ブログ、巨人軍。

頑張れ、ジャイアンツ!
頑張れ、日本のプロ野球!

ジャイアンツ、後半戦のカギ~その1

2010-07-21 23:58:41 | 2010年シーズン
オールスター前の前半戦が終了した。
ジャイアンツは2位のタイガースに0.5差で辛くも首位をキープ。
いつひっくり返されても不思議でないくらいパワフルでドラマチックなタイガース打線同様、
後半戦に向けた臨戦態勢をきっちり整えて前半戦を締めくくったドラゴンズが3ゲーム差まで迫っている。

ジャイアンツの後半戦に向けたキーポイントをいくつか上げてみる。
まずは一番不安定な投手陣の中にあってもっとも頭数の揃わない先発投手。
前半戦を終え、まともに機能しているのは東野一人と言っていい。
どうにかこうにか工夫して藤井が健闘してくれてはいるがやはり心細い存在ではある。
前半戦終了を待たずに2軍に落ちた西村は言うに及ばず。
ゴンザレスは見るからにカラダが重そうで動きにキレがない。
いくらなんでもあの腹はないだろう。
開幕から稀に見る好調さで今季こその期待が大きかった内海はケガで離脱し復活後はいつもの調子でまったく冴がなく不安定。

5枚のうちまともなのは1枚のみ。どうにかもう1枚が踏ん張ってはいるものの、残りの3枚は先発カードとしては不甲斐なさ過ぎて後半戦への弾みもつかないだろう。
この状態ではどう考えても短期決戦は闘えない。
ペナントは勿論だが、クライマックスシリーズを闘う状況を想定しても、短期決戦でこの投手陣では、破壊力のタイガース、完璧に整った投手布陣のドラゴンズ相手に上をゆくのは至難の業である。
ジャイアンツは後半戦、この投手陣をどう整えてゆくか。

とここで前半戦終了間際に朗報が入った。
後半戦、どうやらここにグライシンガーが間に合うようである。
復調の具合はどうなのかが大きなカギだが、例年の安定感で戻ってくるのなら何とも大きな安心材料になる。
ただ昨年は出来が今ひとつだったから、それを考慮して過剰な期待はかけ過ぎないほうが無難かもしれない。
そう考えると、やはりもう1枚、先発が欲しい。

本当なら、内海か西村がしっかり機能するべきところなのだが、現状では難しいか。

そして攻撃陣に関してはやはり1、2番の復調に尽きるだろう、と勝手に言い切ってしまう。
3割ギリギリまで落ち込んだと捉えるか、それでもまだ3割は打っていると開き直るか。
坂本が上がってくれば松本も引っ張られるような気がする。ちょっと楽観的だが。
この1、2番コンビにリズムが戻れば仮にどこかが詰まっても押し切ってどうにか流れてゆく打線である。
それくらいいいバランスの打線だと思う。それくらいいい1、2番である。

オールスターの中休み。ゆっくり後半戦の展望を練ろう。



ジャイアンツに首位の「力」はあるか。

2010-07-20 23:55:00 | 2010年シーズン
正常でない首位ジャイアンツ、ドラマチック2位タイガース、本領発揮の3位ドラゴンズ。

原監督の言葉を借りれば、やはり正常でないのかもしれない。
12試合連続2ケタ被弾というセリーグワースト記録に並び、10試合連続の5失点以上という球団ワースト記録も樹立した。
にもかかわらず、まだどうにか首位にいる。

東野以外、先発は機能していないといっていい。
中継ぎもここまで大車輪の久保にやや疲れが見え始め、逆に前半まったくダメだった山口がようやく上向きだが、越智、期待の星野はやや不安定。越智、山口に今季で言えば久保が加わり、この3人のセットアッパーからクローザーのクルーンまで繋ぐという流れが必勝リレー、勝ちパターンということになるのだろう。しかしこのラインも絶対的な安定感ではない。

