ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

HGUC ザクⅡ改(その5.5)

2008年05月31日 | 現在製作中
 ヒケ対策の実験が失敗に終わる少し前の話です。
 HGUCザクⅡ改の腕を組んでみて「やっぱり手が大きいなぁ(汗)」と思い、なんとか小型化しようと思いました。参考のために用意したのがこれです。↓

 昔懐かし(15年ほど前でしょうか)コトブキヤさんの「おたすけグッズ てっちゃん」です。「おたすけグッズ」シリーズは現在の「モデリングサポートグッズ」の前身で、写真のメタル製ハンドセット「てっちゃん」、プラ製プロペラントタンク「たっくん」、プラ製バーニアノズル「ばにいちゃん」、ポリキャップ「ご可動さま」など、ユニークな商品名が楽しいシリーズでした。


 「てっちゃん」はホワイトメタル製のキャラクタープラモ用手首なんですが、写真の「剣が握れるタイプ」の他に「握り拳タイプ」や「銃が握れるタイプ」などがあります。それぞれの手のポーズに対し丸指タイプと角指タイプが存在し、出渕裕氏デザインのモビルスーツの手を意識したデザインとなっています。
 他にも小型モビルスーツ用の小さいサイズのものや「機動武闘伝Gガンダム」対応の「ファイティングてっちゃん」もありました。「ハイディテールマニピュレーター」と違い、300円という低価格なのが良かったんです。

 さて、その「てっちゃん」ですが…

 あれっ? 意外と大きいです。1/144スケールの「逆襲のシャア」登場MSにはちょうど良いサイズなのかもしれません。もっと昔に発売されていた「てっちゃん」の初代モデルは1/144ザクFZにちょうど良いサイズだったのですが…。

 もともと現在入手困難の「てっちゃん」を使用するのは当ブログ的に反則と思っていたので、やっぱりキットのパーツを加工して小型化することにしました。
 手の甲の長さを切り詰める方向で…と思ったのですが、手のパーツをよく見てみるとマシンガンのグリップを持つ右手を小型化するのはかなり難しいことが分かりました(汗)。左の握り拳や平手の小型化に成功しても、右手が大きいままではマズいなぁと…。
 仕方が無いので、それぞれの手指のポーズを変更して、手が小さくなったように見せることにしました。

 まずは左の握り拳から。ザクⅠスナイパーの時とほぼ同じ作業ですので、詳しくはそちらをお読みいただければさいわいです。
 

 ここまで加工した翌日に、昨日の記事に書いたヒケに気が付きました(汗)。「うわ、のんびり手首をいじっている場合じゃなくなってきた!」
 脚周りは接着→合わせ目消しの必要な部分が多いですからねぇ…。というわけで、手の小型化はいったん中断です(汗)。


 *昨日の記事には読者の皆様からたくさんのアドバイスのコメントをいただきました♪ 失敗談や今後の対策についてコメントをいただけるというのはやっぱりうれしいです。ブログやっていて良かったなぁと思います。

 不知火アスカさん・コジロウさん:実は接着して写真を撮った後に急用が入り、固定しないまま乾燥させてしまったんです(汗)。やっぱり接着後の固定って大事ですねぇ。

 がんばさん:瞬着硬化スプレーはゼリー状瞬着にも有効なんですか♪ 筆者はゼリー状瞬着は好きなんですが、硬化に時間が掛かるのが難儀やなぁと思っていたんです。ありがとうございます!

 雷鳴さん・Unknownさん・のびさん・通りすがり774さん・通行人さん・POLさん・JIHさん:白化対策へのアドバイス、ありがとうございます! 予防する方法から発生後の処置まで、いろんな方法がありますねぇ。皆様から教えていただいた方法と筆者が使っている方法とを合わせて、それぞれの症状に応じた方法をまとめた記事を書きたいと思います。ありがとうございます!

 わっきいさん:せっかく買ったキットですから、できる限り丁寧に作りたいですよねぇ♪ それでいて早く完成させたいという気持ちもありますので、これからも丁寧かつ効率の良い方法を考えていきたいと思います。

 KENさん:セラムコートの色数の多さや価格にはとても魅力を感じていますが、塗膜の弱さがネックで「食い付きを良くするためのプライマーみたいなモノがあればなぁ…」と思っていたんです。まさかダイソーでそんな便利なモノが手に入るとは! さっそく探してみます。有力な情報、ありがとうございます!



ただいま接着ラインヒケ対策の実験中…(失敗編)

2008年05月30日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 一昨日の記事の「接着ラインヒケ対策」実験ですが、丸3日乾燥させたところ…

 見事にヒケてしまっていました…(滝汗)。

 アカンやん! ヒケを防ぐ実験をやっているのに、いつもよりヒケてるやん!!

 結局、ヒケ対策の実験は中断し、ヒケ処理の作業に入りました(汗)。

 接着ラインの特にヒケが激しいところを中心に、瞬間接着剤を薄く塗って乾かします。いくら「瞬間」接着剤といっても、完全に固まるまでにはわりと時間が掛かりますので、気長に待ちました。


 後はいつもどおりヤスリや耐水ペーパー、スポンジヤスリで合わせ目を消しました。接着剤の乾燥時間短縮+ヒケ対策+合わせ目消し作業の簡略化をねらった実験でしたが、結局は失敗に終わりました。期待外れな結果に終わってしまい、誠に残念です。
 しかし溶剤系接着剤で接着したため、瞬間接着剤で接着した場合のような黒い線はできず、ヒケ部分は瞬間接着剤で埋めたためにこれ以上ヒケる心配は少なくなるという「良いとこ取り」な結果が得られたので、これはこれで良かったのかもしれません。

 ところで3枚目の写真をよく見ると、前腕装甲の手首付近にゲート跡が白化している部分があります。ゲート部分の白化については川口名人も「どうしようもない」とおっしゃっています(そのため、無塗装ツヤ消しトップコート仕上げの方が全塗装して仕上げる場合よりも気を使うそうです)。このキットのゲート部分はパーツとランナーの太い部分が近いため、ニッパーで切り出す際にゲート部分に負荷が掛かり、白化する危険性が高くなっています。ゲート部分の白化対策についても考えてみなければなりませんねぇ…。

HGUC ザクⅡ改(その5)

2008年05月29日 | 現在製作中
 HGUCザクⅡ改の腕です。

 右腕の全パーツです…と思ったら、上腕の装甲パーツを置き忘れていました(汗)。このキットに使用されているポリキャップは新型のPC-132ではなく、おなじみのPC-123プラスです。


