
(写真:モスクヴァの車窓から。天然ガスか何かの関連施設でしょうか。微妙にお洒落な色使いに、欧州を感じました)
東京から10時間のフライトでモスクヴァへ到着。
アエロフロートは世界でも現存する唯一のマニュアル国際線だそうで。
要するに旧いのです。
非常に人間らしいカックンカックンとした上昇や、
機長の肌の温もりまで伝わってくるような急降下。
でも着陸だけはものすごい丁寧でした。
軍出身のパイロットなんで、荒いけれど腕はいいのだらうか。
その後モスクヴァ市内の別の空港まで車で90分。
国内線で、ART FOOT BALLの開催地である露西亜随一の避暑地ソチまで二時間半。
この国内線が強烈にボロイのですが、
同行したウルトラス日本代表の植田朝日君曰く「南米のはこれどころぢゃない」。
1000兆円近い借金を抱えたバブル後の日本経済ですが
まだまだ物の品質は高いようです。
「このまま政官財闇権力による公費の搾取が続けば10年後にはこうなるのかなあ」とシミジミ思わされることの多い、露西亜旅でした。
機内で地球の歩き方の表紙裏に何の気なしに書いた言葉は「帝国の衰退」でした。
ソヴィエト以降の露西亜のことなのか、日本のことなのかは、自分でも明確ではありませんが、なんとなくそう書きたくなったのです。
かの国は、オイルマネーによるバブルの予兆が感じられ、これから一気に大国化するのではないでしょうか。
プーチン大統領はやはり、相当のやり手だと思われます。
最終的に、圧倒的に韓国が有利と目されていた冬季五輪の招致も、彼の直前パフォーマンス(裏も表も)によって大逆転でソチに決定したわけです。
政治というのは表裏のあるのが当たり前の世界ですが
いずれにしても彼ほどのカリスマを備えた政治家が、今日本に居ないのは確かです。つまり、リーダー不在というのは、やはりよろしくないと思いました。
リーダーというものは、いずれにしても「ケツをふける」覚悟のある者でなくてはなりません。
日本は政治家、どころか、「政治屋」しかいないです。
三世、四世議員が3割を占める国会は、もはや「伝統芸能」の世界です。
歌舞伎です。
バブル経済を招いたような、国民全体でのお金に対するモラルの低さを是正しない限り、日本の経済は10年後くらいには露国に逆られる予感がしました。
稼いだお金は株やゴルフ会員権に費やすものではないのです。
それはそれで仕様のないことですが、
調子のいいときに稼いだ金を何に使ってきたのだらうか?と
後悔する時代がくると思うのです。
大部分は、官僚や政治屋、経済界の大物企業の大物、そして闇の胃袋に吸い込まれていったのではないでしょうか。
近頃、経済に疎い自分を反省して、ここらへんのことを勉強していこうと思っております。
他国を訪れると、そういった視点で街を眺める自分がいました。
「モスクヴァのロレックスの看板、でけーーーなーー」とか。
「ソチの女はみんなグッチかシャネルのグラサンやねーー(Xメンみたいなやたらでかくてダサいやつ)」とか。
$ソチは露西亜の上層2%の金持ちご用達の避暑地のため、チェルシーのオーナーであるアブラヒモビッチ的階級のかたがたが多い。アブラヒモビッチは言いすぎだが、一般の露西亜国民はあまりに高級なこうした国内避暑地へは来ず、むしろ近場の海外へ出るそうだ。露西亜の貧富の差の拡大はなかなか露骨であるとかんじた。
これまたなんとなくだが、近い将来の日本もこうなるとかんじました。
ちなみにこうした考えは、経済ジャーナリスト・ベンジャミンフルフォード氏の視点が、長らく抱いてきた私の「青くさい疑問」と多くの部分で合致し、日本という国の現状を「経済」という視点から捉えてみたいと思うようになったのがきっかけであることを明記しておきます。
彼の全てが真実かどうかは、それを断ずるレベルに私がありませんが、直感的には彼は「正しい」ことを言っていると思います。
彼の経歴や論点の概要は、今流行りのウイキペディアから少し引っ張っておきます。さらなる詳細は、ご興味おありでしたら彼の書籍などで掘ってみてください。