いくら打線が良いとは言っても、この投壊状態で首位に立っているのは、投手陣が正常でない状態であるのと同じくらい正常でない。

そんな中、2位のタイガースは、今季、ドラマチックな勝ち試合が妙に目につく。
今夜の試合もその典型だが、チーム打率280.はセリーグトップ、12球団でもロッテと並んで1位、ホームランもジャイアンツに次いで2位の破壊力だ。
負け試合の流れでもその爆発力で終盤にひっくり返す力がある。ゲームの流れなどまったく関係ない、そんな勢いの試合すらある。
投手力はジャイアンツほどではないにしてもややコマ不足の感はあるが、チーム防御率(3.97セリーグ2位)が示すようにどうにか前から後ろまでのトータルでバランスが保てている。

そしてここに来てついに本領発揮なのがドラゴンズである。
今夜の横浜戦で5戦連続無失点勝利のプロ野球新記録を打ち立てた。
山井、中田賢、チェンの連続完封勝利に続き、この2試合は2年目右腕の岩田、助っ人ネルソンの安定感ある先発投手が台頭し、それを磐石のリリーフ陣が隙なく締めくくる。まさに王道ドラゴンズ野球。
上位2チームにさほどひけをとらない打線にこの投手力はやはり安定感抜群だろう。

投手「力」復活のドラゴンズ。
それをも飲み込む勢いのドラマチックな打「力」のタイガース。
こういう勝ちの多いチームはシーズン通して強い。

そしてジャイアンツはどうか。
この2チームを抑えて上に立つジャイアンツの「力」はなにか。

いいスタンスでプレイする脇谷。

2010-07-19 18:59:49 | 2010年シーズン
下位打線の働きが、今、まったく機能していない投手陣、あるいは不調の1番バッターのアナをどうにか埋めてくれている。
長野、ヨシノブは言うまでもないが、今季の脇谷は、あきらかに昨年までとは違って、すごくいい。

今まで、脇谷のことを書くとき、代名詞のように「淡白な」という枕詞をつけていた。
打撃だけに留まらず、走塁も、彼のプレイスタイルそのものが、なんとなく淡白に見えて仕方がなかった。
しかし、今季の脇谷は、やはり昨年までとは違って見える。
隙がなくなったというか、集中力が増したというか、的確な言葉で表現できないが、昨年までとは何か違ったスタンスで野球をやっているような、あるいはやれているような、昨年よりも一段高いレベルでプレイをしているように感じる。

何が脇谷をひとランク上まで引き上げたのか。
昨年のクライマックスシリーズでMVPに輝いた実績が自信になったのかもしれない。
与えられたポジションでしっかりと仕事をこなす姿は、昨年まで攻守にわたりジャイアンツを支え続けた陰のヒーロー・故木村拓也を思い起こさせる。守るポジションやプレイスタイルなどを考えると亡くなったキムタクの存在も大きいかもしれない。
そしてここ2、3年の若手の台頭もあるだろう。
脇谷も中堅選手とはいえまだチーム内で確固たるポジションを獲得したとは言い難い。

今シーズンの脇谷のバッティングで目に付く点がある。
それは外の変化球や、泳がされそうになった変化球に対して、我慢しながらボールを呼び込み、ボールをバットに乗せるようなスイングでショートの頭の上を越してレフト前に打球を落とす、そんなバッティングを何度も目にしている。
昨年まではあまり見られなかった打ち方だ。
これは昨年から松本がよく見せるバッティングに似ている。

もともと振り切るタイプのバッターだから、ボールを強く叩いたときは打球も早く外野の間やアタマを越す打力もある。
その場面場面に見合ったバッティングを今シーズンの脇谷はこなしているように見える。
いいスタンスで野球ができているように見ていて感じる。

セカンドのポジションは未だ流動的なジャイアンツ。
今の様なプレイスタイルが貫き通せれば、脇谷はジャイアンツにとってより大きな存在になりうるだろう。
原監督がよく言う「階段」を脇谷は確実に一段上がった気がする。



中里篤史、マウンドに立つ。

2010-07-18 23:59:47 | 2010年シーズン
5年前、このブログではじめて中里の記事を書いた

2000年(平成12年)のドラフトでドラゴンズからの1位指名を受けプロ入りした中里篤史(埼玉・春日部共栄高)。
ルーキーイヤーには150キロのノビのあるストレートでプロの打者の度肝を抜いた。しかしその年のオフに肩を大けがしてしまう。
中里のプロ野球人生はそこからのケガとの長い闘いに集約される。