 左肩スパイクアーマーは真ん中のスパイクだけが別パーツになっています。合わせ目消しの作業中にスパイクの形がいびつになってしまうのを防ぐための配慮かと思われます。
 
 写真左:スパイクアーマーの頭部に近い側の裏面にはスナップフィットのはめ込みピン&ダボを隠すため(?)の仕切り板が付いています(写真では扇型に見える部分です)。先日、けいずさんからいただいたコメントによると、この板の部分を削り落とすとほんの少しだけ怒り肩にすることができるそうです。けいずさん、ありがとうございます♪
 写真右:設定画のスパイクアーマーはサザエの殻のような有機的な形状に描かれていますが、キットのものは他のザクキットとあまり変わらない形状でまとめられています。設定画に近付けるとなると、パテ類が必要になりそうですねぇ。あと、スパイクも設定画に近くするなら、5ミリプラ丸棒を鉛筆削りで削ってから先を丸めたものに交換すると良いのではと思います(ちょっと細いかも…)。


 右肩シールドの取り付けは旧キットでもボールジョイント式でしたが、HGUCでもそれを受け継いでいます。裏面のディテールと、単なるL字型ではない折れ角度が再現されているのがうれしいですねぇ。


 
 写真左:HGUC旧型ザク系キットではひじ関節はABS樹脂製2重関節でしたが、このキットではポリキャップ式に戻っています。独特のひじ関節のデザインを再現するためと思われますが、この構造により旧キットの前腕パーツとのミキシングが容易になっているそうです(ひざ関節から下の部分も旧キットのパーツと交換可能のようです。詳しくはびといんさんのブログの記事を見に行ってください。カッコ良いんですわ、これが!)。
 写真右:肩の四角いブロックにはポリキャップ隠しのカバーが付いています。HGUCザク系の伝統ですねぇ。
 

 ひじ関節の可動範囲は約90度。可動範囲自体は旧キットと大差ないですが、ポリキャップが丸見えでないのがありがたいです。


 前腕は設定画や旧キットと比べるとやっぱり細いです。「太さは同じでも、せめて前腕内側各部の比率が違えばもうちょっと太く見えただろうに…」と思って画像加工したのが右の写真ですが、この比率だと手首用のポリキャップがたぶん入らないでしょう(PC-132のものなら入ったかも:泣)。
 設定画や旧キットではひじ装甲から4本の小さなスパイクが生えているのですが、HGUCでは安全基準にクリアするためか、リベット状のモールドにアレンジされています。ランナーを鉛筆削りで削ったものを取り付けようかと思いましたが、8本も同じ長さに切りそろえるのは難しいなぁと思ったのでやめました(パーツに穴を開けて裏から接着すれば長さをそろえやすいのですが、すでに前腕は接着した後だったので…)。


 接着剤の乾燥待ち状態の腕をボディーに取り付けた状態です。設定画と比べるとやっぱり握り拳が大きいのが目立ちますねぇ(汗)。う~ん…。

ただいま接着ラインヒケ対策の実験中…

2008年05月28日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 プラスチック用接着剤(プラセメント)やリモネン系接着剤は、パーツの接着する面を溶かしてパーツ同士を接着するのですが、乾燥(溶剤の揮発)にはけっこう時間が掛かりますよねぇ。乾燥に要する時間は数日とも数週間とも数ヶ月とも言われていますが、長期間放置しておいた方が良いのは確かなようです。
 そうでないと、こんなことに…

 これは昔作った1/100トールギスのすねです。製作した当時はノンシンナー環境下ではなかったので、「プラセメントによる接着&合わせ目消し→サーフェイサー1000(缶スプレー)→Mrカラースプレーのグランプリホワイト(だったかな?)→スーパークリアーつや消し」という順番で作業しました。スジ彫りやスミ入れが雑ですねぇ(汗)。
 プラセメントの乾燥時間が充分でなかったためか、完成後に接着ラインがヒケてしまっています(泣)。

 原因の一つはプラセメントの付け過ぎと思われます。1/100トールギスは最近のキットと比べると合わせ目の精度がやや低く、わずかながらすき間ができていたと記憶していますが、そのすき間を埋めるべくプラセメントを多めに使ったのかもしれません。
 当時の筆者のプラセメントの付け方は、基本的に「貼り合わせるパーツの両側に2度塗り」でした。接着面に1度塗ったプラセメントはすぐに乾いてしまうため、もう1度塗り重ねるんです。両方のパーツに2度塗りすることにより、溶剤によって溶かされたプラスチックがすき間を埋めるのに充分な量になります(接着ラインには溶けたプラスチックがはみ出て太さ0.5ミリ以上の線状の盛り上がりになります)。しかしこの「充分な量」が実は多すぎたのかもしれません。

 ノンシンナー環境下になってからは、「Mr.セメント リモネン系(流し込みタイプ)」を主に使用しています。「パーツとパーツをはめ合わせ、合わせ目部分に約0.2~0.3ミリのすき間を開け、そのすき間に接着剤を流し込んでから数分間放置→すき間の接着剤が無色透明からパーツの色に変化したら圧着」という感じで接着しているのですが、この場合の接着剤の量でも先ほどの「プラセメントを両方のパーツに2度塗り」と同じぐらいの太さの溶けたプラスチックによる線ができます。う~ん、やっぱり多いのかも…。
 
 無塗装や部分塗装だけで仕上げる場合は、ヒケ以外にも気を付けなければならないことがあります。パーツの成型色が溶剤系接着剤の影響で変色してしまう場合があるということです。全ての成型色が接着剤の影響を受けるとは限りませんが、濃色系の成型色の場合に白っぽくなったり、白系の成型色が黄ばんでしまったりする場合があります。これを完璧に避けようと思ったら、瞬間接着剤を使用して接着するのが良いとは思いますが、その場合は合わせ目に黒い線ができてしまう場合が多いんです(汗)。

 「接着剤の乾燥時間を短縮する上でも、接着剤の使用量を抑えるのが良いのかなぁ」とか「ヒケとか変色を減らすためには、接着剤で溶けるプラスチックの量を減らせば良いかなぁ」などと考えながら、次のような方法を試してみることにしました。
 1.パーツとパーツのすき間を約0.1ミリぐらいにして接着剤を流し込む。
 2.流し込んだら10秒ほどでパーツ同士を圧着する。
 3.はみ出た接着剤(溶けたプラスチックも含む)をすぐに綿棒などでぬぐい取る。
 このような手順で接着したのが下の写真です。

 これまで筆者が接着した場合よりも格段に「溶けたプラスチック」の量が減っています。薄いめのパーティングラインぐらいを目標にして作業すると、接着剤が乾いた後のヤスリ掛けも楽になると思います。
 少ない接着剤で接着したので強度的な不安はありますし、ちゃんと合わせ目が消えるのかという疑問もありますが、強度的にはもともと接着剤不要のスナップフィットのキットですから大丈夫でしょうし、「接着しない合わせ目消し」でもかなりのレベルで合わせ目を目立たなくすることが分かっていますので、まあ大丈夫かと思います。

