なんでやねん?ドラキュラ!

猫魂外伝は猫魂(名も無き猫の物語)のエピソード0になります。ぶぶぶ。
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猫魂(名も無き猫の物語)3

2015年02月15日 | 猫魂(名も無き猫の物語)

第19話                再会




化け猫が別荘で寝ていると・・リュウがやってきた・・・。

リュウ「旦那ー!!起きてますかい? おやびん・・あの宴会からずーっと元気ないんですよー??」リュウは嬉しそうな顔をしている?

化け猫「そーなのか?心配だな・・・。でも・・お前・・何だか嬉しそうじゃないか?良い事でもあったか??」

リュウ「おやびんはね・・宴会で旦那に絡んだことに落ち込んで自己嫌悪になってるんですよ!笑 アッシはあの宴会で貰った・・マグロの兜煮をソネリンに挙げたら・・

・・・もーお!喜んで喜んで・・ぶぶぶ!美味しそうに食べてる姿を見てると・・アッシも・・何か幸せな気分になって・・へへへ!」ノロケ話が永遠に続く・・?

化け猫「そーかー・・それは良かったな!美味しそうに食べてる顔が浮かんでくるょ!」美味しそうな顔で思い出した。

リュウ「旦那ー!おやびんが恥ずかしくて・・旦那に合わす顔がないって言ってましたよ・・ぶぶぶぶ!一度その顔・・見に行ったらどうですか? 逃げ回ってますけど!へへへ!」

化け猫「リュウ・・前に俺が頼んだ・・子供の事・・何か分ったか?」さり気なく・・聞いてみた・・。

リュウ「へい・・ちゃんと調べてますぜ・・でも・・この街にはもーぉ・・イナイみたいですょ!!隣町にも探りを入れてみますけどね!そだ・・ソネリンに聞いてみます・・アイツ・・

・・・結構・・顔が効くから・・分かるかも?」そわそわ・・している!笑

化け猫「リュウ・・おまえ・・会いたいだけだろ! まっ・・俺の方はゆっくりでいいさ!」

何日か過ぎて・・・慌てたリュウがやって来た!!

リュウ「旦那ーあああああ!分かりましたぜー!!女の子・・女の子・・あの子供の居場所が!! 旦那の思っていた・・病院じゃ・・なかったんですよ!! 隣町の外れにある・・・

・・・小さな民家です! どーりで中々・・見つけられなかった訳だ!! ソネリンの知人(知猫)が見つけてくれたんですよ! ねっ・・頼りになるでしょ!!」誇らしげなリュウ!

化け猫「そーかー?普通の民家か・・。リュウ・・有難うな!!で・・あの子・・どんな感じだった??元気だったか?」

リュウ「それがね・・旦那が言ってた・・病気のせいなのか? 滅多に表に出て来ないんですよ・・時折・・窓から庭をじーっと見てるんで・・? 何もないのに??知猫も頭傾げてましたよ??

・・何を見てるんだろーって?ただ・・夜になると明かりが点いて明るい笑い声が聞こえるそうです! 昼間は・・その女の子が一人で・・静からしいですけどね?

あと・・聞いた話じゃ・・月に1・2回程・・定期検査なのか・・外に出てくるんですけど・・黒い服で全身を覆って? でも元気そーだって・・知猫が言ってましたよ!

それから・・その女の子の様子を窺っていた知猫が・・耳寄りな情報をくれましたぜ・・旦那!!むふ!!」

化け猫「耳寄りな情報・・・??なんだろう??」一目・・顔が見たいだけなのだが・・・。

リュウ「知猫によりますとね・・その子・・今度・・桜見に行くらしいんです・・親御さんから・・OKが出て・・喜んでいたらしいですよ?桜見?桜の木なんて・・何処にでもありやすけどね?

   初めて・・遠くの山まで出掛けるって・・山一面に咲く・・桜・・見れるかなって・・凄くハシャイデたそーですよ?旦那・・チャンスですよ!滅多に外にでないらしいでうから!」

化け猫「・・・・・・・・・・。桜? ん?まさかな? リュウ・・取りあえず・・居場所を教えてくれ!!」

リュウ「旦那・・アッシが案内しますょ・・でへへへ!」リュウは興味心身だ?

化け猫「いや・・俺一人(一猫)で行くよ・・知猫にもお礼を言っといてくれ!!」化け猫は居場所と桜見の日時を教えてもらった!

数週間が経ち・・桜見の日がやってきた・・昨晩から・・色々な想いが化け猫の頭の中を駆け回って眠れずに朝を迎えていた・・・。

化け猫「さっ・・行くか・・隣町まで時間が掛かるな・・猫足(俊足)もまだ・・使えないしな!」化け猫は隣町に向かった・・。

その後ろ・・・200m後方に・・何やら・・不穏な動きをする・・・猫に・・化け猫は気付かずにいた? リュウである!笑

怪我などをしなければ・・怪しい気配ですぐに判ったのだが・・・・。

ようやく・・化け猫は隣町に辿り着いた・・・・・リュウも忍者の様にぴったり・・付けている!

化け猫「確か・・ここら辺だな?あっ!あれは・・・。」化け猫の前方に懐かしい顔が映った?あの子供の両親の顔だ!!

すると・・すぐあとから・・女の子が出てきた・・ん? あの頃より背も伸びて・・子供と言うより・・女の子だ・・・・。

考えてみれば・・・すでに4年の月日が経っているのだ・・変わって当然だ・・でも面影はある!?

母親「ノリコ・・!お父さんが車を前に付けるから・・そこで待ってなさい!今・・取りに行ったから・・スグに来ると思うわ!」母親はバタバタと家の中に戻って行った?

父親は駐車場でも借りているのか・・姿は見えない? そこに今日・・桜見に出掛ける・・あの女の子だけだ・・初めて遠足にでも行くかの様な・・嬉しそうな顔の女の子だけ・・・。

化け猫は・・女の子の家の向かいの民家の鉢植えに隠れて・・ただ・・ただ・・じーつと・・女の子を見ていた!!

化け猫「あの・・無邪気な笑い顔は少しもかわらないな・・・。あの時と・・同じ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」化け猫は女の子に気を取られ・・他の事は・・・??

女の子「あっ・・可愛い・・黒猫さんだ!!!」女の子は黒猫を見つけ・・2歩3歩・・駆け寄ろうとした・・・・・・・・・・・。」ドカッ・・バキッ・・ガガ・・ガ・・。

女の子の後ろから来た・・スクーターのミラーが女の子を直撃したのだ・・女の子は前のめりに倒れた!