復帰、ケガの再発。ここ数年はなかなか彼の実情を知る事が出来なかった。それくらい彼の名前を聞く事がなくなっていた。ここ1、2年、公式戦で数試合は登板していたようだが、以前の力は出なかったのだろうか、昨年のオフ、ついにドラゴンズから戦力外通告を受けた。

「中里、戦力外」
そんな見出しに目を疑った。
えぇ!やっぱりダメだったのかぁ!
だが次の瞬間には「ジャイアンツ中里誕生!」を勝手にアタマに中で練り上げていた。
これはチャンス!
そしてすぐにそのことをブログで記事にした。
「ジャイアンツは中里をすぐに調査すべし!」

それから数日後、ジャイアンツが中里の調査に乗り出していることを知った。そしてその何日か後に、執筆人にとっては夢のような記事がスポーツ紙の片隅に掲載された「ジャイアンツ、元ドラゴンズ中里獲得!」。

その後、ファームの試合で登板している中里を何度か見た。
最初は4月の半ば頃だったろうか。
リリーフでの登板だったが、そのとき出ていたスピードは130キロの半ばから後半くらい。
どちらかといえばキレ良く落ちていたフォークの方が目立っていた。
その次はゴールデンウイーク明け頃。そのときのストレートは140台前半まで戻っていた。以前のストレートには程遠いにしろ、ピッとノビる球質はデビュー当時のままだ。

そして昨日、ついにジャイアンツ移籍後初の1軍登板を果たした。
1軍に上がっていたのをまったく知らなかった。
横浜2点リードで向かえた5回裏のマウンド。テレビのコマーシャル明け、マウンドでピッチング練習をする見慣れない背番号。
「おおぉ!」思わず声を出してしまった。
やや緊張した面持ちの63番。

球速は140キロ台の前半だが、小気味良いストレートが阿部のキャッチャーミットに吸い込まれてゆく。中里がドラゴンズに1位指名された2000年のドラフトで、ジャイアンツが1位指名したのは阿部だった。そして中里復帰後、最初の対戦相手となったバッター内川も、やはり2000年のドラフトでベイスターズが1位指名した選手である。
さらにこの試合で7回裏にマウンドに上がった坂元弥太郎(登録名は弥太郎)。彼は中里の高校時代、甲子園出場が最有力といわれていた中里率いる春日部共栄を決勝で破り甲子園出場を果たした浦和学園でエースを務めていた。そしてその坂元もやはり2000年のドラフトでヤクルトに4位指名され入団、ヤクルト、日ハムと渡り歩き、今季からベイスターズの中継ぎとして中里同様、10年目のシーズンを向かえている。

140キロ台前半のストレートに、キレのあるフォークを織り交ぜ、低目、低目に丁寧に投げていた。顔は緊張でこわばっているように見えた。
解説の牛島氏が言っていたように、スピードガン以上にノビてくるのが中里のストレートの特徴である。打者の手元でホップするという例えがまさにそれだろう。
フォアボールと内野安打で満塁までいったがどうにか0点で1イニングを投げきった。

以前の様な超のつくストレートはもう投げられないのかもしれない。
あれほど伸び上がるストレートを見たのは、後にも先にも藤川球児くらいだろうか。
それを彼は高卒ルーキーの年に投げていたのである。

中里篤史、10年目、28歳。
我々に、もう一度、あのストレートを見せて欲しい。
今季、少しでも多く彼の投げる姿を見たい。


平野の超美技セーフティーを封じたクルーンのビックプレイ。

2010-07-13 23:55:55 | 2010年シーズン
是が非でも1つはとりたい、そう思っていただけに東野の試合で勝てたのは大きい。

3連敗だけは免れたいタイガースとの首位攻防戦。
強いタイガースに、投打とも下降気味のジャイアンツ。
今季のタイガースとの力関係、現在のチーム状態を考えたなら、この3連戦で首位がひっくり返る可能性はかなり高いとよんでいる。
そんな中で3連敗だけは絶対に避けたい。3つ落とすと首位陥落どころかゲーム差が2.5と開く。まだ7月とはいえ今のチーム状況を考えるとここでの首位交代で一気に2.5ゲーム差は流れ的によくない。