 これで接着剤が乾いた後、ヤスリ掛けをしたパーツがどのようになるか、結果は順次報告いたします。 

HGUC ザクⅡ改(その4.5)

2008年05月27日 | 現在製作中
 HGUCザクⅡ改の腰周りは、1/144スケールのキットとは思えない股関節のギミックが入っているだけでなく、他にもいろいろ書くことがありますので2回に分けさせていただきました。

 写真左:腰フロントアーマーは左右がつながった状態で成型されていますが、可動部中央のボールが2つつながったようになっている部分を切り離すと左右独立可動になります。このつながっている部分はタッチゲート式のゲートと似ているように見えますので、思わず手でポキッと折りたくなりますが、やめた方が良いです。意外と丈夫ですので、つながっている部分が折れる代わりに軸の部分が折れてしまう可能性があります。デザインナイフやエッチングノコギリで切り離すようにしましょう。
 写真右:左右独立可動になったフロントアーマー。つながっている部分を切り離すと可動がユルユルになってしまうと思ったのですが、意外と固めです。


 右腰のハンドグレネード(手榴弾)は旧キットでは1個ずつ別々になっていましたが、HGUCでは3個が一体で成型されています。1個1個別々に切り離してもラック(写真右側のパーツ)への取り付けには支障ないようですが、面倒くさいのでやめときました。


 右腰のグレネードラックと左腰のマガジンポーチ(予備弾倉入れ)は腰リアアーマーに取り付けることによって可動します。これは意外な方法ですねぇ♪ ちょっと可動がユルいような気もしますが、完成後も分解可能な部分ですので、後で気が向いたら調節しようと思っています。

 
 写真左:腰・斜め前から。顔のように見えますねぇ(笑)。
 写真右:斜め後ろから。リアアーマーの上の方にある穴はヒートホーク取り付け用の穴です。
 
 左右の腰の装備品が違うので、左右で見た目の印象がかなり異なります。ハンドグレネードはやっぱり1個ずつ切り離した方が見栄えするでしょうねぇ(汗)。


 
 腰まで完成した状態です。いろんな所で目にする評判の通り、設定画や劇中のイメージと比べるとかなり細いですねぇ。でもこれはこれでカッコ良いのではと思います。そういえば旧キット(HGUCと比べるとかなり太い、設定画に近いプロポーション)が発売された当時のホビージャパンの作例では、スリムにする方向での改修が行われていました。


 このキット最大のポイントは、ザク系キットとは思えないほどの可動を誇る腰周辺だと思います。ウエスト部分の可動軸をポリキャップから引き抜き気味にしてやると、腰をかがめることができます。

 腰の可動と腰のリアアーマーが内側に倒れ込む可動により、写真のように寝そべった状態も自然な感じになります。これで股関節の前方移動ギミックを使えば例のポーズも可能だと思うのですが、腕や脚がそろってからでないと詳細は分かりませんねぇ。


 *前回の記事に質問のコメントをいただきましたので…
 ジャアさん:腕や脚はかなり細くアレンジされています。好き嫌いの分かれるところですねぇ。実は旧キットのパーツに交換すれば手軽に腕や脚を太くできるようです。詳しくはびといんさんのブログ(5月22日の記事)を読んでくださいね。ただし、現在では旧キットの成型色が濃くなっているので、全塗装前提の作業になると思います。

 コジロウさん:股関節の軸は最近のキットとしてはかなり細い部類に入ると思います。ちょっと不安ですが、すぐにポッキリということはないのではと思います(汗)。

HGUC ザクⅡ改(その4)

2008年05月26日 | 現在製作中
 月刊ホビージャパン2008年7月号にて「第3回オラタコ選手権」の結果が発表されていますが、リンク先の「あに」さんがなんと金賞を受賞されました!(わ~パチパチ!)
 実物を間近で見る機会があったのですが、とにかく作り込みやウェザリング(特にサビの表現)がスゴい作品です! 詳しくはあにさんのブログやホビージャパン誌をご覧になってください。
 あにさん、受賞おめでとうございます!


 さて、HGUCザクⅡ改の続きです。このキットはパーツ分割による色分けがかなり充実していて、部分塗装で仕上げる場合はほとんど塗る場所が無いのですが、バーニアノズルの内側などの赤い部分は塗る必要があります(設定カラーにこだわらなければ別に塗らなくても良いのですが、各部に赤が入っていると良いアクセントになりますので…)。これから作る部分であるランドセルと腰周りに赤い部分が集中していますので、一気に塗ってしまうことにしました。
 
 HGUCニューガンダムのアポジモーター部分の下塗りにはガンダムマーカー「ガンダムシルバー」を使用しましたが、先日読者の方からいただいたアドバイスを元に「メッキシルバー」で下塗りしました。
 ガンダムシルバーだとややくすんだシルバーだったのですが、メッキシルバーはギラッとしたシルバーなので上塗りの発色にも期待が持てますねぇ♪ アドバイスのコメントをしてくださった方、ありがとうございます。m(- -)m


 赤い部分の塗装にはアサヒペン・カラーパレットマーカーの「ルビーレッド」を使用しました(いつもどおり、インクを塗料皿に少量出して筆で塗っています)。
 もともと隠ぺい力の強いカラーパレットですが、下塗りのメッキシルバーのおかげでキレイに発色してくれました♪ 「ルビーレッド」はバンダイさんの赤の成型色に似た色なのでオススメです。ツヤ消しですのでバーニアノズルの内側にはピッタリなんですよ。

 
 写真左:ランドセルは5パーツ構成です。ランドセルの上側がディテールや形状の再現のために分割されています。
 写真右:旧キットよりもややコンパクトになったような気がするランドセル。


 ランドセル側面に斜めに入った2本のリブは、巧みなパーツ分割により再現されています。その分、思わぬところにパーティングラインが入っているので注意が必要です。


 腰周りのパーツはこんな感じに分割されています。劇中で印象的な尻餅をついた(?)状態を再現するためのギミックが入っているため、他のザク系1/144キットに比べてパーツ数がやや多めです。初期のMGキットよりもスゴいパーツ構成かも…。


 
 写真左:腰フレーム内部には前方にスイング移動する股関節(可動部はポリキャップ式)、腰後ろアーマー可動用ポリキャップ、スタンド取り付け用ポリキャップが収まります。
 写真右:腰フレーム内部はパーツがギッシリです。

 
 写真左が股関節の通常のポジションで、右側が股関節を前方に移動した状態です。MGクラスのキットには似たようなギミックを持つものもありますが、1/144スケールのキットでこれをやってしまうところがスゴい! ギミック面は素晴らしいキットですよ!

