のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

日本人が反省すべきは、道徳か? ルールではないか。誤った欧米人の評価に振り回されたらいけない

2016年09月22日 11時38分00秒 | 日本文化論
(´・ω・`)
‏@syobo_n2 さんのツイート。

――アメリカからの指摘、当たってる。
道徳的善悪の基準が内にはない文化だから常に「空気」を決める強者の価値観が道徳の基準になる。
だから「強者」「空気」が無くなったら日本人は野生の動物そのものの振る舞いしか出来ない。〔23:43 - 2016年9月21日 〕―—


日本人と欧米人の道徳の

尺度が

違うんじゃないかな。

日本人の道徳意識は、

潔癖さへの執着において際立っていると思う。

それは、

昨今、世間を騒がせた

蓮舫さんの

二重国籍問題を考えても明らかではないだろうか。

日本の法令から見て、

蓮舫さんの

台湾国籍の残留しているという事実は、

意味をなさない。

しかし、その見方が

みんなの共通した理解にならないのは、

日本人の

潔癖さが原因だと思う。

もう一度、

振り返ってみよう。

日本の国籍法によると、

選択権を行使して日本国籍を選び取った以上は、

二重国籍関係にあった

他国の国籍は放棄した扱いになる。

そして残存した他国籍は、

その他国の

法律に従うことになる。

すなわち、

蓮舫さんの場合は、

中国法に従うわけだ。

中国法は、

日本法と同じで二重国籍を認めない。

結果として、

法令上は、

いかなる意味でも

「二重国籍」にあるとは認められない。

法律論としては、

これ以上、考える必要がない。

すなわち、台湾の

国籍を記した帳簿に

蓮舫さんの名が仮にあったとしても無視してよい事柄だ。

にもかかわらず、

気になるってわけだ。

また、蓮舫さんに酷だったのは、

「気になる」

というお節介な気持ちを伝える止まらず、

人種差別にまで発展したことだろう

(産経新聞など、この論点、おいしいのだろう、

自分たちが「二重国籍」問題をでっち上げた張本人なくせして、

未だに「民進党執行部正式発足 ほど遠い挙党体制 お家芸の「党内分裂」の危機に… 」と題して、

「総会の欠席者が目立つのは、蓮舫氏の日本国籍と台湾籍のいわゆる「二重国籍」問題が尾を引いており」

などと分析している。*http://www.sankei.com/politics/news/160922/plt1609220007-n1.html)。

出自という

本人の意思ではどうにもならないことを取り上げて、

叩く、叩く…

この破廉恥な行いを見ると、

「道徳的善悪の基準が内にはない」

と言われても

仕方ないように思う。

しかし、

冷静に考えて、

道徳心以前の問題ではなかろうか。

二重国籍云々の非難は、

法律論ではなく、

単なる事実上の評価を

規範的なものと同視しているに過ぎない。

法規範が

もし、本格的に内面化されていれば、

事実上の指摘をもって、

法令上の問題になし得ないと了解できるはずだ。

しかし、どうにもこうにも、

理屈では納得できても引っかかる…

というのは、

潔癖ならばこそだと思う。

しかし、被選挙権を問題にしようとしているんだから、

事実にかかずらわって、

異論を言っても意味がない。

たとえば、

戸籍上、婚姻届けがなされていなければ、

既婚者であっても

重婚状態にならないのと同じだ。

もっとも、

不法行為が成立する可能性があるけれど、

それは、

重婚云々の話とは別論だ。

というようなわけで、

僕は、

日本人の意識の問題として、

真剣に

反省しなければならないのは、

「潔癖」という道徳への過度な依存だ。

むしろ、道徳よりも

ルールの遵守を尊重すべきだ。

この点がいい加減だから、

安倍マリオが

立憲主義といった憲法原則を踏みにじっても

平然としてられるのだと思う。

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