最後の一週間で半分以上が売れるという、如何にも徹頭徹尾ストらしきマイペースっぷりでした。★注意していただきたいのは、楽しむための限界人口密度を維持するため、当日券は出ないということです。

おありがとうござい!

フロアはワープ。ラウンジはチーキー。
初の隣接連結開催。なんのこっちゃか。

来場者すべてがハイタッチ。
会ったら皆にコンニチワ。
しつこいナンパは賢いトンチで切り返す。
ツボなナンパはお近くのホテルニューヨーク・ホテルアランドへ。

:呑み過ぎてもつぶれない方法:
ノッケから踊りまくって汗をかいていると、悪酔いしません。
これをずっと繰り返していると、だんだん凄いところへと導かれます。
翌日の筋肉痛は、勇者の証。
さらに翌日筋肉痛にならなくなると、徹頭徹尾スト中級者ワッペンと「徹ビストの心得」手帖が配られます。週間ワークアウトメニュー記入欄つきです。

とはいえ、それぞれマイペースに楽しんでください。

でわ、明日!
睡眠をよくとって、お越しくださいませ。



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歴史を感じます。
初めは何もありませんでした。
自分にも、自分の身の回りにも。
私の妄想でしかなかったものが、
すこしづつ仲間の理解を得て、
全然まだまだなんだけど、
とりあえず此処まで来た。
七転八倒のここ4、5年でしたが、
犬式の悠長な成長と共に、
このイベントもエネルギーを増してきました。
吉祥寺の地下街。
吉祥寺の外の地下街。
互いを迎えてあっていきやしょー。
意識の第三帝国フレッシュを築こう。
感性の切り口を磨ぎすましてきてくだし。

これがなくちゃ一年が終わらないという人のために、
今年も捧げます。
徹頭徹尾。魂をこめてブッパナシマス。

大徹頭徹尾主宰 三宅洋平 犬式a.k.a.Dogggystyle




大徹頭徹尾 2006 12/30 @ kichijouji WARP

cheeky's lounge(warp 隣の地下 BAR cheekyにて)

19:00 hayato 
19:30 yacchan(Cro-magnon 推薦枠)
20:00 Zone B
21:00 honey hall hours(川村カヲリ・坂田カヨ)
22:30 我童
23:30 SAGARAXXX
24:30 joyride hours(中本綾子・星野優)
26:00 adaptor
27:00 SQUALL


warp's floor

19:00 SHIGA
20:30 らぞく
21:20 JAHTOME
22:20 DACHAMBO
23:20 sandnorm
24:20 tengaku dub
25:00 conomark
26:00 秋実る
26:10 cro-magnon
27:00 光
28:00 犬式
29:00 conomark
29:20 END


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1830 DJ conomark
1920 Cro-magnon
2000 DJ saito
2050 green green
2130 DJ bunbun
2210 犬式
2300 endingDJ conomark
2315 END.

12/27西徹頭徹尾・出演者変更のおしらせ

NARUSEDAI DREAMS(tokyo/machida)
←OUT:MINORU AKI -INJURED
→IN :SUMOKINGZ (VJ)

秋実る君が持病をこじらせて自宅静養を余儀なくされ、今回の出演を断念せざるを得なくなりました。
大変残念ですが、このたびは彼の回復を待ちましょう。
そこで、代打。
実る君と同じく東京と神奈川の県境の東京ブロンクス、吉祥寺の地下姉妹都市・町田市出身のスーパー美術部、
loopjunktionの全アルバム、keycoや犬式のジャケットを手がけたbiganegonチームのBig!a.k.a.SUMOKINGZ君が
VJとして参加してくれることになりました★
町田で唯一山仁を投げ飛ばしたという伝説をもっているまったり優しい元柔道部。
彼のVJはフロアに宇宙船の窓を造ります。
乞うご期待!!

西徹頭徹尾主催 三宅洋平(犬式 a.k.a.Dogggystyle)



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【12/13 阿蘇山への特攻 北九州から大分を抜けて熊本へ向かう】

僕は昔から車に疎く、いつも乗せてもらうばかりのスーパーペーパードライバーで、それでも流石にそろそろ子供も居ることだし、サーフィンするのにも何かとあると便利だろうと思っているような次第なのだが、誰かの運転する車の助手席にいながら「このまま乗せてもらっとるだけでよかです」と心から思ったのは初めてだった。

濃霧の耶馬溪(やばけい)を滑らかに攻めるナシカの「あまりの濃霧のため本人的には五部咲き」だったというドライビングは、F-1のオンボードカメラからしか見られなかった光景を僕にみせてくれた。アクセル踏むタイミングやブレーキングのリズムが気持ちよくて、曲がりくねった山道を走っているのに疲れないのだ。それどころか、終わらないジェットコースターに乗っているような感じですらある。本当に運転がうまい人というのは、視界5メートルの濃霧の中を完全に僕らの車しか居ない白昼夢のような世界へと誘ってくれるものだったのか。こんな世界はプレイシュテーションでしかお目にかかれないと思っていた。



私は「走り屋」というものを完全に侮っていた。万物の価値観には、それぞれ理由がありますね。また新しい味を知った!空港で開くモーターフェスの仕切りをやったりもしているナシカの運転で、初めてそれを知った!

