先日あるトーク番組を見ていたら、東大教授の【姜尚中】さんが、現代女性の生き方は「あれかこれか」の二者択一型から、何でもかんでも欲しがる「あれもこれも」型になってきているという指摘をされていた。
詳しい説明はなかったのだが、おそらくこういうことではないだろうか。
私たちは本来、何かをしたいとか何かを得たいと考えた時は必然的に選択を迫られる。
「バッグを買おうか?靴を買おうか?」「このケーキ、食べるべきか?我慢すべきか?(ダイエット女子)」のような些細な事象から
「結婚をとるか?仕事をとるか?」「馬鹿な金持ちを亭主にするか?賢いが貧しい男を亭主にするか?」などの深刻な事象まで、人生のあらゆる局面で二者択一を求められながら生きてきた。
人の能力には限りがあるから、一方を実現した場合に他方を諦めて生きるのは道理であった。
選択肢を間違えて不幸になった女性もたくさんいることだろう。
ところが最近は......「バッグも欲しいし靴も欲しい」「痩せたい、でも食べたい」「仕事をしないで楽な暮らしがしたい」「金持ちで賢くて優しくて二枚目の夫が欲しい」など、あれもこれもと欲望が増大して、身の丈に合った選択が出来ずに破綻してしまう女性が増えてきている傾向があるのも事実だ。
能力は有限だが欲望は無限、このバランスを崩して不幸になった女性もたくさんいることだろう。
ちなみに作家・林真理子さんのブログのタイトルは【あれもこれも日記】
なんとなくうなずけるが、林女史は、あれもこれも手に入れるために人の何倍も努力した女性なのだ。
要するに「あれかこれか」の選択に成功したら「あれもこれも」の人生を送ることが出来るのかもしれない。
もう30年も前の話だが......
今のように大型の安売り家電販売店がまだなかった時代は、一家に一軒の馴染みの電気店があって、電話をかければすぐに修理に駆けつけてくれた。
以下はある若き電気店主の体験談。
家庭用のビデオテープレコーダーが流行し始めた頃のことである。
「いや~ぁ、今日あるお宅に掃除機の修理に伺ったんですが、あんまり古い掃除機だったので新調することを勧めたけれど首を縦に振らない頑固な奥さんで......
じゃぁ奥さん、ボーナスで思い切ってビデオデッキを買いませんか?!
映画でも料理番組でも裏番組でも、録画しておいたら暇なときに何度もゆっくり見ることが出来てとても便利ですよと勧めてみたところ......
なんとなんとこの奥さん、私はビデオが大嫌いだと、とんでもないことを仰る!
奥さん曰く、ビデオはなにやら人間を駄目にする道具なんだって。
都合が悪くて見られなかったら、人間は諦めることも肝心なんだそうで。
料理番組はメモしながら見ればよいし、見たい番組が重なればどちらを見ようかとよく考えて選択することが大切なそうで。
見逃した番組を後からいつでも見られるような機械は、人間から集中力と思考力と緊張感を奪い、選択の意志を低下させる以外のなにものでもないと.....
オレは、この奥さんはただ単にビデオデッキを買う金がないだけだと思うんだけれど、まさかこんなにぼろくそに言われるとはね。
全く感じの悪いイヤな女だよね!!」
はい、お察しの通り感じの悪いイヤな女とは私のことだ。
確かにビデオデッキが買えなくて悔しまぎれに言った言葉ではあるが、この頃から私は
「あれもこれも」ではなく「あれかこれか」の生き方を真剣に考えて実践していたのである。
※現在の切なる願いは多重録画出来るビデオデッキが欲しいことです。
詳しい説明はなかったのだが、おそらくこういうことではないだろうか。
私たちは本来、何かをしたいとか何かを得たいと考えた時は必然的に選択を迫られる。
「バッグを買おうか?靴を買おうか?」「このケーキ、食べるべきか?我慢すべきか?(ダイエット女子)」のような些細な事象から
「結婚をとるか?仕事をとるか?」「馬鹿な金持ちを亭主にするか?賢いが貧しい男を亭主にするか?」などの深刻な事象まで、人生のあらゆる局面で二者択一を求められながら生きてきた。
人の能力には限りがあるから、一方を実現した場合に他方を諦めて生きるのは道理であった。
選択肢を間違えて不幸になった女性もたくさんいることだろう。
ところが最近は......「バッグも欲しいし靴も欲しい」「痩せたい、でも食べたい」「仕事をしないで楽な暮らしがしたい」「金持ちで賢くて優しくて二枚目の夫が欲しい」など、あれもこれもと欲望が増大して、身の丈に合った選択が出来ずに破綻してしまう女性が増えてきている傾向があるのも事実だ。
能力は有限だが欲望は無限、このバランスを崩して不幸になった女性もたくさんいることだろう。
ちなみに作家・林真理子さんのブログのタイトルは【あれもこれも日記】
なんとなくうなずけるが、林女史は、あれもこれも手に入れるために人の何倍も努力した女性なのだ。
要するに「あれかこれか」の選択に成功したら「あれもこれも」の人生を送ることが出来るのかもしれない。
もう30年も前の話だが......
