早朝サウンドチェック(11時から)に行き
今、一度自宅へ戻ってきました。

今日は渋谷のGAMEでモジャシゲナイトです。

お笑いコンビ ライオンヘッドのモジャ君と、シゲ君が 自分のコネクションをフル活用して
非常にゴッタ煮詰め詰めのパーティです。

久しぶりにちっこいステージにメンバーひしめいてリハってきました。

MACCAFAT(井上青、ダイハチ)は寝坊でリハを飛ばしてました。
朝の十時から青くんがサウンドチェックしてたら、逆に驚いたかもしれない。

リックルマイバンドは、当然ながらぶっつけ本番で早朝リハを回避。

その後のDRY&HEAVYたちは相変わらずDRY&HEAVYであり
そしてこの後の犬式たちも相変わらずの犬式で在るんでしょうな。


いつもならフェススタイルのリハなしで我々もいくところでしたが
犬式としてのライブも残り少ない中、
今日は犬島氏でも新谷でもなく、PA市村(POODLES)ということで
彼に音造りの時間をしっかりあげたいというのもあって
きっちり行って来た。

ちなみに彼は5年あまり僕の隣人であった旧い友人で
MKY MIXの録音とマスタリングを手がけています。(KAMO STA)


今宵のライブは9時から30分(なんせ出演者が多い)

公開ショートセット3曲

手芽口土
BIGBANG BIGCRUNCH
VILLAGEVANGUARD讃歌


お近くに居る方は
ビール3杯くらいひっかけに来てくれよ。


ちなみにリキッドではダチャンボのワンマンが4時~!
今年は何時間やるんだろうね。


あっちもこっちも
いつも通りに、1月が終わろうとしています。

2009年がいよいよ廻り出し
僕は12年ぶりに、独りに立ち返ろうとしています。

4つの人格が泥団子のようにひとつになっていた塊から
己だけを引き抜いてみつめることに
恐れと寂しさと希望と可能性を感じています。

我らは
新しい季節に向けて
まだ何かふわふわしたものを追っ払いながら
犬の大団円を飾るべく進み
そして我は
日々
BILL WITHERSを
或いは初期衝動にあったBLINDMELONを
ウッドストックのJOE COCKERを
PETER TOSHのライブを
ユーチューブでみまくったりしながら
三宅洋平名義の曲造りに向けて
原点にある情熱を絞り込もうとしています。

唄とギター。

3月くらいから
ソロライブもバシバシ決まって来ています。

アコギと唄で
修行に出ます。

色んな者とセッションしまくりながら
己を磨いていこうと思います。

ぼちぼちスケジュールもアップしていくんで
各地で御逢いしませう。

まずは今夜!GAMEで。


三宅ブログ | コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )


さて。

永らくお待たせしてしまってすみませんでした。


なんと伝えようにも伝えきれない部分があって、逡巡してました。



この度の犬式活動休止の報ですが
突然のことで皆さん驚かれたことでしょう。

そして一方、我々にとってはこれは突然のことではなく
10年間やってきたことの答えであります。


永年サポートいただいたヘッズの皆さんに
納得のいく説明が仕切れるかこころもとないのですが
試みてみます。



オリジナルメンバーの4人は
20歳前後の未熟な人間関係を携えたまま10年間やってきましたが
バンドがバンドであることによって個々人の成長がある種のもたれ合いによって妨げられるのならば
それは表現においても一人の人間としても
そろそろひとつの解決をみなければならないという思いが煮詰まったことがひとつであります。

また、
共に演奏することに慣れきった状態が
プレイヤーとしての緊張感と向上心を薄れさせているのならば
それは永年、共に活動してきたことのメリットよりも
情けないくらいのデメリットしかないと思いました。

本気で表現を紡ぐバンドや集団ならば当然、これらの問題は起き得ることで
その都度 話し合いや様々な試みを繰り返してきましたが
築いて来た「人間関係の力学」とでも申しましょうか
一度全員がサラになって、ピンになって
己と互いを振り返らないことには
しかるべきリスペクトも生まれないのではないかと思い至りました。

これは、その場しのぎのやり方では解決しないな、と。

活動休止を思いいたるまでには長い考察と期間が存在しましたが
そのバンドの状態をステージ上で決定的に感じることが2008年、数回在りました。

虚飾と偽りの感情を是としないスタイルで、ドキュメンタリーにやってきましたので、
この覆い隠せない事実は、ことさら露(あらわ)になっていきました。


僕は犬式は特別な主張を手にした、特別な燃え方をする、特別なバンドでなければならないと思ってきました。
が、それが果たせない姿をいつまでもさらすことは、お客さんにも、自分たちの歴史にも
誠実でないと思い
それが、何よりも堪え難いことでありましたので
10年、よく突っ走ったな、という感慨と共に
7枚の作品と全てのライブに対する誇りと自負を残して
おのおのめいめい、再度、独りの表現者としての己を構築する人生の段階へ進む事にしました。


これは決してネガティブな決断ではなく
むしろ、よりポジティブな力を発するための
もっと燃えあがるための決心です。


全員が、もっと逞しいものであることが
共にクリエイションを紡ぐ、前提だと考えます。

自分自身、そして20代の全てを共にした愛すべき兄弟たちが
新たな意志を持って、拡散します。

互いが互いの活動に期待をしています。



決定を下してから
2009年に8本のライブが既に決定している状態で
こうした事実を公表してから行うライブの難しさに
今の我々が対応できるだろうかという不安は大きかったのですが