耶馬溪という名前から、邪馬台国のことを思ったり、古代日本人の始祖が最初にうろついたのはこの辺りじゃろかと想像した。

耶馬溪(やヴぁけい):
大分県中津市を流れる山国(やまぐに)川の渓谷。溶岩台地を浸食した奇岩秀峰の景勝地。本耶馬渓は青ノ洞門付近から
柿坂付近までをいい、上流の奥耶馬渓、支流の羅漢寺渓・深耶馬渓・裏耶馬渓なども含めていう。頼山陽の命名。

溶岩の台地にたつ山々は、天地逆の形を成していたり、奇岩が多く、また背景の山々も多少ゴツゴツといきり立った、いかにもこの辺りに相応しい山景であった。(例えば実家のある山形の山などは、日本むかぁあし話に出てくる丸っこいおにぎり山が多かったりするのも、いかにもこの土地に相応しいのだ)

道中通ってきた筑豊あたりの景色を流し見ながら聞いたナシカの北九州のリアルヒストリーをもう一回咀嚼(そしゃく)してみた。以前このブログでも紹介した高橋和巳(たかはしかずみ)の『邪宗門(じゃしゅうもん)』において、物語の中盤で克明に描かれた筑豊の旧・炭田地帯。
近代日本史を知るうえで、とても重要なスポットだ。
頑張って歴史を想像してみた。濃霧の中に、たくさんの人生の声を聴いたような気がした。
これを「黒い歴史」という言う人がいるならば、むしろその考え方が黒い。
歴史の教科書も地理の教科書も何も教えていやしないことだけは確かだ。
今も昔も変わらない、自分の足で確かめたことが一番なのだ。

1800年くらい前の日本から、50年くらい前の日本までが、耶馬溪のうねり狂った濃霧の中で私の眼前に展開された。
知識は経験に勝らず、経験は知識なくては認識を損なう。



【自然食定食屋さん】

大分の野菜はでかい。味が濃い。うまい。凄い。東京のスーパーに並んでるうちのギタリストみたいなヒョロヒョロのあれは何だ。



【九州最強・男池の湧き水】

九州で最強の水だと案内された森の奥の泉からは、僕の実家の西蔵王にある桂の木の根元の湧き水よりも5倍くらい大きな泉がまさに滾々(こんこん)と湧いていた。まるで西欧のおとぎ話に出てくる「泉」たるや、こんな具合だったのではなかろうか。深く透き通った「真っ青」が、森の奥で光を放つのだ。飛び込んだら異国の街へ行けそうなのだ。

ミネラルがガッチリ入った水をひしゃくでゴクゴク。ミネラルがガッチリ入った空気を肺の奥まで満たした。鼻が在りえないくらい通っているのを感じながら、立小便。どうして私は東京に住んでいるのか?完全に全く分からなくなってしまった。

嗚呼、何時か犬に還れる場所にかえろう。



【旅の疲れから魔境に差し掛かる】

僅か5日ばかりのあいだに二本のライブをやり、膨大なシナプスが一気につながるような出会いを繰り返し、移動を重ねていたためにダイブン疲労が蓄積していた。在り得べき当然の運命として、膨大な眠気と疲労感に襲われて、私の旅は「魔境」に差し掛かった。

例えるなら頭の中はずっとSOUL FIREの大阪ダブが淡路島の真っ赤な夕焼けの向こうで微かに鳴り続けてるような状態で、where my life?where my voice?の自問自答。where my life?繰り返すこれぞビート。心の葛藤。自己検閲。価値観の揺らぎ。たくさんの経験に導かれてヴァージョンアップを始めた私自身から古い自分が脱皮していく思考的な過程。

ナシカの大胆で優しい峠攻めの心地よさと、夫人の差し出す気の利いたオヤツに救われながら、あまりの濃霧に車は熊本へは入らずに別府温泉のほうへと向かった。僕の魔境を静かに運び続けてくれたナシカ夫妻。

夕刻、ほぼ真っ暗闇のなかで、全別府の源泉となっている野生の温泉につかる。地の者でなければ決して到達できない、九州の奥の間にいきなし通してもらったような感じで、半ば茫然としながらマグマのすぐ上にあるお湯の中につかる。

