家族で九州旅行を予定していて、
日程はその兼ね合いもあった。

 つがらないチケットセンターもあり、申し込んだ後にグッタリです。
私の申し込み口数は少なく、あまり期待できるものではありません。
でも、申し込んだことで、今、私は幸福な気分に浸っています。

 当選発表は明日です。


小岩井農場

2015年03月10日 14時22分51秒 | 芸能



 先日、剛君主演のドラマ『冬のさくら』が再放送された。
録画したものの観る機会がなく、
以前、放送されたものをダビングしていたので、HDDの関係で消去した。

 それで思い出したのが、
昨年の1月にNHKで放送された宮沢賢治の特集である。
今から1年以上前のお話になりますが、
『冬のさくら』の舞台になった岩手県の小岩井農場」が登場した。

 賢治の詩や童話の数多くは、ここで生まれたといわれている。
小岩井農場は賢治が生まれる5年前、明治24年に 開かれた。

 賢治がこの農場に初めて訪れたのは14歳の中学生のとき。
岩手山登山の帰りに立ち寄った。
小岩井農場は賢治の心を惹きつけ、それ以来、賢治は通い続ける。 

 岩手の山々や山麓に広がる田園地帯。
方言によってリズミカルに響く賢治独特の言葉。
心象スケッチ『春と修羅』には小岩井農場で生まれた詩がいくつも掲載されている。

 テレビに小岩井農場の四季がふんだんに映し出される。
『冬のさくら』で愛の象徴として登場した、あの桜の木も見事に映し出されていた。
冬の厳しさに耐えて立っている桜の木も印象的だったが、
最後に映った、こぼれるような満開の桜の花も心を打った。

 残り少ない人生を思い、
真冬に雪をかき分けて桜の木に会いに行くヒロイン。

 思いがけずドラマの背景をたっぷり見ることができた日だった。


剛君祭り

2015年03月04日 20時47分06秒 | 芸能



 フジテレビで1月から剛君のドラマ『銭の戦争』が放送されている。
それと並行して、
過去に放送された連ドラ『僕の生きる道』『僕と彼女と彼女の生きる道』を再放送。

 それが終わった頃、思いがけなくも、
TBSで過去に放送された連ドラ、『冬のさくら』も再放送された。

 2月末にテレビ朝日で『スペシャリスト3』のSPドラマを放送。
テレビ朝日では、2月末の土曜日に放送された『スペシャリスト3』に向けて、
その前週と前々週の土曜日に、続けて過去に放送された『スペシャリスト1』と『2』を放送した。

 剛君は番宣を兼ねて他の番組の出演もあったりして、
剛君ファンの私には、まさに『剛君祭り』という状態です。
『銭の戦争』もあと数話。
これが終わったら寂しくなります。

 『スペシャリスト3』
どうしたことか直前に録画予約を消してしまったようです。
CMのときに、寝室で観ようと立ち上がったときに気づきビックリ。
慌てて途中から録画をする。

 テレビ欄で、ドラマ放送の2、3分前に草なぎ剛の名前を発見して録画予約。
そのままにしておいたらよかったのですが、
5分ほど前だったので録画のリモコンの電源を切った。
どうやら、そのときに私が何かミスをしたらしい。
放送直前の予約をするときには、きちんと録画予約になっていたのに、
私は本編予約を何もいじっていない筈なのに、不思議でなりません。

 そして、放送直前の予約だけがきちんと録画されているではありませんか。
『1、2、3』をまとめてダビングしようと思っていたので、ちょっと残念な気持ちです。
でも、『3』はリアルタイムできちんと観ましたので 、その点であきらめがつきました。

 月曜日の『スマスマ』
東出 昌大さんとのデートが面白かった。
剛君が乗ってきた来たクラッシックカー。

1932年のフォードの車で、『ロードスター・デュース』という車だという。
大きなタイヤの前輪と後輪が車体から出ているオープンカー。
「タイヤに乗れちゃうの」と子どものように後輪のタイヤに乗って喜んでいる剛君。
あれで街中を走ったりドライブをしていたのが面白い。

 シンプルに生きたいという東出さんは、物に拘りを持つ剛君とは正反対。
穏やかな性格に心が安らぎます。
カフェでお食事をして、
剛君のお口のまわりについた汚れを笑いながら拭いてあげる東出さん。

