何よりも秀でた高機能や繊細で上質なフィーリングや美しさよりもタフであることに長けた物に惹かれます。
それは壊れるということを気にせずに、その物の使命とされた用途に集中して使うことができ、傷だらけになっても長く使うことができるということです。
それが道具であるものの第1の条件であると思っています。
残念ながら今のステーショナリー、特に業界で高級筆記具と分類されるものには上質なフィーリングや美しさはありますが、それは壊れやすさと引き換えのものだと感じます。
確かにそれらは大切に取り扱うべきものですが、タフであることに集中したものがあってもいいのではないかと思っていました。
このボールペンの唯一の機能は、滑らかでとても書きやすい三菱ジェットストリームなどの国産ボールペンのリフィルを扱えるところです。
国産のボールペンは非常に書き易く、それは誰もが認めるところだと思います。
その中でも特にジェットストリームは油性ボールペンでありながら、インクそのものの粘度が低く、サラサラと書くことができます。
これらの国産のボールペンを一度使い出すと、他のボールペンの書き味が重くて使うのが嫌になってしまうほどです。
TACTは合鍵製作機器、錠前、ドアハンドルなど金属加工の専門メーカーヤナイさんの技術によって作られ、1本の金属の棒から作られたため、壊れる要素のない強度を持っています。
手に張り付くような触感を持ったジャーマンシルバーをかなり厚みを残して削り出し、強度とともに重量感が出るようにしています。
ボールペンを書くときどうしても筆圧が高くなってしまいますが、重量感があることにより筆圧が低くなり、手の疲れを軽減してくれます。
1本の棒、TACTのように仕上げたいと思っていましたので、クリップなどの転がり防止の役割をする一切の出っ張りを排して、シンプルなシルエットにしました。
シンプルなデザインを補う機能として、携帯性などを考慮したミネルバボックス革の専用ケースに収めました。
ミネルバボックス革のステーショナリーを一昨年のオープンの時から扱ってきましたが、傷などを気にせず、日常の道具として使うことのできる適度なしなやかさを持った素材で私もとても好きな素材です。
ジャーマンシルバー、ミネルバボックスともに扱いに注意を払うことなく、道具として酷使しながらも、愛着を持って使うことのできる素材であり、このボールペンが目指した頑丈という性能を上げるものだと思っています。
https://www.p-n-m.net/contents/products/OK0031.html
というわけで、私も1本キープ、お願いします。
ありがとうございます。皆様の分取り置きしておきますので、ぜひご来店ください。(達哉んさんはお送りします。)お待ちしております。
いつも本当にありがとうございます。TACT、お仕事でもとても使いやすいものだと思っています。ぜひ長くご愛用ください。
これからもよろしくお願いいたします。
さてその時お話をしていたblogの件ですが、URLはこちら!
http://mizuuminohotoli.blogspot.com/
です。よろしくお願いします。