硫黄の匂いが辺りを支配し、絹のような泥が底に溜まった、地球の栄養ドリンクに身をつけて、私はほぼ完全に終わった。帰りの道中、孤独なドライバーと化したナシカよ。ありがとう。ありがとう。





私の魔境が終わったのは翌日の飛行機の中で、在りえないくらい気力と体力を回復している自分にきづいたときだった。濃霧のため阿蘇の袂までしか行き着けなかったが、その濃霧そのものに膨大なエネルギーが満ちていた気がする。「仙人は霞をくって生きる」とか「モンゴルマンはこの森の空気を吸っていないと生きられない」というのは、そういうことだと思う。そして地球の核からマントルを経て地上に噴出した天然の原子力排水に漬かって、恐ろしく鋭気を養った自分を持て余したまま、羽田から六本木へと直行。ミュージックビデオの打ち合わせに入る。流石に、夕刻からの犬式スタジオはブッちぎらせてもらって、我が家に帰った。

帰りの満員電車。私の全身から立ち上る硫黄の香。

【まとめ】

OKアライツ 旅に出かけよう ♪ ケイソンの云う通りだべ。
犬式というライススタイルを築いてきたなかで、最も幸せに思うことは年がら年中楽器ひっさげて「旅」に出られることだ。時には過酷で、体調崩してホームシックになったりもするが、それでも俺や俺たちがやっていることに理解とリスペクとを
寄せてくれる人が全国でローカリズムを打ち鳴らしていて、「こっちもやヴァいよ、洋平くん★」と教えて、呼んで、連れて行ってくれる。かつてグレートフルデッドがやっていたことが、いまやバンド活動の基本形となりかわりつつある。そうして重ねていく尋常でない量の、そして選別しきれない経験が、予想もしない方向へ人生を引っ張り、予想もしない自分を築いてくれる。そこから、凄まじい表現欲求と広い脳内地図が描かれていく。皆が、各地の地元で10年、20年かけてみつけた或いは1代、2代かけてみつけた宝物を僕に惜しみなく教えてくれるものだから、これはもはやスピリチュアルなマルコポーロ、心の伊能忠敬である。皆からもらったものを、俺の世界地図を、どんどん更新して、交信し続けて、何かを造り上げていくわけだ。


俺はこの犬式人生を突き進もうと、改めて心に決めたのでした。

あらためてまして、この旅お世話になりました全ての福岡・久留米・北九州スタッフに。
ありがとう!!



風ちゃんただいま。



追記:今宵は東高円寺GRASSROOTSにてDJします。ごゆるりとします。


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(福岡空港にて、面々と)

【弐千六年も、nbsaの面々は洗練とタフを身につけまた一歩上った感がある】

連鎖する出逢いと刺激がとまらない。
日本の音楽が面白くなってきた。
ついて来る奴らも増えてきた。
目の前でちゃんとやってみせる奴に、福岡の地下街はちゃんと喰らいついて来た。

俺はこの家族を愛している、と思った。
そう感じられるライブが俺の涅槃だ。


【11/12夕刻 ウエットスーツおろし】

アリ君と店の仕入れから戻ってきたエイタ君と前原の海で波に入る。彼らが高校生から入り続けている海にともに入れて光栄だ。神奈川・鵠沼のクニヨシさんもそうだが、余りに恵まれたガイダンスを得られて僕は幸せだ。 通算三回目の波乗りは、波はあまり無かったが美しい夕方の穏やかな一時だった。そして先日触れたウエットスーツのデビュー日でもあった。サーフィンはまだまだ分からない。経験が足りない。上手くなりたい。コンニチワ海。感じていた地球が倍に広がった。


【11/12の夜 北九州へ】

ケンタウロスが「日本晴れ食堂」の二号店「焼き鳥日本晴れ」の前に、さくっと車を止めてくれたお陰で、福岡と久留米のライブ両方に来てくれた博多番町レイやそのソウル兄貴やソウルお母さんにも御逢いできた。流石に疲れていたので、野菜ばっかり焼いてもらった。酢モツも美味かった。レイ、またな兄弟!