男の声「気をつけろ・・ばかやろー!!」男は・・女の子が・・起き上がろうとする様子を確認すると・・その場を立ち去った。

女の子は・・立ち上がろうとしたが・・そのまま・・崩れ落ち・・意識を失った・・・・・・・・・・・。

化け猫は・・一瞬・・氷の様に固まったが・・すぐさま・・女の子に駆け寄り・・気を察知した?? 唐突な事故によるショックで心不全を起こしている?? 桜見(遠足?)を楽しみに・・

・・していただけに落差が大きかったのだ! 化け猫は・・躊躇することなく・・最後の命・・7番目の魂を与えた!!

それから・・女の子の母親が・・彼女を見つけるまで・・・僅か・・3分の出来事だった・・・・・・・・・・・。

すでに・・そこには・・化け猫の姿は無く・・・電柱の陰にぼー然と立ち尽くす・・・猫の姿が・・・・・・・・・・・・・・・。

続く!


                         byなりぼ



第20話                  想い



女の子は両親に抱えられ・・家の中に戻った後・・・すぐさま・・車で病院に向かった・・車の中で女の子はポッリと「桜見・・行きたかった・・。」と呟いた!

母親は・・貴方が元気になれば・・来年・・見れるわ!と宥めていた。

そして・・誰もいなくなった・・女の子の家の周りでタダ・・おろおろと泣き喚く・・猫・・・リュウがいた・・・・・・・・・・。

リュウ「旦那ーああああああああ!!旦那ーぁああああああ!! 何処に・・・何処に・・・?」リュウは捜した・・・化け猫を・・・。

リュウは泣きながら・・捜して捜して捜しまくった・・・やっと・・・見つけた・・・化け猫を・・・・・・・・。

化け猫は血を流して・・倒れている・・・傍には・・あの・・スクーターの男が足を怪我して座っていた!! 男は言った「今日は付いてねー!目の前に人やら猫やら飛び出してくる?」」

リュウは化け猫に近づいた・・「旦那・・旦那・・生きてますか?」化け猫「あぁー!」リュウは化け猫の首筋を噛むと・・力の限りを使って・・化け猫を裏路地まで引き込んだ・・・。

人気のない場所まで運ぶと・・リュウは泣きながら・・ソネリンの家まで走った・・・ソネリンに状況を説明するや・・スグサマ・・猫親分がいる・・会社へ・・走った・・走った・・

・・泣いている場合じゃない・・今は・・足の皮が剥けようが骨が折れようが・・走るだけだ。

リュウから事情を聞いたソネリンは・・すぐさま・・仲間の猫達を集め・・化け猫の元へと向かった!!

化け猫はソネリンの仲間猫達に抱えられて・・リュウの後を追うように隣町に向かうのだった!!

リュウ「おやびーん!旦那を旦那を助けて下さい・・お願いだ・・お願いだーあああああ!アッシのセイで・・アッシの・・。」会社に着くなり・・何やら捲くし立てて倒れこんだ。

猫親分「何があった?旦那がどーした?おぃ!リュウー!泣くな・・男だろ!!!」何とか事情を問い詰めて・・状況を把握した猫親分は仲間に叫んだ!

「旦那が大変だ・・いくぞー!!!!!!!」掛声と共に一斉に猫達は飛び出した・・・数十分走ったころ・・前方からソネリン達が向かってきた・・・・・・・・・。

ソネリン「親分さん・・・化け猫さん・・まだ・・息があるわ!」

猫親分「旦那ぁあああああああああああああ!!!しっかり・・してくれ・・こんな怪我なんて・・すぐに治る!!」

化け猫「親分か・・・なんだか・・目の前が暗いんだ? 体も寒いし・・それに・・眠いょ・・・・親分・・眠る前に頼みたいんだ・・俺をあの山の洞穴の近くにある置き石の場所へ!」

猫親分「旦那・・解ったから・・もーう・・何も・・・。」猫親分は悟った・・気が消えていくのが分かる・・化け猫は貰った魂を全て使った・・今・・生きているのは本来有るはずの・・

・・自分の魂の気の力だ・・それも・蝋燭の灯火の様な・・・・・・。

実は・・化け猫は7つの魂を貰った時点で自分の魂は消されているのだ・・・消されない物があったとするなら其れは・・あの猫の所に帰りたい・・そんな強い想いだったのかも?

猫達は交替で化け猫を担ぎ・・何日か・・山を駆けて・・要約・・化け猫が住んでいた洞穴に辿り着いた・・置き石も置いてある!!

猫親分「旦那・・着きましたぜ!!」化け猫はぴくりとも動かない・・猫親分が化け猫の手を置き石に当てた・・すると化け猫の尻尾が2・3度・・動いた・・そして静かに息を引き取った!!

猫親分達は・・其々の想いを抱いて・・化け猫に手を合せた!! 数時間後に化け猫の亡骸を置き石の場所に埋めた・・・山々に猫達の雄叫びが響く。

朝を迎える頃・・・集まった猫達は一斉に驚いた・・・夜通しひたすら走って来たので気付かなかったが・・この山一面が桜色に染まっているのだ・・・見渡す限りの桜色に。

猫親分は猫達に言った!!

猫親分「おまえら・・旦那と出逢えた事を感謝しろよ・・旦那は俺達に身をもって生きることの大切さを教えてくれたんだ! 皆が知っての通り・・旦那は俺達の10倍は長生きしている・・

・・俺達より楽しい事も10倍知っているだろう・・でも・・嫌なことや知りたくない事も見たくない事も・・俺達より・・10倍知っているんだ・・関東大震災も戦争もな・・俺達が・・

・・経験も体験もしたことの無いことを実際に肌で感じてきてるんだ・・でも・・その事・・自体は旦那しか分からねー!長く生きた者にしかな! 俺は旦那と色々・・話し合って・・1つだけ・・

・・解ったんだ・・旦那もな!! 「今・・この時を大切に一生懸命に生きる事!」だ!!!明日明後日じゃねー!今日だ・・今だ!

その事を俺達に教えてくれたんだ・・旦那は宴会で俺に言っていたんだ・・300年か?長く生きてきたけど・・あの猫に会ってからだな・・ちゃんと生きなきゃなと思ったのわ!

あの猫に会うまで・・俺は色々な物から・・見て見ぬふりをして逃げていたのかもしれない! あの猫に会うまでの生き方が無駄だったとは思わないが・・此処に来るまでの道程が長かったって!

