2005年05月31日(火)免許を取らせてくれた『ぷっすま』の企画
『「ぷっ」すま』は右折ドライブです。
剛君の運転する姿を観るのは嬉しいのですが、街中の運転はハラハラどきどきです。
できれば都心ではなく別の所でして欲しいと願うのですが、
そうなるとドキドキ感がなくて、面白さが半減するのでしょうね。
ゲストはオセロの中島知子さんと土田晃之さん。
ナギスケと中島さんと三人が制限時間内で右折と直進だけで目的地を目指すというもの。
無事到着したらご褒美、タイムオーバーしたらご褒美は土田さんのものになります。
途中で左折をすると、そのたびごとにご褒美の金額が半減されていきます。
一回目。ドライバーは剛君です。
六本木のテレビ朝日前から有楽町のSHIPS有楽町店前まで。
制限時間は三十五分でご褒美の予算は十万円です。
車はシボレーのタマロという真っ赤なスポーツカー。
歓声があがります。
助手席に乗った中島さん。
「乗っている車は左ハンドル?」と聞きました。
「右ハンドル。だから感覚が難しい」と剛君。
あまり道路に詳しくないナギスケと中島さん。
なんだかんだとしゃべりながら走行しているうち、
剛君、車を擦りそうになって冷や汗をかいています。
結果はタイムアップ。左折一回でご褒美の金額は五万円です。
ご褒美をゲットした土田さん。
ご自分の物の他に奥様の物も選らんでいるのでした。
二回目のドライバーは中島さんです。
有楽町から白金台まで四十五分の制限時間でご褒美金額は
二万五千円。
無事到着したものの、お金は千五百六十二円しか残ってい
ません。
最初に運ばれてきた三つのジュース。
トマトの嫌いなユースケさん、すかさずトマトの入ってい
ないジュースを手に取ろうとしますが、
イイぞー!剛君!その手を払いのけました。
「木苺とトマト」のジュースを一口飲んで苦虫をつぶした
ようなお顔のユースケさんでした。
三回目のドライバーはユースケさん。
「草なぎさんは悪口言わない人?」
中島さんが聞きました。
「オレ、七年ぐらい一緒だけれど、悪口言ったの聞いたことない」
とはユースケさん。
「みんな悪口いうの?」
剛君のこんな言葉をのせて車は走ります。
十万円の金額が五万円になりましたが、時間内に無事目的地に到着です。
剛君が選んだ物はバカラの一万五千円のビアグラス。
ビールが大好きな剛君。おいしいビールを飲んでくださいね。
ラストのドライバーは剛君。
代官山から赤坂まで。制限時間は二十五分でご褒美金額二万五千円です。
時間内に到着しましたが左折を繰り返して、残った金額は三千百二十五円しかありません。
美味しいお料理も小さなお皿が三つ。全て一口しかありません。
ナギスケ、それを土田さんにプレゼントです。
「こんな楽な仕事はなかった」
車の後ろに乗っていただけの土田さんが嬉しそうにおっしゃったのでした。
**********
2005年05月30日(月)『スマスマ』ラストの素敵な剛君
『F2』の『今週のスマップ』は剛君です。
『ロボッツ』のアフレコのことを話していました。
「吹き替えのとき、滑舌のわるいときが結構あって苦労し
た」
このようなことをいっている剛君に思わず微笑みました。
滑舌のわるいときが結構あるんですよね~、剛君!