最後に北九州まで約1時間ほどの道のりをケンタウロスが送ってくれて、一連のロードムービーがひとつの区切りをつけた。実は北九州出身のケンタロウは随分久しく不和となってる実家にも帰っていないようで、俺を送り届けついでに旧友のお店へと消えて行った。ケンタウロス、マタナ、兄弟。



此処で俺の身柄を最後に預かったのが、北九州のナシカ団長。nbsa東京で全裸を披露して物議を醸したライダー・リトル大仏の所属する倉谷太郎塾・福岡BMXショーTEAM「QEST」のDJも務めるウエブデザイナーを生業とするモータースポーツマン兼元プロBMXライダーの新婚ホヤホヤの家にお世話になる。


(何故かこの向きでしか写真が綺麗に枠に入らない・あしからず)

魚のヌカ煮という、恐ろしくご飯の進む逸品を戴く。
もうお酒はこの三日間で充分に飲んだでしょう。福岡流にヤラれてらっしゃるでしょう。今夜はお酒は無しに致しましょう。と云うナシカ夫妻の図星なお心遣いを頂き、会話にひとはな咲かせつつ「明日は阿蘇山まで特攻です」ということで、眠りに就いた。今やすっかり丸っこい風情の団長だが、翌日彼の「特攻」ぶりに極上タイムを演出されることになる。 (つづく)


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(青髭にて 私・ケンタロウ・Q-ILL・ドラゴン)

【歴史はゆっくりと、確実に動いている】

SUNSET当時妊娠していたアリ君の奥さんのヒーちゃんからは渚という愛らしい女の子が生れ落ちて迷いのない目で世界を凝視していた。生後4ヶ月。まだ神様だ。英太君のところのなっちゃんも妊娠して8ヶ月になる。これはいい兆候だ。世界が動物のものに還ろうとしている。ウメヤフヤセヤ大地の子。身の回りで次から次へとオギャーの声があがっている。時流に逆行するルードでオリジナルな輩の子は、日本が遂に人口増加の折り返し点を下り始めた時代にベビーブームが始まった。

【パイオニア・とかクラシックス足り得る度量を養え】

自分の人生にこだわり抜いて妥協を許さず、熱い血を持ってシテ艱難辛苦(かんなんしんく)に耐え抜いて好きなことを実現させてきたようなチチハハを持って、これらの子供たちは幸せだ。戦後の庶民が失っていたストリートの哲学がまた頭をもたげて面白い人格を排出しだした。ヤクザでも政治家でもない。ルードボーイだ。若しくはフリーマンだ。愛を売ってでも、血を売ってでも復活しなくちゃならなかった戦後世代つまり我々のジジババやチチハハが頑張ってくれたお陰で、我々の世代がようやく高みから世界を見渡すことができるようになった。ちゃんと三食食わせてもらって、字も読めるようにしてもらったお陰で、自己選択的な貧乏に耐えてでも、己の真理の道を歩もうとする者が増えた。甘ったれた怠惰も多く生んだが、それに抗って自分のライフスタイルに気付き理想を具現化しようと試みるリアルに生きてるファンタジスタが確かに増えている。

三食喰えて、字も読めて、までは来ていたのだ。
戦後の二世代をかけて。

ただ、「生きられて」「学べる」というメソッドを己に適合させて応用するための「哲学」するということができなかった。戦後日本に施されたGHQの国民的記憶抹消術と、それに便乗して成り上がった心無い日本人によって「自分で考えてる気にさせて」実は一定の方向に人々は導きこまれてきた。哲学が高尚化するにつれ単一化された民族は高度経済成長で我を失い「こころ」の問題をなおざりにするようになった。自意識だけを肥大させた脳みそ空っぽの人々の元にバブル景気がやって来て「迷い」にすら気付かなくなっていった。そして昨今、明らかに日本人が野蛮になってきた。「野性」を取り戻せとは力説するが、それは「洗練」や「理性」を捨てて手にするものではない。陰陽のバランスと同じように、共に築いていかなければならないものなのだ。面倒くさいけれど、人間に生まれてしまった以上、仕方がないのである。

今さらネイティブアメリカンの酋長やラスタの導師の声に耳奪われているわけだが、そもそも似たような哲学を我々も有していたのではないだろうか。自然の声を聴き、万物を尊ぶ生き様を。

失われていた自立心と探究心と独立心を取り戻し、一から造りなおすことを決意した世代。イザナミとイザナギ再び。ドラマチック過ぎると思われるだろうか?そんなことはない、人生はとてもセクシーで、人生はとても神聖だ。この記憶はただの一度きりで、この意思は尊重して然るべきだ。明治維新と敗戦によって生じたクレバスに落ち込んだ狭間の世代から、我々という新芽がふきだした。物質主義、つまり金と石油と戦争といった悪魔の手向けに心を売り渡す時代に終止符を打とうとする世代。そしていまはまだ、己の力に気付いていない世代。年齢を制限しない、思想的な世代。今、厳然と世界に拡がるこの世代。時には過去から学び、時には過去から盗み、時には過去を尊び、時には過去を批評できる、ということが「歴史」を学ぶ意味である。其処から未来を築くのだ。99までは先人が築いてきた。最後の100を乗せるのが、我々の仕事だ。常に、「現代」とはそういう認識である。だが、戦後の混乱は、或いはGHQの政策は想像以上に徹底的かつ完膚なきまでに我々から思想の骨を抜き取ってしまった。右も左も分からない中を彷徨してきた挙句、本屋の店頭に並ぶ本や雑誌の目次や電車の中吊りやTVの馬鹿さ加減が示すとおりの世の中になってしまって、いまだに加速して堕ちている。僕らが、僕らの子供に何を教えるのか、が大きなターニングポイントになってきている。

