麦は放浪癖

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長野電鉄 屋代線

2012-01-23 18:38:56 | 旅行

1月17日、テレビで週間天気予報を見ていたら「週末は関東甲信越地方で大雪になる」と連呼していた。
ならばその内の「信」に行こうか。ということでレンタカーを予約した。

1月20日~21日

目指すは長野県千曲市。長野電鉄屋代線が3月限りで廃止となる予定なので、初乗り&乗り納めが目的である。

22:15に東海市を出発。伊勢湾岸道 → 東海環状道 → 中央道 の経路をたどり、恵那ICからR19を走ることとした。
このR19、中津川市から塩尻市にかけての夜間は、もともと少ない信号のつながりが良いためにノンストップで走破できることもあると聴いていた。果たして…。

いやー、驚いた。
中津川市の中村交差点から塩尻市の高出交差点まで97kmをノンストップで走り抜け、一般道のノンストップ記録を更新した。今までの記録はR25名阪国道を含む85km。
途中、標高900mを越えるところも走ったが、路肩に積雪があるものの路面は濡れているだけでシャーベットや凍結状態にはなっていなかった。

更に豊科からはR403を走り、長野自動車道の姨捨SAに到着。こちらはさすがに山岳道路なので圧雪やアイスバーンもあったが、急カーブの多い道なのでのんびり走り、特に問題なく通過できた。姨捨SAにはETCのスマートICが設置されているので、そこからSA内に入って夜明かしするつもりだったのだが…。

ここのスマートICは外に出るだけで、中への入口はなかった。仕方ないので、高速道路のバス停利用客の駐車場で夜明かしした。

1月21日

朝6時に起床。姥捨SAからR403経由で屋代駅まで20分もかからない距離だが、変な姿勢で寝ていたら髪の毛に盛大な寝癖がついていた。途中のコンビニで櫛と寝癖直しの整髪料を買い、髪を整えてから駅に向かったら、屋代線始発電車の発車ギリギリになってしまった。

屋代線は電車2両編成(日比谷線3000系のお下がり)のごく普通のローカル線ながら、土曜日にもかかわらず早朝から地元の中高生が20人くらい乗り込んでおり、その他の客も含めると座席はほとんど埋まっていた。
ワンマン列車なので、編成最前部のドアしか開かないが、有人駅の松代ではドア全開。その他の駅でも戸袋から冬の善光寺平の隙間風が吹き込み、とても寒かった。

約40分で須坂に到着。須坂駅には退役間近の名車2000系が留置されていた。現役編成は写真の1編成しか残っていないため、お目にかかることはできないと思っていただけに感激。16年ぶりの再会だが、今生の別れでもある。名残惜しいところだが、無粋にも乗換え時間わずか4分で長野行き普通電車が入線し、渋々乗り込んだ。
しかも長野行きは東急8500系のお下がり。味気ない。まったく面白くない。

30分弱で長野駅に到着して、改めて車両を眺めたが…。渋谷駅と勘違いする眺めで不愉快極まりない。
こんなところにまで来て東京を思い出したくないので、さっさと改札を後にしてJR長野駅に向かった。

JRからしなの鉄道に直通する軽井沢行きはしなの鉄道所有の115系。と言うよりもJRのお下がり。色は赤と灰色に塗りたくられ、老婆の厚化粧という称号が相応しい。20分ほどで屋代駅に到着した。

善光寺平をぐるりと一周する形で屋代に戻ったところで、あらためて長野電鉄のホームをのぞいて見た。
駅の跨線橋はJRと共用だが、奥の長野電鉄専用ホームに向かう部分だけ造りが古いまま放置されている。そしてホームも古く、車両も古いために日比谷線直通開始当初の東横線を思い浮かべる人もいるのではなかろうか。
しかし、この光景が見られるのもあとわずか。屋代線は沿線自治体からも支援を見限られており、2012年3月31日限りで廃止される。


