もう沢田聖子さんはフォークと言う世代ではないのだろうけれど(というかほぼ僕と同世代の人なのだけれど)、好きなので書かせてもらう。
「キャンパススケッチ」でデビューした頃が、僕がギターを購入して「新譜ジャーナル」を読み出した頃とカブっているので、わりと初期から聴いている。本格的にアルバムなどを入手しだしたのはもう少し後のことで(中学生当時では財力もなく)、高校生だったと思う。沢田聖子さんは当時ヤンタンにイルカさんと一緒に出演中で(火曜日だったかと)身近な存在になっていた。
僕はその「声」が大好きだった。ハッキリ言ってモロ好み。今でも女性ボーカルの中では一番好き。
僕よりも年上だったのに、なんと言うか、正直に生きようと懸命になっている少し寂しげな少女の声(←意味わからんな)であって、こんな声の女性が傍にいれば多分告白してしまうのではないか、と思うほどだった。
イルカさんの歌でデビューし、「シオン」「坂道の少女」とイルカ路線であったが名曲を次々とリリースしていた。「シオン」なんてのは本当に名曲だが、アルバムではオリジナルも数多く歌い、その個性がきらめき出していた。
なんと言っても初期の名曲は「落葉の部屋」で、ファンならこの曲はみんな好きだと思うが、リリカルで儚げな少女の姿がなんとも切なく、しみじみと聴き入ってしまう。
武蔵野の散歩道 落ち葉の音を聴きながら 再び逢えたあの人を想ってます
心で聴いてくれそうで こんな落ち葉の中で逢いたい 話し上手じゃなさそうだけど…
いいなぁ…。 (←アホ)
書ききれないので話を端折るが、徐々に少女も成長していくのは当然のことで、アルバムも「Potential」「FOR YOU」「夢のかたち」と重ねるごとに女性の詩となる。少女は素敵な女性になっていく。
果たせなかった夢と 守れなかった約束
少しの後悔 沢山の涙 大好きだからきっともう逢えない (少しの後悔 沢山の涙)
しかし、歌ううたは大人になっていったけれども、その声はまだ少女のままなのだ。なんとなしにギャップすら感じる。もう少し言うと、この人は今既に40代なのだけれども、いまだに素直な少女の声なのである。信じられないような思いでいつも聴いている。
アルバム「TOO TOO」を聴いていたのは大学生の頃だった。つまりもう20年近く前になるアルバムなのだけれども、思い出が濃い。「Boys & Girls」「September Blue」「まっすぐに…愛」と好きな曲が並ぶ。「No Good-bye」はその冒頭の一曲。
始発バスのバックシート ガラス窓に顔をつけ
千切れるほど手を振るの 君は怒ったような顔
当時、僕には好きになった人がいた。このことは以前にここに書いたことがあるけれども、自分が未熟だった故に叶わなかった想いだった。
夜が白々と明けてくるまだ寒い早春に、二人で公園のベンチに座ってWalkmanのイヤフォンをひとつづつ分けて、その時たまたま持っていたアルバム「TOO TOO」を聴いていた。話さなくてはいけないことが山ほどあるのに話せないでいた。時間が静かに過ぎていった。
No Good-bye サヨナラしてもサヨナラじゃないの
No Good-bye 何時でも逢える心の中で
お互いの生き方が違っていくことはもうその時点で解っていた。けれども、離れていくことになっても「想い」だけは永遠に残したいと願った。キッパリ忘れられるほど人間が出来ていなかった僕は「忘れ方を探すより痛くても憶えていたい」とその歌詞の通りのことを考え続けた。
No Good-bye 想い出だけは抱きしめさせて…
そのせいで20年近く時が過ぎたのにまだ忘れることが出来ていない。しかしその「想い」は自分のなかではもちろん未練などではなく「たからもの」に昇華していることが、僕にとっての成長なのではないかとぼんやり思ったりもしている。
「キャンパススケッチ」でデビューした頃が、僕がギターを購入して「新譜ジャーナル」を読み出した頃とカブっているので、わりと初期から聴いている。本格的にアルバムなどを入手しだしたのはもう少し後のことで(中学生当時では財力もなく)、高校生だったと思う。沢田聖子さんは当時ヤンタンにイルカさんと一緒に出演中で(火曜日だったかと)身近な存在になっていた。
僕はその「声」が大好きだった。ハッキリ言ってモロ好み。今でも女性ボーカルの中では一番好き。
僕よりも年上だったのに、なんと言うか、正直に生きようと懸命になっている少し寂しげな少女の声(←意味わからんな)であって、こんな声の女性が傍にいれば多分告白してしまうのではないか、と思うほどだった。