おまえらー!!!分かったかー!!!!!!今日は無礼講だが・・明日から会社の為に精一杯働けよーおおおおおおおおお!!!」最後の最後で口が滑った猫親分で在った!(台無し)

猫一同「親分と言えば親も同然・・子分と言えば子も同然・・こんな時だけ・・親分でなくて・・社長だねーえええ!!おやびん!!」笑

猫親分「社長は撤回・・明日からずーっと・・おやびんだぁああああああああああああああああああああ!!」でへへ!!汗!

リュウ「おやびん・・旦那はアッシのせいで亡くなったです・・あの女の子・・アッシを見て・・近づこうとしてね!! 旦那は一猫(ひとり)で行くって言ったのに・・アッシがこっそり後を・・。

・・・後を・・・うぅうううううっうー!!」リュウはずーっと泣きどうしだ・・・・。

猫親分「おぃ!リュウ・・あれを見ろ・・綺麗な桜じゃねーか!! おまえのせいじゃねーよ!!旦那の寿命だよ・・天から与えられたな・・この桜の様に今はこんなに奇麗だけど・・散る時がくれば・・

    散るのさ・・いつかはな・・俺達は俺達で旦那に負けない様な・・綺麗な花を咲かせようじゃねーかー!なーぁあ!リュウ!!

   旦那は・・俺達より・・長く長く・・咲き続けて・・ようやく・・安らいで落ち着ける場所に辿り着いたのさ!!」泣いている・・。

リュウ「おやびん・・アッシ・・旦那の分まで・・いや・・旦那より・・長く生きます・・絶対・・うっうう。」

猫親分・・リュウ・・猫一同・・其々がそれぞれの想いを気持ち新たに描くのであった・・・・・・・・。

続く・・・?? のか?????


                     byなりぼ




第21話              闇の果て(奈落)


音も光も無く・・氷の様に閉ざされた沈黙の世界・・・全てが無の世界・・・此処が奈落の底なのか・・在るのは・・無限に広がる闇だけ・・・。

そんな・・闇の世界にあって・・・微かだが・・・意識が彷徨う・・・・? その物は・・淡く光る・・4つの球体を従えている?

グルグルと回る球体の中心に・・・化け猫がいた!! ただ・・身体があるわけでもなく・・小さな小さな・・金色の球体だ?

化け猫「此処が闇の世界か? 何も見えないし・・聞こえないし・・俺・・息・・してるのか?もーぅ・・どれ位の時間が経ったんだろー?

どーやら・・此処は時間の観念さえ・・無いらしい? お腹が空く事も無いみたいだが!笑 いっまで・・此処にいるのか? 永遠か?

俺は契約を破ったからな・・・永遠に此処を彷徨うのかな? 自分の意識が消えるまで・・。 でも・・此処が冥界でも・・同じか!!

自分の意識を消されるのは・・ただ・・此処は2度と再生されないからな・・んーん? 再生されて・・鮟鱇になるのも嫌だけどな!笑

それに・・今の意識は消されるのだから・・あの猫の事も・・あの子供も・・リュウや親分の事も・・全てを消されるのわ・・俺は嫌だな!!

忘れてしまうくらいなら・・・このまま・・ここに・・? 最後はけされるのか!!ははは・・・。」意識がはっきりしている化け猫である。

普通・・闇の中に落ちた物は・・孤独と言う・・絶望の名に押し潰され・・自分を維持できないのだが・・化け猫は違った?

化け猫の意識の中に・・あの猫達の暖かな想いや記憶が強く・・強く残っているからだろう・・更に消えない理由があった?

それは化け猫の周りを回っている4つの球体だった!! 正体は化け猫が貰った・・あの魂だ!! 化け猫が7つの魂と「命の契約」をする以前・・

・・7つの魂達は・・元々・・ここ・・闇の世界(奈落)に居たのだ!! 7つの魂達は化け猫の中にいた時・・共に暖かな記憶や優しい想いに触れ・・

想像以上に浄化されたのだ。そして今ここに・・互いに共鳴し・・4つの魂(意識体)は化け猫を守るように・・グルグルと回っているのだ!!

ただ・・化け猫には見えない・・自分の体・事態も小さな球体になってることなど解ってはいないのだから!

化け猫「しかし・・何も無いな・・・・・・・・・・・・・ん?」化け猫の前方の方から・・小さな淡い光の球が近づいてくる?

化け猫は・・目を凝らして見た・・何も無いはずの闇の世界に・・小さな光の球がみえる? 小さな球は化け猫を捜していたみたいだ?化け猫はそんな気がした?

小さな球は・・化け猫の眼前で止まったかと思うと・・今度は化け猫を導くかの様に・・動いている? 化け猫の周りを回っている4つの魂が共鳴している・・。

化け猫と4つの魂が其の小さな光の球に付いて行くと・・・小さな小さな光の穴が見えた? しかし・・光ったり消えたりしている? 化け猫の魂がゆっくり・・

・・ゆっくりと近づくと・・・時折・・その光の穴から・・何かが出てくるのを確認した???? 

化け猫「えっ?? 手・・? 猫の?訳解らないが確かに・・猫の手が出ている?」化け猫はその手を触ろうとした・・恐る恐る?!

その手に触れた瞬間・・化け猫の体(魂)がその穴に吸い込まれた・・スッコーン!!!!!!!と・・・・。

猫「いらっしゃーい!!!!!!」吸い込まれた・・穴の中に・・なんと?あの猫の姿があった???

化け猫「えっええええええええええええええええええええええええええ!!!なに?何?ナニ?」化け猫の思考回路が飛んでしまった!!

猫「あっ・・やっぱり!化け猫さん!!嬉しいー!!びっくりした!ふふふふ!! 驚かして御免なさい!私もびっくりしてるのょ!」笑顔で泣いている?

化け猫「ここは・・何処なんだ? なぜ・・お前が此処に??」化け猫は周りを見渡した・・明るく広い猫小屋だ?

猫「話は後でゆっくりとね・・それより・・先にお礼を言わなきゃ・・あのコらにね!」猫は化け猫が入ってきた穴を指差した?

化け猫が猫小屋から穴を覗くと・・淡く輝く5つの光の球がふわふわと浮かんでいる・・化け猫と猫が・・有難うー!と声を掛けると・・

5つの光の球は・・円を作って回転し始めた・・すると・・5つの球が1つの大きな球になり・・眩しいばかりの光を放った! そして・・恐ろしい速さで闇の彼方へ消え去った。

5つの光の球・・いや5つの光の魂が去ると同時に猫小屋に空いていた穴も塞がった!!

