猫田ジャレの 『 天然!にゃー語 』

~ 見ネコ聞くネコ言うネコの とびきり天然な日常 ~

大人女子のカラダ改造計画・・・バレエの補足

2014年03月23日 | バレエ、ダンス(公演、レッスン他)


前回バレエについて書いていたら、

あぁ、ダメだ、 バレエ熱  が再燃しちゃったかも     

どーしよぉ!?



と、ゆーんで、補足を書かせていただきます。 


私がそもそも、当時は大人になってからバレエを始める人など圧倒的に少なかった30年近く前に、なぜバレエなんざをやるようになったかは、 

『 50の手習い!? (^^;) ピアノのお稽古 ~ 補足編 ~ 』 (2011年07月24日 | カテゴリー:ピアノ・音楽など) に書いてあるので省略します。 
(知らない人は、ぜひ読んでネ  この項目の、2番目辺りに出ています・笑)



そして、当時、大人から始めたためほんとに苦労してバレエ用語を覚えたり、レッスンしたこと、  
その後30代になり、今となっては笑っちゃうんだけど、6年やっても初級クラスのままで、レベルは低かったのに、「気持ち的に」 あまりにものめりこんでしまったので、これではいけないから 「書く方に専念しよう」 と思ってやめたので、
Kに戻ってしばらくすると次第にバレエが恋しくなり、そのうちにバレエの再開を夢見て毎日ストレッチしたりバレエ雑誌を買い続けていたことなど、  
書くとあまりにも長いので、いつか一つの作品として皆さまの前にお見せできたらいいなぁーと思っています。    

実はちょうど40歳になったときに、その時点までの自分にとってのバレエの話を書いたことはあったのですが、その後紆余曲折あり再開はしたんだけど諸事情でやめてしまったので、
そのお話は二度と日の目を見ることはない、と思ってたんですが・・・ 

いやぁ、人生、何があるかわかりませんね。    って、言うほどのことでもにゃいか。  




で、前回書いた中でちょっと専門的になってしまうのですが、よかったら補足したいので、  


私が骨格上、どんなにがんばっても180度脚が開くことはない、という件に関してですが、

骨盤の、大たい骨(脚の骨)の頭の部分を受ける骨(かん骨)の 「くり」 のことをヒップ・ソケットというのですが、
このソケットのくりが浅い人は股関節が180度以上も開くことができますが、くりが深い人は構造上、どんなに頑張っても120~130度くらいまでしか開きません。

レントゲンを撮ったことはないのではっきりとは言えませんが、私はもともと体は柔らかく、そして、中高生で体操やってた頃から開脚はずっとしていて、バレエも20代のころ週2~3回、6、7年位やって、床に座った状態で開脚は180度まではついに行かなかったので、たぶんソケットのくりが深いのだと思います。

ですが、立った状態で足を横に頭の近くまで上げること、アラスゴンドというのですが、
アラスゴンドはその床の上で広げられる角度までは脚が上がるはずなのに、90度くらいしか上がらなかったので、それは骨の状態のせいではなく、

軸足がターン・アウト(アンドゥオール、開くこと)していない、たぶん、なのだけど腹筋や背筋によって鍛えられる 「引き上げる力」 がない、などの理由です。

こちらの方は練習と訓練でいくらでもできるようになるはずなのですが、ついに自分ではできませんでした。(だれかコツがあったら教えてよ、と何度も思った。)

ですが、訓練を積んだ人でも、



このように、頭の際まで足を上げられる人は少なく、このくらいまで上げられる(グランド・アラスゴンド=普通よりも深くて大きなアラスゴンドのこと) 人というのは、バレエダンサーの中でもごくわずかだそうです。

写真は、首相官邸に招かれた今年度のローザンヌ国際バレエ・コンクールで優勝した二山治雄(にやまはるお-17歳、嬉しいことに松本市在住の人なのだ ) 君 が、阿部首相に得意げにポーズを見せて驚かれているところですが、 

これが、グランド(またはグラン)・アラスゴンドです。

写真左にいるのは、同コンクールで二位になった前田紗江(さえ)さん(15歳、横浜市在住)です。



パリ・オペラ座のバレエ学校では、入学前に3世代前の家族の体型まで調べ、合否を決める判断の一つにするらしいですが、世界屈指のバレエ団のダンサーの、トップまで行けるのはもちろん一握りの人なのですが、
逆に言うと、体の条件(体形、骨格の作りなどのこと)が悪いというのは、それだけでそのトップ争いにも入れないということです。

いい条件で才能のある人はいくらでもいるので。
というか、バレエとは、肉体を使って表現する 「芸術」 なので、“バレエ的に美しい脚”-形から開き具合、上がり具合を含めて、というのは、それだけで芸術なわけです。
なので、脚の条件が悪いというのは、それだけで残念ながら、最高峰の芸術というものを、どんなに努力しても見せられないということになってしまいます。たぶん。


