昨日、試写会で『源氏物語～千年の謎』を観てきました。
この映画に関しては、ほとんど知識がないまま観に行った。
知っていたのは『源氏物語』の作者、紫式部の恋と、
物語の主人公、光源氏の恋を縦横に描いているということです。
平安時代の貴族の雅やかさ、恋愛模様、
そして、登場する女性たちはどのように描写されているのか。
興味は尽きませんでした。
光源氏は『人間失格』で魅了された生田斗真さん。
それを彩る女性陣も紫式部の中谷美紀さんはじめ、豪華です。
映画は『源氏物語』の序盤をモチーフにした中に、紫式部と藤原道長の恋を挿入している。
エンディングロールを観て知ったのですが、
映画と同じタイトルの原作本があり、それを映画化したものだった。
『源氏物語』に創作を加えた作品です。
光源氏の斗真さん、紫式部の中谷美紀さん、道長の東山紀之さん、
嫉妬に狂い、生霊となって夕顔や葵上を呪い殺す六条御息所は田中麗奈さん、
桐壷更衣と藤壺の二役を演じた真木よう子さん、葵上の田部未華子さん、
阿倍清明の窪塚洋介さん。
いずれも負けず劣らずの熱演です。
思いがけなかったのは一条天皇役で東儀秀樹さんが出演していたことです。
お祝いの席で笛を吹く場面があったが、その音色の美しいこと。
でも、観終わった後、私に何となく物足りなさが残った。
それは私が源氏物語そのものを観たかったからかもしれない。
余計なものを入れないで、
源氏物語の世界をじっくりと描いた作品を観たかったからかもしれません。