場面が変わってビデオレターは木村君からです。
「オッス、おら次郎」と慎吾君口調です。
「『僕らの音楽』、まさか剛がしゃべっていると思わない
で、
いつものように普通に観てしまいました」
この『僕らの音楽2』の美声でテンポの良い滑らかなナレ
ーションは、
私、ちょっと自慢です。
剛君を知らない人はこのナレーションをしている人物が、
いつもカミカミで滑舌がわるいなんて信じられるでしょう
か。
『恋におちたら』を観ていて、
「この場面ではちょっと声を変えたほうがよかったんじゃ
ないかしら」
と、大好きな美声が邪魔をしているように感じることがあ
ります。
でもこれは私の主観にすぎません。
『スマスマ』
長谷川京子さんに剛君のこと、しゃべって欲しかったな
ー。
『ヒーコのファッションチェック』の草田アナ。
草田アナに仕掛けられた色っぽい仕掛け人のモデルさん。
手を握ったり体を摺り寄せたり上手に絡んで、
緊張気味の草田アナは笑いを誘っています。
ヒーコがからかう突っ込みにしどろもどろで、汗も滲んで
います。
「もう、いっぱい、いっぱい・・・」
少年のような草田アナのギブアップに笑いがおきました。
甲斐よしひろさんの『HERO』
剛君の歌が素敵。
洋服の着こなしも抜群に素敵。
そしてお顔の表情も。
うまく表現できないのですが、ドキドキでした。
**********
2005年05月29日(日)「どこにつれられていくのかなな」さ
ん
『いいとも』増刊号。
月曜日の放送終了後、慎吾君は剛君が話した不思議な名前
のことを話していた。
SMAP結成当時の頃のかなり前の話。
「どこにつれられていくのかなな」という名前の人がいる
と剛君が慎吾君にいったそうだ。
冗談だと思っている慎吾君はときどき思い出しては剛君に
その話をふってみる。
剛君はそのたびに「いる」と普通に答えるという。
みんな笑っている。
「なにか勘違いしているんだろうね」
タモリさんが可笑しそうなお顔でおっしゃいます。
「16~7年、ず~とそのことを言い続けている」
慎吾君は変わった名前のことよりも、
そのことを普通に言い続けている剛君の方を不思議に思っ
ているようだ。
金曜日の『いいとも』終了後、スタッフは剛君に直撃イン
タビューです。
剛君、戸惑いながらも笑顔いっぱいでインタビューを受け
ました。
「中2のときに友だちが、2組に『どこにつれられていく
のかなな』という人がいるのを知っているか」
と、その人の存在を教えてくれたそうです。
「でも、すぐ引っ越していったみたいなので」
可笑しそうに笑っています。
「絶対にいます。『いいとも』をご覧になっていたら連絡
ください」
笑顔で呼びかける剛君にスタッフの笑いがおきました。
純情な剛君。中2のときには信じていたのでしょうか。
いいえ、『どこにつれられていくのかなな』さんは、きっ
といるのです。
どこにつれられていくのかななさん、『いいとも』にご連
絡くださーい!
**********
2005年05月28日(土)記者さん、ご心配なく
美容院で週刊誌を読みました。
そこにSMAPのメンバーの恋のゴシップについて書かれてい
ます。
「草なぎ剛だけはそんな噂がなくて蚊帳の外」
この記事に「何を言っているんですか記者さん」ですね。
スキャンダルやゴシップがないのはあなた方が抜けている
からですよ。
剛君はちゃんと恋愛をしていますからご安心を。
いつかその話にふれられたとき、
「自己管理がちゃんとできているから」といって笑いをと
っていましたが、
あれはあながち嘘ではないと思うんですよね。
『MORE』で大胆に
「何人かの女性にお料理を作ってもらって食べたとき、と
てもおいしかった」
なんてきちんとお話している剛君です。
あんなに素敵な剛君です。モテモテが当然ですよ!
いつだったか誰もが頭をかしげた不思議なことを、
大胆にもテレビでやってのけたあの度胸。
それは屈折した恋心がさせたわざだと私は思っているんで
す。
剛君はかなり硬派な男です。
けれども、恋愛だってきちんとしていますからご心配な
く。
**********
2005年05月27日(金)やっぱり似ている剛君とヒョンジュン
氏とTさん
『いいとも』をリアルタイムで観て録画もしたつもりが、
裏番組を録画していました。
日記に『いいとも』の印象を書こうと思うのですが、疲れ
ているせいか思考力が働かず、
オープニングと『許センス』の剛君の可愛らしい笑顔と仕
草しか浮かんできません。
『曜日対抗いいとも選手権』は確か水曜日と同点優勝でし
た。
おめでとう!