とにもかくにも・・化け猫と・・あの猫が・・今・・此処に再会したのだ。

続く!笑  


                      byなりぼ



第22話                 逢いたかった



化け猫と・・猫が・・再び再会した後・・互いの気持ちや想いを素直に話しあった・・初めて逢った時の事や・・離れて初めて解ったこと・・優しい記憶を見つけたこと・・それに!

温かい仲間と出逢ったこと等。 化け猫は猫を抱き締めた・・そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

猫「私・・最初に死んだとき・・貴方・・4番目の魂をくれたでしょう!私・・スグに冥界に行こうと思っていたから・・要らないって思ってたの・・実際90%の魂はすでに冥界に・・

・・来ていたの・・でもね・・でも・・残りの10%の魂がね・・どーしても・・もう少しだけ・・貴方と居たいって離れていったの?可笑しいでしょー!ふふふ! それがあの・・

・・何も動けない何も喋れない・・生き返った私だったのょ!! 私・・冥界から・・ずーっと見ていたの自分の分身をね・・でも・・見ていて辛くって・・苦しくって・・・・。

  貴方は・・ただの人形の様な私を最後まで・・ずーっと優しく見送ってくれた!!私・・嬉しくって・・涙が溢れて・・・その時・・思ったの!! 自分の方が分身じゃないって!ね!

  あの分身の私の方が・・本当の私の本心じゃないのって・・少しでも長く貴方と一緒にいたかった・・それが本当の気持ち・・・。馬鹿ね・・私!!

それから・・貴方が此処に来る時に見た・・最後の光の球・・あの球は4番目の魂の光・・私の分身だった・・魂なのよ!ふふふ! 貴方が闇の世界に彷徨っているのを教えてくれたわ!

それから・・貴方の居場所を何年も何年も捜し続けたのよ・・そして・・見つけた! 大切な物!あのコ(分身)はずーっと自分があの時に何もして上げれなかった事を悲しんでいたの・・。

だから・・闇の世界に貴方が落ちたと聞いた時から・・時折・・私から離れて・・闇の世界に飛び出して行ってたわ!!ふふ!あのコは私の魂だけど・・私の魂とは違うのよね?

だって・・私の本当の魂は・・闇の世界に入ったら・・戻ってこれないもの!私の魂と同化してたから・・私の魂と言えば私の魂なのに?すぐにはなれるのよ!笑」猫は苦笑いをしている。

化け猫「そーか?そんなことが・・・。分身の魂か? そーいえば・・俺も7つの魂が俺の中に在ったとき・・時折・・自分じゃ無い様な・・感情が湧き上がる事があったな? んーんん?

俺の場合は妖力が少しあったから・・抑え込んでいたのかな? でも・・何かに感動したときには7倍・・嬉しかったような気もするな!ははは!」昔を振り返って思い起こしている・

恋猫「そーそー!!貴方に知らせる事があったの!!むふ!貴方・・驚くわよー!!ふふふ!」ちょつと焦らしている。

化け猫「俺に知らせること?驚く?? なんだ?もったいぶらずに教えてくれ!!」

恋猫「この前ね・・私の猫部屋に・・貫禄のある・・大きな猫が来たのよ・・解る!!」必死に言いたいのを堪えている!!

化け猫「大きな・・猫? 俺じゃなく・・?貫禄がある猫??」考えても・・思い当たらない??

恋猫「その・・猫・・私になんて言ったと思う・・ふふふふ!!!!!!! 貴方様が化け猫の旦那の大切な・・姉さんですかい?」ぶぶぶぶ・・姉さんですって・・ふふ!!

化け猫「化け猫の旦那! えっ? もしかして・・いや?まさかな?? 名前は・・!」化け猫の頭はこんがらがっている????

恋猫「そーよ!!貴方がよく知っている・・猫青龍! 猫親分さんよ!!むふふ!! 驚いたみたいね・・ふふふ!」恋猫は微笑んでいる!

化け猫「えっ・・冥界にいるのか?? 此処へ遊びに来たって?? でも・・まだ・・ここに来るには・・早くないか??」化け猫は混乱した!!笑

恋猫「貴方・・知らないでしょうー! むふ・・貴方が闇の世界に落ちてから・・あっちの世界はもーう!8年が経ってるのょ!! 闇の世界は時間の観念が無いものね!」笑

化け猫「8年・・・? そんなに・・経ってるのか? って・・ことは・・親分・・あっちで亡くなったと言うことか・・?!」考えている?

恋猫「貴方が闇の世界に居る事を話したら・・とても・・心配してたわ!! 貴方がてっきり・・冥界にいるものだと思っていたみたいよ! 今度・・一緒に親分さんの所へ・・

・・遊びに行きましょ!!ふふふ・・でも親分さん・・良い猫ね!貴方が闇に落ちたのは・・俺達の仇を討ったせいなのかと・・真剣に悩んでいたわ!ふふふ!」

化け猫「そーかー!!あはははは!!冥界に親分がいるのか・・それは早く会いたいな!!」猫親分の顔が浮かんでいる。

恋猫「ねー!こっちに来てみて・・この水槽をじーっと見てみて・・・何か見えない・・ほら・・どう!見えた!」化け猫の驚く顔を期待している!!

化け猫「おぉおおおおおおおおおおおおおおお!!これは・・あっちの世界か?? この猫?ぶぶぶ・・・ぶぁあああはっはぁあああ!!」化け猫は笑い転げている?

恋猫「ぶぶぶ・・面白い猫ね!むふふ! リュウさんよ・・ふふふ・・今ではキャットワークスの2代目親分なのよ!あはは!少し・・頼りなさそうだけどね!」

化け猫「リュウが親分になったのかー!!これは愉快だ!ぶぶぶぶ。 頑張れよ・・2代目!!ははは!!」楽しかったな色々な奴がいて・・。

恋猫「貴方が居た・・商店街・・賑わっているわょ・・猫好きの人間達が集まって! ほら・・猫地蔵もあるのよ!ただの地蔵に猫耳が付いてるだけなんだけど・・ぶぶぶ!」

化け猫「ははは・・どーせなら・・猫親分でもモデルにすれば良かったのに・・恰幅の良い・・相撲体型の猫地蔵!!笑」怒られるな・・汗!

恋猫「そして・・貴方が一番見たい・・映像! 記録してあるの・・ふふふっふ! 解かる?貴方が一番・・逢いたい人よ! そーあの女の子!いえ・・もう・・女性ね! 

 私が貴方に見せたいのは・・・ね! あの子がインタビューされている場面!! 貴方が・・此処に来る・・少し前に出ていたのを思念録画しておいたの!楽しみでしょ!

