4月11日に手術前の検査入院ということで、「ミエログラフィ検査」なるものを実施した。
脊髄や脳は硬膜管の中で体液中に浮かんだ状態で、その構造が保護されている。この硬膜管に造影剤を注射し、レントゲンやCTスキャンで硬膜管の具合を診察することがミエログラフィーという検査である。
ヘルニアなどで硬膜管が圧迫され塞がった状態になると、造影剤がそこで止まってしまうため、患部を特定することができる。また、この検査はMRIと違い、いろいろな姿勢で撮影ができるため、前屈時や後屈時などの患部の状態を詳しく診察できる。
副作用として、造影剤が硬膜管を伝って脳に達すると激しい頭痛や嘔吐を引き起こし、一週間程度苦しむという。この副作用は8人に1人の割合で発生するらしい。このため、検査後なるべく早く1.5リットル程度の水を飲んで造影剤の対外排出を促すと共に、ベッド上で頭を起こした状態で安静が必要となる。トイレ以外に動くことはダメ。下痢などを起こすとトイレへ行くための余計な運動が発生するためなのか、検査当日の0時以降、検査終了(14時頃)まで絶飲絶食だった。
事前の体調管理もあってか、入院は4月10日10時~12日11時の2泊3日であった。
退院前に主治医より検査結果と手術の方法について約30分間の説明があった。
撮影された写真を見ると、腰椎4番と5番の間の椎間板の飛び出しが硬膜管を圧迫して塞いでおり、造影剤の流れがそこで止まっていた。また、前屈時に4番が前に滑る現象も確認された。
この検査結果により手術は後方椎体間固定術(PLIF)て実施することとなった。
退院時は自分ひとりでバスと電車を乗り継いで帰宅した。