 「このまま一気に腰完成まで…」と思ったのですが、予想以上に長くなりそうですので、続きは次回に…。

 

肩付け根の可動部はありがたいっす

2008年05月25日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 筆者が小学生の頃、友達に見せてもらった「1/144旧型ザク」のプラモにはビックリしました。1/144量産型ザクやシャア専用ザクでは動かなかった足首が可動するだけでなく、首が上下方向に可動し、さらに肩の付け根の部分が前後にスイングしたのですから(そういえば股関節も開くようになっていましたねぇ)。胸部内部中央に備えられた可動軸により、肩関節軸を受けるパイプ状のパーツが前後に移動するという驚きのギミックです。1/144の旧ザクはガンプラ初期のアイテムの中でも飛び抜けて優れたギミックの持ち主で、オーパーツのような存在だと思います。
 1/144旧ザクの肩付け根前後スイング機構はその後、MSV(モビルスーツ・バリエーション)1/144シリーズにも引き継がれ、「ザクマシンガンの両手持ち」などのポーズ付けに貢献してくれました。

 1/144スケールの「Zガンダム」や「ガンダムZZ」のキットでは、肩の付け根前後スイング機構はポリキャップを使用した、より単純な構造のものに進化しました。胸部内部の肩付け根付近に左右1個ずつのポリキャップを内蔵したその構造は、なぜか「ポケットの中の戦争」シリーズのザクFZを最後に、1/144スケールのキットではほとんど見かけなくなりました(HGUCリック・ディアスで復活しましたが…)。

 「逆襲のシャア」旧キットシリーズ以降(現在のHGクラスのキットに至るまで)は胸部から左右に伸びた軸に、腕側の肩に内蔵されたポリキャップを差し込む方式が一般的になっています。組み立てが楽で破損が少ない方式のためと思われますが、肩付け根の前後スイング機構は無く、ちょっと寂しい状態が続きました。

 さて、ここからが本題なのですが…
 多くのファンが待ち望んだ1/144ザクのリニューアルキット「HGUCザク」では新しい方式の肩付け根前後スイング機構が採用されています。
 
 胸部内部の肩付け根付近に左右1個ずつのポリキャップを内蔵するところまではZガンダムシリーズの頃と同じですが、そのポリキャップに肩関節軸パーツを追加することによって、より大きく肩を前方向にスイングさせることが可能になりました。この構造はHGUCの旧ザク系やマラサイにも採用されています。
 しかしこの構造には弱点もあります。腕付け根の軸位置が微妙に低いと思うんです。

 かなり個人的好みを含む話になってしまうんですが、筆者は図の左側のような肩のポジションが好きです。肩の四角いブロックは肩シールドやスパイクアーマーの位置に関係なく、この位置にあるのがカッコ良いと思うんです。しかし、HGUCザクや旧ザク、マラサイの肩四角ブロックは図の右側のようなポジションにあります。構造上仕方ないとは思うのですが、やや力強さが足りない印象です。あと、ひじの位置が低くなるというか、腕の長さに問題が無くても腕が長く見えてしまう原因にもなります。

 パチ組みのHGUCマラサイです。肩の四角いブロックの上面よりも胸のブロックの上面の方がわずかですが高い位置にあります。

 この問題への対策として、以前作ったHGUC量産型ザクザクⅠスナイパーでは、肩関節軸のパーツを加工して肩付け根の軸位置を上に移動しました。


 さて、最新の1/144ザクキットであるHGUCザクⅡ改ではその辺はどうなのかが気になるところです。「斜め上・前方⇔斜め下・後方/斜め下・前方⇔斜め上・後方」とX字型に関節軸が移動する可動機構を持つこのキット、説明書表紙の完成写真を見るとやや肩ブロックの位置が低くて不安なのですが…
 とりあえず、肩四角ブロックを仮組みして位置を確認してみました。

 大丈夫です! 写真右側が通常のポジション、左側が最大限まで肩付け根関節を上に上げた状態ですが、無改造・製品の可動範囲のみでこれだけのポジション変更ができるというのは非常にありがたいです♪


 仮組みした(組んでしまうと分解しにくそうなので、実際には「仮組み」にもなっていませんが…)右肩シールド・左肩スパイクアーマーを取り付けた状態です。あ~、今回は肩関節の軸位置移動をしなくても良さそうです♪ 今後の1/144ザク系キット(F2とかギラ・ドーガとかギラ・ズールとか…)ではこのザクⅡ改のように上下方向へのスイング可動も加えた可動方式でお願いします、バンダイさん!


 *δさんからのご質問「出渕穴は何ミリのピンバイスで開けたんですか?」:出渕穴には何も加工せず、キットのモールドにスミ入れしただけです。スミ入れだけでもけっこうイケますよ♪ もし開口するなら上側は1ミリ前後、下側は1.5ミリ前後かなぁと思います。

HGUC ザクⅡ改(その3.5)

2008年05月24日 | 現在製作中
 今日は短縮版でお送りします。

 前回の記事では触れませんでしたが、個人的に首の構造が気になっています。このキットの首は頭部インナーパーツ(A9)の裏側から突き出た短いパイプ状の出っ張りなんです。
 顔を上に向けると、やっぱり首の細さが気になってしまうので、手を加えることにしました。


 使用するのはコトブキヤさんの「丸ノズル」8ミリ径です。写真右側のように穴を開けて使用しますが、この穴はパーツA9の首パイプとピッタリのサイズにすると良いです。

 こんな感じにはめ込んで接着します。キットのままの首と比べると、かなり太い首になりました。


 太くなった首が入るスペースを確保するため、首元のパーツの開口部を直径約9ミリの円形に削り込みました。


 これで上を見上げた状態にしても首の細さが気になりません…と思ったのですが、ほとんど見えませんねぇ(汗)。


 後ろから見ると分かりやすいのですが、ランドセルを取り付けると首がほとんど隠れてしまうんですねぇ(汗)。

 やったわりにはほとんど見えない部分ですし、首の可動範囲も多少狭くなってしまったのであまり意味の無い作業のような気がしますが、こういう改造が好きなんですよ…(笑)。