だが1つでもとれれば首位が入れ替わっても差は0.5。1日で立場は変わる。
だからどうしても1試合はとりたい。
今、唯一、互角に勝負できそうな東野。そういった意味では今日は落としたくなかった試合だったろう。

途中からの観戦だったが、総力戦のいい闘いだった。
きっちりと打線の力で得点したタイガースに対して、ジャイアンツはエラーがらみによる得点。流れが常にどっちつかずだったことを考えればラッキーな展開だったかもしれない。

現在の打撃の好不調が試合の要所でゲームの展開にアクセントをもたらしていた。
ジャイアンツで言えば坂本、ラミレスはやや流れを止め気味な結果となり、ヨシノブの2本のヒットは流石の存在感だった。そして打撃上向きの長野が3安打、最後も値千金の働きといえよう。

今季初の2イニングを投げたクルーン。
鳥谷に打たれたバックスクリーンは鳥谷の集中力、勝負強さを褒めるべきである。ジャイアンツの場合、クルーンが打たれたなら仕方がない。タイガースの藤川球児然りである。

それよりも、鳥谷ホームランの後の平野のセーフティーバントである。
見事なバントだった。見事な技術。
あそこでキメられていたら、もしやの展開もあったかもしれない。
あのタイミング。あの場所にあの打球。
クルーンがもっともやってしまいそうな展開。
それをよくあのグランドコンディションとあの体勢であんなにいい球を投げたものだ。
平野があそこに打球を落とした瞬間、ヤラれた!と天を仰いだ。
あれはクルーンの今季1の大ファインプレーだ。
ホームランを打たれてもカッカせず、冷静でいられたからこそのあの反応だったろう。
ドロだらけになった後も落ち着いていた。

最後、1点差に迫られるホームランを浴びたとはいえ、2イニング投げてあのバント処理。
クルーンが長野と並ぶ今日のヒーローである事は言うまでもない。


代走・工藤、原監督のメッセージ。

2010-07-12 01:26:32 | 2010年シーズン
ドラゴンズに3タテを喫したジャイアンツ。
今日の敗戦で11試合連続2ケタ被安打の球団ワースト記録を更新し、今シーズン初の4連敗となった。
原監督の言葉を借りれば「こういうときもある」だろう。

記録を打ち立てた投手陣の崩壊云々はさておき、今季の投手力の弱さは戦前から予測がついていたこと。
安定感のある打線が下降すれば厳しい戦いになるのは当然のことだ。

復帰後、一試合で4安打した4日のタイガース戦以降、あまり安打の出ていない松本に引っ張られるように打率を下げている坂本。どうにか責任を果たしている3,4番だが、ラミレスはやはり今季ムラがある。阿部は5番という打順の重責を考えればこれ以上ない活躍で、彼の存在なしに今の順位は有り得ないだろう。

今季、脇谷は原監督も認めるようにいい働きをしている。長野は今後、今の成績以上の活躍を予感させる、そんな野球センスを随所に見せる。手術明けと言う意味ではヨシノブもまだまだこれからだろう。なかなか戻らない亀井はやはり誤算だろうか。

このところ見ていてやや心配になるのは谷である。
代打の出場が多いとはいえ、昨年までの勝負強さが今季はない。
打席の中でなかなかバットが出なかったり、昨年は捕らえていただろうボールを空振りしたり、やや顔つきに精細がない。ヤワラさんの出馬とかもあって疲れているのか。わからないが。

と、打線のことを書き連ねてみたが、1、2番がしっかり機能し始めれば打線は問題なしと楽観視する執筆人。意外と坂本の上がり下がりがチームの上がり下がりに影響している。

ここにきて投手陣のもろさが露呈し始め、久保を筆頭にどうにか踏ん張っていた中継ぎ陣にも疲れが出てきた。点数を取られることは覚悟の上、余り点差を離されない展開でゲームを進めて行きたい。
やはり一発が期待出来るチームだから、点差さえ離れていなければ後半で追いつき追い越しの展開は大いに期待が持てる。

