えん日記

NPO法人暮らしネット・えんのつぶやき

台風と高齢者

2005-07-27 12:01:01 | Weblog
今朝は文字通りの「台風一過」。日差しがさすように強く、真っ青な空。
たいした被害もなくて、良かった良かった。
わがグループホームえんの入居者のひとりは、今回の台風前後も体調不良に陥りました。この方は、雪の日に続けて2回救急車を呼んだことがありました。体力がなくなり持病がある方にとって、気候の変動ひとつが大きく身体に影響するようです。そういうわたしだって、気圧の変化は結構答えます。睡眠が不安定になったり、頭痛が出たり。天気が爽やかなら当然気分も爽快なのは言うまでもありませんが。人間も自然の一部だ、とつくづく思う嵐の後です。

いただきます

2005-07-22 18:59:48 | Weblog
昨日に続き、えん通信から転載。本文はレシピ付きですが割愛します。筆者は、栄養士と介護福祉士の資格を持つ20代のミホさんと、高齢者をなんとなくその気にさせるのが特技のデイホームえんのY子さん。
 《いただきます》
 「えん」のお昼の食卓はとてもにぎやかです。
 グループホームの入居者、デイホームの利用者、スタッフ、ボランティア・・。みんなで食材の下ごしらえをしながらおしゃべり。
「今も料理作っているの?」
「さんざやってきたから、もうやだね」(ふむ、本音だわ)
「徳利料理は何?」
「なんだろうね、もう忘れちゃった、あはは」
 「食」は認知症の方にとって比較的最期まで残される欲求の一つです。わたしたちは」(スタッフもふくめ)少しでも楽しむことが出来たらと思っています。えんの庭で収穫した野菜や、自分で皮をむいたジャガイモが話題になることもあります。配膳が役割の方は、「揃ってないところは?」と聞いて回ってくださいます。そんなときには、生き生きとした表情になるのがわかります。利用者の方がすべてを作るのは難しいのですが、下ごしらえをしたり、漂ってくる匂いをかいでいるときから食事は始まっています。食欲を感じ、からだが食べることへの準備が出来た頃に食べ始め、「あー、おいしかった」と食べ終わる、楽しい食事こそが満足感を与えるのではないでしょうか。そんな時間を大事にしたいものです。

にわびより

2005-07-20 12:06:50 | Weblog
先週早めの夏休みをとり、月曜日から職場復帰。ブログが久々になってしまいました。休暇ボケで何を書くかわからないので、えん通信最新号の1面にグループホームスタッフが書いてくれた文章を転載します。現物は手書きですてきな挿絵入り、筆者は高名な女流詩人と同姓同名なのがおかしい。そのうちホームページでもご覧いただけるようにしたいものです。
にわびより
 嬉しいことがあったので空にリボンをかけました--虹をそんな風に思う人もあるそう。 
 今日も庭での水撒き時には幾筋かの虹。花が喜んどるねえとNさん。汗かきかき水場と土との間を行き来するMさん。のんのんさまへどれを観て貰おうか迷うFさんの隣りではTさんが蟻の家路を見守っている。
 庭の土はほっこほこ、根を広げる生きものも伸びのび・・いつかの実りはありがたく。
 ここでなら、皆となら、喜びあえる気がする。その陰で栄えているであろうなにものかをも感じあえる気がする。
 縁側で蚊とり線香焚いてお越しを待っています。


助成金あたりました

2005-07-07 15:14:15 | Weblog
4月末に申請した埼玉県の地域福祉助成金の交付が決まりました。NPO活動に欠かせないのが公的・民間の助成金。昨年は24時間テレビの車両助成が当たり、テレビでおなじみのマーク入り車両が活躍中。電動アシスト自転車3台はさわやか福祉財団から。こちらもバイクに乗れないヘルパーが重宝してます。
今回のは、コンサートに対する助成。えんにとっては恒例の事業ですが、助成は1回限り。これはこれでとってもありがたいのだけれど、何年か続けての助成金があれば出来ることがいろいろあるのに。アメリカのNPO,NGOの話を聞くと寄付文化が根付いていて、これが社会福祉の土台になっています。ところが日本はNPOへの寄付もごく一部のNPO以外は税の優遇対象にさえなりません。他の法人より取得しやすいだけのNPOでは仕方がないとおもうのですが。(写真は、元城館のルクセンブルグの高齢者施設)

家族の日曜日

2005-07-04 19:24:37 | Weblog
日曜日の午後事務所にいると、二階から子ども達の声が聞こえる。入居者のご家族が、おじいちゃんを訪ねて来られたようだ。ご本人だけでなく、他の入居者まで嬉しそう。
開設して一年半、早く入居された方の家族にとって、グループホームえんは「おじいちゃんのうち、おばあちゃんのお部屋」になってきたように思う。お誕生日にはご家族も一緒にお祝いしたり、たくさん出た庭の青じそを一株お土産に持ち帰られたり。
「介護はプロに、家族は愛を」といった人がいる。「預ける」ことの後ろめたさに苦しむ家族をたくさん見てきたが、一緒に暮らさないことで暖かな関係がうまれることがあるのを知って欲しいと思う。

夏風邪は・・・。

2005-07-01 17:34:45 | Weblog
気候の変動が激しいせいか、風邪気味。鼻水、くしゃみ、咳、と忙しい。高齢者は感染に弱いから、デイホーム、グループホームへはなるべく行かないようにしている。週末すこしゆっくりして治してしまわなくっちゃ。
猛暑だった昨年夏は、在宅高齢者の入院が相次いだ。冷房がないお宅も多く、あっても「もったいない」と切ってしまったり、認知症の場合はあせびっしょりかいて冬物を着込んでいることさえある。そうなると身体の変化だけでなく、精神的な不穏になることもままあり。とりあえず、アイスノンで鉢巻きしたり、冷たいおしぼりで身体を拭いたりしてみたり。いろいろ工夫が必要だ。さあ、この夏はどうだろうか。