 *オタッキーさんからのご質問、プロフィール欄の絵の件ですが…:筆者は記事内の解説用の図以外のイラスト的な絵に関しては、基本的に紙とペンで手描きしています。それをデジカメで撮影してパソコンに取り込み、線がゆがんだ部分をお絵かきソフトで修正したり(「目の位置がもうちょい低い方が良かったかな?」という場合の調整もできます)、絵のサイズや色合いを写真加工用のソフト(以前紹介した「Jtrim」)で調整したりしています。
 手描きの時点で「上手く描こう」と思わずに、気を楽にして描いた方が良いと思います。多少線がゆがんでも、後で修正できますからね♪
 

HGUC ザクⅡ改(その3)

2008年05月23日 | 現在製作中
 HGUCザクⅡ改の胸部です。

 パーツ数はHGクラスのザク系キットとしてはかなり多く、13パーツあります。他のザク系MSよりも2色ほど色が多いカラーリングのためだと思いますが、このサイズでこのパーツ数だとなんかうれしいです。ちなみに旧キットでは6パーツでした。


 胸前面のパーツ裏側にはランドセル取り付け用のものとウエスト可動用の2つのポリキャップを取り付けます。斜めに成型された胸部パーツにポリキャップを組み込むのはなんとも不思議な感覚で、「え、これどうなってるん?」という感じです。ウエスト可動用ポリキャップの前後スイング可動部はややユルい気がしますので、ポリ軸周辺部に瞬間接着剤を少量流し込んで乾かし、キツめにしておきました。


 こちらは背中側です。旧キットでも肩付け根関節部はポリキャップによる前後スイングが可能でしたが、HGUCでは前後・上下へのスイング可動に進化しています。メカ色の関節パーツが付くようになったのもありがたいです。肩付け根関節部の動きは、ポリキャップが胸部に斜めに配置されているため、今までにない感覚の可動ぐあいになっています。先ほど「前後・上下へのスイング」と書きましたが、正確には「斜め上前方⇔斜め下後方・斜め下前方⇔斜め上後方」といった感じでしょうか?
 あと、首付け根のポリパーツの取り付け部がユルいような気がしますので、ウエストと同様に瞬間接着剤を少量流し込んでおけば良かったと後悔しています。


 胸部を横から見たところです。パーツを斜めに分割して合わせ目をエッジに持って来ることにより、広い面に合わせ目が入っている状態を避けることに成功しています。この凝った設計に敬意を表し、合わせ目は消さないでおきます(いえ、単なる手抜きです:笑)。
 旧キットではもう少し前後に長い造形だったような気がしますが、HGUCでは他のザク系MSとさほど変わらない、薄い胸板になっています。設定画のようにドッシリした旧キットに対し、HGUCでは他のザク系キットと並べた場合の違和感が少なくなるようにスリムな造形を目指したのかなぁと思います。旧キットの方が好みという方も多いでしょうねぇ。

 画像を加工して前後に長くしてみました。旧キットはこんな感じだったと思います。HGUCでは胸正面の傾斜もユルくなっていますねぇ。





 以前の記事にも書きましたが、胸部パーツの斜め分割のおかげで、旧キットでは再現されていなかった「出渕穴」のモールドが入っています。胸部上面の出渕穴は頭を取り付けるとほとんど隠れてしまうのですが、モールドが入っていること自体がうれしいですねぇ♪
 それにしても、色分けの充実度がスゴい! キットの成型色は製品表面のツヤのままだと抹茶系の和菓子のように見えて美味しそうですので、パーツ全面をスポンジヤスリで磨き、ツヤ消しにしてあります。


 頭部を取り付けて設定画風のアングルから見たところです。設定画と比べると頭部の厚みや胸部のボリュームが異なりますが、これはこれでカッコ良いと思います。首は前後にスイング可能ですが、いちばん後ろまでずらしておくと頭が小さく、胸が大きく見えますよ。

 
 腕や脚が付くとどうなるか、組んでみて実物を見てみないことには分かりませんが(「細い」という評判ですので…)、現時点では筆者好みのザクです♪


 *Zくろばさんからのご質問・頭部の厚みについて:頭部全体の厚みで測ると(残念ながらB24だけでは測っていません。申し訳ございません:汗)約10.8ミリで、HGUCグフよりも低いです。パーツの肉厚は厚めですので削り込みも可能ですが、設定画のイメージぐらいまで薄くしようと思うとパテによる裏打ちが必要と思われます。

 *Unknownさんからのご質問・Bタイプの頭部について:キッチリ測っていないためAタイプとの差がどれぐらいかは分かりませんが、なんとかモノアイ可動化はできそうです(かなりギリギリかも…:汗)。

 *わっきいさんからいただいたコメントの「横顔が『おじゃる丸』」を拝読して:確かに目の辺りから口まで「まったり」と滑らかにつながったラインがそっくりですねぇ(笑)。Bタイプの頭部だとヘルメットのスソがあの髪型に見えますし…。  


HGUC ザクⅡ改(その2.5)

2008年05月22日 | 現在製作中
 前回からの続きです。
 透明モノアイシールドを用意、頭部インナーパーツ(A9)の上半分を削り落としモノアイが入るスペースを確保、ヘルメット上側(B24)裏面に可動式モノアイを設置というところまで来たので、いよいよ組み立てと思ったのですが…
 
 組み立てがスムーズに進むようにモノアイシールドを両面テープでA9に仮止めしたのですが、この状態のままではヘルメットに入らないことが分かりました(汗)。
 A9はヘルメット内部にすき間無くピッタリはまるということを忘れていました(←オッサン、アホや…)。薄いビニール袋1枚も入らないぐらいピッタリなんですよ。

 この後、写真で赤く示した部分をデザインナイフでカンナ掛けし、ビニール袋が入るだけのすき間を確保しました。あと水色で示した部分を軽く削っておくと、径の大きいモノアイレンズを使用した際の干渉が減ります。


 また、モノアイシールドは両端をキット付属のシールと同じ長さにしておかないと、ヘルメット下側のパーツ(B25)と干渉することが分かりました(前回の写真と見比べてください)。


 各部の調整が終わったので、いよいよ組み立て!
 1.ヘルメット下側(B25)に頭部インナーパーツ(A9)を組み込む。
 2.ビニール製モノアイシールドの中央部をB25とA9の間に作ったすき間に差し込む。
 3.「2.」とヘルメット上側(A24)とをはめ合わせる(上の写真の状態です。モノアイシールドの位置を調整しながら…)。
 4.上下のヘルメットが完全に合わさると、モノアイスリットの目尻の下辺りでモノアイシールドにすき間が出来てしまう(汗)。
 5.A9をヘルメットからいったん抜きかけてからはめ直すと、目尻の下のすき間が無くなる。
 …という手順で組み立てると、モノアイシールドがなんとか頭部内部に収まってくれます。

