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愛煙家は要警戒!藤田まことも闘病中「COPD」の恐怖

2009年12月12日 17時00分34秒 | 私の目の前での喫煙はお断り
2009/11/25 19:48産経新聞

 俳優の藤田まこと(76)が、人気ドラマ『JIN-仁-』の出演を降板した。定期検査で慢性閉塞性肺疾患(COPD)を患っていたことが発覚したのだが、愛煙家には極めて縁の深い病気。呼吸不全を伴い「人間が経験しうる症状で、これほどつらいものは他にない」という。

■喫煙者の15%が

 「たばこは8年前にやめた」。藤田は以前本紙の取材でこう答えていた。しかし、神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科の萩原恵里医師は、「やめるまでにどれだけ吸っていたかが問題。たばこをやめれば病気の進行を抑制はするが、一度ダメージを受けた肺胞は元には戻らない」と喫煙者に警鐘を鳴らす。

 萩原医師は、「COPDとは、慢性気管支炎と肺気腫を総合した疾患名。肺の表面の“肺胞”という穴が広がって、酸素を取り込む機能が低下していく病気。放置すれば命の危険性も指摘される重大疾患です」と話す。

 世界的に見ると死因の第4位。国内でも患者数が増加傾向にある。日本では肺炎が死因の4位にランクされているが、萩原医師によれば、この“肺炎”の中に、かなりの割合でCOPDが含まれている可能性があるという。

 原因としては、圧倒的に多いのがたばこ。喫煙者の15パーセントがCOPDになるという試算もあり、現在男性にこの病気の患者が多いのも、以前は喫煙者の多くが男性だったことによるもの。近年は女性の喫煙者割合が高まっていることから、将来的にはCOPD患者にも女性のシェアが高まることが予想されている。

 治療法は禁煙を前提として、吸入薬や経口薬などが使われるが、これは根治をめざすものではない。進行すると呼吸が難しくなるため、酸素吸気器に頼らざるを得ず、寝たきりになるケースも出てくる。痛みには痛み止め、吐き気には制吐剤、発熱には解熱剤…と症状を和らげる薬があるが、“呼吸不全”という症状を消す薬はない。

 「早期で治療を始められれば、進行を食い止めることは可能。治療を続けながら長生きしている人も少なくありません」と萩原医師。予防のためには早めの禁煙が不可欠となる。


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