  じゃ・・映すわよ!!」恋猫は凄く集中している? 自分の見た記憶を辿っている様だ!! ぼゃーっ・・と水槽に映像が浮かびだしてきた・・あの女の子だ!!

続く!笑

                          byなりぼ


第23話               インタビュー



猫部屋に置かれた・・水槽に・・あの女の子が映った・・。すっかり・・大人らしくなっている・・?

女の子はインタビューされている!!

司会「えーっ!今日は・・今・・話題になっている新進気鋭の女流童話作家!! ノリコさんーでーす!!」女の子をTVに紹介している。

ノリコ「どーも!今晩は・・・・・。」少し緊張しながら・・照れている!

司会「今・・売れ行きが凄いですねー!くまきちの大冒険!と・・くまきち危機一髪! 私も読みました!面白かったです!」微笑んでいる!

ノリコ「有難う御座います・・沢山の人が読んでくれて・・私も嬉しいです!!あっ・・わざわざ・・自宅まで来て頂いてすみません!」

司会「あっ・・先生・・これ・・大好きだと聞いてたので・・苺のケーキです!どーぞ・・・・。」ノリコにケーキを差し出した!

ノリコ「あっ・・・有難う・・私・・苺のケーキが大好きなんです・・とっても!! 自分でもよく分からないけど・・苺ケーキを見ると心臓がドキドキするの?」

司会「そーなんですか?? ところで・・小さな頃に・・不思議な体験をされたとか? 聞いたのですが?大きな大きな猫が守ってくれたとか何とか?」

ノリコ「えー!子供の頃・・いつも・・私の傍に大きな猫がいて・・何時も私を守ってくれたような気がするの? 私・・病気でいつも寝ていたから・・夢?

・・・だったのかな? って思ったけど・・この前ね・・子供の頃に使っていた机の引出しの中に・・大きな木の実が入っていたの? そー言えば・・子供のころ・・庭に・・

・・もうひとつ・・これと同じ木の実を植えたのね! ほら・・窓の外に小さな木があるでしょ!あの木なの!なにが不思議かって・・・。 私・・殆ど外に出る事がないし・・

・・外で木の実を拾ったこともないの? 両親も・・誰が持って来たのか?って?もしかしたら・・ノリコの夢の中に出てくる・・大きな猫さんがくれたんじゃないかって!笑

・・それに・・この木の実を持つと何故か面白いお話が浮かんでくるの!!うふふふ!!」不思議でしょ!!

司会「はぁーあー?そーなんですかー?」不思議少女でも見るような眼で見ている。ノリコは苺ケーキをじーっと見ている・・・。

ノリコ「これ・・食べても良いですか?」ノリコの目は・・・点になっている・・・? 視点の先は勿論・・苺ケーキだ!

司会「あっ!どーぞ・・先生の為に買ってきたんですから!! 食べながら・・聞いて頂ければ・・・はははぁ・・・。」

ノリコ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・もぐ・・・・もぐ・・・・・・・・。」ノリコは凄い勢いでケーキを食べている?

司会「先生?先生?良いですか・・話して・・・?? 実は・・・先生が良く・・開いてる・・チャリティーの事なんですけど!色々・・噂になってるんです!知ってますか?

  先生が病気で主催の会場に出てこないと言うのも有るんですが・・売名行為だとか・・偽善者だとか言う人もいて・・先生はその事をどー思われていますか!」

ノリコ「私は別に構わないわ! 売名行為と言われようが偽善者と言われようが・・私の本が沢山売れて・・・沢山・・お金が頂ければね・・それで結構ょ!!」

司会者「酷い・・お金の為・・ですか・・・・・・・・。子供に夢を売る・・童話作家が・・・・・・・・・・。」

ノリコ「そーね・・まず・・お金ね!笑 私ね・・外に出られないから・・パソコンの中で・・くまきちと一緒に世界中・・旅しているの!私の知らない世界をインターネットでね!

   本当は・・自分の目で耳で体で足で世界中を見たり聞いたり歩きたいけど今の私には無理なのね!でも・・ネットで色々な事を知ったわ! 路上で生活している・・子供達・・

   学校にも行けない子供・・薬も買えない子供・・病気でも無いのに・・毎日毎日・・失われていく命を私は知っているわ!! 私も学校に行ってないし・・病気だし・・そんな・・

・・・気持が痛いくらいに分かるの・・・そして・・私が一番・・悲しいのは同じ星に住んでいるのに・・生まれた時から・・戦争しか知らない子供がいるって言うこと!!

・・・私には戦争を止められる力はない・・何かしてあげたい・・今の私に出来るのは・・心優しい・・くまきちの冒険の本を送って笑顔を忘れないでって・・メッセージを伝えること・・

・・・そんな事しか・・出来ないし・・後は・・本で頂いた・・お金で・・学校作ったり・・お薬・・送ったり・・それぐらい! その為に売名とか偽善とか言われても・・私は構わないわ!!

・・・ただ・・1つだけ・・伝えて下さい・・10円100円で救える命もあると言う事を・・・。 それだけです!!」

司会「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。先生・・世界中の子供達の笑顔が一人でも二人でも増えたら良いですね!今日は有難う御座います!!」司会者が泣き出した!

司会者が泣き出した為・・インタビューは中断された・・・。

続く!笑


                          byなりぼ




第24話                優しい未来へ



水槽の映像が消えた・・・・・・・・・。化け猫は少し笑いながらも真面目な顔して聞いていた!!

恋猫「ふふふ・・どーだった? そーそー!あの子の童話の・・くまきちって・・多分・・貴方がモデルね!!笑 それにあの子の苺ケーキに対する異常な反応は・・貴方が原因ね!」笑

化け猫「俺のせい? 苺ケーキが?? んんーん?なんで?」化け猫は覚えていない?

恋猫「覚えてないの?酷いわね・・あの子・・貴方に苺ケーキあげたのよ!食べたの忘れたの??あらら・・・。ふぅーう!我慢して我慢して・・貴方にあげたのにね!」笑

化け猫「苺・・? あっ・・!! あの生クリームの事か??あれ・・?苺なんてのってたか?んんーん?あったような・・気も??」

恋猫「まっ・・そんなことはいいけど・・あの子はちゃんと・・覚えてない様で貴方の事を覚えているのよ! 記憶の隅にね! あの童話のお話も・・貴方があの子に聞かせた話だわ!