学生紛争やって、あたかも道理が分かってるようなつもりで、てっきり自分たちこそ新人類だと勘違いした、その人たちが遂に大人になって築いたのはこういう社会だった。前に進んでないといけない社会。競争社会。弱者を置き捨てていく社会。「美しい」の定義がひとつしかない社会。抗菌社会。中身空っぽのうわべ社会。「パパは?」って聞くと「カイシャ」としか応えられない子供ばかりがやたら多くなってる社会。当の団塊の世代は、今度は「老後」で頭がいっぱい。

日本のことなど何も見ていない安倍総理大臣がいう「愛国心」などわざわざ植えつけられなくても、街やストリート、村や大地を愛して日々人生を其処で営んでいる人々にはそれ以上の気持ちが存在していて、むしろ政治家の中でも少しは志のあるやつバラはこっちに呑みに来て学んだほうがいい。地下街に下りてこない政治家は、人生の悲哀も庶民の暮らしも分かりはしない。

此処には、人生の独学・独行の徒が多く、故に己の開祖みたいな人間が多い。私はそういう人間を「パイオニア」とか「クラシックス」と呼ぶ。恐れずに此の世から逸る、独学の徒である。「俺」という人生を「俺」以上に教えられる者など居るはずもないのである。

(つづく)


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(12/10久留米GILES ドラゴンのライブペイント)
NICE TIME 2006( VOYAGE 1st ANNIVERSARY!!!! ) @久留米GEILS&arktz(福岡県久留米市)

-CAST-
Keyco
犬式 a.k.a dogggy style
Q-ILL
DRAGON(Live Paint)
KOZI(Live Paint)
CHO-B・No Brand Mc's・High Grow・Third-S・841
井上 青(from DRY&HEAVY)
OLIVE OIL(OIL WORKS)
ROOTS ROCK VIBES
HARA TAKASHI(SOULSONICBAR)・U-ZO(SOUNDSCLEVER)
POOH&CHIKARA(LIVESESSION)・HILUX SOUND CREW
TARO(基地)・PO-GO・tecco



【12/11午後・祭りの後の福岡徘徊から原始人たちの宴へと】

最後にひとつの小さな意志と成り代わった「それ」を携えて皆が千鳥足で引き揚げたあとの静寂の時間を、痩せ身のケンタウロスと共に静かに過ごした。振り返るにはまだ早い濃厚な二日間の笑い話を繰り返しながらまだ鮮明な記憶に浸り、ボロ雑巾みたいになった身体と精神をひたすら横たえる。かたや出演者、かたや主催者。成し遂げたことの意味がまだ自問自答を繰り返す。

「何食いたいですか?」人を迎えることに長けた福岡の衆がいつも聞いてくる質問で目が覚めた。二日二晩で随分と呑んでいたので「あっさり」と答えたら、青髭一向は「博多坦々麺」に案内してくれた。とんこつ坦々麺を食した。坦々麺でとんこつなのに、さっぱり酸っぱい辛くてつるっと完食したうえにスープまで飲み干しておまけに元気が湧いてきた。コクがあるのにキレがある。半年前まで暮らしていた西東京は東小金井にある「サイの角」のスープカレー以外で初めて、二日酔いに此処まで合う食事と出逢った。

車で福岡市中心部に差し掛かると、やたらと女性の往来が多いことに気付く。「女のヒトが多くね?」とケンタウロスに尋ねると、なんでも近頃の福岡市は「7:3」で女が多いらしい。こういうデータが、既に福岡という街の気質を露にしている気がする。強いオスしか生き残れないのだらうか。

昨晩北九州で演を張っていた太華・シャーリー両氏とMSCの漢と遭遇した。「朝からモツ鍋喰わす店を探している」という重量打線の健康を気遣って、「博多坦々麺」までの行き方を教える。