 
 写真左:完成した頭部です。モノアイレンズは前もって用意していたものがキットのシール(ちょっと大きいような気が…)とあまり変わらない大きさだったので、Hアイズ2ミリ+丸ノズル3ミリで新調したものを使用しました。
 ところが出来上がってみると、長いクチバシに小さな目の組み合わせがまるで魚のカワハギ(特にウマヅラハギ)のような顔に見えてしまうので、結局頭部をいったん分解してレンズを交換しました。
 写真右:モノアイは頭部の裏側から爪楊枝を使って動かします。レンズを正面に向けるのが難しい以外はけっこう良い感じに動いてくれました。ただし、可動部に使ったパーツの径が小さいので、左右にレンズを振った場合の効果が分かりにくいのが残念…。はっきりと視線が動いているようにするためには、やはり可動軸をもう少し奥に設定して、径の大きい可動部を設けるのが良いと思います。

 

 レンズを前もって用意していたものに交換した状態です。カワハギっぽさがなくなったのは良いのですが、径が大きくなったためパーツA9と干渉してしまうようになり、可動性能は悪くなりました(汗)。可動モノアイにチャレンジしてみようという方は、パーツ同士の干渉が無いように充分仮組みして調整してくださいね。

 筆者のザクは仮組み&調整をあまりやらなかったので、モノアイレンズとモノアイシールドとのすき間がギリギリです(汗)。

 一時はどうなるかと思いましたが(途中で「こんな事になるんなら、Bタイプの頭部で練習してからにしておけば良かった」と思いましたから…)、なんとかなりました。かなり細かい作業になりますが、見栄えは確実に良くなる改造だと思います。でもBタイプの頭部にも同じ作業をするのはかなりイヤです…(汗)。   


HGUC ザクⅡ改(その2)

2008年05月21日 | 現在製作中
 HGUCザクⅡ改のモノアイ可動工作です。

 頭部は首との接続部とモノアイシールドが一体化したインナーパーツ(A9)にヘルメット下側(B25)とヘルメット上側(B24)をかぶせ、クチバシのダクト(B23)をはめ込むようになっています。
 モノアイはA9のモノアイシールド表面にシール(モノアイシールドの黒い面のシール+ピンクの丸シール)を貼って再現するのですが、横を向いた状態にするには丸シールを貼り直す必要があります(というか一度貼ると貼り直しは難しいので、結局は好みの位置で固定ということになるのでしょうけど…)。

 モノアイ可動化のための準備です。

 透明なモノアイシールドを再現するため、キットのランナーを包装しているビニール袋を使用します。ビニール袋は2種類ありますが、パリパリした透明度の高いものを使います。
 キットのモノアイシールドのシールを自分の手の甲などに貼ってはがし、粘着力を落してからビニール袋に軽く貼り付けます。シールの外形を参考に、ちょっと大きめに切り取ります。このあとシールをはがし、ビニールの表面に残った粘着材を指でぬぐって落とします。
 こうして出来たモノアイシールドですが、ややサイズが大きかったようです(汗)。結局作り直すことになりました。詳しくは後ほど…。

 
 写真左:頭部インナーパーツ・A9のモノアイシールド部分を削り落とします。写真はヘルメット上側との接続用ピンを切り落とした状態です(白くなっている部分)。
 写真右:ニッパー・デザインナイフ・ヤスリでA9の上半分をゴッソリと削り落とした状態です。パーツの中央に大きな丸穴がありますが、これは首のポリパーツを受ける部分です。この穴の前方にある仕切り板のような部分は後で取り付けるモノアイブロックと干渉しますので、低くなるよう削っておきます。どれぐらい削ったかは写真をよく見てください(分かりにくいですが…:汗)。
 
 *この後の作業で何度も頭部を組み立てたり分解したりしますので、各パーツのスナップフィットのピンまたはダボ穴は分解しやすいようにユルくしておきましょう(重要)。

 ヘルメット上側・B24の裏側には、モノアイ可動用の軸を取り付けるのにちょうど良い穴があります(上の写真左側で切り取ったピンをはめ込む部分)。この穴に直径3ミリのABS樹脂製ランナーを差し込み(ちょっとキツいのでランナーの先を少し細く削っておきます)、4ミリほどの長さの軸を作ります。
 この軸にコトブキヤさんの「モビルパイプ」4.5ミリ外径をはめ込んでモノアイの可動部にします。
 
 仮組みした頭部。右の写真の水色線で囲った部分がモビルパイプです。
 劇中の顔アップではモノアイシールド越しにモノアイレールや補助カメラなども見えるのが印象的なので、モノアイレールをもう少し大きめの円盤状パーツで再現したかったのですが、軸位置をもう少し奥に設置しないとパーツが入りきらないようです(入ったとしてもモノアイがあちこちに干渉して動かないのではないかと思います)。

 
 写真左:B24の裏側です。モビルパイプにモノアイレンズを取り付けた状態です。モビルパイプ側面のレンズを貼り付ける部分は削って平らにしておくと良いです。レンズがモノアイシールドと干渉するのも防げます。
 可動軸となるABSランナーはモビルパイプの長さと同じになるように切っておきました。
 写真右:モビルパイプの底面には切れ込みを2ヶ所入れておきました。モノアイを動かす時には、頭部の裏側からこの切れ込みに爪楊枝の先を引っ掛けて動かすようにするためです。切れ込みはもっと数が多い方が操作しやすいかもしれません。

 各パーツがそろったので、いよいよ頭部の最終組み立て! と思ったのですが…

 A9にビニール製モノアイシールドを両面テープで仮止めしてヘルメットに組み入れようとした時に、思わぬ苦戦を強いられるのでした。どうする、オッサン!?(次回に続く…)


 *一昨日の記事に読者の皆様からフォローのコメントをいただきました♪

 5月20日にコメントしてくださったUnknownさん:下塗りにメッキシルバー、このザクⅡ改のバーニアなどで試してみます。ありがとうございます。m(- -)m
 
 5月21日にコメントしてくださったUnknownさん(同じ方かも):説明書のイラストはユニオンフラッグなどと同じ方だったんですね♪ あと、コミック「ダブルフェイク」も同じく福地さんなんですね。バーニアの描き方などに見覚えがあったのですが、どなたか分からない状態だったんです。ありがとうございます。m(- -)m










 

HGUC ザクⅡ改(その1)

2008年05月20日 | 現在製作中
 久々の1/144スケール新作ザクキット、HGUCザクⅡ改の製作に入ります。とりあえずランナーを見ていくと…

 Aランナー。旧キットではコクピットハッチの赤や靴底およびランドセルのダークグレーは再現されていませんでしたが、今回はちゃんと色分けされています。つま先のミディアムブルー部分も分割されていますよ(!)。
 動力パイプの黄土色パーツはアサフレックス製かと思いましたが、どうやらスチロールプラ製のようです。


