腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

ドラゴンクエストⅢ ~そして伝説へ~ (Wii移植版)

2011年11月08日 23時54分03秒 | ファミコンゲーム感想文
Wii移植版を購入して約1ヵ月半。いきなり3本(6本?)手に入れてもやるのに時間かかるなぁと思ってたら、結局サクッと3本ともクリアーしてしまった。
比類なきドラゴンクエストの25周年を、俺なりに美しく祝福できたと思う。この点については大変満足である。
おめでとうドラクエ、これからもよろしくドラクエ。比類なき日本RPG界の母にして父たるシリーズに乾杯。
色々思うところはあれど、Ⅹも必ずプレーする。改めてそう決意したのであった。


と言うわけで「ドラゴンクエストⅢ ~そして伝説へ~」である。
シリーズの中でも一際人気が高く、アンケートを取れば1位か2位が確実な、別格の扱いを受ける作品である。
今作のサブタイトル「そして伝説へ」は、ゲーム内容だけでなく、ソフトが巻き起こした現象をも表現していると思う。
この作品はドラクエシリーズで初めて社会現象を起こし、その存在をゲームファンだけでなく日本国民全体に知らしめた。
後にⅦとⅨが販売本数では上回ったが、俺が肌で感じた「ブーム」は今作の方が圧倒的に凄かった。
ブームに乗ろうにも、ソフトが手に入らない。ソフト供給体勢が安定している現代では考えられないほど深刻な品薄現象が当時あった。
品薄が飢餓感を煽ってブームが加速するのは現代でも変わらないが、当時は調整ではなく全力で生産しても間に合わなかったのだと思う。
この凄まじい人気は、学校サボっての行列参加・抱き合わせ販売・恐喝事件などの負の問題も引き起こし、マスコミで盛んに取り上げられた。
これに関しては、今も根強く残る「ゲーム悪玉論」に大いに寄与したのではないかと思う。今作に責任があるわけじゃないけど。
ともかく正と負両方の話題を大量に振り撒きながら、今作においてドラゴンクエストはそのブランドを完全に確立し、
以後発売直後に数百万本が当たり前のタイトルとなった。正に伝説を創り上げた作品である。
ちなみに学校サボる馬鹿対策に、Ⅳ以降の発売日は休日に設定されるようになったりもした。はぁ。


それだけの社会現象を巻き起こした、スーパーマリオと並ぶファミコンの伝説、ドラゴンクエストⅢ。
じゃあ何故にそこまでの人気があったのか? こんなの答えるまでもない。尋常でない面白さ、底抜けの完成度があったからだ。
ⅠでRPGというものをユーザーに認知させ、Ⅱではパーティプレーなど、内容を高度にしつつ密度を高めた。
そしてⅢは更に高度化し密度を深め、ボリュームはⅠ→Ⅱ以上の大幅増を実現し、非常に遊べるゲームとなった。
また前2作のノウハウにより遊び易さが格段に向上し、バッテリーバックアップ採用もあり、現代でもプレー可能な水準の質を実現。
多彩な職業と転職システムにより、複数回プレーを可能とする懐の深さもあった。実際、当時今作を1周で終えた人は非常に少ないと思う。
とまぁこれだけの条件が揃っていて、面白くないわけがない。いやその面白さはあまりに圧倒的で、他のゲームなど比較にならなかった。
同じ年の「スーパーマリオ3」と並び、ゲームどころか当時の娯楽全体でもトップクラスの面白さがあったと思う。
どこを切っても「面白い」の塊。退屈な経験値稼ぎすら楽しい。「ゲームの魔力」に満ちた会心の一本。
正直、俺は今作の不評を20年以上経った今も聞いた事がない。誰に何時訊いても絶賛の嵐だ。
だが実態を知っているだけに、それを不自然とは思わない。あれは確かに別格で、最高で、かけがえのないものだった。
…………。