今のように大型の安売り家電販売店がまだなかった時代は、一家に一軒の馴染みの電気店があって、電話をかければすぐに修理に駆けつけてくれた。
以下はある若き電気店主の体験談。
家庭用のビデオテープレコーダーが流行し始めた頃のことである。
「いや~ぁ、今日あるお宅に掃除機の修理に伺ったんですが、あんまり古い掃除機だったので新調することを勧めたけれど首を縦に振らない頑固な奥さんで......
じゃぁ奥さん、ボーナスで思い切ってビデオデッキを買いませんか?!
映画でも料理番組でも裏番組でも、録画しておいたら暇なときに何度もゆっくり見ることが出来てとても便利ですよと勧めてみたところ......
なんとなんとこの奥さん、私はビデオが大嫌いだと、とんでもないことを仰る!
奥さん曰く、ビデオはなにやら人間を駄目にする道具なんだって。
都合が悪くて見られなかったら、人間は諦めることも肝心なんだそうで。
料理番組はメモしながら見ればよいし、見たい番組が重なればどちらを見ようかとよく考えて選択することが大切なそうで。
見逃した番組を後からいつでも見られるような機械は、人間から集中力と思考力と緊張感を奪い、選択の意志を低下させる以外のなにものでもないと.....
オレは、この奥さんはただ単にビデオデッキを買う金がないだけだと思うんだけれど、まさかこんなにぼろくそに言われるとはね。
全く感じの悪いイヤな女だよね!!」
はい、お察しの通り感じの悪いイヤな女とは私のことだ。
確かにビデオデッキが買えなくて悔しまぎれに言った言葉ではあるが、この頃から私は
「あれもこれも」ではなく「あれかこれか」の生き方を真剣に考えて実践していたのである。
※現在の切なる願いは多重録画出来るビデオデッキが欲しいことです。
よかった、よかった♪
今ではパソコンも、なくてはならない道具のひとつとなりましたね。
そのうち『風のハーモニー』も開始されることでしょう。
>これからは「あれも、これも」は駄目ね。
壊れると修理代が高いのかぁ。それは困る。
なるほど...HUZUさんは実感した訳ですね。
現在の我が家は「あれもこれも」ですね。
あれもこれも諦める、または我慢するって感じです。。。あぁ~あ。(溜息)
実は拙宅にはビデオ(DVD)デッキがありません。
持っていたんですが、録画した番組を見ないと言うコトが判明しまして。壊れてから買い換えなかったんですね。
相方は映画好きなので嫌がるかと思ったんですが借りに行くのが面倒だそうで・・・昭和の香りが漂ってます。。
>あれもこれも諦める
これはもっと大切なことね。
成熟した賢明な女にしか出来ない芸当です(笑)
へぇ~っ、およよ宅にはDVDデッキがないのですか。
考えてみると、我が家でも一番出番が少ない家電かも。
だからいまだに使い方がよくわかりません。
およよ家と同じ、あれもこれも諦める。
成熟して欲も少なくなってきたのでしょう。
「あれもこれも」手に入れたいという強い気持ちは無くなってきました。
エネルギーが少なくなってきたとも言えます。
「あれもこれも」望む現代女性は、二者択一型の女性よりもエネルギーに溢れていると言えるかもしれません。
結局無駄にしたり中途半端にしたことが多かったように思います。
最近は「あれかこれか」に変わってきました。
本当に今必要か?なくても過ごせないか?
定年後の生活を見据えているため、ケチケチおばはんになっております。
定年後はつましくと言いながら、買いたい物が多い旦那に、ブレーキをかけっぱなしのこの頃です。
でも高価なモノは買えないので安物買いの銭失い、成熟していない証拠ですね。
>「あれもこれも」望む現代女性は、二者択一型の女性よりもエネルギーに溢れている
これは確かにその通りかも。
そのために普段からアンテナを高く張り巡らして努力している女性たちが増えていますね。
若いときは簡単に捨てることができたのに....
定年後の生活を見据えてシンプルに暮らさなければと思っているのですが、ここにきてモノへの愛着が湧いてきたのは予定外です。
>買いたい物が多い旦那
年齢とともに男性は欲しがり屋になりますね。
若いときに我慢していたのが今になって解き放たれたような感じ(笑)
我が家もブレーキをかけるのに必死です。
いいえ、お金が無い女にも出来るんですよ♪
このように謙遜することが出来るのが、成熟した女の美徳ですわね♪