(仮)第501統合戦闘航空団専属家政婦エミヤシロウ
Fateのエミヤが幻の4日間の後に、
ストライクウィッチの世界へ転移してしまう話です。
一話平均1万字と読み応えがあり、ギャグとシリアスが程よく混ざった良作であります
こんな感じに
バッファローが設置された発射台の上に膝丈の海水パンツ――もちろん黒い――を履いたエミヤが腰掛けている。
履くことを了承したエミヤは、せめて自分で着替えさせてほしいと申し出てきた、まぁ当然だろう。
着替えるために一度彼がハンガーへと姿を消したとき、私はふと彼は黒のブーメランパンツで出てくるんだろうな、なんて考えてしまっていた。
おまけに彼がその恰好で私達と同じくらいの歳の少女を追い回す光景まで目に浮かんできたのだ。
膝まである海パンを履いた彼を見たとき、私は自分のあまりにも変態的すぎる発想を恥じて思わず赤面した。
後で万が一にでもそんなことしてないか聞くと酷く不機嫌になって否定されたが、まぁ私としては一安心だった。
「それでは始めてください」
ミーナの声でエミヤが足を恐る恐る入れ始める。
それを私は万感の思いで見つめた。
ハンガーの中から数人の整備兵たちがこちらの様子を窺っているのが見えたが、
やっぱりこれは誰にとっても気になることなんだろう。
「……つっかえたな」
エミヤがやれやれといった表情でそう私達に告げた。
見ると前回と同じようにふくらはぎがギリギリ通っていない。
私は思わず肩を落としたが、ミーナはそれに動じることなく次の指示をだす。
「宮藤さん、持ってきてくれたかしら?」
「はい! 食用油・・・を持ってきました!」
「よろしい、やって頂戴」
なるほど、油で滑りをよくしてねじ込むのか。
足に油を塗りたくられるエミヤはひどく嫌そうな顔をする。
宮藤が、機械油でもいいって言われてたんですけどねー、なんて呟くと不快そうな顔が少し青ざめた。
「……で、ここからどうするのかね」
「そこはもうお察しの通りです」
気付くとバルクホルンをはじめとした数人がエミヤの足元に群がっていた。
結局最後は力技なのだ。
「お、おい。言っておくが無理なものは
「みんな、やって頂戴」
「「「了解!!」」」
「ちょ、ま、あたたたたたたたたた!!?」
数秒後、スポンと小気味いい音をたててエミヤの足はストライカーの中に納まった。
ついにこの時が来たのだ、私は知らず涙を流していた、ような気がする。
エミヤ、ストライカーユニットを履くww