そんなドラクエⅢは、俺のドラクエ初体験、そしてRPG初体験でもある。
つっても初プレーの際は既に発売から1年以上が経過し、世間的な熱はすっかり冷めた頃だった。
不思議な事に、俺は発売当初の大ブームを確かに知ってはいるのだが、プレーはしなかったし、またしたいとも思わなかったのだ。
当時もゲームは好きだったが、それまで「非アクション系ゲーム」の経験が全くなかったので、RPGに一切魅力を感じなかったのだ。
友達がワイワイとやってるのを後ろで何となく見ていた記憶がある。時折コントローラーを触らせて貰ったが、もちろん面白くはなかった。
……なんかぼっち臭い状況だけど、違うよ? いやマジで。俺自身やりたいと思ってなかったんだから。
まぁ今なら非常に勿体無いことをしたと思うが、その時はそうだったんだから仕方ない。
あの現象を一歩引いた場所からじっくり見るという、ある意味珍しい経験を出来たと思っておこう。


んで世間が一通りドラクエⅢを消費し尽した頃、友達にソフトを借りてやっとプレー開始。
そしてどんどんRPGの面白さに取り憑かれた……というわけでもない。面白かったが、淡々とプレーした記憶がある。
発売から1年間で、謎解きや話の展開はもう殆ど知ってしまっていた、新規プレーというより追体験のような感じだった。ったく勿体無いなぁ。
俺が自覚するドラクエファンになったのは、Ⅴ以降だな。あれが初めて自分で買ったドラクエでもあるし。
今作は俺のドラクエ及びRPG初プレーの記念すべき作品だが、その面白さに覚醒できたとは言い難い。
だがこの時やっと非アクションゲームの存在と良さを知り、その後FFや女神転生など他のRPGにも手を出したことを考えると、やはり意義は大きい。
何だかんだで俺にとってもドラゴンクエストⅢはとても大事なゲームである。知られざる伝説、てな。ポッ。ケッ!



そんな勝手知ったるドラクエⅢだが、プレーするのは何年ぶりだろうか。間違いなく10年以上前だから覚えていない。
今回はドラクエ25周年記念のプレーなので、特に変なことはせず、正面からクリアーを目指すという方針で進めた。
パーティは勇者、戦士、僧侶、魔法使いの王道もの。人々の話は全てきっちり聞き、カンダタ一回目やノアニールもちゃんと通る。
また裏技は全て封印し、殆ど常識になっている「ぼうぎょ技」も不可とした。これは個人的に初めてだったので達成できて嬉しい。
何度かクリアーしてると言ってもさすがに忘れてる部分もあるが、攻略サイトは決して見なかった。
おかげで適度に迷ったり苦戦したりで、ダレることなく緊張感を持って最後まで楽しくプレーできた。
再プレーだからって効率的にやるのがいいとは限らない。よく知ってるゲームの楽しみ方は奥が深いもんだ。


ドラクエⅢと言えば、まずキャラメイクの楽しさがある。
キャラに好きな女の子の名前を付けてこっそり遊んでいたのに、それを忘れて友達に貸してしまい、バレて冷やかされる事件は当時頻発した。
またパーティアタックが可能なのを良い事に、クラスの気に入らない奴の名を付けたキャラをレベル1で作成し、
レベル40勇者で王者の剣の錆にするブラックプレーも多くの人が経験あるだろう。あるはずだ。
皆やっただろ!? いいんだよそれで。これが俺達の青春だよ。多分。

だが純粋だったあの頃と違い、今の俺は根性汚れきっているので、せいぜい脳内妄想キャラを仕立てるくらいしかできなかった。
まず勇者はもちろん俺。世界に唯一無二の俺。いずれ英雄になる俺。世界に必要とされる俺。……うううううううう!!!
そして戦士は男にし、ガチホモを脳内設定。ただし勇者は好みでなく、ちゃんと恋人がアリアハンにいることにした。
僧侶と魔法使いは女。当然だがどっちも俺にベタ惚れで、取り合いやって嫉妬ムキーとかが日常茶飯事な関係。
でも本気でいがみ合ってるわけではなく、俺の件を離れれば親友同士。ううむなんて美しい。まさに妄想設定だ。
女僧侶は今も薄い本で大活躍なお色気キャラだしな。女魔法使いは後に賢者にする事で負けない色気を身につけさせた。
準備は万端、さあ冒険へ。疲れたら宿屋へ行こう。キャラメイクは本当は好きじゃないんだが、ドラクエⅢはやっぱ別格だなぁ……。