  あの子が覚えているって事だけで・・貴方は貴方の役割を果たしたのよね! 貴方の意志や想いが・・あの子に受け継がれたと言うことね!そして・・あの子は其の想いや意志を・・

・・もっと広く伝えていくわ!! 貴方の優しい記憶や気持ちをね!! 」恋猫は嬉しそうに微笑んでいる!!

化け猫「複雑なことは・・分からないけど・・あの子のような大人がどんどん増えて・・優しい想いを伝えて行けば・・この先・・優しい未来が来るだろうな!!」

恋猫「私は私で・・・貴方に逢えた事が・・・一番の役割だったのかもね!ふふふふ・・・・・・・・。」化け猫を見ている!

化け猫「しかし・・ここは良いーなー! 思えばなんでも叶うのか? 猫部屋なのに扉を開ければ・・お花畑が広がっているし? 外の川には何故だか・・マグロが泳いでいるし?

   猫じゃらしの畑があって? またたびの香りがする葡萄が生ってる? 煮干しバッタが飛んでいるし? なんか?凄いな・・此処!おまえの頭の中の世界だろ?」びっくり箱の世界?

恋猫「素敵でしょ!むふふ・・是が私の頭の中の世界よ・・前に・・貴方にいったでしょ! 私は貴方より100倍も1000倍も幸せだってね・・うふふふ!!」

化け猫「俺の頭の中の世界も作れるのか・・・・・・・・・・??」色々・・想像している!!

恋猫「それはどー?かしらね??誰もがこんな世界を作れる訳じゃないのよね!!ふふふ! この冥界はね・・あっちの世界の残像思念で形成されて・・その強さや質によって・・分別・・

・・選択されるのね!! 例えば・・あっちの世界で嫌な記憶や怖い記憶や想いだけが強くあって・・こっちに来た場合は・・恐らく冥界で浄化されるまで・・そんな風な所へ行くと思うわ!

  針の筵に座るようなね・・辛くて寒くて・・怖いところへね! そんな想いが強ければ強いほど浄化するにも時間が掛かるし・・消えるまでに1000年が2000年になったり?

 自分で命を絶つなんて・・最悪よ!! それこそ・・冥界の果てに或る・・闇世界行きょ!!永久にね・・記憶が消えても・・2度と再生はされないわ!

 だからね・・貴方は・・奇跡なのよ!! 闇世界から・・普通の冥界に戻れたなんてね? おそらく・・あのコら・・あの5つの魂のお陰だと・・私は思ってる! 貴方があっちの世界で・・

・・7つの魂を癒して挙げたから・・貴方の優しい想いが伝わったからだとね・・・・・・・・・それ以外に考えられないわ?」

化け猫「?????????????????????????」特別?だったのか?ここで・・いいかも?

恋猫「ここで一緒に暮らしましょ!貴方と私の記憶が消されるまでね・・・時間は充分・・1000年あるわ!ふふふ! つぎ・・生まれ変わるまでにね!ふふふ!」恋猫は化け猫の手を取った!!

化け猫「俺は・・次に生まれ変わっても・・鮟鱇だけは嫌だな・・絶対に・・暗闇で一人なんて!!」食べるのは美味しくて良いが・・。

恋猫「いえ・・大丈夫よ・・私の勘だけど・・貴方は多分・・次に生まれ変わるのは・・テントウ虫よ!!うふふ・・暗い所にずーっと居たからお天道様に憧れてるしね! そして・・

・・私が次に生まれ変わるのは・・鳥ね! 空を自由に羽ばたく・・鳥!!むふ!! でも・・貴方・・安心して・・貴方が何処に居ても・・私はきっと・・貴方を見つけ出すわ!!

  どんなに離れていても・・絶対に捜し出す!! そして・・貴方を見つけたらね!! 私・・貴方を・・・あなたを・・・・・? 一口でパクリと食べて・・あ・・げ・・る!!」微笑んでいる!

化け猫「ひぇーええええええええええええええええええええええええ!!食べられるのか・・俺!!!」汗が・・。

恋猫「冗談よ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」ふふふふふ?



                     おしまい・・・・・・・・・・・・。完


                        byなりぼ
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猫魂(名も無き猫の物語)2

2015年02月05日 | 猫魂(名も無き猫の物語)
第11話                猫の集会


化け猫は・・大切なあの猫が住んでいた・・この街をあちらこちら・・見て歩いた!!

何日か・・ふらふらしていると・・化け猫の前に黒い猫が立ちはだかった・・。

黒猫「おいおい・・そこのでかい体の猫・・止まりやがれ!!」黒猫は息巻いている!!

化け猫「あん?俺の事か? 俺はただ・・この街を見て回っているだけだが?」なんだ・・こいつ?

黒猫「集会でおまえの事が話題になってるんだょ・・得体の知れない猫がこの街を嗅ぎまわってるってなー!」

化け猫「街を見て・・イケないのか?」

黒猫「おまえ・・田舎のねこか? 街には縄張りってもんがあるんだょ!そんな事も知らないのか?けっ!」偉そうな態度の黒猫!!

化け猫「縄張り? そんなのが昔有った様な・・無かった様な??」200年前の事を思い出している??

黒猫「まっ・・いい・・俺に付いて来い! 親分がお呼びだ!!」

化け猫「此処の頭か? どんな奴だ?」こんなに大きな街だ・・化け猫は凄い猫を想像した?

黒猫「どんな奴・・あぁあーん・・親分に向かって・・おまえ・・体が少し大きいからと思って・・調子に乗ってんじゃねーぞ!

・・親分に会ったら・・おまえ・・びびるからな!! 親分は強くて偉くて・賢くて・とにかく凄いんだ・・。」黒猫は少し馬鹿だった!

化け猫「おまえの後に付いて行けばいいんだな・・とても楽しみだ!」化け猫の想像は更に膨れ上がった!

黒猫「おまえ・・親分の前では口を慎めよ・・でないと殺されるぞ!!」黒猫は化け猫がびびる姿を想像して・・ニャリと笑った!


2匹の猫が暫く歩くと・・町外れの空地が見えてきた・・猫の集会所だ!!周りを見ると沢山の猫達が集まっている!

普段・・纏まりがなく・・自分勝手に暮している様な猫達だが・・満月の猫の集会だけは別なのだ!?

黒猫「おやびーん!!!!!連れてきましたぜ!!!!」黒猫がそー言うと周囲を掻き分けながら眼光鋭く大きな態度の猫が現れた!!

猫親分「こいつかー!!最近・・噂になっている・・体もでかいが態度もでかい・・猫というのわー!!」化け猫を睨みつける!