 Bランナー。すねと太ももは前後分割、頭部は上に積み上げていく方式の分割です。


 Cランナー。ABS樹脂製かと思いましたが、スチロールプラ製でした。ABS樹脂で成型された銃器類は合わせ目処理が大変ですからねぇ(汗)。


 胸部パーツは斜めに分割され、ランナーに斜めに配置されています。この分割のおかげで脇の下や首元に並んだ丸穴・通称「出渕穴」が再現されています(貫通はしていませんが。あと、胸側面に二本並んだ斜め線も再現されています)。このモールドを目安にしてピンバイスで開口してやると良いかもしれません。


 頭部は先ほども書きましたが、HGグフカスタムを始祖とする「上に積み上げていく方式」の改良版です。クチバシのダクト部が別パーツになっただけでなく、ダクト内部は写真右端の黒っぽいパーツの先端が露出することにより色分けされます。その黒っぽいパーツは首のポリパーツとの接続部とモノアイシールドを兼ねるパーツです。
 モノアイは残念ながらその黒いパーツにピンクの丸シールを貼る方式になっています。HGUCザクやゲルググでは可動式モノアイ(モノアイ自体はシールで再現)、HGUCヅダやドム/リックドムにいたっては可動&クリアーパーツのモノアイシールド付きという仕様になっていただけに、このザクⅡ改の仕様には「なんで?」と思いました。
 しかしザクⅡ改のモノアイシールドは自動車のフロントガラス並みに傾斜が付いていて、しかも上から見た際のカーブが急になっています。こんな形のモノアイシールドでは、ノーマルザクやゲルググのように頭の中で円筒が回るタイプの可動方式にするのは無理なのかもしれません。

 でもやっぱりモノアイは可動した方がうれしいですよねぇ(力説)。というわけで、「クリアーパーツ&アルミテープによるモノアイレンズ+左右スイング可動+ビニール袋を利用した透明モノアイシールド」に改造することにしました。
 うまく行くかどうかかなり不安でしたが、「バクゥの時よりはマシやろう」と思い、試行錯誤すること数時間…

 なんとかなりました。作業の内容については次回にお送りします(かなり長くなりそうなので…)。

名作・旧「ポケットの中の戦争」シリーズ

2008年05月19日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 いよいよHGUCのザクⅡ改が発売となるわけですが、ザクⅡ改、いやザクFZといえば旧キットも出来が良かったですねぇ。というより「ポケットの中の戦争」シリーズ全体が、前のシリーズである「逆襲のシャア」シリーズや「ガンダムセンチネル」シリーズに比べると一気に近代化した内容のキットになっていました。

 当時高校生だった筆者は「ホビージャパン」誌に掲載された「ポケットの中の戦争」キット第1弾のズゴックEの写真を見て驚きました。塗装しなくてもアニメの設定カラーがかなりのレベルまで再現されている色分け、モノアイはクリアーパーツ、専用ポリキャップによる広範囲な可動(股関節にボールジョイント式ポリキャップが採用されたのはこのズゴックEが最初だったと思います)、設定画のイメージに極めて近いプロポーション…。
 「今までのガンプラとぜんぜん違う…!」

 さらに驚いたのはGMコマンドです。目にあたるゴーグルと額のメインカメラが一体でクリアーパーツ化され、コクピットハッチやシールドまでパーツ分割&成型色で色分けされています。しかも足の裏まで再現! 大きなポリキャップが関節ブロックにまるごと使われているため関節部の塗装はできませんが、実に豪華な内容のキットでした。しかも価格は500円! 総合的に見て現在のHGUC GMコマンドと比べてもそれほど劣らない名キットだと思います。1/144スケールで手の甲と指とが色分けされたのもこのキットが最初だったと思います。

 ザクFZは動力パイプをポリで成型し、ポリキャップの色を黄土色にすることによって成型色の色数を増やすことに成功しています。コクピットハッチの赤は再現されていませんでしたが、パチ組みでも満足度の高い色分けになっていました。筆者はこのキットが好きで、模型雑誌の作例を参考に頭の幅詰めをしたり(モノアイシールドには写真のフィルムを使用するのが定番でしたねぇ)足首の接地性を高めるために当時発売されて間もないウェーブさんの「Bジョイント」で足首関節を増やしたりしていました。
 また旧ドイツ軍のフリッツヘルメットを被ったようなデザインの「Bタイプ」頭部も付属していたのですが、この頭部を押井守監督の実写作品「赤い眼鏡」や「ケルベロス」に登場する装甲服「プロテクトギア」に似た顔に改造したこともありました(1/60パトレイバーシリーズのブロッケンの105㎜カノン砲を改造したマシンガンを持たせていました)。

 主役メカ(?)のガンダムNT-1「アレックス」とライバルメカ(?)のケンプファーはそれぞれチョバムアーマーの着脱や武装のフル装備を再現した、遊べるキットでしたが、アーマーや武装類を充実させた分、モビルスーツ本体の出来の方はややツラい(特にケンプファー。アレックスは良く出来ていたのですが、GMコマンドと比べると…:汗)ものでしたねぇ。ちょっと残念…。
 
 「ポケットの中の戦争」シリーズのキットで忘れてはならないのがカッコ良い箱絵と充実した内容の説明書ですねぇ。個人的に最も印象に残っているのは開田裕治氏によるハイゴッグの箱絵です。ジム寒冷地仕様の頭を地面に押し付けているポーズはまるで怪獣映画のワンシーンのようです♪ ケンプファーの箱絵も怪獣映画っぽいですねぇ。
 説明書のカラー面には各モビルスーツの機体解説がイラスト入りで掲載されていたのですが、設定画の横にその機体のバリエーションのイラストが添えられていました。このイラストは確か「ガンダム00」のメカデザイナーのどなたかによるものだと思います(違ったかな?)。
 説明書の裏面には「おたよりくださ~い!」と呼びかけるモビルスーツのイラストや「『ポケットの中の戦争』シリーズはまだまだ続きます!」というワクワクするような文章が入っていたのも思い出に残っています。

 このシリーズはケチで有名な筆者としては珍しく全アイテムを購入してしまうぐらい好きなシリーズでした(GMコマンドやザクFZ、リックドムⅡにいたっては複数買いも…)。夏ごろに発売される予定のHGUCケンプファーが登場すれば、旧「ポケットの中の戦争」シリーズのキットは完全に過去のものになってしまうかもしれません。しかし、このシリーズの魅力は現在でも決して色褪せてはいないと思います。
 …とかなんとか言いながら、やっぱり新作キットを作るのは楽しみです。というわけで明日からHGUCザクⅡ改の製作記事をお送りします♪