「アスコは知ってる人の店です」とケンタウロスが言うたとおり、その夜はBAR「ボメス・インディ」店主のアリ君一家に誘われて「まるみや」「博多坦々麺」の店主英太君の宅で最高のモツ鍋をいただき、そして何処の街にも必ず居る「地下街のパイオニア」であるDDBのジュンゾウさんの47回目の誕生日を祝いに駆けつけるという展開の中でウッカリ疲労困憊していたのを忘れ果てて踊り狂って呑み騒いでしまい、犬式のホームタウン「吉祥寺」的オーラをさらに規模でかくしたような福岡の酒文化の真っ只中で、今夏SUNSET後に世話になった、ケンタウロスや英太君の兄貴分でもあるアリ君らと「明日はサーフィン行くからなー」とスコッチのロックをショットしていた。 



J造さんを見ていて、吉祥寺ありがと屋の俺たちのファンクマスター・TAKAさんとのあまりのグルーブの同一性に、ポリスの「Synchronicity」という名曲を思い出したりしていた。シンクロする二つの都市。それがたくさん連鎖しているのかもしれない。共通の音楽やビートやリディムを通して、世界の地下街が共鳴し出す。そういう時代の足音が聴こえてきた。そして明朝のサーフィンが夕方へと半歩遠のいていった気がした。


*シンクロナイズ 【synchronize】
(名)
スル
〔補説〕 時間的に一致させる意
[1] 映画・テレビなどで、画面と音(台詞(せりふ)・音楽・効果音など)とを一致させること。画面と別々に録音した音を、画面と合うように一本のフィルムにまとめること。

[2] 写真機のシャッターの開閉と、フラッシュやストロボの発光する時間を一致させること。シンクロ。

ポリスの「Synchronicity」はヴォーカルのスティングの造語らしい。時空を超えて同元化するふたつの都市という意味だらうか。

(つづく)


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(12/9福岡EARLY BELIEVERS ドラゴンのライブペイント)
"Aohige 1st Anniversary"@Early Believers

-CAST-
犬式 a.k.a. Dogggystyle
Keyco
Q-ill with diy tokion
Spinna B-ill
井上青 (Dry&Heavy)
ALOHA
DJ KUT
and more...

旅というのは大概、思い出になってから初めて色がつくものである。

ドラゴンのライブペイントは、イベントの唯一の燃え滓だ。
あの空気が練りこまれて、絵は完成していく。




【12/11午前・見送る側の気持ち】

感性を開き倒して(12/9福岡・天神アーリービリーバーズ・12/10久留米ガイルス)二本のライブを終えた状態で、二泊三日を共にしたkeycoバンド、Q-ILL一同、秋実る、ドラヘビの青君、そして犬式の面子に別れを告げる。鳥栖民を象徴する夏の野外フェスNICETIME主催のシンイチロウはじめとする鳥栖・久留米一族や初日福岡の主催者である天神のバー「青髭」の店主ケンタロウ一族と共に仲間たちを福岡空港から見送った。賑やかで終わることのないように思えた夢のようなひとときが終わり、いつもの日常へと疲労感を土産に還っていくあの寂しさ。見送る側の気持ちが少しわかったような気がした。シンイチロウらはそのまま仕事先へと出勤。迎える側の想いに、常に感謝。自分のために創り始めた音楽が、レスポンスをもらうにつれ色んな人への想いと重なったものになっていく。


【福岡という街】

福岡という街は中州も天神も博多も、それ相応にそれぞれが質を異にして情を同じくしていた。それは9日のアーリービリーバーズに集った600人の顔ぶれをみれば分かることで、兎に角「生で演る本物な奴ら」が見たくてしようがないライフタイムトラベラーたちでごった返した徹頭徹尾(てっとうてつび)沸点ギリギリを行き来した千夜一夜物語は、音と人のモザイク模様を織り成しては消え、そして色成しては闇と記憶に紛れ込んでいった。 サッカーも音楽も人生も一緒。体力勝負は大前提。健全な身体に健全な精神。此処の民には、それが在った。 動物は動いてなんぼです。運動せよ、都会人。

(つづく)


追記:今宵は東京・中野のヘビーシックゼロにてHIFANAのケイゾーやSHIROTHEGOODMAN、吉祥寺兄貴吉沢ダイナマイトJPらとDJします。おらは最後で4時からだ。完全俺ワールド全開節で締めるよ。

■12/16/SAT<Do GaGa Do>
DJ/
SHIRO THE GOODMAN(ROMZ)
KEIZOmachine!!(HIFANA)
三宅洋平(犬式 aka Dogggystyle)
吉沢dynamite.jp

RILLA (eu-ropa) feat. MC DDT, YASU2B (SIDEWALK REC./DIDCSYSTEM), NOBUSHIROCK, さとうけんすけ, 504

VJ/DUB SCAPE
FOOD/葉
■OPEN&START/23:00
■@HEAVY SICK ZERO
中野区中野5-41-8/03-5380-1413
http://www.heavysick.co.jp/zero/



