主治医の説明では、手術後約2週間の入院期間が必要とのこと。手術2日前から入院するスケジュールなので、検査入院とは違いそれなりの準備が必要となる。
【病院関係の準備】
1.着替え
入院時のパジャマは病院が70円/日で貸してくれるとのことだったので、これを利用した。夏場は週3回、それ以外の季節は週2回交換してくれる。
下着は入院時に着て来たシャツを退院時にも着ることにし、院内が暖かいので(検査入院でわかっていた)パジャマ着用時にはシャツを着なかった。パンツは旅行用の紙パンツを20枚用意した。
2.食器
コップ、箸、スプーンは自分で準備しておく。私はスプーンを用意せずに入院してしまい、手術後の食事で苦労した。手術後しばらくは座れないため、食事は寝たまま(ベッドを動かして頭をやや起こした状態)でとることとなる。私は箸でつかんだヒジキの煮付けを口に入れる前に顔面にぶちまけ、大変な目にあってしまった。しかも翌朝、背中がチクチクと痛み、何事かと思ったら干からびたヒジキが背中に刺さっていた。
3.印鑑
「入院療養計画書」「退院療養計画書」などの書類に記名捺印が必要となるため、必須である。
4.靴・靴べら
院内では体育館シューズのような履物を使用する。手術後、自力で歩行するようになっても、健常時のような動きはできない。このため、かかとまで覆われて底が滑りにくい履物が必要となる。一時期流行したウレタン製のサンダルは滑りやすいので厳禁。
しばらくは痛みで体を曲げられないので、靴を履きづらくなる。柄の長い靴べらは必須。
5.インターネット環境
病院にネット接続環境がない場合、ネットなしで生活するか、自力でネット環境を用意する必要がある。自力で用意する場合は、WIMAXやWiFi端末を準備しておく。
6.その他雑貨
◎サージカルストッキング(看護士から購入を指示された。手術後、自力歩行するまでの寝たきりの時にエコノミークラス症候群発症防止のために装着する 1,980円 院内のコンビニで購入)
◎T字帯(看護士から購入を指示された。いわゆる「ふんどし」。手術後の寝たきり状態のときに着用する)
◎タオル(手術前、抜糸後の風呂はシャワーを浴びるのでタオルを4枚くらい準備しておく)
◎マジックハンド(長さ60cm。玩具として使えば単なる玩具だが、福祉用具として使えば極めて有用な補助用具となる。痛い思いをしたくなければ準備推奨 1,260円 院内のコンビニで購入)
◎ウェットティッシュ(手術後は体を曲げられないので洗顔が困難となる。洗顔や体拭きに有効)
◎石鹸・シャンプー・リンス・洗面用具・洗剤(洗濯用)
◎ハンガー(3本くらいあると良い)
◎携帯電話充電器
【自宅関係の準備】
一人暮らしの場合、病院と違い助けがいない。退院後1週間くらいは可能な限り親類縁者に同居してもらうことが望ましい。
退院後、しばらくは重量物を持てない。また、料理の動作が困難になる(腰を曲げられないので、調理台の高さによっては包丁を扱えない)。一人暮らしの人や、自宅で料理を担当する主婦にとっては退院後の食生活が課題となる。
体がどのような状態で退院するのか、必ず主治医に質問すること。
1.冷蔵庫内
生鮮食品は全て処分しておく。ペットポトル飲料を確保しておく。
2.その他食品
缶詰類、レトルト食品、電子レンジ食品を数日分確保しておく。
3.新聞
入院期間は配達を停めておく。
4.寝具
床に布団を敷いている場合、退院後は上げ下ろしが困難なので、布団を敷いておいてから入院すること。季節の変わり目の場合、退院時期の気候を考慮した布団を敷いておくこと。
5.椅子
背もたれの付いた椅子(背もたれが動かないもの)は疲れを取るだけでなく、リハビリ運動の補助にもなる。風呂用の背もたれつき椅子も必要に応じて用意しておく。ソファーは立ち上がるときに腰に負担をかけるためダメ。
6.その他雑貨
◎マジックハンド(入院時から引き続き役に立つ)
◎ウェットティッシュ(洗顔に使える)
【会社関係の準備】
業務引継ぎや取引先へのお知らせを抜かりなく。休暇の取得については各社各様の制度があるはずなので、手続きをとっておく。