ですが、そこまで目指さなくても、頑張れば訓練次第で、今よりい少しでも脚の可動域を広げたり、甲を出したり、ということも全くできなくはないようです。

足の甲も、高いほうがきれいだし、トウシューズで立ちやすくなるのですが、頑張っても出ない人がいて、私も体操時代から甲を出したくて頑張って甲のストレッチなどをしていましたが全然出ませんでした。

こちらの方は、かかとの骨(しゅ骨)と足首から伸びている骨(けい骨)をつなぐあたりに、普通の人にはない 「三角骨」 という骨がある場合もあって、その場合、三角骨を取り除く手術をすれば甲が出るようになる、というのを本で読み、よほどレントゲンを撮ってもらおうかと思ったこともあったけど、自分はバレエ・ダンサーになるわけではないので、そこまでする必要はないか、と思いやめました。 

逆に、体操も、バレエも全然してない人で甲がしなっている人を見たときは、なんで!?必要ないのに・・・と思ってかなり悔しかったです。  

甲が出ているのは、欧米人に多いそうです。



こういうことの例に出していいのかはわかりませんが、世界的に有名な元バレリーナの草刈民代さん (大好きであこがれの人です) は、こういっては大変失礼かもしれませんが、体の条件としてはあまり良くないほうなのです。

脚の形が、膝がそんなに入ってなくて、甲もそれほど出てはいません。カマ足 (外に開かなければいけない足先がカマのように内側に入っていること) だという説もあります。
骨格も、バレリーナとしてはややがっしりとしているので、痩せすぎなほどに肉をつけない努力をしていたのではないかと思われます。

そして、それなのに、あそこまで素晴らしいダンサーになれたというのは、何年も日々の地道な努力を積み重ねていれば、悪い条件でも少しでも開き、伸びるようになったり、そう見せることができたりする、ということの良い見本かとも思います。( と、大変ナマイキなこと言ってます、すみません )
もちろん容姿の美しさ (これも立派な条件の一つ) や表現力、気品やオーラ、華やかさなど、彼女にしか持ちえなかったものもあったからこそ、とも言えると思いますが。

もっともこれは、 「バレエダンサーの条件としては」 という意味のことで、一般の人からしたらとんでもないくらいのダンサー体型です。

映画 『Shall We ダンス?』 では、そのしっかりと意思を持っているかのような、毅然として美しい立ち姿にかたずをのんだし、

大河ドラマ 『竜馬伝』 では、あの美しい真木よう子さんも太刀打ちできなかったほどの、美しくて長い首筋を見せてくれて、さすがだなぁと惚れ直しましたもん。
(草刈さんは着物姿のうなじ、真木さんは入浴シーンで、真木さんも彼女だけを見たら美しい首筋だと思ったはずでしたが、どうしても比べて見てしまいました)

ですので、誤解なきようにお願いします。
草刈民代さんは大好きで尊敬していますが、 ※(注)
非常にいい例かなぁと思い、出させていただきました。申し訳ありません。 



冒頭の写真右は、大人向けのバレエ雑誌 『クロワゼ』 の創刊号で、表紙は私がかつて大好きだったバレリーナ、上野水香さんですが、
彼女の体の条件はかなり良く、写真でもわかるように、手足が長いうえに華奢な骨格、膝が入ってそっくり返っていて足の甲も出ているという見事な 「バレリーナ・レッグ」 (ネコタの造語) であるうえに、グラン・アラスゴンドもできます。
表現力や雰囲気、あとチャーミングな表情などももちろん大好きでしたが、一番の魅力はうっとりするほどに見事なバレリーナ体形でした。



写真左は、『クララ』 の連載をまとめて出版された 『バレリーナのヘルスケア』(蘆田ひろみ著、新書館刊) で、
・体がかたいのはどうしてなの?
・バレエむきの体は作れますか?
・足を高く上げるにはどうしたらいいの?
・開かない股関節、どうしてなの?
・甲がでないのはどうしてですか?

など、レッスン中に抱く子供たちの素朴な疑問 (レッスンしてもなかなかうまくできない) に整形外科医の先生が骨の構造などを示しながらわかりやすく説明してくれ、それだけれど、練習次第で少しでもできるようになるよ、と優しく励ましてくれる本で、
自分でもどれだけ励まされたかわかりません。   

良い本です。(今日書いた記事の参考にもさせていただいてます。 



前回、自分はキャミソールタイプのレオタードが好きだと書きましたが、それは自分の胴体部分の骨格ががっしりしていて肩幅が広く、撫で方ではない、二の腕が細くない、という体系の欠点を一番カバーしてくれる形だからです。
(半袖やキャップスリーブ、長袖は向かない。5分袖ならまだいい。)

我が家の洗面所には、鏡付きのキャビネットの反対側にも鏡があって、後ろ姿が見られるようになっていますが、
これは40代でバレエを再開した時に、立ち姿などの後ろ姿のチェックもちゃんとしたかったからです。
後ろは自分では普段見えないので、どんな感じに見えているかが、とても気になります。

