館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

茨木のり子展はすばらしかった!!

2010-08-08 06:44:16 | 生活雑感


こんな所に、ベーベー2人を連れて、行ってきた。



目的はこれ!

戦後の女流詩人・現代詩に見事なまでに鮮やかに足跡を残した「茨木のり子」さんの催しである。

僕の信じる3大巨星、茨木のり子・石垣りん・新川和江・・
その石垣さんは、2004年12月に亡くなって、その悲しみ消えない2006年の2月に茨木さんが亡くなった。
新川さんのみ、ご健在である。



僕がまだ、紅顔の美少年だった高校1年。新聞に掲載されたこの詩を読んで、如何に生きるべきかという哲学と、1つの理想を貰ったのだった。
今も、何がしかの結節点に、この「詩」を抱くのであった。



驚くほど、資料が集められている。見事!



直筆原稿など、垂涎。



自身の朗読で、9編ほどの詩を聴くことが出来るサプライズ。



茨木さんの詩は、かの大戦を詩にした名作が有名だ。
この小作品もそうだが、政党のビラのように、大声では無く、詩人の言葉使いは、もっともっと高みで、混沌を昇華して詠われる。



3つの巨星は、また、仲が良かった。特に、晩年の石垣さんと茨木さんの交友は、まるで身内のようであったらしい。

このコーナーは素敵!

いつまでも、いつまでも見ていたかった。



なつかしい、石垣さんの文字。
丸くて、大きくて、太い万年筆・その青い筆跡。
家に帰って、石垣さんの数枚の我が家に残るハガキを何度も読み返した。
詩人同士の、手紙のやりとり、その文面は、詩の贈りっこをしているようだ。



詩集としては、驚異的な15万部を売り上げたという、1999年に刊行された詩集『倚りかからず』を産んだ椅子。



冷戦をも生んだ2つの価値観・その両方とも、人類を豊かにすることに、どうも怪しく・信頼に足りない。

価値観の喪失した21世紀。

その入り口で、僕はこの詩でどんなにか勇気づけられたろうか?

さてさて、かように充実の「空間」であった。



見事な、資料・足跡と、その展示であった。

晩年、死を覚悟し・その準備をし、強烈な意思で、彼女らしく「死」を迎えたんだな!!

と、2時間ばかり、ここにいて、見・聴きして思った。
すごい!と思った。

詩も・生き様も鮮烈で、涙が出るほどかっこよかった!


整理された多くは、甥の方に託され、その方の見事な理解で、僕はここに来ることが出来たのだろう。
感謝だ!!

これだけすばらしい「展」が、群馬の地が最初?とは、すこしいい気分!!

伊藤信吉さんたち、先達のなせる業か?

この土屋文明記念文学館は、毎年頑張っているのだ。誇れるぞ群馬県よ。
そしてな、行政の方々よ!ここだけは褒めるぞ。
日和るなよ~~

9月20日までやっている。

この催し・中央のどれを取っても、引けをとらない!!

せめて関東に暮らす方々、興味があったら、訪ねるべし!!!!!
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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オ 寒さんが (mototot)
2010-08-08 08:18:12
こういうかたがたに育てられてきたことはわかる。

ごく普通の人のなかにも自分の目で見、足でたってるひとはいて、そういうひとと出会うのもうれしいのだ。
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うわ! (mamaさん)
2010-08-08 09:02:02
又カキコ入ってない!
名前を書き間違えてmotototと書いたのかと冷や汗が出たわ

「六月」の詩はオ寒さんの行き方そのものやない?実践できてまふ。
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文字 (岡花見)
2010-08-08 11:45:46
石垣りんさんの文字は、すばらしいわぁ。
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motototさん (オ サム)
2010-08-08 17:24:03
そうなのです、僕は、こういう人達に育てられました・・・

が、末席でもおこがましいほど、学びは足りていません。
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mamaさん (オ サム)
2010-08-08 17:24:45
恥ずかしい・・・

いまだ、実践、道半ば・・・
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そうそう (オ サム)
2010-08-08 17:26:30
岡花見さま

実に、味わいの文字です。

昔「コゴミ」を僕が「野のアンモナイト」と表現したら・・「野のアンモナイト!あっ、本当だ!」とすごく喜んでいたのが、忘れられません。
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展覧会、みたかったです。 (ゆきんこ)
2010-10-01 23:39:46
はじめまして。こちらのオーナーは、オ寒さんとおっしゃる方のようですね。

茨木のり子は、大好きな詩人なのに、展覧会のこと、全く知りませんでした。今朝のNHKニュースの中で紹介されたのを観て知り、そしてこのページに辿り着きました。

掲載された写真のお陰で、少しだけ垣間見ることができたことを感謝します。ありがとうございました。
石垣りんさんと、茨木のり子さんとの手紙なんて、とても読みたかった、と残念でなりません。
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ゆきんこさま (オ サム)
2010-10-02 04:53:47
ようこそ、いらっしゃいました。

そうですか、残念でしたね。

素晴らしい内容で、僕も、またどこかで開催されることを願っています。

PS・石垣さんの「記念館」も訪ねたいと、思っています。
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茨木のりこさん  (星降る子)
2011-05-28 22:45:21
新聞紙上で、初めてこの方を知った時、本を買いました。鋭さと 清明さと、潔さと、強さを感じました。深い詩人でいらして、星も 一度、ブログに書かせて頂きました。
群馬で個展があったそうですが、大阪でもあったらよいのに、と 望んでいます。 
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星降る子さま (オ サム)
2011-05-29 07:08:34
そちらのも、読ませていただきました。

まったく、今、茨木さんが生きていたら、詩で事態に立ち向かったろうと、思いますね。

こうした「展」を開催するには、主催者のパワーが必要と思っていますが、全国で開催されたらと、ものすごく思っています。
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