秀策発!! 囲碁新時代

 「囲碁は日本の文化である」と胸を張って言えるよう、囲碁普及などへの提言をします。

私流・囲碁入門者指導法

2007年06月19日 | 囲碁の話題
 先日、私が参加している町のサークルに、女性がいらっしゃっていた。
 横で対局者の碁盤をじっと見ている。しばらくして、
 「教えて上げてください。初心者だそうです」
 と頼まれたので、碁盤の前に座った。さて、この人はどのくらい知っている
のか。

 「本とか、読んできましたか? どこまでやって来ましたか」
 「まったくやった事がありません」

 というので、まずは9路盤を使い、石の置く場所と、石のとり方から始めた。

 1・石は、『十字路』『T字路』『カーブ(盤隅)』にのみ置く。
 2・石は、黒、白、黒と、交代交代に打つ。
   置石、つまりハンデがあるときは、白が最初に打つ。
 3・囲碁は陣取りゲーム。最後に大きい広場を作った方が勝つ。

 と、まずはそこから。
 しかし、覚えたての人には、広場を作ること自体がよくわからない。
 そこで、9路盤で置石4つ、所々アドバイスしながら、置石同士をつなげる
ように打ってもらう。これで、黒が20目+α勝つ。
 
 次に、隅のヨセの段階で、白が1回手を抜く。
 黒がナナメの傷に石を置く。キリとアテ。
 アテられた白石が逃げる。すると、2つ隣の傷にキリを入れ、
白石3つを当てる。
 すると、大事な石がたくさんとられてしまう。

 ここからわかる事は、
1・自分の石がつながれば強くなる
2・つながって強くなれば、戦いやすくなる。
3・攻めも守りも、傷を見つけるのは大事な事。

 これを聞いていた上手の人たちは、「うまいなあ」と感心していた。
さらにある人は、
 「ダンさんに習っていれば、もっと強くなっていた」
 などとのたまう たしか数年前には、
 「君と打つと、碁が汚くなる」
 なんていっていた人がだ。



 この教え方は、『碁席 秀策』の師範、佐々木修先生に言われた、
  「1に連絡・2に形」
 という事を思い出し、実践しただけ。

 とにかく、まずは石をつなげることからはじめよう。
 全てはここからだ。