えん日記

NPO法人暮らしネット・えんのつぶやき

コード数は2万9546!

2015-04-24 18:18:00 | Weblog
4月からの介護報酬改定は、ケアマネジャーにも各事業所にもたいへんな作業をともないます。
埼玉県と新座市の介護保険担当に、加算などの変更届を出し、利用者さんへ周知し、重要事項説明書の変更を行い、ギリギリに間に合った報酬ソフトのバージョンアップをして…。
それはもうタイヘンな労力です。
なんでこんなこと3年に1回しなくっちゃならないんだろ。
それも利用者さんにとって良い改定なら、職員の待遇がホントに良くなるのなら我慢もできるけど。

ところで介護保険の各サービスごとに付けられた報酬単価(サービスコード)がいくつあるかご存知ですか?
(この「クイズ」、まわりのみんなにしてるけど、近い数字の人だれもいない)
すごく増えたという感じはあったのですが、ここまでか、ということになってました。
なんと2万9546項目だと!
ちなみに訪問介護だけで5032、身体介護20分以上30分未満のひとつで24項目になる。
2000年のスタート時には1760項目だったそうだから16倍です。
こんな複雑な仕組み、利用する高齢者が理解できるわけない。
理解できないものは「選べない」。
プロにまかせることになってしまう。
こういう複雑化が何のためか、誰のためか。
「介護の社会化」は、こういうことによってどんどん遠ざけられているのですね。
(出典は、東京財団三原岳さん「報酬改定に見る介護保険の課題~制度複雑化の過程と弊害~」)


筆跡が変わりました!

2015-04-09 15:28:16 | Weblog
月に2回のお習字が終わったあと、10年近く教えてくださっているUさんが事務所に作品を持って見えました。
濃い筆跡の堂々たる「花畑」の文字と、知らないお名前があります。
知らないのもそのはず。Aさんの旧姓だとか。
入居間もないころのAさんが書かれたものは、偏とつくりがあちこちに離れた「典型的なアルツハイマー型の文字」と教わったそれでした。
それが数ヵ月後の昨日には、見事な書。
グループホームスタッフに聞けば、ご自分のしたいことなどを積極的に発言されるようになっているとのことです。
新しい生活に慣れ、ご自分の持っている力を表現しはじめてくださったのでしょうか。
ちょっとした変化の中に、日々の生活やスタッフのケアの結果がみえるのですね。
変化に気づいて、わざわざ見せてくださったお習字の先生にも感謝。