望の富士山(blog版)

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h28.10.10 雨上がりの雲海を期待してヘッデン登山@雁ヶ腹擦山

2016-10-10 16:25:56 | 山歩き

今年の秋はどうなってるんだ!

山ノボラーにも、富士好きにとってもストレスが溜まった雨ばかりの9月が終わった。

そして楽しみにしていた体育の日の三連休だったが、土日とも午前中は雨(T_T)

「連休最終日は晴れ」との予報を見て、行き先を考え始めた。昨年一昨年ともに体育の日の三連休は渋滞を考えて電車移動でのコースを考えており、今年もそうしようかと思っていたが、日曜日午前中にふと閃いた。

「雲海富士を見られるかも」

先々週陣馬山で初冠雪の富士をチラ見したが、この方のように雨上がりの翌日に高所にいけば雲海を見られるのではないか、そう思ったわけだ。

しかし、今週は仕事が超忙しくなることが分かっており、渋滞にはまるわけにはいかない。そこで、思いついたのが大峠からの雁ヶ腹擦山だ。ここなら午前中に下山すれば渋滞の前に帰宅できる。4年前の9月のレポを見て復習し、登山準備開始。

16時少し前に出発したところ、府中市内はけっこう混んでいる。今日は大峠に行けば良いだけだから下道で行くつもりでいたが、これでは先が思いやられる。中央道に乗ることにした。上りは混んでいたが、下りは快調でこのまま大月まで行けそうだった。それなら下道でも大丈夫だろうと、最短区間の相模湖東ICで高速を降り、20号を進むことにした。下道はそれなりに交通量はあるもののストレスを感じるほどでは無かった。

大月市内の食堂で夕食をとり、真木交差点から県道へ。(詳しくはこちら

集落を抜けてクネクネした林道を延々上った。あちこちで工事が行われていたが、登山者くらいしか用途の無い林道を頑張って直しているのかと感心したりした。

ナビの画面に大峠が表示された頃、輝く半月が目に入ってきた。府中を出る頃からずっと雲が優勢だったが、これは期待できるかもと思いつつ先へ。

大峠直前でなにやら明るい光が目に入った。工事なのかと思ったら違った。発電機が音を立てて、明るい光が白いスクリーンを照らしている。なんだこれ?(正体は後で)

その光の持ち主らしき男性が居て、その先に車が一台停まっていたが、その奥にタントを停めた。

ドアを開けると結構寒い。数分前に開けていた窓を閉めたが、車を出るとよりいっそう寒さを感じた。さすがは標高1560mだ。

ウィンドブレーカーを羽織り、ヘッデンを点けて公衆トイレへ。ここは掃除が行き届いている感じだが、ドッポン形式でヘッデンで下を見ると恐ろしいものが見えてしまう。これは座りたくないなぁ。

ふと気付くと富士が見えている。そして、富士が見える方角は伐採されて整備されていた。(画像は後で)4年前、いやその前に木々の間から富士がちらっと見えた記憶がボンヤリあるが、これなら上まで上らなくても富士が見えるって訳だ。これを見られるように林道を整備しているのだろうか。

それはともかく、タントに戻り、まずはモンベルダウンを着ることにした。ウィンドブレーカーでは長い時間は無理だ。

デジイチと三脚を出して撮影開始。

18:42 手前の木々が妙に明るいのは上述の光りのため。

画面にはギリギリ入っていないが、半月が明るかった。

撮影終了後、光の主と話しをした。私より少し上くらいのお歳の方で、この光に寄ってくるを取っている。八王子にお住まいで年に3回くらい来るとのこと。ここ(雁ヶ腹擦山)は富士を撮影しに来る人が多いと話すと、彼はそれを知らなかった。色々な方がいらっしゃるものだ。

この蛾は珍しくないだろうが、レポのために撮ってみた。

19:26 翌朝は3時にアラームをセットし、就寝準備。今シーズン初の寝袋だ。

20時前だが、この日は早々に寝ることが出来た。

(-_-)zzz

尿意で目が覚めた。枕元のスマホを見ると23時過ぎ。そしてタントの側には先ほどの蛾の収集家とは別の車が停まっており、車内で男性が何かをしている。時間的に彼も未明の登山だろうか。

