麦は放浪癖

旅好き麦雄のプログ
出張は 寄道 買い食い 遠回り
腰椎椎間板ヘルニアの手術についても掲載しています。

近江鉄道

2012-11-26 21:22:51 | 旅行

11月23日

未明の4:20に東海市を出発。写真は未明の貴生川駅で撮影した近江鉄道700系電車。

6:18の初電から取り掛かり、一気に近江鉄道を全線(59.5km)を乗り潰した。
特に特徴もないローカル線だったが、写真の700系電車は1編成2両しかないレア物。これに乗ることができて幸運だった。
車内は転換式クロスシートでなかなか頑張って造った電車のようだか、走り始めるとすぐに化けの皮が剥がれた。足回りは西武401系を流用しているようで、モーター音を聴いた瞬間に分かってしまった。

午前中のうちに東海市に帰着。


摩耶ケーブル・妙見ケーブル

2012-11-18 21:41:29 | 旅行

11月17日

早朝5時前に東海市を出発。向かった先は大阪、兵庫の府県境にある妙見山。
天気予報では雨になるとのこと。自宅を出て約30分、東名阪自動車道を走行中に雨が降り出した。

妙見山の麓、妙見ケーブルの黒川駅には7:20に到着。駅は簡単な鎖一本で閉まっていた。始発は9:15。
あれっ。朝8:00が始発だと勘違いしていた。

2時間もじっと待つのは性に合わないので、宝塚、六甲山を経由して阪急六甲駅近くの駐車場に車を停めた。
雨は激しくなる一方。六甲山は全山雨雲に沈み、何も見えなかった。

これから摩耶ケーブルに乗るわけだが、麓の摩耶ケーブル駅には駐車場がない。このため、六甲駅から摩耶ケーブル駅まで路線バスで移動した。
バスは住宅街の狭い急勾配の生活道路を登り、見事なハンドル捌きで狭い角の右左折を繰り返すと、住宅街の中から忽然と駅が現れた。

摩耶ケーブルは阪神大震災で大きな被害を受けて長期間休止を余儀なくされ、廃止も検討されたという。しかし、2001年に再開。そして、来月からはリニューアル工事で4ヶ月休止するとのこと。廃線検討から10余年。見事な復活である。
山上の虹の駅からはロープウェイに乗り換えて更に登るルートがあるが、虹の駅は中腹ながら下界はほとんど雲で見えなくなっていたので、すぐに引き返した。
下山便の乗客は私一人。手持ち無沙汰の乗務員のお姉さんと話をしてみた。
一時は廃止という話もあったが、リニューアル工事をするほどに復活できて嬉しい。リニューアル後の新型車両がとても楽しみだったが、最近は1955年製の現車両(乗務員は「この子」と言っていた)との別れが惜しい。といった話を聞いて摩耶ケーブルを後にした。

改めて妙見ケーブル黒川駅。天気は大雨。
ケーブルカーの乗客は私一人。紅葉は見頃だったが、天気が悪く残念。山上の奥滝谷駅から更にリフトに乗り継いで山上にある日蓮宗の寺院「妙見山」に行こうと思っていたのだが、大雨でリフトはキツイ。改めて新緑の季節にでも出直すことにして引き返した。


天橋立・信楽高原鐵道・伊賀鉄道

2012-11-04 23:31:51 | 旅行

11月3日

未明の4時に東海市の自宅を出発。天橋立に向かった。天橋立には股のぞきで有名な公園に登って行くケーブルカーがある。今回はこのほか、信楽高原鐵道と伊賀鉄道も併せて乗り潰すことにしている。

ケーブルカーは僅か4分の乗車だったが、斜面を上昇するに連れて天橋立の砂洲が眼前に姿を現し、日本三景に相応しい眺めが広がった。
山上の駅から石段を3分ほど登ると股のぞき発祥の地といわれる場所にたどり着く。

股のぞき発祥の地にはご丁寧に股のぞき用の台が設置してあった。私も股のぞきをやってみようとしたが、腰椎手術の後遺症のため前屈の角度に限界があり、できなかった。諦めきれずにカメラだけ股のぞきで撮影。

続いては信楽駅へ移動。焼物で有名な土地らしく、駅舎の横には巨大な狸の置物が。駅のホームにも大小様々な狸が置いてあり、乗客を出迎えてくれる。
列車は気動車2両編成。座席が4分の1程度埋まった状態で信楽を発車。終点の貴生川まで23分だった。
車窓は高原というよりも何の変哲もない田舎の風景が続くものだった。しかし紫香楽宮跡から貴生川にかけては、線路と並行して人手があまりかけられていない小川が流れていたり、高い斜面の中腹から下界を眺める車窓があったりで、仙山線のような印象を持った。

信楽駅に戻り、今度はR422で伊賀上野駅に向かった。R422は県境を越えて三重県に入ったら酷道となっており、運転を楽しむことができた。
伊賀上野駅には13:25に着いたが伊賀鉄道の列車は出発したばかり。次は14:21までない。ちょうど腹が減ったので昼食をとろうと思ったが、駅周辺は静まり返っており、昼食に適した店がなかった。辺りをウロウロしているうちに喫茶店を見つけ何とか食事にありつけた。

