北陸の飲食店コンサルタント office kobe

飲食店経営に強い中小企業診断士のブログ

トリプルメディアマーケティング

2010年09月28日 | 日々の考えごと

ある新聞にて、㈱ADKインタラクティブの横山隆治さんという方が書かれた「トリプルメディアマーケティング」という本が話題になっているとの記事がありました。

トリプルメディアとは、①企業が広告費を支払って広告を掲載する従来型の「ペイドメディア」(買うメディア)、②自社サイトやブランドサイトなど企業が直接所有する「オウンドメディア」(所有するメディア)、③新聞記事やテレビ番組、SNS、ブログ、ツイッターなど信用や評判を得る「アーンドメディア」(得るメディア)の3つに分類し、これらを組み合わせて最適なマーケティングを行うという考え方のようでした。

お客さんが物を買ったり、サービスを利用したりする動機は単純なものではなく、一言では説明できませんが、自分を含めた広い意味での空間から、何らかの影響を受けて行動しているのでしょう。

すべての謎解きはできないが、トリプルメディアマーケティングの考え方は、複雑なものを要素分解していくようで、参考にしたいと思いました。


小さな飲食店の顧客管理

2010年09月27日 | 飲食店経営のヒント

飲食店の顧客管理と聞くと何を思い浮かべますか?

ポイントカード、DM、顧客リスト、名刺…などでしょうか。

これらは大手チェーン店や多店舗展開を行っている場合には有効な場合もありますが、30席未満の小さな飲食店では、費用に対して十分な効果が得られない場合が多いように感じます。

では、小さな飲食店の顧客管理はどのようにすべきでしょうか?

それは、オーナー自らが顧客一人ひとりを憶えていくしかないと考えます。

憶えると言っても、名前や勤務先を憶えればいいかというと、決してそうではありません。

最近いつ来店したのか?誰と来店することが多いのか?決まって注文するものは何か?などの情報とそのお客さんの顔が一致すれば良いし、無理に名前を聞いたりする必要はありません。

そして、「いつもありがとうございます」の一言を忘れないこと。

これだけできれば、顧客管理の第一歩は十分にできていると考えます。


色で伝える「ご当地B級グルメ」

2010年09月24日 | 日々の考えごと

最近では、横手焼きそばやシロコロホルモンに続く「ご当地B級グルメ」を発掘しようとする取り組みが各地で行われているようです。

先日も新潟県糸魚川市で「糸井川ブラック焼きそば」という新商品を開発したという記事を新聞でみかけました。

真イカを使ったイカスミ仕立ての焼きそばのようです。

この「糸魚川ブラック焼きそば」に限らず、色という要素は消費者に強い印象を与えることができ、加えて、食べ物に不向きのように感じられる色が、逆に興味を引くのではないでしょうか。

地元の食材を使った商品開発は盛んであるが、例えば、地元のジャガイモを使用したコロッケと言われても、なかなかそのコロッケの見た目から地元の食材という印象を与えることは難しく、インパクトは小さい。

今回のように、見た目や色という要素に焦点をあてた「ご当地グルメ」の開発から、食品に限らず、他社との違いをどれだけわかりやすく消費者に伝えるか、そのための工夫が必要だと感じました。


ある焼鳥屋さんにて

2010年09月21日 | 飲食店経営のヒント

先日、ある郊外型の焼鳥屋さんを利用しました。

お酒の飲めない私だが、焼鳥は大好きなので遠慮がちに利用することが多い。

メニューを見るとウーロン茶・緑茶=無料とあり、郊外型の店舗では、それほど珍しいわけではないが、やはりありがたいと思いました。

価格から考えても地鶏ではなく、おそらく朝引きの国産鶏だと思うが、それでも串打ちがとても丁寧で、久しぶりの新鮮でおいしい焼鳥でした。

そして、私が良いお店だと感じたのは、無料のウーロン茶であっても、従業員が愛想よく「おかわりいかがですか?」と声をかける点です。

当然かもしれないが、オーナーの教育がしっかりしていると感じました。

飲酒需要が減り、アルコール比率の高い業態が苦戦している中で、「お酒を飲まない人に対しても間口を広めよう」というオーナーの戦略と、「ウーロン茶・緑茶=無料」という戦術、そしてその戦術を確実に実行する従業員の3つがそろって初めてお客さんに届くことを再認識しました。


売上アップへのこだわり

2010年09月17日 | 日々の考えごと

飲食店を支援する場合には、売上アップにこだわりたいと常々考えています。

現在の経営環境においては、現状維持でも難しいことは理解していますし、コスト削減や損益構造の転換によりキャッシュフローを改善できるケースが多いことも理解しています。

だからこそ、売上アップ、特に客数のアップにこだわりたいと考えます。

理由は単純で、お店に以前よりも多くのお客さんが来ることで、経営者のモチベーションやテンションは目に見えて高まるからです。

そうすれば、その後はよほど大きく方向性を誤らない限り、経営改善はスムーズに進むと感じています。

考え方が甘いと思われるかもしれないが、売上アップにこだわることも中小企業診断士の価値につながるのではないかと、生意気ながら考えます。