どうってことのないようなこのゲーム。
応援にスゴク力が入る私です。
突然狂い咲きのようにヨン様ファンになった生真面目なお
友達、ふじちゃんまん。
電話のおしゃべりで韓国映画の話になったとき、私はシ
ン・ヒョンジュンを知っているか訊いてみた。
ヨン様以外は興味のないふじちゃんまん。
当然のごとく「知らない」と答えます。
「『天国の階段』って知らない?」って訊くと、突然大き
な声で叫びました。
「ああ~!わかった!草なぎ剛とそっくりな人でしょ
う!」
「エッー!そっ!ええー!」
私も感激で大声をあげました。
「そうなの!そう!似てるよね!」
「うん、似てる!そっくり!ヨン様のために買った雑誌に
載っていて、
草なぎ剛とソックリだと思って見てた!」
「やっぱり!やっぱりそうだよね!似てるよね!似てるよ
ね!」
興奮しながら念を押す私に、
「誰か似てないって言うの?」とふじちゃんまん。
「うん、剛君ファンに話すといまいち同意を得られない
の」
「いやー!そっくり!そっくりだって!顔のパーツはちょ
っと違うけどそっくりよ!」
いろいろ話して話が盛り上がったついでに、
私は思い入れの深い舞台俳優Tさんについても訊いてみた。
「Tと剛君ともそっくりだと思わない?」といった途端、
「ああ!そっくり!そっくり!剛君が年をとったらあんな
顔になると思う!」
この日のふじちゃんまん、いやに物分りがいいのでした。
**********
2005年05月26日(木)軌道に乗ってきた『恋におちたら』
『恋におちたら』第七話。
第四話があまりにもお粗末だったので先行きを心配したの
ですが、
ドラマの仕上がりがよくなってきて嬉しい。
今回はライブドアとフジサンケイグループの騒動をモチー
フにしていますが、
ドラマを観ていて退屈ではなかった。
島男のヘッドハンティングの噂を聞いた高柳社長は、島男
を取締役に推薦する。
卑劣とも思える買収劇に一役買わされた島男は、
その後味の悪さから抜け出せないでいた。
抵当に入っている家の借金の肩代わりをしてくれるという
社長の申し出は、
昼夜働いている妹のことを知り断ることはできなかった。
「ビジネスは麻薬のような力がある。底なし沼のような欲
望に突き動かされて生きていく」
取締役になった島男は高柳社長の言葉をまるで裏付けるよ
うな行動に出る。
損失を取り戻すために、裏切った取引先の会社の従業員を
引き抜き、
焦土作戦で倒産させ、その従業員と新会社『ギガフロンテ
ィア』を設立する。
島男は、
野心のためには手段を選ばない高柳社長と同じ道を歩き始
めている自分に気づき愕然とする。
社長に収まった島男が呟く。
「ギガワークスが倒産したとき、気持ちよかった。
株主や従業員のことをこれっぽっちも考えていなかった。
勝つことだけしか考えていなかった。ゲームに勝ったとき
今までにない快感をおぼえた」
この場面はよかった。
『恋におちたら』の中で、私は初めて剛君の演技の深さに
触れたように感じた。
**********
2005年05月25日(水)ハワイで恋におちたロンドン先生
『「ぷっ」スマ』で剛君が占い師に占っていただいていま
した。
占いで思い出すのは高校時代の社会科の男性教諭です。
生徒に「ロンドン」と呼ばれていたその先生は、私が入学
したときは定年が近いような年齢でした。
お金持ちのお坊ちゃまで、
ロンドン先生の年齢の時代には贅沢な、イギリスのロンド
ン大学を出られた方でした。
おっとりとした、いかにも育ちの良さを感じさせるお人柄
は大好きでした。
授業の中でイギリスのお話や、
大学の休暇中には必ず暮らしたフランスのお話が時々混ざ
るのも楽しみのひとつでした。
ロンドン先生が若い頃占い師に興味を持ち、
ヨーロッパで占い師の学校に入学したお話をされたことが
ありました。
その学校では統計学、生命学、人相学、方位学など東洋、
西洋はもとより、
古今東西地球のあらゆる占いを勉強したのだそうです。
そして最後に学んだのが話術だったといいます。
「あなたのおうちに木がありませんか?」
「いいえ、ありません」
「それはよかった!あったら災いが起きていたところでし
た」
「あなたのおうちに木がありませんか?」
「はい、あります」
「それはよくありませんね。その木は取り除いた方がいい
です。今占って欲しいのは何ですか」
きちんと覚えていないのですが話の導き方をこのように例
え、