 「年下の僕が言うのも恐れ多いんですが、本当に善人なんだなぁって思う」
デート後に、スタッフから感想を訊かれた東出さんが言った。

 剛君もまた嬉しそうにスタッフに感想を言う。
「すごいいい子。好きになっちゃった」


久しぶりに

2015年02月25日 16時08分23秒 | 芸能



 年末のご挨拶も新年のご挨拶もしないまま失礼してしまいました。
そして、今年ももう2カ月も過ぎようとしています。

 なんでしょう。
他の事で忙しく、
心に感じることはいっぱいあるのですが 、書き方も忘れてしまった感じです。

 剛君のドラマ『銭の戦争』
剛君、絶好調ですね。

 第一話。
後輩が吐いた吐しゃ物を、「食べたら金を貸してやる」と追い詰められる場面。
観ることができなく、リタイアしそうになった。
これからこんな場面が頻繁に出てきたら、とてもついていけないと思った。

 第二話以降はそんなこともなく、剛君の演技は絶好調。

 共演の大島優子さん。
『ネプリーグ』に剛君と一緒に出演。

 その『ネプリーグ』
実は首を長くして待っていた番組です。
伊勢ケ浜部屋の親方と力士が出演するからです。
伊勢ケ浜部屋には応援している宝富士さんがいます。
大好きな剛君と宝富士さんが夢の競演なのです。
想像したこともなかった私にとっては、本当に夢の競演でした。
大島優子さんと宝富士さんの絡みが多く、宝富士さんを見たかった私は大満足。

 伊勢ケ浜部屋は横綱、日馬富士さんをはじめ、多くの関取を抱えている。

 お友達の身内である宝富士さん。
初場所は横綱を破り、先々場所とその前の2場所連続で2大関に土をつけた。

 お友達が私の事を話しているようで、「よろしく」と嬉しい伝言を頂いている。
本場所にもご招待いただいているのですが、
そしてお食事もしようと言ってくださっているのですが、
私のタイミングが合いません。

 先週の2月21日土曜日、NHKの福祉相撲に出演。
歌のコーナーで、
オープニングに私立恵比寿中学の皆さんと一緒に登場して歌を歌った。
赤ちゃんのときの写真や子供の頃の写真も登場して、
インタビューに答えたりしているのが楽しかった。
そして、最後に私立恵比寿中学の皆さんと一緒にもう一曲歌ったのが嬉しかった。

 実は2月11日にも民放の福祉相撲に出演して歌を歌ったようですが、見逃して残念です。

 『ごきげんよう』にも出演している。
恋の話のエピソードが可笑しい。
公園でデートして、お相手が作ってくれたお弁当を食べて部屋に帰ると、
親方が顔を見るなり、「公園でデートしてきただろう」と言う。
ビックリしてどうして知っているのかと尋ねると、
公園のそばに親方の実家があり、親方のお父さんが犬の散歩をしていると、
宝富士さんが女性と楽しそうにお弁当を食べているのを目撃したのだそうです。

 マツコデラックスさんに似ているということで、
マツコさんの番組にも出演したことがあった。

 『ネプリーグ』のことから宝富士さんのお話になってしまいましたが、
機会があったら、宝富士さんの本質をもう少し話してみたい。

 画像の『ロボッツ』のウチワですが、『ロボッツ』は大好きな映画です。
何度観ても飽きない映画です。 


今頃

2014年12月17日 23時58分29秒 | 芸能



 今となっては遠くなった気がしますが、9月のスマコンについて。

一緒に参加するお友達3人が、
飛行機の不具合でコンサートが始まってから、ほんの少し遅れて到着。
私は以前お友達からいただいていた、剛君Tシャツを持参。
お友達が到着したら着用しようと思っていましたが、
コンサートが始まったらそんな暇はありませんでした。

  コンサートは楽しく、剛君を、SMAPをたっぷり堪能した。
剛君のソロはドキドキ、ワクワク。
息を止めて観てた。
良かったです。

 貴公子、吾郎さんのソロもとてもカッコよかった。

  この日、コンサートが終わって明りがついた時、
お友達のお一人からイカの缶バッチがついた、黄色のリストバンドを頂いた。
その缶バッチの見事なこと!
私は嬉しくて、家に帰って腕にはめてしみじみと眺めた。

 2日目。
私は娘と一緒に参加予定でしたが、娘が急病で参加できなくなった。
直前まで無理してでも参加しようと思っていたらしく、
私にそのことを告げていなかったから慌てます。

夫は連休のため、東京勤務の息子の所に遊びに行っていない。
今日のコンサートは無理だなと思う。

 「寝ていたら大丈夫だから行ってちょうだい」と強く言う娘。
困って、コンサート終わりの打ち上げをキャンセルさせていただく。
それを知った娘が、「どうしてキャンセルするの」と怒った。
「私は大丈夫だから、絶対に打ち上げに参加して」と哀願するように言う。

 打ち上げはそのままキャンセルして、
私は急いでコンサートに行く準備をする。
が、どうも心がイマイチ乗ってこない。

 バッグに入れて準備していた、剛君応援グッズのTシャツと手作りウチワ。
これもお友達から頂いた剛君タオルマフラーをバッグの中から取り出す。
それは浮かれる気分ではない私の気持ちだった。