化け猫「俺に・・何か・・用なのか?」化け猫は・・猫親分を見た・・あらっ??? 化け猫の想像が跡形も無く崩れた!!

猫親分「俺に向かって・・何か用だと・・・・。」おぉおおお・・俺を誰だと思ってる・・この街を仕切っている・・大親分・・その名も

・・・猫青龍たー!!俺様の事だーああああああああああ!!と続けて言おうとしたとき・・とてつもなく大きな殺気を感じた??

化け猫が猫親分を見ている・・化け猫は・・少し妖気を出したのだ・・・・・・・・・・・・。

猫親分「えっ・・もしや・・貴方様は・・あの・・化け・・化け猫様??」猫親分も・・今に至るまで結構な修羅場をくぐって来たのだ・・

・・どれだけ相手が強いのか・・気を感じれば判るのだ・・しかし・・化け猫の気は・・猫親分がこれまでにもあったことがないほどの強い気だった!

化け猫「あー!そんな呼ばれ方も時々するがな。」猫親分の態度の激変に周りの猫達も驚いている・・?

猫親分「おまえらー!! よく聞けー!! 此処にいらっしゃるお方はな・・伝説の化け猫様だーああああああ!!」

猫一同「ん?なんですかー?? 化け猫? 猫のお化け? おやびーん・・???教えて??」

猫親分「馬鹿か・・おまえら・・この妖気を感じ取れないのか? 俺は体に・・ビンビンきている・・この方の強い気がな!」猫親分は・・

・・蛇に睨まれた蛙の様に・・油汗をかいている!

黒猫「んーんんんんん!感じないけどなー?? いつもより・・寒いような気がするけど・・妖気?殺気?はべつに??」

猫親分「くぅーつ!情けない・・おまえらには妖気とか殺気は無縁だからな・・おまえらが感じ取れるのは・・陽気だけか!やれやれ!

・・・この寒さは・・この方の妖気から来てるのだ・・修羅場をくぐった・・俺にしか分からないか!! まっいい・・俺がおまえらに・・

・・この方がどれだけ凄いのかを教えてやろう!!えっへん・・本来・・我々の寿命は10年から20年・・長くても30年だな!

  でも・・猫が化け猫になるには100年生きなければならないのだ・・普通・・そんな猫はいねーんだが・・1000年に一度?

  稀に・・生まれることがあるらしいのだ・・まっ・・世間で珍しがられている・・雄の三毛猫がどれだけ生まれにくいと言っても・・

  20年か30年に1匹生まれるか生まれないかだけどな・・化け猫様は1000年に1匹・・生まれるか生まれないかなのだ!んーん!

  人間共ですら・・長生きして・・100年足らずだ・・化け猫には100年生きて・・初めて成れるのだ!ただ・・証拠なんてものは

  その生きた猫しか知らない事だ! 俺が化け猫様の話を聞いたのは・・先代の親父からだ・・その親父も先々代のじぃーちゃんから・・

・・1000年に一度の化け猫様が・・生まれたらしい・・?と風の噂で聞いた・・と!!」感動ー!!している猫親分!!

化け猫「・・・・・・・・・・・・。??」俺って・・そんなに凄いのか? ただ・・漠然と生きて来たけど??

猫親分「今・・正に・・俺達の前に居るのが・・その化け猫様なのだぁあああああああああああ!!」

猫一同「おぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」皆・・口を開けて・・見ている・・中には手をあわせ拝んでいる・・婆猫もいる!

猫親分「さっ・・今日は・・歓迎の宴会だ・・マタたび酒を持ってこいー!!」周囲はあれやこれやのドンチャン騒ぎだ!!

宴会も・・お話も・・まだまだ・・続く!笑

                         byなりぼ



第12話              猫親分と仲間達


宴会も朝陽と共に幕を下ろし・・各々の猫達も・・それぞれの住処へと帰って行った!! 化け猫と猫親分は是までの経緯を語り合っていた・・。

猫親分「化け猫様も色々・・大変だったんすねー!」2猫は意気投合した・・・笑い声がこだまする!化け猫がこんなに声を出して笑えたのは・・

・・何年振りだろう?? 

化け猫「ところで親分・・その・・様は辞めてくれ・・様わ!!」

猫親分「えっ・・でも・・んんんんーん?じゃ・・なんと言えば?? 様を付けずに化け猫って言うのも?」困っている?

化け猫「そーだな・・ただの旦那でいいよ!化け猫のダンナ!ぶぅあはっっはぁああああ!!」

猫親分「でも・・化け猫は目立つんで・・山猫の旦那でどうですかい?」

化け猫「山猫かー!同じ猫だ・・化け猫でも山猫でも・・何でもいいさ!!」

猫親分「じゃっ・・旦那・・決まりだ・・山猫の旦那で!!」山猫の旦那に乾杯ー!!マタたび酒を酌み交わす2猫であった!

そこへ・・あの黒猫がヤッテきた・・・・?

黒猫「化け猫様とも知らずに・・失礼の数々・・本当にすいやせんでした!!命だけは・・お助け下さい!」黒猫は青い顔をしている。

化け猫「おぉーお!俺を連れて来てくれた・・猫か! 宜しくな! 今日から此処では・・山猫の旦那らしい!ぶぁははは!!」

猫親分「おい・・リュウ・・旦那の面倒はお前に頼んだぞ!」

化け猫「リュウ・・?おまえ・・人に飼われた事があるのか?」本来・・猫は自分の名前をもっていないのだ・・人がつけるほかには。

黒猫「へい・・1年ばかり・・でも・・どーも性に合わなくて・・出やしたがね・・世話好きな良い人間でしたけど・・1つだけ・・・

・・我慢できないことがあって逃げてきたんですわ!!」

化け猫「我慢出来ないこと? なんなのだ??」化け猫の耳が・・聞きたくて聞きたくて・・ヒクヒクしている!

黒猫「笑わないで下さいよ・・絶対に・・いくら・・旦那でも怒りますよ・・ウサギの耳の付いた・・ピンク色の服を着せられるんですわ!!」涙

化け猫「ぶ・・ぶ・・ぶぶ・・ぶぅあはっはぁあああ!!どっひゃははははぁあああああああああああああああああああああ!!!!!!

!!!!!!!!!化け猫は腹を押さえてひっくり返って笑っている!!お腹が痛そうだ!

黒猫「旦那ー!!!!!!!!!!!!笑わないって・・??」怒っている!