授業の内容を先生は面白おかしくお話されました。
私達に分かりやすいようにかなり程度を下げたお話でした
が、今でも楽しく印象に残っています。
ロンドン先生は大学を卒業した後、気の赴くまま世界中を
ゆっくりと巡り歩き、
アメリカの帰りに立ち寄ったハワイで奥様と恋におちたそ
うです。
一年ハワイで暮らし、ハワイで結婚して、奥様を伴い帰国
したのでした。
学校の近くの教員住宅にお住まいでしたので、奥様をお見
かけしたことがありました。
ご年配でしたが美しい方でした。
「喧嘩をしたときにバカと日本語で言っても分からなかっ
たけれど、
今では私より日本語が達者です」
おっとりとおっしゃったロンドン先生が懐かしく思い出さ
れます。
**********
2005年05月24日(火)勝負に出た剛君
『「ぷっ」すま』
ゲストは和田アキ子さんと石原良純さん。
豪快キャラの和田さんが入ってくると賑やかで活気がある。
長年番組で司会をしているだけあって、話のふり方も抜群に上手だ。
「一時間番組に五時間の収録時間は長い」とナギスケを追い詰める。
「自宅でテレビを観ながらやっているみたい」
「楽しみながらはいいけど、テンポがない。テンポアップ
しないとダメ」
ごもっとも、ごもっともである。
ところが『「ぷっ」すま』、皮肉にもそこが人気のひとつ
でもあるのです和田さん。
今回のゲームは「落札者は誰だ?」
ービビリオークションー
入手困難な商品を四人が自腹で入札。最も高額を付けた人が落札者になる。
その落札金額のみを発表し、誰が落札者か当てる心理ゲー
ム。
またまた出ました自腹の新ゲーム!
最近、少し鳴りを潜めつつあった自腹。
あまり評判の良くない自腹。
「人気占い師に占ってもらえる権利」
銀座で占いをしていて、「銀座の父」と呼ばれているとい
う入江中さんに占ってもらえる権利です。
三十万円で落札したのは和田さん。
他の三人に落札を見破られてしまい、和田さんは三十万円の自腹です。
剛君は一分間占ってもらえる権利を獲得した。
私は最初に結婚運、恋愛運を占ってもらうことを期待す
る。
剛君が最初に聞いたのは「仕事運」
「今月、来月、八月、九月、大きな仕事がある。海外に影
響ある」
「昨日から準備に入っているはず」
「昨日から準備」の言葉に剛君、首をひねっています。
今月、来月はドラマをやっています。
八月、九月はアフレコをした、ハリウッドのアニメ映画、『ロボッツ』の公開があるんですね。
これは海外の物で、「昨日から準備」に当てはまるような気もしますが、
私はとっさに『ロボッツ』以外のお仕事を期待して胸がときめいた。
八月、九月はどうぞ、『ロボッツ』以外のお仕事でありますように。
そのあと聞いたのが「結婚」!
「周りに集まってくるのは全てお金目当て」といわれてしまいました。
そのときの剛君の困惑したお顔。
戸惑ったように目をあちこち動かしています。
まぁ、当たるも八卦、当たらぬも八卦ですよ剛君。
「焼肉『叙々苑』の一生無料カード」
最高落札金額は八十万円。
剛君以外全員剛君が落札者だと札を上げました。
剛君、賭けに出たんですね。
でも全員に見事に見破られちゃいました。
「どうしても欲しかった。見破られるとは思わなかった」
勝負に出た剛君のお言葉でした。
剛君。
正直でごまかすことが下手なあなたを見破るのはいとも簡単ですよ。
**********
2005年05月23日(月)やっぱりあなたはスターです
『スマスマ』
『ビストロ』のゲストは、ドラマ『恋におちたら』で剛君
と共演中の木村佳乃さんと松下奈緒さん。
オーダーは新しいパスタと唐揚げ。
剛君は鳥手羽の唐揚げを調理した。
コンビを組んだ木村君は得意のパスタです。
佳乃さんは手羽の唐揚げがおいしかったといった。
そして結果。
木村、草なぎチームの勝利です。
剛君、両方の頬に美女お二人からチュッとしてもらい、
嬉しそうでもあり、恥ずかしそうでもありました。
松下さんは剛君を『島男さん」と呼んでいるそうな。
キスをしてもらった剛君。
「これから恋焦がれる(松下さんに)役なので心構えができた」
なんて純情なことを言っている。
でもまだ具体的な恋におちる場面がないような気がする。
一緒にテレビを観ていた家族がいった。
「タイトルに沿っていないじゃないの」
そういえば、今までの展開からすると、
仮題の『ヒルズに恋して』の方がピッタリのタイトルに思えた。
『ルーレットボーリング』
よかった!