開始からしばらくは淡々とレベル上げ。ぼうぎょ技を使わない以上、かなり慎重に進める必要があった。
アリアハンで思い知らされるのは、勇者のとんでもないマザコンっぷりだな。冷静に見ると気持ち悪いくらいだ。
タダ宿として利用しまくるのを心から喜ぶし、夜中になると家の前で待っていてくれるという恐るべき母の愛。
仮にも16歳になり、世界を救わんとしている男の子に対してこれはないだろう。母だって勇者として期待してるのに。
毎度毎度、パーティメンバーは複雑な空気で宿泊してたんだろうなぁ。家業を宿屋にしておけばよかったのに。
まぁこれも、オルテガを失った反動で子を溺愛するようになったと想像すると面白いんだけどな。
能力はともかく性格はマザコンヘタレに違いない俺は、果たして僧侶と魔法使いを幸せにできるんだろうか。


今作は、レベルアップ時のパラメータ上昇がランダムである。
これがかなり曲者で、運が悪いと本当に数字があがらず、俺は昔、魔法使いのHPがレベル6でも8(初期値)だったことがある。
だがやり込みプレーでもないのに吟味をするのは野暮だし、第一面倒臭くてやってられない。なので全てをルビス様に託した。
そしたら……多分運が良かったのだろう、どのキャラも順調に成長し、レベルアップの快感を大いに楽しむことができた。
かつての経験から懸念してた魔法使いのHPもどんどん上がり、頼もしい限りだった。もちろん最後衛なのは変わらんけど。
特に僧侶たんはびっくりするほど強くなってくれて、予定してた賢者化を見送ったほどだ。
気持ちが僧侶に傾きかけたので、魔法使いを賢者にして形勢逆転……と思いきや、賢者になっても思うように伸びない。
魔法を両方覚えるから便利にはなったが、MPが激減し、強くなった気はしなかった。
転職の扱いは失敗したかもしれん。無理に悟りの書使うことはなかったな。
ちなみに僧侶と賢者と勇者はED後どこかで仲良く暮らしたという設定。戦士はマイペースに生きたという設定。
それにしても、ずっと4人で旅してきたのに、勇者ロトばかりが称えられるのはちょっと問題だなぁ。
キャラを名無しにした弊害が出ている。そう言えばⅨでも同じ事を感じたな……。


一方、成長に不満が募るのが、他でもない俺、つまり勇者である。これは昔からずっとそうだ。
序盤はとにかくレベルが上がり難く、成長の早い戦士とは2つ違いになることもあるほど。
パラメータもいまいち伸びない。特にMPがまるで上がらず、売りの一つである呪文をロクに使えない。これじゃただの劣化戦士だ。
またその呪文も役に立たないものばかり覚える。正確には覚えるのが遅い。
メラもギラもベギラマも、どう考えても使うべき時期からかなり遅れて習得する。実際一度も使わなかった。
突出して強くするわけにはいかないのは分かるが、もう少しパーティリーダーたる特性を備えてほしかった。
ただ主人公というだけじゃない、勇者ロトだぜ? 伝説を紡ぎし者だぜ? 特別でありたいよ!

