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鉱物 錆落とし 洗浄 ハイドロハイター 追記2019.11

2019年11月30日 | 鉱物採集を始めるにあたって。初心者向き
追記 2019.11月
試行は自己責任でお願いします。

現状ベストの水晶錆落とし

・塩酸処理 
濃度、使用回数による処理能力によって時間調整

・塩酸抜き 
バケツにザルをひっくり返して入れ、その上に鉱物投入
ザルで沈殿する錆成分の再吸着を防ぐ
流水で数時間さらした後、水替えして重曹を入れ一晩放置

翌日 貰い錆の出た鉱物を鍋に入れ、常温から沸騰まで煮る
沸騰したらバケツへトング等で移し、たっぷりのお湯と重曹を加え常温まで放置
常温まで戻ったら石を乾燥させ、塩酸が抜けている事を確認。
黄色ければ再度流水バケツへ戻る

・ハイドロハイター煮
翌々日 常温の鉱物を鍋に。 ハイドロハイターと水をキャップ一杯/1Lの濃度で投入・加熱。換気注意。
沸騰したら弱火で30分程度煮込み、常温まで放置

水替えを数回してハイドロを抜く。

黄鉄鉱はハイドロと相性良いですが、鉛亜鉛は最悪です。
失敗しても惜しく無い標本で試してみて下さい。

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鉱物をクリーニングする際に塩酸で錆を抜いた後、バケツの水で塩酸を抜いていると、奥からまた錆が出てきて塩酸に漬け直しの繰り返しは非常に不愉快。




こないだサビ落としの話をしていると、ドーソンさん がまずハイドロハイターなるものに浸けて泥落としをしてから酸処理されると言われてた。






それを聞いた石友さんは、塩酸処理をしてからハイドロハイターを使うと残り錆が落ちたと仰る。




ホンマなら非常にありがたい! と実験。




ハイドロハイターは粉末状で、お湯に規定量を溶いて使えとある。

今回は1リッターの水にキャップ2杯を溶き湯煎。 濃いめ。





塩酸ー水抜きー出錆ー塩酸のスパイラルに陥りがちな、小川山の水晶・大塔松畑の蛍石・

尾小屋の紫水晶でテスト。






まず小川山の水晶 塩酸直後




ハイドロハイター後  結構綺麗になった! 



と喜ぶも 時間が経つと黄変。



でも塩酸-水抜き-塩酸のスパイラルよりはマシかも。







次に大塔の蛍石 数年前の酸処理分




ハイドロ後



錆は減り美しくなったが、うっすら白焼けしたような気もする。

シュウ酸と少し似てるイメージ。濃度と時間次第ではアリかも。





尾小屋の紫水晶 塩酸-水抜き後




ハイドロ後






ここの石とは相性が良かった!

なので酸処理を悩んでた、尾小屋のお気に入りクラスターも、塩酸-ハイドロハイターへ!

別窓です






こりゃええワイ!

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まだまだ濃度も温度も時間も相性もワカラナイ!

試す方は、自己責任です。

保存用 lime juice2

2019年11月14日 | 鉱物採集 遠いとこ
出るつもりの無かった名古屋石フリマに参戦してみると、ライムさん一家も出展なされておられ、

その際にとても素敵な煙水晶ネックレスと、ソレを飾る試験管をプレゼントして下さった。

自分でも出来るお返しや産地情報交換・人的交流等、以前にも増してお付き合いを深めて下さった。

ライムさんのブログはこちら



そんな中で今回、「綺麗な水晶が出ており、残してるのですが、いかがですか?」

と写真を添えての有難いお誘い。

お呼ばれして良いのかな?って躊躇する程に大きくてクリアな水晶。

魅力には抗えず、手土産持参で東へ。





荒れ果てた登山道を一行は黙々と進み標高を上げてゆく。



徐々に石英の転石が濃くなりだした辺りでヒョイと逸れ、

ここが産地ですよと到着した斜面には拾わずに置いて下さってた水晶が。

透明度、サイズに驚き慌てふためく。



リュックを置き半狂乱で周囲を確認。

斜面全体に白い石英が散り、その中でも狭い範囲にクリアで大きな水晶がポロポロと転がっていた。

表面を浚った後に掘り方始め。

落ちてた場所や溜まりそうな所、根に絡みそうな所と思いつく限りを深く

浅く広く掘ってみるも芳しくない。

崩落・堆積ガマに当たらず単発がチラホラ。 んー?




結構掘って気がつけば昼時。

昼飯を食べて状況を整理してみる。

10センチ超えと3センチ迄の単晶は出るが、その間のサイズが全く出ない。

よっぽど大きなガマがスポットで崩落したんかな?

然ばと方針を変えて掘り出した時、

この日1番の出来事が起こった。

熊鈴が小さく登山道から聞こえだしたのだ。。。






チリン,,

登山道から我々はまず見えない距離・位置ながら、その場の全員が石屋の本能に従って動きを止める。




「 チリン、 チリーン、 チリリリーン」

徐々に大きくなる鈴の音

黙ってりゃやり過ごせるわ。と息を殺して身を伏せていたその時、





「ブ~~ゥ~~」    ライムさん放屁。




若干ビブラートの効いた屁がその場を支配する。

全員が言葉無く視線だけを交わし、袖に顔を埋めて笑いを殺す。

この静寂はソレを聴く為のモノや無いのに。。。





熊鈴がフェードアウトすると彼曰く、

「イヤー、緊張すると出ちゃいました〜」

狙ったんちゃうか?とも思った。

あの間で来るとは、ライム兄さん勉強になりました!

石も屁も会話も久々にめっちゃ笑った1日。

資料を睨み、足を運び歩き、
ようやく見つけられた素晴らしい産地に惜し気なく声をかけて下さったH君・ライムさんに感謝です。

有難う御座いました。





石鹸で洗ってみて