島男さん、スポーツになると俄然目立っちゃうから嬉しい。
一投目、二投目、そしてラストの三投目までばっちりスト
レートで決めちゃうんだから!
島男さんコールも効いていたかもね。
スター島男はスター草なぎ。
「ジャニーズに入っていなかったら普通の人でいたと思
う」
なんていっていますが、そんなことはありません。
ジャニーズに入っていなくてもあなたのオーラーなら、
あなたはやっぱり芸能界でりっぱな俳優になっていたと思いますよ。
間違いない!
**********
2005年05月22日(日)日本のトム・ハンクスと呼ばれた剛君
テレビで放映されたトム・ハンクス主演の映画、『グリーンマイル』を観た。
映画館にはほとんど足を運ばない私は、少し前までトム・ハンクスを知らなかった。
名前を知ったのは数年前。
「日本のトム・ハンクス」
「トム・ハンクスのような役者」
剛君の演技を評したこんな活字を目にしたからだ。
トム・ハンクスってどんな役者だろう。
ときどき、心に思ったまま日は過ぎていった。
「トム・ハンクス主演、感動の名作『ターミナル』」
ある日から頻繁にながれる映画のコマーシャル。
テレビの中で、トム・ハンクスは目から涙を溢れさせて泣いていた。
トム・ハンクスってこんな人だったのか。
私は初めてトム・ハンクスの顔を知った。
『グリーンマイル』は、老人ホームで暮らしている老人の回想で始まる。
六十年以上も人に話していないことが、望みもしないのによみがえる。
私は刑務所の看守をしていた。
死刑囚の官房で、主任として死刑の指揮をとっていた。
死刑囚のブロックは普通最後の一マイルといわれるが、その官房はグリーンマイルと呼ばれていた。
床の色がくすんだグリーンだったから。
映画は正視できない場面がしばしばあり、辛いものがあった。
しかし、人の心の温もりもしっかりと描かれていて、良い作品だった。
観終わって、『僕と彼女と彼女の生きる道』の剛君が浮かんだ。
夫はカフェで、家を飛び出した妻としばらくぶりに会う。
テーブルを挟み向かい合った夫婦。
娘をおいて家を飛び出した妻が夫に言う。
「凛を愛していない」
「え」
自分を追いつめ哀しみをこらえて妻がいう。
「凛を愛していない」
切ない心をりょうさんが見事に演じた。
あれほど可愛がっていた娘じゃないかと、戸惑う夫。
家庭の中の妻に安心しきっていた夫。
唐突と思える妻の言動を理解できなくて戸惑う夫。
すれ違った夫婦が語り合うこの場面。
何度リピートして観たことだろう。
「いつこんな深い演技ができるようになったのだろう」
剛君の演技は私の心に沁みた。
剛君とりょうさんは夫婦の機微を見事に演じた。
娘が鉄棒の逆上がりに成功したのを見て泣く場面。
いろいろな思いが重なった、涙のあの場面。
親の事情に不本意でありながらも自分に折り合いをつけて、土手で納得のピースサインをする幼い娘。
娘の心情を思い、複雑な気持ちで娘をじっと見つめる父親。
『グリーンマイル』のトム・ハンクスを観て、
私の心に『僕と彼女と彼女の生きる道』のこんな場面が浮かんできたのだった。