 娘は以前にも初日は参加したものの、2日目に参加できないことがあった。

 今回はアリーナ席だったので、空席にするのが惜しい気がした。
地下鉄を降りて歩いてちょっと広いところに出ると、
「チケット余っていませんか?」と声をかけられた。
「1枚余っています」と言うと、「席はどこですか」と訊く。
アリーナと答えると、考えるように私の顔を見て、
「と言うことは、2枚持っているという事ですね」と言う。
「ええ、ですが、1枚は私が使いますから」
「それは分かっています。1枚持っていて、2枚欲しいんです。交換してくれませんか」

 それはお互いにとってラッキーな状態だった。
その方は私に「2枚のチケットを見せてくれませんか」と言い、
私のチケット2枚を見てちょっと考えた後、後ろ向きになった。
そして振り返り、自分のチケットを私の手に握らせた。
「1万円あげる」
そう言ってサーッと立ち去った。
チケットの下に差額分のお金、5千円札1枚と千円札5枚があった。
チケット代は9千円。
私は「あーっ」と後を追いかけようとしたが、その方はもう遠くに行っていた。 


楽しみ

2014年12月12日 05時14分35秒 | 芸能



 剛君の連ドラが来年1月6日から放送と発表されたとき、とても嬉しかった。
その嬉しさから、思い出の花束の写真を載せました。
以前、剛君の舞台を観に行ったとき、
一緒に観た剛君大好きのお友達が 、
その日、偶然私の誕生日だったのを覚えてくださっていて、
プレゼントしてくれた思い出の花束です。

 連ドラは『銭の戦争』
韓国ドラマのリメイクだそうですが、凄いタイトルです。
韓国のドラマは復讐劇が多いですね。
どうぞ、脚本と演出が素晴らしいものでありますように。
凄く楽しみにしています。

 SPドラマ、『スペシャリスト』
放送は今年の12月頃かと勝手に期待していたのですが、来年1月と発表。
2つのドラマを集中させて、俳優草なぎ剛を深く印象付けるのでしょう。
1月はもうすぐです。
この状況を、とても楽しみにしています。 


思い出

2014年11月21日 15時23分49秒 | 芸能



 10月10日に高倉健さんがご逝去されていたという。
マスコミで発表されたのは10月18日。
大スターでしたから、マスコミが大々的に報道している。

 剛君ファンの私にとって、映画『あなたへ』 が思い出に残ります。
健さんが信頼してタッグを組んでいた、降旗康男監督作品です。
「若い人に降旗監督作品の経験をさせてあげたかった」とおっしゃっていて、
その若い人に剛君も選ばれていたのを嬉しく思った。

 『あなたへ』の試写会のときのことです。
映画が終わると大きな拍手が沸き起こり、とても驚いた。
抽選に当たって集まったバラバラの人たちが、
一斉に拍手をしたのですから本当に驚きます。

 この映画が6年ぶりの映画出演だという健さん。
こんなにもファンが待ち望んでいたのです。
愛されているんだな~と感動をおぼえました。

 健さんが『野性の証明』で訪れたときに知った金沢のステーキ屋さん。
とても美味しいステーキで、
健さんはたまにそのお店にステーキを食べに行かれていたそうです。

 ある日、ステーキを食べ終わったあと、ステーキをテイクアウトし、
「SMAPの草なぎ君と一緒に食べたいんだ」
とおっしゃった健さんのエピソードをシェフが話していたと、
テレビを見ていた人から聞いた。
私は目を真ん丸にして、満面の笑顔になった。

 健さんを尊敬している剛君。
最高のステーキを、健さんと2人で食べたときに感じたであろう剛君の幸福感。
剛君にとって、思い出の一つになっていることでしょう。

 「唐獅子牡丹を歌っている」と剛君が言ったとき、
「聴いたよ。下手な歌だな~」
おっしゃった健さんを、嬉しそうに見ていた剛君の姿が浮かびます。

 以前、非常に珍しいことだったようですが、
『サンデー毎日』に健さんのロングインタビューが掲載されたことがあった。
生い立ちや初恋の女性とのこと。
中国映画に出演したときに、
中国のメディアのインタビューに答えて掲載されたものの転載も印象に残っている。
そこには結婚した江利チエミさんとの出会い、結婚、離婚のことも語っていた。

 私の叔母はジャズが好きで、江利チエミさんの大ファンだった。
私はそんなことを思い出しながら、
そのロングインタビューを読んでいたことも思い出します。

 高倉健さんのご冥福をお祈りいたします。 


待っていました

2014年10月29日 20時21分16秒 | 芸能



 剛君主演のSPドラマ、『スペシャリスト3』の発表があった。
この回で、剛君演じる宅間の冤罪の謎が解明するという。

 剛君は語る。
その過程で、宅間の中にある深い感情も描かれます。
これまでには見せなかった宅間の表情や言動、犯人に翻弄される姿にも是非注目してください」と。
ええ、期待しますとも!

