さらしな日記

さらしな、更級、晒菜、さらし名…?
南のnemoと北のneco、それぞれ好き勝手にやってる徒然コラボ

染めと織りの相性 (nemo)

2007年07月11日 | 手仕事
 レース袖の半襦袢も2着目が仕上がり、長いこと放っておいた両面帯の製作に取りかかる。今は昔の昨年9月、お泊まりに来てくださった睦月さんにほどいてもらった六通の名古屋帯。当初は作り帯にするつもりだったのだが、ほどいてみると裏の糸目があまりに荒いので下手に切り離すと危険だと判断し、そのまま広幅帯に仕上げることに。
 合わせる裏は2年ほど前にネットで落札したトランプ柄の生地。出品者は「布団布で木綿」と説明していたけれど、形状と手触りから察するにおそらくは人絹の男物羽裏。どちらも明るい色なので昼夜帯というより昼昼帯といった感じだが、柄の雰囲気が近いので裏が見えても其程ちぐはぐな印象はないと思い選択。
 縫い合わせの前に幅を合わせてしつけをかけるのだが、これが結構大変。染めと織りでは生地の厚さがまるで違うため、トランプ柄の方に若干ゆるみを持たせないとひっくり返した時に生地が攣れてしまう。おかげでしつけ縫いだというのにやけに細かく縫う羽目に。
 縫い上げてひっくり返した後のアイロンかけもまた大変。厚さが違えば生地の固さも折り目の付き具合も当然違う。どうにかこうにかある程度形にして、最後は重しをして仕上げることに。

 今回の教訓。
 見た目の印象だけで質感(特に染めと織り)の違う生地を合わせるべからず。