さて、伊賀鉄道の車両は東急1000系のお下がりばかり。東急1000系は比較的新しい車両なのだが早くも地方鉄道向けに譲渡されているのかと驚いた。写真で分かるとおり、塗装は伊賀忍者のイラストがコテコテと描かれており、その異様さは夢見が悪くなりそうだ。
伊賀鉄道は元々近鉄伊賀線だったところであり、大手私鉄並みの乗り心地を期待していたが、路盤の状態が悪いのか、乗り心地は悪かった。東急1000系は空気ばね台車なので、乗り心地の悪さは車両のせいではない。
車窓は上野市前後が民家の軒先をかすめるような町内電車の様相。それ以外はどこにでもある田舎の風景が続いた。

秋の日はつるべ落とし。自宅に帰り着いたときには真っ暗になっていた。


島田市 藪蕎麦 宮本

2012-11-04 22:23:07 | グルメ

10月28日

前日、ラーメン店のはしごをしたばかりだというのに、今度は日本蕎麦の名店に行くこととなった。

近所の居酒屋の親方ら3名で向かった先は静岡県島田市。店名は「藪蕎麦 宮本」。事前に聴いていた話では高級店らしい。

店構えは一見すると普通の民家。目立たない入口に近付くと暖簾がかかっていた。
店内は畳敷きの座敷にテーブルが4つ。すぐにいっぱいになるが、土間には長いすがあり、待合室になっていた。

まず手挽きそば(840円)を注文。ざるに載せられて出てきたそばは素麺のように細く、蕎麦色ながらも透き通るような麺だった。量はコブシの半分程度。すぐに食べてしまったのでお代わりを注文。下戸の親方が運転手役だったので、私ともう一名は酒を注文。蕎麦に合う酒で、酒を呑むとそばが美味くなり、そばを食べると酒が美味くなる循環に陥ってしまった。

3名で1時間半の食事で、合計2万円余り。こんな贅沢な食事は当分できないだろう。


九州ラーメン 3軒はしご

2012-11-04 21:56:32 | グルメ

10月27日

全日空で貯めているマイレージサービスのマイルが11月で一部期限切れとなり蒸発してしまう。というわけで、マイルを特典航空券に交換し、福岡県へ豚骨ラーメンを食べに出掛けることにした。

今回の旅行の目的はもちろんラーメン第一だが、航空機に搭乗することが腰椎手術後の腰にどのような影響を及ぼすのか試すこともある。
早朝の列車に乗り、中部空港に向かった。

【金属探知機】

第一の関門は空港のセキュリティ。腰に埋まっているチタンボルトが金属探知機に引っかかると面倒なので、レントゲン画像を印画紙に印刷した写真をポケットに入れ、探知機を通過した。幸いにも反応なし。ちなみに帰りの福岡空港でも無反応だった。
しかし、セキュリティレベルの高い時には反応する可能性があるため、今後も航空機に搭乗するときには写真を携帯しておこう。

【気圧の急変】

航空機は、上空では機内の気圧が地上の80%程度に減圧されている。このため離陸前後や着陸前後、人体は短時間に気圧の変化にさらされるのだが、腰椎手術の跡には影響があるのだろうか?

結果は、何ともなかった。痛むとか、うずくといったこともなく、平穏そのものだった。

【一軒目 博多駅ホーム】

私のオススメ店1軒目はJR博多駅ホームの立ち食いラーメン店。元々は博多駅博多口を出てすぐ左にあったのだが、駅舎建替えにより、ホーム上に移転している。
駅という立地柄、万人受けする味付けなのだが、豚骨ラーメンの基礎を徹底的に守り通している。九州の玄関口で最初に口にするラーメンとして上出来である。

【二軒目 共栄軒

博多駅から特急で約40分。北九州市戸畑区の名店であり、私はこれより美味い店は無いと思い込んでいる。
私の実家の近所にあり、18歳の頃から実家に帰省するたびに来店している。
慣れていない人には受け付けられない豚骨スープの刺激臭が効いており、人によって好みが分かれると思うが、この匂いを嗅ぐと涎が出てくる人には是非行って欲しい店だ。

【三件目 元祖長浜屋

入店して麺の硬さを注文するというスタイルは昔から変わらないが、店自体はいつの間にか移転していた。周囲には似た名前の類似店が軒を連ねており、初見の人は間違えないように気を着けよう。

類似店1

類似店2

類似店3

類似店4

さて、ラーメンの味は…、あれ?  共栄軒の後で食べたのは失敗だった。美味いはずなのだが味がしなかった。
観光客が大挙して訪れる有名店なのだが、かえって共栄軒の偉大さがわかる結果となってしまった。

店員の態度についてとやかく言いたくないが、元祖長浜屋については言わせていただきたい。
店員は若い兄ちゃん達だったが、客が食べている目の前で大きな声で身振りを交えながら店員同士でしゃべり続けていた。馴染みの客が来たのならば話しかけてもいいだろう。しかし、あれは気が緩んでいるとしか言いようのない酷さだった。
飲食店員の気の緩みは、やがて食中毒の発生という取り返しのできない形で顕在化する。猛省を促したい。

夕方の航空機で帰宅したが、ラーメンではすぐに腹が減るので、いつもの居酒屋で寿しをたらふく食べてしまった。