ブログ、巨人軍。

頑張れ、ジャイアンツ!
頑張れ、日本のプロ野球!

松本復帰で2番固定以上の効果。

2010-07-04 23:58:30 | 2010年シーズン
松本1本目のヒットを見て、解説の赤星氏が昨日までのバッティングとの違いを説明した。
ストレートに遅れていると自己分析した松本のコメントを引き合いに出し、昨日までは来たボールに遅れをとらぬようピッチャーに合わせてボールを迎えにいっていたが、1本目のヒットはしっかりとボールを見極め、自分のタイミングでボールをしっかり呼び込んでバットを振っている、と復帰3戦目にしてようやく松本がバッティングの感を取り戻したと太鼓判を押した。

2本目のヒットはまさに松本復活を決定づける当たりだった。
今シーズン向上した松本のバッティングの特徴のひとつ、内に来た球を強く叩いて引っ張り、1,2塁間を抜いてゆく。今シーズン、開幕から何度も目にした1,2塁間を破る鮮やかなライト前ヒット。
執筆人はこのヒットで松本が完全に戻ってきたことを確信した。

そのあと打ちも打ったり4安打。
高めのストレートに逆らわず、うまくライト前に運んだ4本目のヒットも今季の松本らしい見事な打ち方だった。
松本復帰に坂本は「開幕当初のようにまたふたりで打ちまくって塁をかき回したい」とコメント。
松本復帰で坂本にもやはり良い効果が現れそうだ。

これで1,2番が落ち着いた。
打線のあらゆる箇所にもきっと良い効果が出るだろう。


不調の波にのまれない坂本、長野。

2010-07-04 01:46:22 | 2010年シーズン
不調であっても、スターティングメンバーから外すことの出来ない中心選手というのがどこのチームにも存在する。
それはたいがいそのチームの顔、3,4,5番のクリーンナップだったりすることが多い。
もちろんクリーンナップに限らず、トップバッターや下位打線にだってそのチームの顔は存在するが、絶対的な存在と言う意味では、やはり3,4番あたりがそういった存在になりうるだろう。
今のジャイアンツで言えば、小笠原、ラミレス。特にこの二人は、他球団の3.4番と比較しても、そういった存在にもっとも値する選手といってもいいのではないか。

なぜならこの二人、決して不調の波にのまれることがない。
状態が悪くても最低限の仕事だけはキッチリとこなす。
さらに、ちょっとやそっとのことではゲームから退くことのない強い身体を持っている。
以前、原監督が選手達に求めてよく口にしていた「強い選手」の手本だ。
そして状態の良くないバッティングを日々の戦いの中で調整しながら、短期間で良い状態に引き上げるという離れ業を何度もやってのけている。

最近、背中?を痛め、ここ数試合こそ休んでいた小笠原だが、ラミレス同様、どんな不調の波に足元を揺るがされても、決してのまれることなく、文字通り地に足をつけてしっかりと自分の役割をこなしている。
今季、開幕から今ひとつ率の上がらないラミレスだったが、そんな状態であっても4番の仕事はしっかりとこなし、ホームラン、打点は常にトップ争い。6月に入った頃から徐々に率も上向きになってきた。

とにかく二人とも、けっしてどん底の状態まで落ちきらない。
しっかり仕事をこなしながら、一定のところで踏みとどまり、短い期間で調子を上げてくる。
チームを牽引する中心選手のまさに理想像といえよう。
そんな選手が打線の中に多くいれば、打線全体が沈み込むこともない。

ここでいよいよ本題に入る。
まず坂本である。
一昨年の全試合出場から、昨年の3割突破。
そして4年目の今シーズン。
オープン戦の状態を見た誰もが今シーズンの坂本を心配したに違いない。
オープン戦、坂本はまったくヒットが出なかった。
注目は昨年の新人王・松本やルーキー長野に集まった。

しかし、ペナントレースがはじまってから3ヶ月の間で、坂本は当たり前のように結果を積み重ねている。
見事なバット捌きを見せ、意外なほどの飛距離を叩き出し、多くのチャンスで期待に応えている。
調子が良いから出ている結果ではなく、しっかりとした裏打ちがあっての結果であることを巧みなバット捌きで証明してみせた。

そしてバッティングの状態がやや下降気味に入っても、今季は立て直しが早い。
身近なところでは、交流戦の後半からペナントにかけて続いた14打席ノーヒット。
しかし今季の坂本はそんな中にあってもあまり慌てた素振りを見せない。
そして立て直すとその後の試合から複数安打を続けて、打率をあまり落とさない。

ここ数試合、また少し元気がないようだが、松本の復帰で打線の流れが更に正常化し、坂本にも更に良い影響が出るのではと期待している。

一方、長野は開幕から非凡な才能を見せ打率も3割をキープ、走攻守とルーキーらしからぬ活躍で存在感を示していた。しかし、松本がケガで戦線を離脱、なかなか立ち直りを見せない亀井の存在などもあって、完全に外野の一角を任され出した交流戦あたりからだろうか、打率が急降下し始めた。

先日、立浪氏が指摘した長野のバッティングの悪くなっている箇所
微妙なズレ、としながらも、「軸足に体重が残りすぎていて始動がやや遅れている。その分差し込まれることが多い」と分析。
交流戦は1割台と低迷したものの、交流戦が明けると徐々に鋭い当たりが目立ち始め、ここ数試合では開幕した当初のバッティングに戻ったような安定感が出てきた。
負け試合ながらも一昨日、タイガースの藤川球児から打ったホームランは目を見張るものがあった。あの球威に負けないスイング。やや遅れたスイングながらもボールの力に押し切られることなく、あそこまで打球が飛ぶのは上半身なのか下半身なのかは判らないが、あの地力の強さはやはり並みの選手ではないだろう。

新人ながら短い期間で不調から戻してきたその非凡さは、坂本同様、長野がこれからのジャイアンツを支える大きな柱になることを予感させる。

かなり気の早い話でした。