米情報機関のトップのマコーネル国家情報長官は、27日の上院軍事委員会公聴会で証言したという。
なぜか、イラクの時のような状況になってきたのが気になる。
散々、アメリカはイラクの核兵器開発の疑いを振りまいた。
生物化学兵器の存在も、脅しの一つに使った。
大量殺戮兵器の存在を強調した。
その話にまず飛びついたのがイギリス。
世界がイラクの驚異を騒ぎ始めた。
みんな、脅されたら、やはり、まじめに議論を始める。
その結果、派兵。
アメリカの言うことを聞くか聞かないかで、各国みんな踏み絵を踏まされる。
日本も同様。
国民を騙しながら、ついに派兵。
うまく、フセインを逮捕して、イラクの体制をまったく変えてしまった。
一方、アメリカは大量殺戮兵器を探す振りをする。
しかし、出てくるわけがない。
最初から、そんな話は作り話だったんだから。
そのうち、耐え切れなくなり、本当の話をする人間が出てくる。
そりゃあそうだろう。自分の偽りで、多くの人々が死んだり、負傷していくんだから。
これは、もともとCIAが作った話だ、と。
ここから急展開すると思ったら、そうならない。
各国のトップは、自分が責任を取りたくないから、アメリカに代わって言い訳を作り始める。
自分たちは、大量虐殺兵器があるからといって、派兵したのではない。
国連のXXX条に従ったまでで正当だ。
すなわち、疑いがあるから査察を受け入れろ!と言ったのに、それを受け入れなかったから派兵したのだ。
それじゃあ、最初の前提のデマに対してアメリカに調査団を送ったのか?国連は?
そもそも、疑いをかけた人間にその根拠を求めなかった国連とは一体何者なのか?
そして、今回のイラクの話。
2015年までに核兵器の製造を完了する可能性があるといっているのは、いずれの情報なのか?
今度こそ、明らかにすべきではないか?
北朝鮮は核兵器を持っているというのに、なぜ攻めないのか?
マコーネル国家情報長官は完了時期について、「最も早くて2010年代はじめ、よりありえるのは中ごろ。われわれは2015年と話している」と語ったと言う。
もう、同じ手は桑名の焼きハマグリ。
アメリカ流にいえば、その手はサンフランのクラムチャウダー。
それは一寸チャウダー?