古歩道ベンジャミン (フルフォード・ベンジャミン・Benjamin Fulford, 1961年 - ) はカナダ出身のジャーナリスト。外交官の家庭に生まれ、若くして来日。上智大学比較文化学科を経て、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学を卒業。『日経ウィークリー』記者、米経済紙『フォーブス』のアジア太平洋支局長などを経て、マスターマインド所属。現在は日本に帰化している。
日本の国内メディアでは殆どタブーとされているようなテーマに度々言及し、それを正面から問題提起するスタンスで多数の書籍を発表する一方、メディアの在り方それ自体をも強烈に批判している。近年は『 9・11テロ捏造―日本と世界をだまし続ける独裁国家アメリカ 』(徳間書店)やDVD付の『 暴かれた9.11疑惑の真相。 』(扶桑社)で、9.11の同時多発テロおよびそれ以降のアメリカの暗部等をも広く扱うようになった。
ヤクザ・リセッション
日本経済は、「政、官、業」が「鉄の三角形」を組んだ「日本株式会社」「護送船団方式」と呼ばれるシステムで機能してきたが、バブル経済期以降はこれにヤクザが加わり、「政、官、業、ヤクザ」の「鉄の四角形」へと変わった。これが90年代以降の日本の不況の最も大きな要因であるとする。古歩道はこれを「ヤクザ・リセッション」(ヤクザを主因とする景気後退)と呼ぶ。ちなみに、「ヤクザ・リセッション」という言葉を初めて使ったのはフルフォードではなく、元警察官僚のジャーナリスト宮脇磊介である。古歩道の取材によると、日本の不良債権の約3分の1がヤクザ絡みで、公共事業の30%~50%にヤクザが関係しており、その建設費の2%~5%がヤクザへ支払われ、その一部が政治家、特に自民党政治家のポケットに入っている。
泥棒国家(クレプトクラシー)
日本が民主主義国家や資本主義国家であるというのは建前だけで、実態は、勤勉な国民が産出した富を「鉄の四角形」が搾取している泥棒国家(クレプトクラシー、en:Kleptocracy)であるとしており、日本には優秀な国民と優良企業も存在するが、その富は、ヤクザや実質的に倒産しているゾンビ企業群(英:corporate zombies)を存続させる為につぎ込まれており、その媒介となっているのが「邦銀」である。このために日本人は働けば働くほど貧しくなり、やがては国家の経済破綻が起こる。
八百長国家
日本が「法治国家」であるというのも建前だけであるとし、なぜなら、日本の法律は100年も前に欧米を模倣して作った形骸化した法律が多く、これらの法に基づいて国家の運営を行うのは不可能であり、政治家の口利きや官僚の裁量に基づいて国家が運営されている「人治国家」となっている為に、至る所で法が恣意的に運用されている「八百長国家」に成り下がっている。売春やギャンブルなどが黙認されているのもこれが原因である。
銀行批判
日本ではバブル期以降、銀行からの借入金を返済できなくなった「借り手側」の企業は厳しく断罪されたが、危険な取引相手だと知りながら貸し付けた「貸し手側」の責任は全く追及されていないとして、邦銀を激しく非難。
裁判所批判
「日本では、裁判において国家・大銀行・大企業と庶民とが係争して、庶民側が勝つケースがほとんど無い」、「明らかに違法な水準に達している『一票の格差』を、日本の司法は合憲と判断し続けている」と、日本の裁判所を非難。 99.9%という高い有罪判決率の原因とされる裁判官と検察官との“近い関係”も批判している。
しかし、中には良い裁判官もいると話している。 民主党の石井紘基議員を殺害した伊藤白水の刑事裁判で、東京高裁が判決文で「組織的関与が疑われる」と、背後に何らかの組織の関与があると指摘した。 「司法は勇気ある指摘をした」という方向性で古歩道は取り上げたが、「なぜこのことをマスメディアは全く取り上げないのか」とも指摘した。
マスコミ批判
臆病な日本のマスメディアは、上記のような事柄や、いわゆる日本の「タブー(ヤクザ、右翼、警察、在日コリアン、問題、創価学会・公明党)」に関する暗部を全て知っていながら、閉鎖的な記者クラブ制度の弊害や各方面からの圧力により、事実を書いていないと非難。
日本の経済破綻
日本経済は近い将来(3~5年後)、上記した事柄に加え、近く、「少子化」・「団塊世代の退職」・「国債負担増」の「3重苦」に襲われるために破綻し、預金封鎖やハイパーインフレーションなどが起こるとしている。移民を入れる以外に対策は無いと主張。
等等。