植物の生理に関して、実に勉強不足。光合成という言葉を知っていても、蒸散だ、転流だとか重要な活動があるのに知らないで(完全に忘れてしまった)きた。栄養成長だの生殖成長だのの違いは、何をどうするとということを実習ハウスのキューリでやってみて、なんとなくわかってきたような気がする。ところが、施設園芸で何よりもkeyになる植物生理となると…。
もちろん、植物生理なぞ分からなくとも、最適な条件は提示されるから、それを目指し管理すれば、収量は上がるようだ。でも、その生理は施設内だろうが路地だろうが変わらない。環境制御の管理士は目指す方向と違うし、知らなくとも植物は育つが、知ればそれだけ可愛く、愛おしくなってくる。八時半ころから、ハウス内や路地、次期作の準備などが、17時ころまで日々目白押し。それだけじゃない、6時ころから朝ごはんの7時半ころまでも、自己研修。圃場で自分が気になることを処理している。それでも、厭きない。まったく厭きない。
ご飯を水のように飲んでいる、カレーは水だなどと言ったら、分かってもらえるだろうか。この三か月、平日の朝昼晩とドンブリでご飯を頂くのであるが、翌朝体重計に乗ってもほとんど変化がない。高校生頃のベスト体重に1キロ程加えたレベルでずっと推移している。お四国参りをしていた時も同じよう。ただ、あの時は日に20、30キロと歩いていた。いまは、ハウスの中で汗をかきながら作業をする。何をするにも大汗をかく。で、めいいっぱいご飯を食べる。体重は変わらない。ご飯が汗となって流れてしまったかと思う。
ここ窪川は朝夕の寒暖差が大きい。これは美味しいお米がとれる前提の一つ。事実、仁井田米なってブランドがあるくらい美味い。寮のお米はそのブランドはついていないらしいが、窪川産。まずいはずがない。寒暖差が大きいから、昼間光合成でできた糖類が日没あたりから夜にかけ、稲籾に転流してく。だが、庵主にはまだ理解が及んでいないことが多い。その移動は濃度差が起因させるんだろうが、稲籾に集まりだすと濃度差が逆転してしまう。お米に集まらない…じゃないか。濃度差を凌駕させる働きをするものがないとそんなこと起こらない、気がする。どうしたもんだろう、頭も筋肉にしなけりゃならないのに。
今日の1枚:いつの間にか河畔にはアジサイが咲き出していた。ところがあの川はぶれてない。先週の土曜日大渡ダムのわきで、15時過ぎ。
《アジサイを 川面に写し 幾年も》