めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

目黒川に動く黒い大きな影!?

2015-06-11 13:51:20 | 初夏

雨の多い日々が続きますが、それでも、時たま、良いお天気になります。
今日も夜には雨模様となりそうですが、太陽が出ている間は、少なくとも
濡れずに済みそうです。
少し早い目に起きて、まだ、サラリーマンが行き交わない目黒河畔に
ウォーキングに出かけました。

朝起きは三文の徳、と言われますが、歩いていると様々な光景に出くわします。

先日は、テレビでお馴染みの有名人が、公園の小路を散歩していました。
側には、幼い子供を連れて、普段とは全く違った普通のお父さんでした。

一瞬、ハッ!と思いましたが、例え有名人であっても、私達と同じ思いです。

自然の中で、静かに子供と散歩したいものです。そのまま、知らぬふりで
すれ違いました。

東京に居ると、様々な方に遭遇します。映画やテレビで見る有名人が、ごく普通に

街の中で出会います。また、ドラマ等の撮影は、至る所で行われていて、
現に流れている番組の撮影が行われている事も珍しくありません。

そんな時、当然多くの人の注目を集めるのですが、撮影が、見学者の行動により

中断される事も有ります。スタッフによる、整備も大変で、まだまだ、マナーの無い
人達の行動が目に付きます。

しかし、仕事ならばいざ知らず、プライベートとなると、こういった人たちの行為が

有名人たちの心を傷付けます。
彼等とて人の子です。休みの時は、私達と同じで、自分の時間を大切にしたいのです。
有名なのだから仕方がないと言われる方もいますが、私達に素晴らしいパフォーマンスや
演技を見せてくれる時、沢山のエネルギーを画面を通して与えてくれているのです。

普段、その使い切った気力を充てんする為にも、人と関わらない時間が必要です。

ヨーロッパの王室の関係者が、気楽に商店街に出向いたり、食事に行ったりする
光景がテレビで流れる事が有ります。
一国の王子や王女が、気楽に街の商店に入ったり、街中を歩いたりしていても
周囲の人々は、騒いだり、むやみに近づいたりはしません。
例え、有名人であろうと、一国の王子であっても、同じ人間として接すると言う
マナーが培われているからです。
日本は、世界で指折りの経済大国となりましたが、そういったマナーの点でいうと
今だ三流国と言えます。

今日のウォーキングでは、自然の営みを発見しました。

河畔を歩いていると、数名の方々が、川の中を覗き込み、指をさしています。
私も、ウォーキングを止め、一緒に覗き込むと、白く濁った川面に、少し黒みがかった
ひょうたんの様な形の影が有ります。

良く見ていると、ゆっくりと変形して、丸くなったり、長細くなったりします。

川面までが高い為、何なのか確認が出来なくて、いつも持ち歩いているカメラで
グッと引き付け撮ってみると、何とそれは、3㎝前後のボラの子供達です。
普段この時期ニュースとなるのは、15センチ程に育ったイナと呼ばれるボラの子です。
こんなにも小さなものは初めてです。

春に生まれたボラの子供達が、川や海の浅い水域を群れ成して泳ぐ姿は、

ニュースで取り上げられるのですが、あまりの小ささに、目を疑ってしまいました。
でも、この数万匹にもなる群れのほとんどが、より大きな魚達の餌となって、
ほんの数匹が大人になる事により、食物連鎖のバランスが取れているのです。

しかし、ニュースになる時は、決まって、水質が悪化して、口を水面から出している

川幅いっぱいのボラの群れです。そして、そのほとんどが、酸欠状態で死んでしまいます。
私達人間は、地球の大きな食物連鎖の中で生かせれているにも関わらず、その
命の繋がりを断ち切る行為を長きに渡ってしてきました。
その結果、自らが多くの自然破壊を生み、生きにくくなっている事を考えなければ
成りません。
地球上の多くの生命が、人間だけでなく、生まれて死ぬまで、自然の摂理の中で
生きていける様な環境を目指していけたらと、小さな命を眺めながら思いました。

         

ゆっくりと変形する影




数万匹のボラの子供



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