それはともかく、モンベルダウンを羽織り、ヘッデンを点けて公衆トイレへ。3時間ほど前は見えていた富士は全然見えなくなっていた。大丈夫かなぁ・・・

今度はなかなか寝付けなかったような気がするが、それでもアラームの3時までは起きなかった。タント寝はホントに快適だ。

窓を開けて空を見ると曇り空。またモンベルダウンを羽織り、ヘッデンを点けて公衆トイレへ。勿論(?)富士も見えていない。

タントに戻ってスマホを付けてみた。昨晩何となく試したところ、SoftBankでもアンテナが立つことに気付いていたのだ。

大月の天気予報を見ると、9時だけが晴れで曇りマークが並んでいた。おかしいなぁ、昨日の昼時点では9日夕方から10日までずっと晴れマークだったのに・・・

テンション下がりまくりで二度寝しようかとも思ったが、とにかく登ることにした。

朝食はサラダとパン。

昨日自宅で準備をする時点では気温が読めなかった為、夏用のウェアと、秋冬用の裏地がフリースのウェアを両方用意してきたが、迷うこと無く秋冬用を着ることにした。

3:47に出発。遅(^_^;)

今日もラジオをスピーカーにして歩き出した。正直内容は何でも良かったが、妙にハイテンションな女性MCの声が聞こえてきた。中島みゆきのオールナイトニッポンだった。彼女の素敵な歌声とこの番組のハイテンションとは全く違うことに驚いたが、未明のヘッデン歩きにはぴったりだった。

ヘッデンにガスが照らされ、ただでさえ悪い視界がさらに無い。数回道が分からなくなったが、よ~く見れば枝に結ばれたリボンを発見できた。

比較的最近設置された大月市の道標。

4:48 目標の露岩に到着。ここから山頂まではほんの数分だが、ここの方が山頂よりも撮影に適していることは昨日見た前回のレポで分かっていた。

やはりガスガスで何も見えていないが、とりあえず三脚を設置して証拠写真。

ハラが減っては戦は出来ぬってヤツだ。朝飯はこれ。

5:10 一瞬山々が見えた。

大急ぎでデジイチを設置して撮影。予想通り雲海なのだが、富士が見えないのではしょうがないよ。

さすがにこれだけでは何処が見えたのか分からなかったが、どうやら三ツ峠付近らしい。

日の出は5:43。相変わらず何も見えないまま徐々に明るくなってきた。

5:35 またちょっとだけ見えた・・・

5:55 取り敢えず山頂へ行くことにした。

お、明るくなった。これはチャンスか?

しかし、青空が見えたのは上方だけ。富士の方向の雲は相変わらずだった。

6:00 右へ行くと姥子山。この分岐から十mで山頂。

取り敢えず証拠写真(^_^;)

6:12 山頂から・・・あ、さっきと変わらないか。

上空は青空なんだが・・・

旧500円札を示すボードをパチリ。ここからのクリアな富士を見たいなぁ(7年前の画像)

ひょっとしてガスが晴れないかと期待してコーヒータイム。

太陽は向こう。富士を照らしてくれ~

昨日の時点では4年前のように姥子山まで行くつもりだったが、ガスガスの中わざわざ行こうとは思えなかった。

6:55 下山開始。

先ほど居たポイント。いつか再訪しよう。

7:20頃夫婦と出会い、その数分後ソロ男性と出会った。晴れていればもっと多かったのだろうね。

何か気になる大木の広場。

紅葉は始まったばかり。

トリカブトみっけ。他に彩りを見つけることは出来なかった。

木橋の脇には水場があった。

へぇ~、麗水か。

この時はすっかり忘れていたが、4年前はここで美味しい水を飲んだのだ。

7:38 水場からほんの数分で林道へ

車が増えていた。1台は先ほどの夫婦のものだろう。丁度年配のグループが到着したところだった。彼らは反対側の黒岳方面へ登っていった。

んん、富士が見えてるじゃ無いか~

ひょっとして雪は・・・見えなかった。

取り敢えず速報をアップした。

この時間ならもう一度登り返しても・・・なんてことを思ったが、そこまでの気力は無かった。それに着替えが終わった頃にはまた雲の中に隠れてしまった。

これで心置きなく帰宅できるってものだ。林道と県道を降りて20号へ。この時間の20号は順調に流れ、タント仮眠は一度もせずに11時前に帰宅。

 

 

 

 

 

 


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