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毎月一度。機長の僕が一番チルの拠り所としている一夜です。

今宵はゲストなし。
久々に三宅洋平アワーズです。

レコードもCDも多めで。
夜から朝まで廻し続けるよ。

脳内世界旅行。

じぇっとすとりーーーーーむ。

http://www.bar-cheeky.com/


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それにしても、青山の月見ルでの1★狂とのマッチアップは凄まじかった。
シローザグッドマンがマケレレ張りの働きをして、
秋実るがナカモレシュンスケみたいなお膳立てをして、
奇蹟は起きた。

こうした類のライブを味わいたいなら、
自分の眼で確かめるか、
文豪を連れてくるしかない。

むろん、
昨今ブログやミクシーによって、
市井に感性の音楽ライター達が激増したお陰で、
それはまるでかつてのNYで昨晩のジャズライブ批評が朝刊に載っていた
ようなもので、
彼らオープン参加のライターたちが彼らの一面を我々のライブで
飾ってくれるというのは、
面白くないわけがない。

バビロン化の推進される現代社会における、
一縷の光である。


兎に角、ああいうライブああいう一夜を造ると、
見た目以上に精神が疲れて、
嫁に言わすとみたまんまらしいが、
この数日、まるで身体がいうことをきかない。
マジックポイントが空になった感じだ。

精神の筋肉痛。
シャーマンの職業病。


今夏ほんの少しだけお手伝いさせてもらった山梨の田んぼで
とれた新米が仲野茂ちゃぬから届いたので、
もりもりと食べて回復中。

どうにかこうにか、
デポンのコラムを書き上げ、
今からアルバムのリリックおこし。
プロモーションが始まるから、
資料が必要なので、NMNL光山氏にせっつかれてる最中。

ジャケットも、これからBig!ことビッグ大石先生とカネゴン画伯のコンビに
妄想を注入して倍返ししてもらい、完成していくことになる。
前作と同じコンビだ。


「アルバム?」

そう。
犬式の6枚目にしてセカンドアルバム。
ミニアルバムのつもりで造りはじめたが、
結局アルバムと呼んで余りあるものが出来上がってしまったので、
アルバムと呼ぶことにした。

犬式の2ndアルバムのタイトルは、
diego express   。

ディエゴ特急という意味だ。


最高傑作だ。

発売日は来年の2/14。
皆さん、どうかその日まで生きて欲しい。
チョコレート会社とラブホテルの陰謀の日。
勝手に冠にされた聖バレンタインもいい迷惑。
語源が吹っ飛びすぎだと思う。

せめて罪滅ぼしに、
恋人へのプレゼントに犬式のセカンドアルバムをつけ添えようじゃないか。


名盤、できちったよ。


写真:中央線の終電(にしてはすいてた)に乗る1★狂のギタリスト&MC担当・うーちゃん。知らない同乗者の女性によどみなく話しかけ続ける。なんとニュース23のあのオッちゃんとかのスタイリストということまで聞き出し、別れ際に「筑紫さんによろしう」と言って手を振っていた。 死ぬほど笑った。うーちゃんみたいな人が東京にもう30人くらい増えたら、だいぶ和むんだが。 クルーのメンバーらは「大阪でもあれは普通やないで★」と付け添えていたが。 このようにストリートで人をわらかし続けてほのぼのさせるうーちゃんのトークの独特な面白さは、裏日本史にとどめておくには勿体無いので私は声を大にして叫ぶ。そして彼は私が最も尊敬するギタリストである。


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犬式と一番星クルーの2マンやろうぜ!
しかも青山で!?
冬季定例演奏会だ。
青山っぽさとは無縁の犬と★だぜ。

時間はたっぷり。
じっくり演奏できるね。

じゃあ実るも呼ぼうぜ!
シローも一緒だ!
引っ掻き回せ!!
夕方から終電までで、青山でお洒落に狂おうぜ。

じゃあお腹が減るね。
んだばFOODも出すべ!

深夜じゃないけど、
PAは新谷だ。

犬式が久しぶりに東京でガッツリ演るぜ。
みんな踊り狂おうぜ!

