えん日記

NPO法人暮らしネット・えんのつぶやき

よいお年を!

2005-12-30 20:43:04 | Weblog
今年も残すところ1日。
今日は、事務整理をしながら、縁側で黒豆を炊きました。いただいたばかりの七輪火鉢を使って、コトコト蛍火でゆっくりゆっくり。ガスで煮たものとこころもち違って、ふっくらと柔らかです。グループホームえんのおせちの一品です。台所ではみほさんが八頭の煮物、お酢のいいにおいもしていたから、なますもできたのかしら。栗きんとんはケアマネージャーのゆりさんが毎年作ってくれます。あしたはベテラン主婦の料理ボランティアさんが仕上げに来て下さるとか。飲み込みが弱くなった方々のために、おもちの代わりになるものも工夫して下さって、今度のお正月にはお雑煮らしいものが食べていただけそう。

ブログを見て下さっているみなさんも良いお年を迎えられますように。 MK

年の暮れ

2005-12-21 10:29:29 | Weblog
 あっという間に今年もあと10日。1年が過ぎるのが、年々早くなるように感じるのは年齢のせいでしょうか。「5才にとって、1年は5分の1、20才なら20分の1,だからよ」としたり顔に教えてくれた人がいます。それでは、我がグループホームえんの90代の方にとっての1年はどんな風に感じられているのでしょうか。この方々の日常に寄り添っていると、たしかにわたしたちとは違う時間の流れがあるように感じます。
 今年の冬はとりわけ寒く、体力、免疫力の弱った高齢者にとっては厳しい季節、何ごともなく春を迎えてほしいと願う年の暮れです。

転居

2005-12-14 11:10:38 | Weblog
グループホームえんに新しい入居者が入られました。
高齢になっての「転居」は認知症が無くたってストレスが大きいものです。まして認知症の方にとっては、なぜ、どうして、ここに居なければならないのかよく理解できないのですから、混乱して当然。
今回の方は、おつれあいの入院手術のために、デイホームえんから移って来られました。(といったって同じ建物の中で昼間は一緒なのですが。)顔見知りの入居者、スタッフ、場所ではありますが、それでも慣れ親しんだ家から昼間通ってくるのと暮らすのではまったく違います。家に帰っても誰もいない、ここにいるしかない、と説明するたびに納得して下さっても、ほんの一時で「帰ります」。そして、夜は眠れずに歩き回る。「わたし、何もわからなくなって」とつぶやく。
スタッフもわたしも、ご本人のつらさに黙ってよりそうほか何もできない。この人がここをご自分の居場所として認めて下さるまで待つ。体調を崩さないよう、事故が起きないよう、見守りながら。