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沖縄タイムス / 「軍法会議有罪、米で破棄 沖縄戦の米兵強姦事件」

2013年06月19日 13時15分31秒 | Weblog
■資料


「軍法会議有罪、米で破棄 沖縄戦の米兵強姦事件」

   沖縄タイムス(2013年6月19日 09時53分)

☆ 記事URL:http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-06-19_50642


 沖縄戦時中に米兵が沖縄の住民女性を強姦(レイプ)し、県内で開かれた軍法会議で有罪となりながら、戦後、米本国の海軍省で判決が破棄されていたことが分かった。関東学院大の林博史教授が昨年11月に米国で収集した関連文書で判明した。林氏は「米軍上層部の決定は現地兵に、性犯罪を行っても軍は見逃してくれるという認識を広めただろう。米軍の性犯罪に対する甘さの原点であり、今日まで大きく影響している」と指摘している。(高崎園子)

 海軍法務総監の勧告を受け、軍が軍法会議の有罪判決を破棄、被告米兵を無罪にしていたことを示すレイプ、レイプ未遂2件の関連文書が、米国立公文書館サンブルーノ分館にあった。

 1件は1945年5月9日、海軍の1等兵が集落に入り、住民女性をレイプした事件。7月の軍法会議で禁錮9年、不名誉除隊の判決が出たが、海軍法務総監が10月に有罪判決を破棄するよう勧告。11月に海軍長官が判決を破棄し、被告を釈放して軍務に復帰させるよう命じた。

 勧告文では、レイプ犯罪を「女性が能力の限りを尽くして抵抗したとみられるものでなければならない」と定義。「すごくおびえて叫ぶことができなかった」と証言した被害女性に対し、最大限の抵抗をしなかった、叫び声を上げなかった-などを理由に被告を無罪とした。

 別の45年4月14日に海兵隊1等兵が起こしたレイプ未遂事件。軍紀違反とともに、軍法会議で禁錮20年、不名誉除隊の判決を受けたが、海軍法務総監は同年11月、レイプ未遂の有罪判決の破棄を勧告し、軍は軍紀違反容疑のみに禁錮3年の判決を命じた。

 基地・軍隊を許さない行動する女たちの会の高里鈴代共同代表は「性犯罪の矮小(わいしょう)化、駐留地の住民に対する差別は戦後も米軍内で継承され、犯罪は増えていった。軍人による性犯罪は米国内でも大きな問題になっている。貴重な資料だ」と話している。


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