両者全勝のまま、14日目に直接対決が実現する白鵬と稀勢の里。
初優勝を目指す稀勢の里にとってはぶ厚い壁だ。
夫唱婦随、いやいや婦唱夫髄。
家庭にいて夫を支え、成果をあげることを内助の功というが、角界の妻たちは、そんな言葉では言いつくせないぐらい夫のために神経を使い、張り詰めた毎日を送っている。
まして横綱の妻ともなると…。
白鵬の妻、紗代子さんがどのくらい白鵬の身辺に注意を払い、貢いでいるか。
先場所、そのことをまざまざとみせつけた一幕があった。
闘いも佳境に入った11日目の夜、白鵬は電話から左耳にバイ菌が入って発熱し、病院で点滴注射を受けてきたことを明かし、「メシも食えないよ」と弱音を吐いた。
すると、紗代子さんは翌日の始発の新幹線に飛び乗り、朝メシ前には大阪の宿舎に駆け込んで、食欲の落ちた白鵬に好物のモンゴル料理を届けた。
この涙ぐましい愛情のおかげで、白鵬は4場所ぶりの優勝を史上1位となる9度目の全勝で飾ることができた。
先場所だけではない。
1年前の春場所も、終盤に白鵬が稀勢の里に完敗し優勝戦線から1歩後退。
東京でこの相撲をみていた紗代子さんは、打ち出しの30分後、3人の子供たちを知人に預けてひとり新幹線に乗り大阪にかけつけた。
負けた白鵬が「あまりにもショックを受けた顔をしていた」からだった。
愛妻の激励のおかげで、白鵬は消えかかった闘志を取り戻し、鶴竜を優勝決定戦で破り逆転優勝を果たしている。
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