Be with you!
型月の魔法少女の走りはホロウから始まりました。
当初は一発ネタ扱いでしたが、やがて各種スピンオフで出番が徐々に増え。
ついにはプリズマ☆イリヤのように今ではすっかりメインを張っています。
さて、そんな魔法少女ネタに欠かせないのが愉快型魔術礼装カレイドステッキ、
自称人工天然精霊ルビーが聖杯戦争時に衛宮士郎をTS化させて暴れまわります。
年末に土蔵を整理していた衛宮士郎はどこからともなく現れたルビーに遭遇。
そしてルビーに気まぐれでTS魔法少女となった衛宮士郎は普段は男性の姿で過ごし、
時に魔法少女に変身し(正義の味方の活動では実はノリノリ)チンピラや痴漢を吹き飛ばす日々を過ごしていたが、聖杯戦争に巻き込まれる。
TS魔法少女な衛宮士郎が聖杯戦争に参戦と異色の作品です。
ぜひ見てください。
「ふふ、何かルビーちゃん、今なら何でもできそうな予感がしますよ?
何というか、今ならあなたを性転換出来ちゃいそうな感じです。カレイドステッキとしての本能が、この少年を女体化させろと言っている……!」
この杖、マジカルルビーは簡単に言うと興奮していた。十年ぶりに目を覚まし、
彼の心をちょっと覗いてみたところ、何やらいい感じに歪みを持つ可愛らしい少年と出会ってしまったのだ。
これは何と言うか、運命。そう陳腐な言葉で片付けてしまうのはもったいないが、この少年と出会ったことに並々ならぬ意味があると感じていた。
まぁ、そんなルビーとは反対に、士郎の方は逃げ出したくてたまらないのだが。
しかも、何か女体かとか聞いてはならない言葉も聞こえたし。
「な、何かすごく不穏な言葉が聞こえた気がする。
ちょ、ちょっと待って、や、やだ何して……ふあああああああっ?!」
ぴったりとくっついてきただけでは飽き足らず、
何やら服をごそごそし始めたルビー。士郎があらぬ悲鳴を上げていると、
土蔵は一瞬にしてルビーから発せられた光に飲み込まれた。
そして、光が収まって士郎が目を開けた時、彼の世界は変わっていた。
「な、な、なんじゃこりゃああああ?!」
元々、年相応の少年たちよりも小さかった士郎の体はさらに小さく、小柄なものに変化していた。
短く切ってあった赤茶の髪は、肩より長く伸びふわりと揺れている。
そして、士郎はまだ気が付いていないが、ズボンの中にあったあるものが消え、
その代わりに彼の胸部は布を押し上げる慎ましやかな膨らみを持っていたりする。
グッバイ昨日までの俺、ハロー今日からの私、といったところか。
身体的な変化にだけ士郎が驚いているわけでは無い。
飾り気のないトレーナーにジーパンを履いていたはずの士郎の服は、
ひらっひらといやもうひらひらふわふわのドレスに身を包んでいた。
白を基調としたドレス、薄いオレンジ色のリボンが至る所にほどこされている。
そして、誰得だと叫びたくなるイヌ耳と尻尾のオプションサービス付き。
「おぉっ! 思ったよりも随分と可愛らしい魔法少女が出来上がりましたね!」
満足気な声を上げるステッキは、持ち手の部分を曲げ、うやうやしくお辞儀をする。
「まぁ、とりあえず、魔法少女もあなたの目指すセイギノミカタも、大した差はありません。
私と契約してくれたんですから、楽しい毎日を過ごしましょう、マスター!」
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