イルカさんの歌でデビューし、「シオン」「坂道の少女」とイルカ路線であったが名曲を次々とリリースしていた。「シオン」なんてのは本当に名曲だが、アルバムではオリジナルも数多く歌い、その個性がきらめき出していた。
なんと言っても初期の名曲は「落葉の部屋」で、ファンならこの曲はみんな好きだと思うが、リリカルで儚げな少女の姿がなんとも切なく、しみじみと聴き入ってしまう。
武蔵野の散歩道 落ち葉の音を聴きながら 再び逢えたあの人を想ってます
心で聴いてくれそうで こんな落ち葉の中で逢いたい 話し上手じゃなさそうだけど…
いいなぁ…。 (←アホ)
書ききれないので話を端折るが、徐々に少女も成長していくのは当然のことで、アルバムも「Potential」「FOR YOU」「夢のかたち」と重ねるごとに女性の詩となる。少女は素敵な女性になっていく。
果たせなかった夢と 守れなかった約束
少しの後悔 沢山の涙 大好きだからきっともう逢えない (少しの後悔 沢山の涙)
しかし、歌ううたは大人になっていったけれども、その声はまだ少女のままなのだ。なんとなしにギャップすら感じる。もう少し言うと、この人は今既に40代なのだけれども、いまだに素直な少女の声なのである。信じられないような思いでいつも聴いている。
アルバム「TOO TOO」を聴いていたのは大学生の頃だった。つまりもう20年近く前になるアルバムなのだけれども、思い出が濃い。「Boys & Girls」「September Blue」「まっすぐに…愛」と好きな曲が並ぶ。「No Good-bye」はその冒頭の一曲。
始発バスのバックシート ガラス窓に顔をつけ
千切れるほど手を振るの 君は怒ったような顔
当時、僕には好きになった人がいた。このことは以前にここに書いたことがあるけれども、自分が未熟だった故に叶わなかった想いだった。
夜が白々と明けてくるまだ寒い早春に、二人で公園のベンチに座ってWalkmanのイヤフォンをひとつづつ分けて、その時たまたま持っていたアルバム「TOO TOO」を聴いていた。話さなくてはいけないことが山ほどあるのに話せないでいた。時間が静かに過ぎていった。
No Good-bye サヨナラしてもサヨナラじゃないの
No Good-bye 何時でも逢える心の中で
お互いの生き方が違っていくことはもうその時点で解っていた。けれども、離れていくことになっても「想い」だけは永遠に残したいと願った。キッパリ忘れられるほど人間が出来ていなかった僕は「忘れ方を探すより痛くても憶えていたい」とその歌詞の通りのことを考え続けた。
No Good-bye 想い出だけは抱きしめさせて…
そのせいで20年近く時が過ぎたのにまだ忘れることが出来ていない。しかしその「想い」は自分のなかではもちろん未練などではなく「たからもの」に昇華していることが、僕にとっての成長なのではないかとぼんやり思ったりもしている。
新譜ジャーナルなんてまだあるのかしら?
私は、『音楽雑誌ガッツ』をよく読んでました。
沢田さんてイルカの妹としてデビューしたんですよね。もうそんなに月日は経ちましたか。
でもきっと、今でもあの頃のままなのでしょうね。
凛太郎さんの思い出話って好きですよ。
読みながら、自分でも胸がキュンとしたり切なくなったり。まだ、そんな感情が残っているのかという気持ちにさせられます。
私もふと、懐かしい曲を聴きながら昔の想いにふけることがありますよ。できるのなら、もう一度あの頃に・・・とため息つくことが多いですけどね。(笑)
思い出話中心のブログですので(笑)、ときどき無性に昔の切なかったこととかもう手の届かないこととかの話を書きたくなってしまうのです。HNでないと書けませんが(滝汗)。
Mamiさんも思い出話をもっとお書きになりませんか? たまには振り向くのもいいかもしれませんよ♪
出てきました。沢田聖子(^^)
"1979-1983BEST SELECTION"というベスト盤のようです。
私は「キャンパススケッチ」が好きだった。
と、アレンジャー見てみたら「石川鷹彦」の名前が
やっぱり、私、石川鷹彦さんに反応してるみたいです。
アリスといい、長渕とかみゆきとか森田童子とかも(^^)
石川鷹彦さん、イルカさんのアレンジもやっておられたのでその流れで初期の沢田聖子の曲に参加されたのでしょうか。
初めて買ったギターの教則本が石川さんでしたね(笑)。いつか、六文銭とかも取り上げられたら面白いなぁとも思っています♪