豚ロース肉と舞茸できりたんぽ鍋味うどんの朝

午前６時に起床する　

豚ロース肉を削ぎ切りにして片栗粉をはたき煮立った出汁に放り込む　

無添加のチキンスープ顆粒と舞茸と塩と酒で味付けする　醤油は色付け程度にする　

煮上がったらネギを散らし茹でたうどん玉に煮汁ごとブッかけ柚子皮を散らし柚子を搾る　

豚ロースの上品な脂甘さと鰹節の出汁の旨味とチキンスープが組合わさると　

秋田名物きりたんぽ鍋の風味に近づくのが面白い　

目を閉じてうどんを頬張り汁をすするとますますそんな気持になる　

ますます面白い　

以前の栽培ものの舞茸は煮ると汁が黒く染まったものだった　

近ごろのものはそうならないのは品種改良でもしたのだろうか？　

思い出すと舞茸はもっと黒っぽい色をしていたはずで　

そういえば今は白い舞茸も通年売っている　

だが・・・きりたんぽ鍋にはやっぱり黒っぽい舞茸が合うし　

鍋にあふれるほど芹を積み上げて煮えばなをハフハフ言いながら喰うのが似合っている　

そうだ！芹だ！　

今年は芹が足りなかったのだ　

里山の谷戸の奥に生える野生の芹を摘んで胡麻和えにしたり蕎麦に乗せたり　

思い起こせばそういうことが少なかった今年の春だった　

早い蒸し暑さの訪れに体調を崩した今年の夏だった　

長雨と交互に来る暑さ寒さに体調を戻せず苦しんだ今年の秋だった　

そして今年も冬がやって来た　

ともかく身体の具合を整えておかなければ　

喉風邪用の薬を服む　

晴れたら湧き水の公園に寄ってみたい