 
 

次ネタのための準備♪

2008年05月18日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 いつまでも冬バージョンのままでは暑苦しいので、プロフィール欄の画像を新調しました(でもイマイチな出来なので、すぐ変更するかも…:汗)。プロフィール画像の筆者の横にはいつもゴンがいます。ゴンが亡くなってから1年半以上が経ちますが、1日たりともゴンのことを思わなかった日はありません。ゴンは心の中にずっと住んでいるので、いつも一緒です。このブログのことも見守ってくれているのかなぁと思います。
 つい最近、ゴンのことでRanさんからコメントをいただきました。ありがとうございます!m(- -)m ゴンのことをブログに書いて良かったなぁと思います。Ranさん、Qちゃんといっぱい遊んであげてくださいね♪ いくらかわいがっても、かわいがり過ぎるということはないと思いますので…。

 さて、HGUCニューガンダムが完成し、ゲバイも完成間近となったので、そろそろ新ネタの用意をすることにしました(←あれ?スローネアインはどうなったの!? ――続きはそのうち…:汗)。
 次ネタはHGUCザクⅡ改! 久しぶりにジオンの量産型モビルスーツです♪ 1/100オーバーフラッグも製作ネタにしたかったのですが、ややタイミングを逃してしまった感がありますので…(汗)。
 やっぱりザクの新作キットを作れるとなるとテンションが上がります。今日はゲバイの汚し塗装をするつもりが、気が付けばザクⅡ改(「ザクFZ」の方が分かりやすいですねぇ)用のモノアイレンズを作ってしまっていました(汗)。まだキット自体を手に入れていないのに…。

 筆者は小さめのモノアイが好きなので、以前作ったHGUCザクの時は、ウェーブさんの「Hアイズ ミニ」の2ミリ径とコトブキヤさんの「丸ノズル」の3ミリ径でモノアイレンズを作りました。でも、今から思えば小さすぎたような気もするので、もう少し大きいサイズで作ることにしました。
 Hアイズ3ミリではやや大きいと感じる(あくまで個人的好みです)ので、2.5ミリ径を使用しますが、2.5ミリのHアイズに合う丸ノズルは残念ながらありません。別のメーカーの製品なので仕方無いのですが…。

 写真左側はコトブキヤさんの「丸モールドⅡ」の3.5ミリ径です。内径は約2.3ミリですので、やや穴が狭いです。
 そこで内径を2.5ミリに広げます。方法は以前にも書きましたが、金属製のノギスを使います。
 
 写真左:筆者が愛用しているタミヤさんのノギスです。上の方にある部分(穴の内径などを測る場合に使います)はかなり鋭く尖っています。
 写真右:この部分を切削用工具として使用します。


 2.3ミリの穴を少しずつ削って2.5ミリにしていきます。まずノギスを2.3ミリと2.4ミリの中間ぐらいに固定し、丸モールドの穴の部分に当ててグリグリと回し、穴を広げます。
 続いてノギスを2.4ミリにセットしてまたグリグリと穴を広げます。こうして少しずつノギスを広げて最終的に2.5ミリ内径の穴に広げます。


 右から2番目が加工後のものです。削りカスを歯ブラシでこすり落し、削った後の白くなっている部分にリモネン系接着剤をごく少量塗って成型色を復活させました。穴を広げるとフチの部分の厚みが薄くなるので、良い感じになったと思います。


 2.5ミリのHアイズがピッタリはまるようになりました♪


 後はいつもどおりの作業でレンズ裏面にラピーテープを貼ります。はたしてHGUCザクⅡ改にピッタリのサイズかどうかは分かりませんが、気分は盛り上がりました。
 そういえばザクⅡ改のキットにはもう一つ、別バージョンの頭部が付属するんですよねぇ(汗)。もう一個作らないといけないかも…。

 

不定期連載・1/144ゲバイ(その11)

2008年05月17日 | 不定期連載シリーズ
 一昨日のホビーショーレポートでエネルギーを消耗し、昨日は更新を休ませていただきましたが、今日から通常モードに戻ります。
 一昨日と昨日は通常の4倍近くというたくさんの皆様にお越しいただきました。とてもうれしかったです。ありがとうございます♪ m(- -)m

 さて、不定期連載としてお送りしてきた1/144ゲバイの製作記事もいよいよ終盤です。

 スネの装甲の接着部分が充分に乾いたので合わせ目を処理したのですが、曲面部分である上に、すき間を修正するために使用した瞬間接着剤とプラスチックとの硬さの差があったため手ごわかったです(汗)。

 グリーンの矢印で示した部分はほとんど消えそうなスジ彫りモールドが入っていたので目立てヤスリでスジ彫りを深くしました。しかし、曲面へのスジ彫りなのでコースアウトしまくり…(汗)。
 スジ彫りがはみ出した部分(というか傷)には瞬間接着剤を塗り付けて乾かし、耐水ペーパーでならして修正します。「このぐらいの傷やったら、ツバでも付けてたら治りますわ」みたいな感じですが…。
 赤い矢印で示した部分は設定画でもキッチリ線が描かれているため、スジ彫りにしようかと思ったのですが、「ここが別パーツ(それも可動させるための分割)というのはちょっとメタルアーマーらしくないかも」と思い直し、スジ彫りの代わりに面の変わり目として処理しました。バイクのFRP製カウルを思わせる曲面構成の装甲がメタルアーマーの特徴ですから、分割可動式よりは一体成型の方がイメージに合うと思います。

 というわけで、ほぼ完成状態になりました。



 「20年前のキットを『市販パーツでディテールアップ&ガンダムマーカーで部分塗装(極力ノンシンナー)』という筆者の最近の芸風で作るとどうなるのか?」という実験の目的で始めたゲバイの製作でしたが、なんとかウェザリング直前の状態まで持ち込めました。あ~良かった、良かった…。一時はどうなることかと思いましたよ。

 さて、後はウェザリングやバトルダメージの作業になるのですが、困ったことにゲバイは宇宙空間での活躍の印象が強いんです。筆者は地上用の機体を作るのが好きなのですが、宇宙モノはイメージが湧かないので苦手です。とりあえず…
 1.スター○ォーズ風の色ハゲ&スス汚れ仕上げ
 2.S.F.3.D. ORIGINAL(現・マシーネンクリーガー)風仕上げ
 3.電撃ホビーマガジンに載っていた川口名人のゲルググ風仕上げ
 のうちどれかで行こうと思っているのですが、はたして筆者の技術でこれらの仕上げが実現可能なのかが問題です。う~ん、大丈夫なのか、オッサン!?