今日の試合。
八回の表、ツーアウト1、2塁、長野の打席の場面。
この回、ストレートがなかなか入らない浅尾。スピードもいつもほどでない印象だった。
ラミレス、阿部がストレートを捉えてバッターは長野。追い込まれながらも浅尾のフォークをよく見切ってツースリーまでもっていった。長野のバットは浅尾のフォークが見えているように感じた。
と、ここで原監督がベンチから出て、このタイミングで1塁の阿部に代え、代走に工藤を送った。2塁のラミレスではなく1塁の阿部に代走。2塁のラミレスが還れば1点差、1塁ランナー生還で同点の場面。シングルヒットではラミレスの足を考えればホームまでは難しい。かといってこの状況にきて長野に大きいヒットを期待するのはやや酷な感じもする。なにせツーアウト、ツースリーである。

この代走について、そのタイミングを勝手に意図したい。
この長野の打席では、とにかくラミレスのホームインではなく、ラミレスをサードへ進め、工藤をセカンドへ送る。長野ファーストで満塁。次の打者は打撃が上向いているエドガー。
ヒットが出れば工藤の足ならセカンドから一気にホームインもある。
さらにツーアウトであることを考えれば、ツースリーだから次の投球でランナーは自動的にスタートを切る。長野の打球が外野の間を抜けてくれれば工藤の生還で同点。
浅尾のストレートはハシリが今ひとつ。長野の打席でフォークを連投、ツースリーまでは見切っている長野、大きいのを打たれたくないバッテリーはストレートよりフォークを選択する可能性が高い。ここまでフォークは長野が完全に見切るほど大きく外れている。ここで代走、原監督のタイミング。
ツースリーで長野、最後も見切れるか。

しかし長野は大きく外れたフォークボールに空振りの三振。

たった1球の数秒間だったが、なかなかスリリングなシーンだった。
このタイミング、この交代、原監督からバッター長野への無言のメッセージ、どうだろう。



西村健太朗は二軍で何を調整すればいいか。

2010-07-06 23:59:00 | 2010年シーズン

逆転勝利の後の監督インタビューでも笑顔ひとつ見せない原監督。
インタビュー後、記者相手に西村健太朗の二軍降格を発表した。

グライシンガーが戻れば、毎登板不甲斐なさを露呈している西村が、
先発ローテからはじき出されることは容易に想像がつく。
だからどうにかそれまでの間にいい投球内容を披露して欲しい、そう願っていた。

なにがダメなのか。
どこが悪いのだろう。

西村の問題点は何度か記事にしてきた。
西村に右のエースになってもらいたい執筆人。
物凄いボールを投げたりするのに…、どこに打たれる原因があるのか。

実は今日の試合、西村が降板してからのテレビ観戦だったので、
彼の投球内容をしっかり見ていない。
打たれているVTRからの観戦である。

打たれている投球を見る限りではやはり球がアマい。
ボールにあまり力を感じないし、第一、高い。
左打者には、きっちり打たれる。

コントロールだろうか?
あるいは持ち球ひとつひとつの精度の問題か?

そして見ていてよく思う事なのだが、先発投手としての力(ペース)の配分を気にしすぎではないだろうか?
そんな印象を受ける。
そう見えてしまうような、投球に、これは何度も書いていることだが、
どうも先発したときの西村の投球には躍動感がない。
そう思って見ているからそう見えてしまうのかもしれない。
でもそう見える。
彼の性格的な問題か。

もう何年も前から、何度も書いている。
さあ、かかって来い!打てるものなら打ってみろ!的なふてぶてしさ、力強さがない。
だから球にも威圧感が薄いのか?
凄い球、投げるのに。

二軍でリフレッシュして、のようなことを原監督は言っていたようだが(記者の話し)、
西村の問題点はリフレッシュして改善するようなことだろうか。

物凄く期待していると言い切るわりに酷なことを言ってしまう。
だが、彼の潜在能力はこんなものではないはずと思い込んでいる。
それは事実、彼の投げる球もそう証明している。

