さらしな日記

さらしな、更級、晒菜、さらし名…?
南のnemoと北のneco、それぞれ好き勝手にやってる徒然コラボ

虫食い補正 (nemo)

2007年07月26日 | 手仕事
 夏場に夏着物の補修を始めても私の腕では間に合うわけ無いと分かっていても、何故補修を始めてしまうのか…それは私が好みだけに偏った無計画野郎だからである。まだ秋口に着れる単衣でも縫ってた方が建設的なんだが、いったん引っ張り出した以上は形にしておかないと後が困る。
 裄が短い+身丈が短い+身幅が狭い+袖が長い+虫食いがある=昔着物の難点集大成のようなコだが、それでも柄行が気に入っているのだから仕方がない。先月補修した単衣の失敗点をふまえ、今度は襟ぐりと上半身の身幅以外は全てに手を加えることに。
 袖を外し、襟をほどいて両おくみを取り除き、帯下に当たる部分をまっぷたつに裁断。切り取った帯下部分を点検し、汚れや痛みのひどい部分は右下に移動させるべきと判断してさらに分解──汚れがなければほどかずそのまま使うつもりだった。
 袖の長さを短くするために裾を切り落として出来た共布を帯下に用いて身丈を調整。おくみの縫いつけ位置を調整して前身頃を広くし、身幅を確保。襟は妻下から若干深めにつける。…列挙すれば簡単だが時間はかかる;;;
 虫食い穴については共布を両面接着芯でくっつけた後、周囲を同色系の糸でかがってはおいたものの麻布は織りが荒いので端がほつれていくのが気がかり。接着芯だけで保ってくれるモノと思いたいが保証はない…いっそのこと端を透明マニキュアで塗っておこうか(布鞄の端をほつれさせないのには有効)と思いつつも、そこまでいくと既にソレは裁縫ではないような気もする。
 いつものことだが何故私が補修を始めると実験の連続になってしまうのか…