いざ、事が決まってみると
何かつかえがとれたかのように個々人の表情に自覚と輝きが蘇ってきています。


皮肉な話ですが
ひとつ区切りが見えたときに初めて
必要だった心の鍵が芽生えたような気がします。

ので、残りのライブはこれまでの波瀾万丈、愚かさ満点、怒濤の犬式の歴史に花を添えるものでしかありません。

よろしければ足をお運びになり、有終の美を共に飾れたらば光栄です。



これまで多くの関係者、企業にお世話になってきました。
大人たちの大人っぷりに唾吐きかけながら、やはり大人たちの大人っぷりに機会を与えられて、
時にはソフトに、或いは容赦なく、成長を促されてここまでやってこられました。

心から感謝申し上げます。

本当に有り難うございました。



気がついたら自分も30歳、一児の父親になっていました。
自分が忌み嫌ってきた大人にはなりたくない、しかしガキで居てはならない。
という現実の中で
大人よりもっと素敵な何かになるべく、新たな旅路を歩き始めました。


一回一回のライブに、過剰なまでの思いと魂を込めてきました。
どうみても停滞し、歪み切ったこの社会、世界に存在するレベルミュージックの義務と権利を最大限に行使しました。
「孫の代までよろしく」と繰り返してきましたが
我々の歩みが止まっても、皆さんと共有してきた意識の大陸に撒いた種たちは
まさにこれから芽を出し、万難を排して逞しく育ち、現実世界の其処彼処(そこかしこ)に
確かな変化の兆しをもたらすと信じています。

もはや奇跡に近いことかもしれませんが
現在の地球を取り巻く環境問題すら
この魂の変革が巻き起こすポジティブなバイブスによって
劇的に変化させることすらできるのではないか、と思っています。
まだ、そう思えています。


最後に念を押しておきますが
これは終わりではなく始まりであるということです。

どうか、悲観的にならずに
これまで犬式を通して皆さんの魂の中で育んでくださったものを
暮らし、生きる行為と文化の中で存分に発揮してください。

伝え合って増幅してください。
時空を越えて。


我々、個々は
オリジナルメンバーの4名
ビジネスパートナー1名
そして自らのプロジェクトに多忙な中で、後年参加してくれた頼もしき「兄貴枠」3名

様々な形で、発信を続けていくことになります。

物理的にも、精神的にも、皆さんの関心、声援、アクションがなければ
芸能というコミュニケーションは盛り上がりませんので
どうかこれからも、矢沢永吉ファンクラブにも負けない
いや、デッドヘッズにも負けない
自立したファンとアーティストの関係で
ガンガン面白い事をやっていきましょう。

請うご期待、です。


退屈はさせません。



最後に、犬式で在ることにかけての10年(大元を辿れば12年:公式にデビューして7年)
18歳から「ドギィスタイルヨウヘイ」を名乗り始めてバンド結成に至り、
20代の全てを費やしたこの期間、
一点の曇りもなく、なにかを「貫」いてきたと断言できます。

それが何かは、まだはっきりと言葉にできないのですが、ひとつの態度として貫いてきたものがあります。
青春であり、パンクであったと思います。

「三宅洋平」に立ち返ったこれからの期間は、
同じ「カン」でも「貫」から「環」へと信条を発展させて、
よりナチュラルでよりパワフルな在るべき己の存在を求めていきます。

それは音楽的表現であり、詩人としての自己形成であったり、
DJ活動であったり、または当ブログでの発信であったりします。

「徹頭徹尾」と「nbsa+×÷」、このふたつのイベントの開催は
これからもライフワークとして継続していく所存です。


また、犬式の楽曲を個々人で演奏に取り入れることにはなんの躊躇もありません。
自分たちの気分に任せます。

このメンバーでなくては演奏してはならないとか、つまらない制約を設ける気はありません。
ただ、それがつまらない、デッドな演奏にならないことだけが、条件であります。

「無私」の産物たるロックな想いたちを「所有」という枠で囲うよりも、
皆の共有物として、受け継いでいけるほうが楽曲たちも喜ぶと思います。



長くなりましたが
今後のライブ、活動、テンションにおいて必要以上に感傷的になることもなく、
明日以降も私という人生や、このブログは続いていきます。


当面は、アコースティックギターと唄という己の原点に立ち返ったライブを重ねていきたいです。
バンドマンとしての己の性(さが)を発揮できる表現形態も模索していきますが、こちらは焦らずに面子を探し求めていきます。色んな豪の者たちと、セッションしまくりたいです。

まるで中田英寿ですが
犬式丸というなかなか立派な船を降りて、独りの「旅人」として
再び新鮮に映るこの世界を、自由に放浪しようと思います。

また船を造るのか、小屋を建てるのか、それら全てを心に宿して形を残さないのか。
それはまだ分かりません。


これからも、犬式を、犬式であった者たちを、大なり小なり支え続けてやってくだされば、嬉しい限りです。

(*今後のおのおののライブ活動は、当面のあいだは犬式.comのスケジュール欄にもアップします。また、犬式商店も存続しします。初期ビクター音源も含めたベスト盤リリースの動きもあります。この際だから廃盤にした「月桃ディスコ」を復活させたprovinciaボックスセットも出そうかと、画策しています。要チェケラ。)


振り返り始めると、まだ形をなさない様々な感情があふれそうです。
何万字書いても足らなくなってしまいそうです。
それはまた遠い将来、別の形にて表せたらと思います。
ここら辺で、この度のお知らせを締めさせて頂きます。



たくさんの思いを寄せてくださって、本当にありがとうございます。
そして、これからも宜しく!です。

RESPECT




犬式→狼式
INUSHIKI FOREVER
THE DOGS GONNA BE A DOG

KEEP YOUR ATTENTION!



  2009年 1月23日  三宅洋平


三宅ブログ | コメント ( 64 ) | Trackback ( 0 )