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広島 三原鉱山再び

2020年05月10日 | 鉱物採集 遠いとこ
数年前に訪れた広島県 三原(神武)鉱山 

もう一度丁寧に見て回りたいとの思いから再訪へ。

記憶に有る駐車スペースで装備を整え、スパイク長靴をガチャガチャ鳴らせながら舗装林道を10分も進むと神武ズリ下端に到着。



改めて案内板を読むと、

採掘始   弘安の役 (元寇襲来  鎌倉時代   1281年)頃
最盛期   隆景誕生 (小早川隆景 安土桃山時代 1533年)頃
閉山         (東京オリンピック      1964年) とある。

ざっと683年間も掘って事になる。 

事前に航空写真もチェックしてきたが、それにしてはズリが目立たない。

膨大な量が埋まってるんやろね。


数多の石屋が攻めたであろうそのズリを少し覗くが、見事な迄に不毛でスルー。
雑木を伝い、下調べした堀跡を探しに登って行く。

標高を上げてゆくと徐々に焼けた石が増え、結晶のハッキリした柘榴石・細かな蛍石が転がり出す。



スカルンは楽しいし蛍石が噛むと尚更うれしい。



パカパカと割りつつ予定の高度に近づくと石垣がアチコチと視界に入り、吹矢1号2号と思われる掘り跡に出た。



滑車 索道で鉱石下ろしてたんかな。

坑口周りを少し探すが、コレは!と思える蛍石には出会えない。
手強い。


転石を追いつつ山腹に沿って進むとスカルンの露頭が尾根近くまで点在し、穴もポコポコと開いているものの、お目当ての美しい蛍石には出会えない。



非結晶灰鉄柘榴石に これまた非結晶の蛍石が散りばめられる露頭。



晶洞部は見当たらない。




エエ所無しのまま キョロキョロと進むと岩体は花崗岩に変わり鉱山の気配が消えた。

再びスカルンに戻って石を探すが紫色には出会えず見事に撃沈。
残念デシター




一応赤畑ズリに回ると草ボーボー
無念デシター



笠岡ラーメン食べて帰るが、食べ進むと関西人には醤油辛かった。





アレコレとしょっぱかった採集行。



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洗ってみて



ルーペで見ると なんとか結晶。





方解石に埋まる柘榴石




もう一回リベンジするべ。