弘南鉄道弘南線

2012-01-09 19:26:27 | 旅行

はるばる青森県まで一人で運転して行ったというのに、ローカル鉄道線を1路線乗り忘れるという大失態を演じてから2週間。
改めて行きました、青森県。
レンタカーで、1月6日の夜に東海市を出発。1月7日の昼に弘南鉄道弘南線に乗り、1月8日の日中くらいに東海市に帰り着くという弾丸計画である。ところが、今回はこんな計画にもかかわらず同行者が2名いる。
一人目は毎晩の居酒屋の親方。二人目はその居酒屋の常連さん。物好きと言うか何と言うか…。

親方の目的は「東北に行ったことがない。わんこそばに挑戦したい。」

常連さんの目的は「青森県に行ったことがない。東北で初詣をしたい。」

私の目的は「弘南鉄道弘南線に乗りたい。雪道を運転したい。」

三人三様である。

 

1月7日

0:00に東海市を出発。
伊勢湾岸道 → 東海環状道 → 中央道 → 長野道 → 上信越道 → 関越道 → 北関東道 → 東北道 のコースで黒石ICには昼前に到着。道の駅「いなかだて」で昼食をとった。

3人で交代で運転すると仮眠で停車させる必要がないため、速い。

昼食の後、私は弘南線乗るために黒石駅で下車。弘南線起点の弘前駅で拾ってもらうことにした。
電車の発射時刻まで40分ほどあり、黒石駅の待合室のストーブで暖まっていてももったいないので、黒石名物汁やきそばを食べることにした。

駅のすぐ近くに観光案内所があり、「汁やきそばを食べたい。電車に乗るので近いところ」というと、すぐ隣の店を案内された。
すごう食堂」。随分古そうな建物で傾きそう傾いていた。
汁やきそばは650円。スープの中にソース焼きそばが沈んでいるような感じ。麺の食感は沖縄そばに近い。昼食後間もないにもかかわらず、あっという間に平らげた。

この間に親方と常連さんは弘前市内の最勝院というお寺へ初詣へ。常連さん曰く「京都を思わせる風情のある、いいお寺だった」。

一方の私は黒石駅13:20発の弘南線に乗り、13:48分に弘前駅に到着。車両は東急7000系のお下がりで味気なかったが、ようやく東北の鉄道線全線乗りつぶしの念願を果たせた。
肝心の車窓だが、見渡す限り真っ白の雪景色。その景色も降雪のために良く見えなかった。

弘前駅で親方、常連さんと合流し、喫茶店で小休止。その後盛岡市へ向かった。

本降りの雪となり、運転しにくかったが18:30に盛岡市内のそば屋に到着。

東家」というそば屋さん。私は東北に6年間住んだことがあり、盛岡市には数え切れないくらい出張したというのに、わんこそばを食べたことがない。ということで、どのようなものか楽しみに店に入った。

「3人、わんこそばを食べたい」と言うと、2階の座敷に案内された。一人3150円。

はじめにマグロの刺身とそばの薬味(鳥そぼろ、海苔、とろろ、なめこおろし、南蛮、ごま、わさび、もみじおろし、鰹節、ねぎ)が運ばれ、食べ方を説明された。
要約すると「食べ放題。時間制限なし。自分のペースでかまわない。やめるときはお椀の中に麺1本残らない状態にして蓋をする。蓋をするまで延々そばを追加する。」という感じ。

そしてスタート。お姉さんが「ハイ、どんどん」「ハイ、じゃんじゃん」という掛け声と共に一口分のそばをお椀に入れてくれ、それをひょいと口にかきこむ。お碗15杯でそば一枚分に相当するとのこと。70杯の辺りで苦しくなったが、恵みのゲップが出て胃が縮んだ。さらにどんどんじゃんじゃんと食べ、私は112杯でギブアップ。
写真は私がギブアップした後も食べ続ける親方。

結局3人とも100杯以上を平らげ、お膳の上はご覧の通り。
当分の間、そばを見たくもないが、そば自体はとても美味しかった。今度はこのお店で、わんこそばではないそばをゆっくり味わいたいものだ。

わんこそばの後は銭湯で体を温め、盛岡南ICから高速道路へ。行きとは逆コースで休み無く交代で運転。東海市には1月8日の朝8:30に帰着。

3人それぞれの目的を果たし、楽しい旅行だった。


初詣旅行

2012-01-09 17:48:34 | 旅行

12月下旬に全日空のホームページを眺めていたら思い出した。
2012年3月くらいにマイレージのいくらかが保持期限を迎え、蒸発してしまうことになっているはずだ。
そこで無料特典航空券の空席を探してみたところ、あった♪

正月は沖縄で決まり!