今では、自分は髪を上げていることが多いので、髪型や髪飾りをチェックするのになくてはならないもので、例えばホテルなどに泊まってそういう鏡がないと不安なほど、後ろ姿というものが気になります。

と、ここまで気遣っているわりには、ソバージュなため、洗い上がりは 「手櫛」 (てぐし-櫛を使わないこと) だし、朝起きても上の方しか整えず、パーマかかっている部分を濡らすだけです。
髪を上げているのは、うっとおしいのが嫌いなのとラクだからだし (ソバージュにしているのもひとえに扱いがラクだから・笑)、 髪も二日に一度しか洗わないので、どこまで気遣っているのか不明・笑。
そう考えると、自分は決してオシャレではないと思うの。 

気を使う視点 (美意識) が、もしかしたら人と違うだけかもしれませんが。




この写真は、手作りの洋服の本に載っていたもので、モデルさんはバレリーナではないと思いますが、とても長くて美しい形の首と肩をしています。

このデコルテが自分の理想。
(骨格上難しいのはわかるのですが、肩を少しでも下げている訓練をすれば近づけるのではないかと、夢を見ている。
前出の 『バレリーナのヘルスケア』 でも、「なぜバレリーナのくびはきれいなの?」 という項目の中で、“あきらめてはいけません、くびのラインは訓練でかえられるのです” というアドバイスのページがあります。)

幸い、どんなに胴体が肥っても背中や肩から上 (ついでにひじから先と膝から下も) には肉がつかないタチで、首長で撫で方の 「デコルテ美人」 になりたいなぁー、というのが夢です。  





 かつての愛読書、新書館発行のダンス雑誌、『クララ』 も 『クロワゼ』 も、創刊号から購読しているのがひそかな自慢でした。
『ダンスマガジン』 も、イズミやユニークに通っているころ、夜遅くまでやっていて六本木という場所柄舞台関係の本が充実していたので、学校時代によく寄った 「青山ブックセンター」 にて、バックナンバーを少しずつ揃えて、創刊2号から総て持っていたのも自慢でした。(創刊号だけはなく、発売元でも品切れだった。)
ダンスマガジンは月刊でサイズもA4と大きくて厚いため、さすがにすべてを所有できなくなったので、特集で好きなダンサーの載っているもの以外は、人に譲りましたが、創刊からしばらくは隔月刊で今より少し小さいサイズで、大好きだったミハイル・バリシニコフや故ジョルジュ・ドンなど、歴史的なダンサーのことが沢山出ているので、それはちゃんととってあります。


『クララ』と『クロワゼ』はサイズもB5で小さく、「クララ」は月間だったが薄かったこともありそんなに場所を取らなかったせいもあって、なんだか捨てることができないでいました。
どちらかというと、子ども向けだけどわかりやすくてかわいい「クララ」の方が夢中で読んでましたが、これを機に、大人向けの「クロワゼ」をまたとってみようかしら?と思い始めている私。

ちなみに、「クララ」 というのは子どもの頃から好きな音楽だった、バレエ 『くるみ割り人形』 の主人公の女の子の名前で、 「クロワゼ」 というのはバレエの体の向きの一つです。




※(注)

草刈民代さんは若いころから知っていますし舞台も見てきましたが、そのころは周りにたくさんダンサーの方がいらしたので、特にだれかの根強いファン、というのではなく、いろんな方がその時々で好きでした。(今ここでいちいち挙げませんが)
彼女はその美しさもあってよく雑誌に登場したので、出ると知ると買いに行きページをスクラップしていたほど。美しさやカッコいい生き方も含めて憧れでした。

書籍は、写真入り特集号の 『バレリーナを生きる 草刈民代のすべて』(1998年、新書館、編集:ダンスマガジン)、著書 『全身「からだ革命」』(2006年 講談社)、『バレエ漬け』(2006年 幻冬舎)、 DVD『草刈メソッド』(2010年、マガジンハウス) ほか、所属の牧阿佐美バレエ団監修の本やビデオ (他のダンサーとの共同) など、買わなかったのは例の引退後に出た話題の写真集くらいで (見てみたい気もしたが、あまりにも高かったし、まぁいいや、と思った) ありとあらゆるものを買ってもっています。

ですが、一層ファンになったのは、映画 『Shall We Dance?』(1996年のものだが実際に見たのは2000年以降) を見てから。(理由は前出+映画自体素晴らしかったので)
現役ダンサーとしての引退公演となった、2009年4月の、自身がプロデュースした 『エスプリ〜ローラン・プティの世界〜』 も、絶対見ておかなくちゃ、という衝動に駆られてKから渋谷のオーチャードホールまで見に行きました。

そのくらい大好きだということなので、批判的な気持ちで書いているのでは全くありません。
本当に誤解なきようにお願いします。







 

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