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立浪氏、星野仙さんの、素晴らしき解説。

2010-06-19 21:02:44 | 2010年シーズン
立浪氏の解説が非常に面白い。
各選手の好不調のポイントを的確に捉え、わかりやすく説明する。
さらに、ところどころで素人には理解できないような感覚的な技術論を織り交ぜ、これがまた深みがあって妙に説得力がある。
ここ数年で引退した選手の新人解説者の中では群を抜いて面白い。
いや、ベテラン解説者を含めてもダントツに面白い。
いやいや、素晴らしい。

今日のジャイアンツ戦は星野仙さんとのダブル解説。
師弟関係のこのふたり。
星野仙さんの解説もかなりいいので期待していたが、試合が面白かったせいもあってか、ここ数年、記憶にないくらいの好解説。本当に面白かった。

好試合、というのはよくあるが、好解説、というのにはなかなか巡り合えるものではない。

軸足に乗りすぎている長野、手のひらに力が入りすぎの亀井。打席の中で考え過ぎずにいい球を初球から振ってゆく姿勢を指摘したドミンゴはその矢先に初球の甘い球を逃さずホームラン。「言った矢先だね」と星野さんも唸る。ホームランはたまたまだったかもしれないが、指摘した内容とそのタイミングはけっしてたまたまではなかった。

坂本と同期でようやく好スタートを切ったドラゴンズの堂上直へもヘッドの上がり具合を絶妙に指摘、もちろん良い部分も見逃さない。
自身の現役当時の経験を、変な精神論ではない、プロの野球人としての視点で的確にポイントをつく。
ともすればアナウンサーの質問からあさっての方向にいってしまう返答や妙な精神論をぶちまけてしまう新人解説者が多いなかで、立浪氏はブレない。

今日は特に、星野さんとのタッグがより面白さを際立たせた。
星野さんの解説も面白い。
面白いというのは単に熱血とかいう意味では勿論ない。
元野球選手だから、熱血解説者というのはけっこう多い。
星野さんはその人柄やイメージからそう受け取られがちだが決してそうではない。
勿論、熱さは星野仙さんの代名詞なのだけど、解説は決してそれに留まらない。
穏やかで冷静、アナウンサーらの質問にもきちんと的確に応える。

そしてなにより、視点が良い。
両チームのベンチの思惑、試合の流れ、目の前の試合の監督さながらに状況を分析、見解を述べる。そこに星野さんの野球人としての人柄が見え隠れする。聞いていて野球が大好きな事が伝わってくる、そういう心地良さが星野仙さんの解説にはある。

今日の解説でも、立浪氏とうまく絡んで絶妙だった。
お互い出たり引っ込んだり、けっして出しゃばらず一方をうまく活かして立てる。
執筆人が今季、気になっていたひとつだった井端、荒木の二遊間コンバート。
落合監督はふたりの今後の野球人生でプラスになる選択と語ったが、素人にはまったく意味がわからない。
今日の試合の中で、星野さんがそこに触れ、このふたりのコンバートの理由がわからないと切り出し、「そのあたりのこと何か聞いてないの?」と立浪氏に質問を投げかける。
おお!待ってましたあ!その質問!
星野さんにしか出来ないなあと関心。
立浪氏は「知っている部分と知らない部分と…」とやや言葉を濁しながら、これからのふたりの現役生活を考えた上でのコンバートらしいという落合監督のコメントを引用しながら、ただこのコンバートも荒木のショートが成功しないと意味がない、そんなカギとなる発言を残した。
おお!とても興味深いコメント!どういう意味だあ!

試合内容が充実していてなかなか1つの話題を引っ張りきれない展開だったから、それ以上話が続かなかったのが残念だったが、試合同様、けっこうスリリングな解説でとても聞き応えのある楽しい時間を過ごせた。

ちなみにドラゴンズ繋がりで補足すると、元ドラゴンズのエース、今中慎二(こういう字だっけか)氏も以外と言っちゃあ失礼だが冷静に解説する。
以前、CS放送の野球中継で何度か解説を耳にしているが、現役時代はポア~んとしたおっとりイメージだったので意外にも的確なコメントに驚いた。


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