1月1日

朝の全日空機で沖縄へ出発。那覇空港には11:00に到着。早速レンタカーを借りて初詣。

沖縄県内で最も初詣客の多い「波上宮」。周辺は初詣客の大渋滞で大変だろうと覚悟したのだが、だるまそば(八重山そばの名店)側から接近したところ誰もいない。すぐ近くまで行くことができ、車も楽々に停められた。市街地側から通じる道は大渋滞で、駐車場待ちも随分長そうだった。

参拝後、出店で沖縄そばを食べてからR58で一気に本島北端の辺戸岬へ。

15:30に到着。辺戸岬の駐車場までは何度も来たことがあるのだが、夜だったり雨だったり暴風だったりで散策するのは初めて。与論島がうっすらと見えていた。
おやつに沖縄そばを食べた。

宿は名護市街地のビジネスホテル。r70経由で名護市に戻り、18:00頃にチェックイン。
夕食はR58沿いのドライブインで沖縄そばの定食を食べた。

朝から晩まで3食沖縄そばだった。

 

1月2日

以前から行きたかった場所がある。
辺戸岬から車で3分。「大石林山」というカルスト地形があり、展望台からの眺めも良いとのこと。那覇市から遠すぎるので観光客は少なく、静かな場所だと聞いていた。

8:30に宿を出発し、10時に大石林山駐車場に着いた。入場料720円(10%割引券が辺戸岬の観光案内所に置いてあったので使用)を支払い、専用バス(玉泉洞のお下がり)に乗り換えた。

バスはコンクリート舗装やダートの急勾配(大石林山の専用道で一般車通行不可)を5分ほど登り、山中の休憩所に到着。

散策路が青、赤、黄、緑の4コースあるとのことで、黄→赤→青→緑の順にたどった。

沖縄の花といえばハイビスカスの派手な姿を思い浮かべるが、山中にはこんな可愛らしい花が自生していた。
アリモリソウ(有盛草)という名で花の大きさは1立方センチメートルに収まるくらい。

カレンフェルトは秋吉台や平尾台と違い、鋭くとがっていた。

コースの途中には辺戸岬を見下ろす展望台があった。与論島と沖永良部島がうっすらと見えた。写真にも写っているがお分かりいただけるだろうか??

石灰岩を突き破ってソテツが頑張って自生している。

下山はバスを使わずに緑のコースを歩いた。途中で立派なガジュマルの木がいくつも現れ、目を見張った。

1時間半ほど大石林山を散策して出発。r70 → R331 → R329の経路をたどり、途中の宜野座村で昼食に沖縄そばを食べた。

その後沖縄自動車道経由で那覇市内入りし、国際通りで知人から頼まれていたお土産を購入した。
小腹が減ってきたのでどらえもんで宮古そばを食べてからレンタカーを返し、空港へ移動。

帰りの便の時刻まで1時間30分も時間が余ったので、腹が減ってもいないのに空港内で沖縄そばを食べてしまった。

帰りの便は全日空の旧塗装をまとったB767だった。子供の頃の懐かしい塗装だが、実はB767はデビュー当時から現在の全日空の青い塗装であり、旧塗装で飛行したことはない。というよりも、現在の塗装はB767導入を機に変更されたものなのである。

一泊二日の旅だったが、レンタカーの走行距離は589.9km。大して走った気はしなかったのだがビックリ。
退屈しない正月休みとなり、満足だ。