で、そんな願いは終盤に入るとそこそこ叶えられる。狙って調整したのなら見事だと思う。
中盤からはレベルアップが早くなり、終盤は戦士を追い抜いてパーティ1の出世頭にまで成長する。
懸念のMPも上がり、ベホマやザオラルなどを使える重要な役割を担うようになる。
そして装備は特権として最強装備を惜しげもなく与えられ、打撃要員としても最強となる。
まぁこれは戦士の息切れも原因だけどな。戦士は終盤は力が伸びなくなるし、防具が頭打ちになると守備も低い。
結果的にはこの大器晩成型が勇者様の成長として理想的だったように思う。やはり見事だな。
もちろんブッチギリだったわけではないが、終盤は文句なくパーティのリーダーとして活躍してくれた。嬉しい限りだ。


キャラが理想的な成長をしてくれたからというのもあるが、今作のゲームバランスはかなり良好だと思う。
何となく経験値稼ぎをしていれば無難に強くなり、頑張れば先に進めるようになる。
ゲームクリアーまで、楽だと感じることはないが、敵が強すぎて困惑するようなこともない。
常に行くべき場所があり、適度な苦戦をしつつそこを目指して旅をする。
船を手に入れてからの劇的に広がる世界には、当時誰もが興奮して鼻血を出したのではなかろうか。
Ⅱのハーゴン城邪神の像のような理不尽さもなく、人々の話を聞いていればオーブも全部集められる。
いや、見事だ。難しすぎず簡単すぎずな絶妙の調整。バランス調整は、言うは易しするは難し。ホント、どこまでも面白いゲームだなぁ……。


過去数回プレーしてるので、謎解きは例によってフリーパスだと思い込んでいたが、船入手後のルートは結構忘れてて、意外と苦戦し、楽しめた。
攻略サイトは見なかったが、現実の世界地図を持ち出して記憶を掘り起こしてみたりした。そうだ、エジンベアはイギリスだった、とか。
最後のオーブの前に立ちはだかるは、今作最大の難所、ネクロゴンドの洞窟。
Ⅱのロンダルキアへの洞窟は記憶より楽だったが、こちらは記憶よりずっと大変だった。ここまで広かったっけ?
何度も何度も潜りなおし、少しずつ攻略した。多分Ⅳ以降こんなしんどいダンジョンは登場していない。
そう思えばやり直しの連続すらそこそこ楽しめた。良い感じに25周年を堪能したな。
もう1回ネクロゴンドに行きたいとは思わんけど。


上の世界のボスは、言わずと知れたバラモス。こいつがもう、鬼のように強い。悪魔の如く強い。
バラモスがゾーマの配下に過ぎないのは周知の通りだが、「苦戦度」で言えば多くのプレーヤーにとってコイツが上ではなかろうか。
イオナズンに強力な炎、打撃にバシルーラにメダパニと隙がない。一度崩されるとあっという間に全滅を食らう。
それでもラリホーが効くので、これを軸に戦い、何とか倒した。間違いなく今作最大の山場だった。
バラモスは決して噛ませ犬なんかじゃない。上の世界を統べるボスの名に恥じない強さがあるよ。
返す返すも残念なのは、専用戦闘曲がないことだな。これにより、ゾーマを伏せてる段階でもラスボスじゃない事がバレちまってる。
すぎやまこういち氏はこの事を今作痛恨の失敗と悔やんでいるらしい。実に理解できる。何事も完璧には行かないもんだな。
はぁ。




見事バラモスを倒せば、伝説の始まる地、アレフガルドへ。
まずアレフガルドのテーマが心に染み入る。Ⅰの簡素な曲を見事にアレンジし、暗闇の故郷というイメージにぴったりだ。
半泣きで冒険を再開すると、ここでも謎解きをかなり忘れていて、意外と苦戦し、楽しめた。
つーかアレフガルド、地形変わりすぎだろ。Ⅰと数百年しか離れてないのに、あそこまで違うのはおかしいだろ。
ドムドーラとメルキドにあまり存在意義が無いのも残念だ。もう少しイベントを調整してほしかったな。
んで虹の雫を手に入れれば、いよいよゾーマ城へ。最後の戦いに出陣だ。
ここからはもう……「神BGM」の嵐で俺の涙腺がヤバイ。思い出を刺激しまくりでマジでハンカチ必須レベルだった。