終演後に階段のぼったら、
きっと良い月が出てるぜ。


犬式 a.k.a.Dogggystyle
1998年結成。東京都武蔵野市吉祥寺の文化圏にて育まれた独自性の強いロックバンド。洋の東西を問わず70年代音楽の持つ旺盛な雑食性にこそ「ロック」の本質を見出し、日本で巷に語られる形骸化したロックの在り様に対するアンチテーゼを掲げる。また、レゲエ・パンクに端を発する「REBEL音楽」への精神的な共鳴は、黒人的なリズム音楽への傾倒を生み出す。思想・哲学を煮詰めた先にこそ突き抜けた肉体音楽の存在を見出し、自我の覚醒を呼び覚ます完成度の高いリリック・即興的に吐き出される扇情的MC・磐石の演奏陣によるカテゴライズ不能なザ・オリジナルサウンドは、プログレッシブなレゲエロックとでも形容するよりほかはない。その愚直なまでに誠実な「革命性」と「ロックの初期衝動」の貫き方は、他の追随を許さない。言動共に枠にはまらないことにかけては日本一ともいえる。フロントマン三宅洋平はnbsa+×÷(04’~)徹頭徹尾(02’~)等のイベントも手がける。2002年のデビュー以来5枚の作品をリリース。6枚目の作品『diego express』が07’2月発売予定。圧倒的なオーラを放つライブバンドとしての定評は、今数々の野外フェスでも証明された。「日本のロック」此処に在り。

一番星クルー
やることなすこと全てウルトラ・マグネティック&デフ&シット&コールド・クラッシュ!噂のヤードコア暴走族バンド、一番星クルー。どうにもさむーい予定調和風のライブ、あるいは「良心的」音楽愛好家の集まる、暖かいなごんだ雰囲気のライブになんだかな~おい、釈然としない感情を抱いていた我々の前に、突然あらわれた暴走族の集会。これだ!これなんだよ、この野郎!対バンしたオールド・スクールなハードコア・バンド連中を軽く蹴散らしてしまう爆発力(実話)。たとえ客がいないとしても寒さを感じさせないような圧倒的パワーを持つ凄いゴロツキ集団。ライブやるたびになんか変なことになってしまう納まりのつかないグループ。何度会っても名前を憶えてくれなさそうな融通の効かないカンジ。世界不良音楽のカーニバルな融合。そして本物の風格漂うそのハードコアなルックス。これが一番星クルーだ!(em records official siteより抜粋)

秋実る
孤高のラブポエット。現在、真の強さを身につけるべく地下に潜伏中!!日本を代表するゲットー詩人。この男の言葉は、言うなれば榊莫山の書のようなもの。読める奴には宇宙が見える。聴ける奴には宇宙が見える!!

新谷"J "仁和
吉祥寺のライブハウスWARPにて、17歳よりチーフPAを務める新進気鋭の25歳。犬式が吉祥寺で行った数々の伝説的ライブや、03’富士ロックでの300%時間オーバーライブなどでライブミックスを手がける。音を消すようPAブースに詰め寄る主催に対し「音を下げるのは私の仕事ではない」という台詞が彼の音への執念を象徴している。04’頃からインストダンスミュージックバンドCro-magnonのメインPAを任されるようになる。ダブワイズから突き抜けたロックサウンドまで、ステージ上の兄貴たちに何処までも喰らいついてくるアグレッシブさに、近年全国で重ねた経験が艶を加えてきた。犬式のメインPA犬島氏を押しのけて、このたびWARP以外では久しぶりとなる犬式のサウンドメークを担う。一番星クルーとあわせて、彼の出す音に要注目!!!!!!!

SHIRO THE GOODMAN
ROMZ代表取締役1/2 。日本全国津々浦々飛び回る、 オール・イン・ザ・ミックスなオリジナルDJ。レゲエとロックンロールが縦軸で、エレクトリックでインダストリアルな(中略)が横軸……馬鹿げたヴァイヴスで一つにまとめあげられる、嘘サウンド。現在までにミックスCD[踊り狂って飯が腐るのだ]、監修V.A[Summer Tracks]などをリリース。リミキサーとしてはニュー・スタイル・ダブ・バンド[TRIAL PRODUCTION][BUSH OF GHOSTS]や[赤犬]などを手がけている。また、IxSxOxBxE、タカラダミチノブとのイベント/レーベル[HONCHO SOUND]を主宰している。
ROMZ HP
http://www.romzrecord.com/enter/03artist/index.html


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Gackt:黒髪・メークの“ビジュアル系上杉謙信”
 来年1月7日スタートのNHK大河ドラマ「風林火山」(日曜後8・00)で上杉謙信を演じるミュージシャンGacktの扮装姿が30日、公開された。トレードマークのカラーコンタクトは外しているものの、垂らした黒髪と独特メークが妖しい雰囲気を醸し出し、異色の“ビジュアル系謙信”が誕生。Gacktは「狂気をまとった美しさを表現したい」と語っている。物語の後半から登場する。


誰が税金使って歴史を冒涜しろと、言ったんだ。

「でもそれで、若い子が歴史に興味を持てばいいじゃない?」
そういう甘ったれた意見が、蔓延しすぎなんだよ、この国。

言い訳が勝って、真実が雲隠れしてる。


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