彼は二軍に落ちて、何を調整すればいいか。
ただファームの試合で数試合か投げ、ブルペンで投げ込み、走り込んで、それでいいか。

もう少し最初からガンガン飛ばすようなパワフルなピッチングを見たい。
あるいは打者のタイミングを外す精度の高い変化球を身につける事が先決か。
どちらかといえば前者の方の西村が見たい。
彼はやはりそういう投手だと思う。

去年、不甲斐ないピッチングをした東野に対し、
解説者の達川氏が翌朝の新聞でこんなことを言っていてこのブログでも取り上げた

「東野は覚悟をもってマウンドに上がっているか。」
攻める覚悟、打たれる覚悟、云々。

西村健太朗、何を調整するかが大事だ。
でないと、原監督の言う階段はいつまで経っても昇れない。



松本復帰で2番固定以上の効果。

2010-07-04 23:58:30 | 2010年シーズン
松本1本目のヒットを見て、解説の赤星氏が昨日までのバッティングとの違いを説明した。
ストレートに遅れていると自己分析した松本のコメントを引き合いに出し、昨日までは来たボールに遅れをとらぬようピッチャーに合わせてボールを迎えにいっていたが、1本目のヒットはしっかりとボールを見極め、自分のタイミングでボールをしっかり呼び込んでバットを振っている、と復帰3戦目にしてようやく松本がバッティングの感を取り戻したと太鼓判を押した。

2本目のヒットはまさに松本復活を決定づける当たりだった。
今シーズン向上した松本のバッティングの特徴のひとつ、内に来た球を強く叩いて引っ張り、1,2塁間を抜いてゆく。今シーズン、開幕から何度も目にした1,2塁間を破る鮮やかなライト前ヒット。
執筆人はこのヒットで松本が完全に戻ってきたことを確信した。

そのあと打ちも打ったり4安打。
高めのストレートに逆らわず、うまくライト前に運んだ4本目のヒットも今季の松本らしい見事な打ち方だった。
松本復帰に坂本は「開幕当初のようにまたふたりで打ちまくって塁をかき回したい」とコメント。
松本復帰で坂本にもやはり良い効果が現れそうだ。

これで1,2番が落ち着いた。
打線のあらゆる箇所にもきっと良い効果が出るだろう。


不調の波にのまれない坂本、長野。

2010-07-04 01:46:22 | 2010年シーズン
不調であっても、スターティングメンバーから外すことの出来ない中心選手というのがどこのチームにも存在する。
それはたいがいそのチームの顔、3,4,5番のクリーンナップだったりすることが多い。
もちろんクリーンナップに限らず、トップバッターや下位打線にだってそのチームの顔は存在するが、絶対的な存在と言う意味では、やはり3,4番あたりがそういった存在になりうるだろう。
今のジャイアンツで言えば、小笠原、ラミレス。特にこの二人は、他球団の3.4番と比較しても、そういった存在にもっとも値する選手といってもいいのではないか。

なぜならこの二人、決して不調の波にのまれることがない。
状態が悪くても最低限の仕事だけはキッチリとこなす。
さらに、ちょっとやそっとのことではゲームから退くことのない強い身体を持っている。
以前、原監督が選手達に求めてよく口にしていた「強い選手」の手本だ。
そして状態の良くないバッティングを日々の戦いの中で調整しながら、短期間で良い状態に引き上げるという離れ業を何度もやってのけている。

最近、背中?を痛め、ここ数試合こそ休んでいた小笠原だが、ラミレス同様、どんな不調の波に足元を揺るがされても、決してのまれることなく、文字通り地に足をつけてしっかりと自分の役割をこなしている。
今季、開幕から今ひとつ率の上がらないラミレスだったが、そんな状態であっても4番の仕事はしっかりとこなし、ホームラン、打点は常にトップ争い。6月に入った頃から徐々に率も上向きになってきた。

とにかく二人とも、けっしてどん底の状態まで落ちきらない。
しっかり仕事をこなしながら、一定のところで踏みとどまり、短い期間で調子を上げてくる。
チームを牽引する中心選手のまさに理想像といえよう。
そんな選手が打線の中に多くいれば、打線全体が沈み込むこともない。