まず、言わずと知れたシリーズ屈指の名曲「勇者の挑戦」が流れる。
あのバラモスすら配下にし、アレフガルドを闇に染める大魔王・ゾーマとの最終決戦。
その興奮を倍化させる凄まじい完成度のこの曲が、今作の価値をどれだけ高めたか、計り知れない。
燃える燃える煮え滾る。最高。真の名曲にはこの一言だけでいい。最高だ。

ちなみにゾーマ自体は正直弱かった。レベル38ほどで倒したが、ちょっと強くなりすぎたかもしれない。
光の玉は使ったが、ベホマ攻撃は封印した。つまり普通に戦ったと言えると思う。
今回初めて知ったんだが、ゾーマにはルカニが異様に効く。100%効くんじゃないか?
そしてゾーマは状態異常がかかっていると、必ず凍てつく波動を使い、それを消しにかかる。
凍てつく波動は確かに厄介だが、ダメージは一切無い。逆にゾーマの攻撃を一回減らしているとも言える。
つまり毎ターンルカニをかけ続ければ、ゾーマはほぼ毎ターン凍てつく波動を使用し、攻撃は残り1回のみ。これなら十分耐えられる。
もちろん攻撃タイミングの関係でルカニがかかった状態で殴れることもあり、場合によってはバイキルトもかけられる。
実質1回攻撃に抑えられるから、回復は賢者の石で十分。死者も一切出ず、本当に楽に倒せた。
シリーズ最高のラスボスと名高いゾーマだが、それは威厳や貫禄の話であって、パラメータはイマイチかもしれない。
この記念すべき年に、俺の中のゾーマ像が少し小さくなってしまったのは残念だ。うーむ。


ゾーマを倒すと、アレフガルドに遂に太陽の光が戻る。一瞬の沈黙の後、再び流れるアレフガルドのテーマ……。
またしても涙。この曲素晴らしすぎるよ。23年前、ノスタルジー刺激する為に作られたんじゃないかと疑うほどだ。
徒歩でラダトームに戻り、エンディング開始。更なる涙腺決壊展開が押し寄せる。
今作は容量の都合によりタイトルデモが非常に地味で、これは欠点とされることが多い。
しかしそれだけに、EDにて初めて流れるドラゴンクエストのテーマは正に格別。クリアーの満足感と絡んでたまらないものがある。
「そして でんせつが はじまった!」の名文句が伝説を確定させる。ロトの旅は今終わり、同時にここから全てが始まったのだ。
最後を締めくくるは、これまたシリーズ屈指の名曲(と思う)「そして伝説へ」。一人不気味にダダ泣きしたよ。
感動してんのか懐かしんでんのか、自分でもよう分からんかった。ただただどっぷりとドラゴンクエストⅢのEDに浸った。
うう、どうしてだ。どうして23年前なんだ。どうして23年後なんだ。くうううううあの頃、あの頃!!!
いつものように、決して戻らない過去を地団駄踏んで悔やんだ。やっぱ懐かしんでの涙が大半なのかな。
だがあの頃の思い出があってこそ、今回のようなプレーが楽しめるのも事実なわけで。
どうやっても元には戻れない以上、少しでも前向きに考えていくしかねーんだよな、結局。
それでも後悔と過去への羨望は止められないが。あーあ現実。はぁ。




