なんでやねん?ドラキュラ!

猫魂外伝は猫魂(名も無き猫の物語)のエピソード0になります。ぶぶぶ。
自分の中では絶賛連載中♪(* ̄∇ ̄*)でへへ!!

其ノ玖

2017年04月07日 | 猫魂外伝 舞闘戦記編



レンは猫脚駿足の秘術を使ったが...それでも街までには半日の時を要した。
街は大勢の兵士やら民衆で賑わっていた。 もっこり山の熊鉄が退治されたとの張り紙も出されていたが...それよりも街では太閤が燐国に攻めいる為に屈強な兵士を募集との張り紙が...その選抜の為の勝ち抜き武道大会が催しされるらしい! 噂を聞き付けた屈強な者達が所狭しと集まっていた! なんでも...年齢性別不詳...勝ち抜いた数名の者には太閤が何でも望みを叶えるとの一文が!! 
詳しい状況を知ろうとレンは人々の声に耳を傾けた。

太閤が懲りずに兵を集めて他国へ軍を出すと言う。何でも勝ち抜いた者には好きな望みを叶えてくれるそうだ。ただ勝ち抜いた者は更に太閤の兵と幾つかの試合をして勝たなくてはならない。身分も素性も問わないが選ばれるのは各町から一名のみ。 それから...出場するには応募用紙に記入せねばならない!笑 

レン「困ったな応募用紙か! 言葉も解るし字も書けるのだけど...この風体じゃ信頼無いからな。」

そんなレンの前を呑気そうな一人の親父が通りすぎた! 身柄は偉そうな武士なのだが貫禄が無い。でも後ろの方には何人かの部下らしい者達が着いて来ている? 偉いのか何なのか?
最後尾にいる荷物持ちらしい者の箱には鍋嶋藩の家門が? レンが耳を澄ませ..部下達の声によれば...前にいる偉そうな親父は鍋嶋藩で家老をしているらしい。
レンは神通力を使い...鍋嶋藩の家老に語りかけた。

レン「おい...オマエ..俺の言葉が聞こえるか...もし聞こえたのなら..天に向けて指を差せ!!」
家老「えええええーっ! 何? 誰? 何処からか低くドスの効いた恐ろしい声が聞こえる? えっ? 聞こえているのは私だけ? ひぇええええ!!」 家老が声の指示通りに天に向けて指差すと..後ろの部下達が立ち止まった。  家老は小さな声で家臣達に此処で休憩をする胸を伝え...団子とお茶席の用意をさせた。
レン「衣服から見て大層立派な人間だと見込んだのだけど...そんなお前に頼みた事が有るのだが聞いてはくれぬか。 簡単な事だ...お前の家臣の一人として...あの応募用紙に俺の名を書き出して欲しいのだ。 頼みを聞いてくれれば...悪いようにはせぬ。お前を操ろうとか命を奪おうなどとは一切考えてはおらぬ。 絶対に考えてはおらぬ!!」
家老はしばし考えた....。どーしたものか? 命は奪わないと二度..説いてきた..ただし..頼みを聞いた場合と言う事か? 鍋島藩の家老にまで登り詰めた..この男...名前は過労と言う。爆
ふざけた顔をしているがこれ迄..幾つもの苦境をくぐり抜けて来た。希に見る才覚とゴマ擦りによって!!!
家老「分かった引き受けましょう...ただ。応募用紙に記述するにも名前が解らないと...。それから我..鍋島藩の家臣と語るとなると素性を知らないと言うのわ!! 」
レン「なるほど...それは当然の事だな。俺の名はレン!! 今..お前の隣で花見団子を食っている!笑 しかし..この団子♪旨いな♪」 家老の過労の隣で大きな山猫が...モグモグと過労が注文した花見団子を食っている。
家老「うげげっ..何時から隣に? しかも..ワシの団子を....。声の主は..この山猫なのか? 汗。」
レン「何を驚いている...見ての通り..隣に座っている大きな山猫が俺様..レンだ!! 」
家老「はははっ...まさか..レン様が..こんなに立派な山猫だとは....。」
レン「猫だと不服そうだな! まぁーいい..花見団子も美味しいが...最近..串に刺してある肉団子を食べて無いな? あれれ..お隣に丸々と太った肉の塊が♪」
家老「えっ? どこに..そんな美味しそうな肉の塊が? 」大汗 レンの鋭い視線が全身に降り注がれた。
暫く...二人の間に暗く淀んだ沈黙の空間が漂ったが.....。意を決したかの様に家老が立ち上がった!
家老「判りました..私も鍋島藩で家老まで努める男! 何故..レン殿が武道大会に出たいのか存ぜませぬが..この過労..命に変えて..レン殿の願い..叶えてしんぜましょう!!!」滝汗。
レン「過労殿..有難い...助かった♪」
過労はレンを連れ..武道大会応募用紙記述の為..受付窓口へ向かった。受付には大勢の強者が並んでいたが..よく見ると猿やキジ..犬などを連れた人間達もいた。ぼそ。
レンは鍋島藩家臣...MHアイルー班所属と記され..無事登録された!笑

武道大会は一週間後の明朝と決まった。

レンは熊鉄に状況を報告するべく..もっこり山に戻る事にした。その前に御世話になった過労に挨拶をしよう。
レン「過労殿..本当に助かった有り難う..御恩は忘れない..また..いつか何処かで逢うことが有れば何でも言ってくれ。力になれる事が有るやも知れぬ。では...。また...さて..もっこり山に帰るか!」
過労「えっ! もっこり山? レン殿..もっこり山へ行くのか!! 実は我等一行..もっこり山へ花見をしようと姫様の命を受け視察に来たのだ。病弱な姫様は旅籠で報告を楽しみにしながら待っておるのだ。 今の時季のもっこり山は満開の桜で山全体がピンク色に染まっているとか♪ ただ..最近..もっこり山には熊のような大きな山猫が人を襲っているとか! で..どーしたものか考えていたら..熊鉄とか言う化け猫が退治されたとかで...。では..視察に行こうとした時にレン殿に声を掛けられたのだ。もし良ければ..我等一行をもっこり山迄..案内してくれないか!!」
レン「過労殿の頼みと有っては断れないな。笑 じゃ...俺の後を付いて来てくれ!!」
過労「おい..早く姫様を連れて参れ!! もっこり山へ出発じゃああ♪」
過労が家臣に伝えてから暫くして..姫様が乗っていると思われる篭がやって来た。
いざ...もっこり山へ..レッツラゴー♪

             おわり


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