ここでいよいよ本題に入る。
まず坂本である。
一昨年の全試合出場から、昨年の3割突破。
そして4年目の今シーズン。
オープン戦の状態を見た誰もが今シーズンの坂本を心配したに違いない。
オープン戦、坂本はまったくヒットが出なかった。
注目は昨年の新人王・松本やルーキー長野に集まった。

しかし、ペナントレースがはじまってから3ヶ月の間で、坂本は当たり前のように結果を積み重ねている。
見事なバット捌きを見せ、意外なほどの飛距離を叩き出し、多くのチャンスで期待に応えている。
調子が良いから出ている結果ではなく、しっかりとした裏打ちがあっての結果であることを巧みなバット捌きで証明してみせた。

そしてバッティングの状態がやや下降気味に入っても、今季は立て直しが早い。
身近なところでは、交流戦の後半からペナントにかけて続いた14打席ノーヒット。
しかし今季の坂本はそんな中にあってもあまり慌てた素振りを見せない。
そして立て直すとその後の試合から複数安打を続けて、打率をあまり落とさない。

ここ数試合、また少し元気がないようだが、松本の復帰で打線の流れが更に正常化し、坂本にも更に良い影響が出るのではと期待している。

一方、長野は開幕から非凡な才能を見せ打率も3割をキープ、走攻守とルーキーらしからぬ活躍で存在感を示していた。しかし、松本がケガで戦線を離脱、なかなか立ち直りを見せない亀井の存在などもあって、完全に外野の一角を任され出した交流戦あたりからだろうか、打率が急降下し始めた。

先日、立浪氏が指摘した長野のバッティングの悪くなっている箇所
微妙なズレ、としながらも、「軸足に体重が残りすぎていて始動がやや遅れている。その分差し込まれることが多い」と分析。
交流戦は1割台と低迷したものの、交流戦が明けると徐々に鋭い当たりが目立ち始め、ここ数試合では開幕した当初のバッティングに戻ったような安定感が出てきた。
負け試合ながらも一昨日、タイガースの藤川球児から打ったホームランは目を見張るものがあった。あの球威に負けないスイング。やや遅れたスイングながらもボールの力に押し切られることなく、あそこまで打球が飛ぶのは上半身なのか下半身なのかは判らないが、あの地力の強さはやはり並みの選手ではないだろう。

新人ながら短い期間で不調から戻してきたその非凡さは、坂本同様、長野がこれからのジャイアンツを支える大きな柱になることを予感させる。

かなり気の早い話でした。

投球に丁寧さが足りないジャイアンツ投手陣。

2010-07-03 23:59:50 | 2010年シーズン
昨夜のゲームも、今夜のゲームでも、投手陣が打たれすぎである。
出る投手がすべて失点。これでは勝てるわけがない。
いくら打線が強力でも、あれだけ勢いよく点を取られては追いつけない。

ましてや今のタイガース打線はジャイアンツの上をゆく勢いだ。
よく繋がるし、どこからでも大きいのが飛び出す破壊力を備えている。

そんなタイガース打線に対し、2戦続けてジャイアンツ投手陣はここぞという所でボールがアマい。昨日の越智もブラゼルに対し、あれだけ低めにいいフォークを投げて追い込み、ストレートでグイグイ押して高めを意識させているのに、最終的に投げたフォークがド真ん中。そのあとの星野も球が高い。
星野は昨日の鳥谷に打たれたホームランも、今日のマートンらに打たれたときも球がすべて高い。
今日の藤井のブラゼルに打たれたホームランも球が高すぎる。
そんなことはないだろうが、どうもこの2試合、打線も投手陣も力ばかり入っていて、投打ともに丁寧さが欠けているように見えてしまう。

今のタイガース打線、どこからでもよくヒットが出て繋がるが、それにしてもちょっと連打されすぎだ。浮き足立って守備の乱れも連鎖し失点に繋がる。

そしてブラゼルに打たれすぎだ。
以前はドラゴンズのウッズを抑えきれなくて痛いところで打たれまくったが、それと同じような状況になりつつある。もちろん対策は練っているだろうから、やはりその作戦通り、あるいは阿部が要求する通り、投手がいかに慎重にコントロール良く投げられるかにかかってくるのだろう。

それにしてもタイガース打線はよく打つ。