これにて我がドラゴンクエスト25周年記念を終えることとする。
俺はWii版に収録されてる6タイトルのうち、唯一リメイク版Ⅲだけが未プレーなので、最初はこれをやろうかとも考えていた。
だがリメイク版に関しては、あからさまな女有利調整や性格システム、すごろく場など、俺の好みじゃない要素ばかりを耳にする。
特に女優位は気に入らない。俺は女勇者なんて絶対嫌だ。結局気乗りがしないので、未プレー作を差し置いてオリジナル版を選んだ。
でもこの選択は正解だった。25周年を締めるのにオリジナルⅢほど適した作品はなかった。ありがとうドラクエ、面白かったよドラクエⅢ。
もちろん23年も前のゲームだから、手放しで夢中になれたわけではない。退屈で面倒な部分も多くあった。
けどそれもこういう企画ではアリだ。それも含めてドラクエの歴史、ファミコンの歴史、RPGの歴史だ。
この比類なき伝説のソフトは、これからも語り継がれていくだろう。当然俺も語り部の一人であり続けるつもりだ。
誰も聞いてくれなくても別に良いさ。自分で自分に喋っとく。それでいいや。ドラクエⅢは最高だからそれでいい。



たっぷり過去を振り返った後は、気分はどうあれ先を見なけりゃならない。現実は止まらない。
待望の(?)新作、Ⅹのベータテスト募集がもうすぐ始まるらしい。まだ募集だが、いよいよ本格始動って感じだ。
これは俺も応募しようと思う。FF14の時は当たってもやる気がなかったので全然嬉しくなかったが、今回はネトゲとは言えドラクエだ。
俺のネチネチしてて細かい部分に口うるさい性格は、もしかしたらテスターに向いてるかもしれんし。知らんけど。
まぁ応募だけして期待せず待とう。何だかんだでドラクエだから、競争率は非常に高いだろうな……。


ドラクエⅩに不安が尽きないのは、俺も世間も同じだと思う。
だが俺はドラクエを信じる。妄信に近いが、ドラゴンクエストⅢという伝説の作品を継ぐものを信じる。
発売までは、Wii版初回特典のちいさなメダルを財布に入れて気持ちを保つとしよう。
「そして 新たな伝説が 始まった!」、そんな未来を願おう。ドラクエなら、きっとな。
迷ったらロトに祈ろう。つまり自分に祈ろう。何言ってんだか分からなくなってきたな。
ドラクエⅢ最高ってことで。うん、これは迷いなく言える。
ドラクエⅢ最高。ドラクエシリーズ最高!!!

……むぅ。











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4 コメント

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Unknown (SK)
2011-11-09 00:39:14
ステータスの覚えた呪文の一覧が2ページ目に行くと何かすげー強くなってる!感がありました。

>レベル40勇者で王者の剣の錆にするブラックプレーも多くの人が経験あるだろう。あるはずだ。皆やっただろ!?

小学生当時、仲間に攻撃出来る事は知ってましたが、その発想はありませんでした。
気付いときゃよかった。

>負の問題
IIIではなくIVの話ですが、クラスのヤツ同士でデータを消した消さないで暴力沙汰に…
事件当日まだ登校してなかった殴られた方を探しに行くのを手伝ったという理由でなぜか俺も反省文を書かされる羽目に。
ちなみに意味も無くカセットをいじってたらしあわせの靴持ってた兄貴のデータが消えたという前科なら一応あります。叩かれました。
Unknown (ota)
2011-11-09 19:11:10
コメントありがとうございます。

「2ページ目の喜び」、ありますねぇ。俺はルーラの行き先が増えるのが好きでした。
こんな事ですら面白さに繋がっている、不思議な魅力に溢れたゲームですね。


あれ……?「ムカつくあいつを手が滑って惨殺プレー」の経験ありませんか? 全国共通ネタだと思ってたのに。
あれはいいですよ。ギガデインは全体魔法だからかけられなかったのが残念でなりません。
ちなみに好きな女の子の名前を付けたキャラと勇者の2人パーティにし、宿屋直行は基本ですよね?
彼女の武器を外し、パーティアタックでポカポカ殴られるプレーは最高ですよね?
彼女に妖精の笛を使ってもらい、すぐさま「わたす」でゲットし、うげへへするのは常識ですよね?
すみませんこの辺にしておきます。おかしいな誰でもやってるはずなのに……。