 共演の南果歩さんと久しぶりにお会いしたが、会えばすぐに"宅間"と"姉小路"に戻れるという。
「そうやって、少しずつ関係性を作ってこられたことがすごく嬉しい」と言う剛君。

 これまでのSP『1』『2』は寒い時期の撮影で、
『スペシャリスト』というと冬のイメージだったそうですが、
今回はいい気候の中で順調に撮影が進んでいったそうである。

撮影も無事に終わって、後は放送を待つばかりです。
今冬の放送っていつなんでしょう?
早く放送日を知りたいものです。
待ち遠しいです。 


スマスマ

2014年10月18日 11時58分20秒 | 芸能



 画像は『スマスマ』の一場面ではありません。
『源氏物語』特別公演中の市川海老蔵さんに寄せられた、
市川カニ蔵さんからのお花です。
ユーモラスな慎吾君にニッコリです。

 先週、『スマスマ』の「ビストロ」に沢尻エリカさんが登場。
小学生の頃、剛君のファンで切り抜きを集めていたこと、
そして、「つよぽん」と呼んでいたことを、
本人を目の前にして恥じらいながら話すエリカさん。

嬉しそうな剛君です。

 そして、今週の『スマスマ』での未公開映像。
エリカさんがメンバーそれぞれとツーショット写真を撮った場面があった。
オー、剛君!
エリカさんの肩に腕をかけている。
シャイな剛君にしては珍しく、剛君の嬉しさが伝わってくるようです。

 先週の『スマスマ』はSPで、「ビストロ」が二つあり、フジTV「月9」出演者6人も登場。
その中に、紅一点で柴崎コウさんがいらした。
柴崎さんといえば剛君主演の映画、『黄泉がえり』『日本沈没』での共演が思い出されます。
ですが、『日本沈没』以来、私は柴崎さんを見るたびに苦い思い出がよみがえってくるのです。

 『黄泉がえり』で剛君と柴崎さんは一緒のシーンはありませんでしたが、
柴崎さんの美しさと、大ヒットした柴崎さんの挿入歌が大好きでした。

 ですから、
『日本沈没』完成記者会見のとき、私は各局の情報番組を楽しみにしていました。
ところが、ある番組を観て私の血の気が引いた。
記者が剛君との共演の感想を柴崎さんに訊いたとき、
柴崎さんはちょっと間をおいた。
どんなことを話すのか、会場は柴崎さんの発する言葉に神経を集中させる。

 そこで、思いがけないことが起こった。
柴崎さんは剛君が演技ができないことを大きな声で言った。
なじって、「だから! こんな風にしたらいいんじゃないのと私が言ったの!」
並んで隣に座っている剛君は、斜め前を向いて黙っていた。
会場に沈黙がながれる。
気まずい空気が漂った。

 剛君が口を開いた。
「でも、うまくいっていますから」
きっぱりと言った。
事態の成り行きに、記者も戸惑って次の質問に間が空いた。

 こんな晴れの日に、公衆の面前で主演俳優をこき下ろすものだろうか?
どうしてこの人は、こんな非常識なことをするのだろう。
私は打ちのめされた。

 放送が終わった後、番組の司会者が驚いたように両隣の人と顔を見合わせる。
「怒られているじゃないですか!」
両隣のお二人が黙って頷いた。

 共演者の不協和音が表に出ることを危惧した映画のスタッフが手回ししたのか、
それとも剛君に配慮してくれたのか、ほとんどの番組がその部分をカットして放送した。

 でも、私はその他に、その部分をカットしないで放送したもう一つ他局の番組を観た。
放送が終わると、メイン司会者が驚いたように両隣の人と顔を見合わせ、
「怖いですね~!」と目を白黒させた。

 ある番組の番宣のとき、番宣が終わって剛君と柴崎さんが帰ったあと、
その番組の司会者が言った。
「あの二人には何かあったね。何かあった。僕は口が堅いから誰にも言わないけれど」

 先週の『スマスマ』未公開放送が今週放送された中に、
剛君がニコニコしながら冗談めかしてこんな事を言っていた。
「柴さん、オレのこと嫌いなの?」
「ちょっと柴さん」 

 剛君がたまに口にすることがある。
「人生はうまくいかないことの方が多い」

 最近の『「ぷっ」すま』でも言っていた。 
「人生と一緒ですよ。思い通りにはなってない」