おお、ドラクエで学校トラブルの思い出をお持ちですか。俺はそれ無いんですよね。ちょっと羨ましいです。反省文ですかw
バッテリーバックアップは非常に便利ですが、当時はデータ消失の恐怖が常に付き纏いましたね。
特に何もせずとも消える時は消えるので、Ⅲだけでも軽く百万以上の悲劇がこの世に存在すると思います。
でもそんな欠点すら今では楽しい思い出、ってのは補正が入ってるかな。
Wii版は消える心配がなく、緊張感が足りませんでした。死ぬほど勝手な言い分ですが。はぁあの頃。
Unknown (RAG)
2014-03-12 19:40:58
以前聖戦の系譜にコメした者です。
コツコツ記事を読ませていただいております。

僕もドラクエシリーズ、FFシリーズはナンバリングは全てプレーしてます。
FF11・14は例外ですが・・・

特にドラクエはリメイク作品も全てやるほど好きですね。

そんな訳で僕もWii版3ロトシリーズセットは発売日に購入し、主様と同じような縛りで3FC版をプレイしましたw

違う点は戦士じゃなくてぶとうか、という点でしょうか。お金かかりませんからねw

名曲の嵐で目頭熱くなる気持ちもわかります!
ドラクエのオーケストラを生で聴きにいき、全作のオケ版サントラをそろえるくらい好きですから・・・ドラクエの曲いいですよね~


僕はドラクエ10もやってますが、アップデートの度に原作の曲が新規で使われていくとテンションがあがりっぱなしです。
最新のアプデで5の通常戦闘曲も使われだしました。
3の戦闘曲も使われてますしね。

リメイクの3は確かに女尊男卑な部分があり、ひたすらヌルイですね~
ブーメランなどの全体攻撃、性格システムによるステ補正、新装備過多で装備がばっちりなぶとうかなどなど・・・

性格システムで勇者がレベル1からMP20超えとかありますしw
ルーラ覚えてすぐの勇者がルーラ3回使えるとか・・・オリジナルではありえませんw

それでもグラと音楽がいいので楽しめましたけどね。

またも乱文長文失礼いたしました。
これからも楽しませていただきます。
Unknown (ota)
2014-03-13 19:03:54
再度のコメントありがとうございます。

>違う点は戦士じゃなくてぶとうか、という点でしょうか。お金かかりませんからねw
ゆ・せ・そ・ま が基本とされてますが、戦士は後半の失速が激しいので、慣れてると大器晩成型の武闘家の方がいいかもしれませんね。
メタルキラーとしても非常に強いですし。すばやさが守備力に影響することを昔は知らなかったなぁ……。

>ドラクエのオーケストラを生で聴きにいき、全作のオケ版サントラをそろえるくらい好きですから・・・ドラクエの曲いいですよね~
おおー、コンサートですか! それは凄い。ドラクエの曲、特に古いタイトルのものはもう問答無用ですね。最高。
ただ俺はどっちかと言うと原曲派で、そこがリメイク作をあまり好まない理由の一つだったりします。
ロトシリーズ原曲のサントラをもう一回発売してくれないかなぁ……。

>僕はドラクエ10もやってますが、アップデートの度に原作の曲が新規で使われていくとテンションがあがりっぱなしです。
くあああ、それはファン殺しですねw ううう、やってみたいと言うか聴いてみたいと言うか……。
βテストは少しプレーしたんですが、ゲームパッドに表示される跳ねるスライムが鬱陶しくて仕方なく、結局やめてしまいました。
一応制作側に声も出してみたんですが、聞いてくれなくて。まぁこんな理由でプレーを断念したのは俺くらいでしょうけどw

>リメイクの3は確かに女尊男卑な部分があり、ひたすらヌルイですね~
リメイクする以上ファミコン版のバランスでは辛いというのは理解できますが、それが味でもありますからね。
このWii版はオリジナルの再現としては他にないソフトですから、今更ながら買ってよかったと思ってます。
ドラクエに限らず、リメイクはリメイクでありとしても、オリジナルをプレーできる環境も用意してほしいんですよね……。

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