化け猫「笑わないって・・約束はしてないぞ・・でも・・すまんスマン・・飛んだ災難だったな!でも・・俺も見てみたかった!!!」

必死に笑いを抑えようとしているが・・ピンクのウサギが眼に浮かんでくる・・化け猫だった!

化け猫「リュウ・・どうせなら・・名前も・・ノバにしたら・・・・。」

黒猫「旦那・・性格悪いですよ・・まったくー!!」

化け猫「すこし・・酒を飲みすぎたかな・・笑って・・すまなかったな・・リュウ!」猫親分は酔い潰れている・・・?

猫親分「うぃー!!オゥー!リュウ・・居るかー?? 旦那を俺の別荘に案内してやってくれー!!うぃーっぷ!!」猫親分は転がっている!

リュウ「へーい!じゃ・・旦那・・案内しますんで付いて来て下さい!!」

化け猫「しかし・・親分・・良い奴だな!! これだけ大勢の猫に慕われて・・大した猫だよ!!」

リュウ「そーなんすよ・・この街も親分が来るまでは・・皆・・喧嘩ばかりして・・人間共からは野良猫共と嫌われて迫害されたり!

・・・でも・・親分のお陰でこの街の猫達は随分と住み易くなったんでさ!!詳しいことは明日・・呼びに来ますんで・・その時に!」

暫く・・歩くと・・目の前に神社が現れた・・立派な境内だ。

リュウ「さっ・・旦那・・ここでさ! 静かで暖房完備・・最高でしょ! ここの神主・・床暖入れてるんでさー!年配の檀家の為だとか?

何とか? お陰で此処はとても軒下とは思えないほど快適でさ!!旦那・・ではユックリして下さい! あっ!もし・・用があれば・・・

・・集会所の空地の何処かに・・婆猫がいるんで言って下さい!婆猫の孫猫達が直ぐにアッシに連絡とるんで・・駆けつけます!では・・。」

化け猫は・・暖かな環境のせいなのか?いや・・猫達の暖かな気持ちに触れたせいだろう・・・すやすやと眠りに入った!!

続く!笑

                       byなりぼ




第13話                 猫の会社




化け猫は久方ぶりに心置きなく・・ゆっくりと寝た!! すると・・黒猫のリュウが呼びに来た!!

リュウ「旦那ー!!山猫の旦那ー!!!起きてますかい?焼きたてのサンマを持ってきましたぜ!!食べたら紹介したい場所があるんで・・

・・アッシを呼んでください!」そー言うとリュウは落ち着かない様子で外の出て行った?

化け猫「焼き魚か・・?うん・・美味しい・・流石・・街の猫の食べるものは違うな!!リュウー!!食べたぞー!!」満足気!!

リュウ「さっ・・旦那・・アッシの後に付いて来て下さい・・親分の所へ案内します!!」リュウはそそくさと駆けて行った?

街の裏路地を通ると鄙びた商店街にでた・・八百屋や魚屋・・古本屋・・が並んでいる・・その一角に売り店舗と書かれている・・小さなビルがある!

リュウ「此処でさー!!旦那!」そー言うとリュウはビルの裏に回った・・すると・・小さな扉があった?よく見れば・・看板らしき??

かまぼこの板に小さく小さく・・キャットワークス登録所?と書かれている? リュウと化け猫は扉をくぐった!!

リュウ「おやびーん!旦那を連れてまいりました!!」

猫親分「おぃ・・こら!リュウー!!此処では親分と言うなと何度も言ってるだろーがー!!社長と呼べ・・社長と!!」リュウを睨んでいる!!

化け猫「?????????????」訳が分からなく戸惑っている?

猫親分「旦那ー!山猫の旦那!!どーぞこちらへ!さっ・・さぁ!此処はね・・俺が運営している・・会社でさー!街の猫に仕事を斡旋してるんでさー!

・・・仕事と言っても・・頭も力も要りません・・ただ少し愛想が良ければね!!旦那・・周り猫ってご存知ですかい?」社長の顔になっている猫親分!

化け猫「いや?初めて聞いたが?なんだ?」

猫親分「周り猫って言うのは・・猫好きの人間のお宅に訪問する猫の事をいうんでさー!可愛くて好きだけどずーつと面倒みるのは嫌だ!

   猫の毛が家の中に付くのが嫌だから家の中では飼いたくないとか・・好きだけど・・猫アレルギーだとか・・ね!

   そんな猫が飼いたいけど飼えないお宅を1日何件か訪問する・・人間は猫の仕草で癒される・・猫は時折・・御馳走を頂く!

   それが周り猫って言うんですがね・・俺の会社は・・そんな猫と人間の間を取り持つ会社なんでさー!!

   猫も人間も互いに好みもありますでしょ・・でも・・中々・・都合良くは見つからない!そこで俺の会社のネットワークが物をいうんでさー!!

   今ではこの街の半分の猫は俺の所に登録しているんですょ!!でも・・まだ・・人間に媚びたくないとか・・過去に酷い目にあった猫もいて・・

・・・大変なんですけどね! 中には俺を逆恨みする猫もいて・・困ってるんですわー!! そこで旦那・・旦那に頼みたいんです!」

化け猫「ふんふん・・大まかなことは解ったが俺に何を・・?」用心棒か?

猫親分「用心棒なんて・・そんなことは頼みませんぜ・・ただ・・そこのリュウと・・そんな猫と出逢ったら・・少しだけでも人間と仲良く出来るように・・

・・説得して欲しいんでさ! 旦那は色々な奴を見てきて判るだろうが・・俺はこの会社で金儲けをしようとは思っていないぜ!

報酬も1割しか取っていないし!それも時々・・宴会だってパーァ!と遣ってますしね!笑 旦那・・実はね・・俺の親父なんですけど・・・・

・・俺がまだ・・子供の時に人間の野良猫駆除たらに連れて行かれたんですわ。

俺が・・変な網に掛ったばっかりに・・親父は・・・・捕まったんですわ・・・自分からその網に入ってきて・・網と地面の間に少しだけ・・

・・隙間を作ってくれましてね・・そこから俺は・・まだ・・ちっちゃかったから・・抜け出せたんですが・・親父はそのまま・・うぅっ!」猫親分は泣いている。

化け猫「うぅーう・・そんなことが・・・親分・・辛かったな!」化け猫の眼も真っ赤になっている・・。

猫親分「そんとき・・俺は人間どもーって・・思ったんですけどね・・親父は命懸けで俺を守ってくれて・・最後に車で連れてかれるとき・・・・・・・

・・・おまえ・・助かって良かったな・・もっと気をつけろよって・・笑ってたんでさ!!」うぅうううーう。

化け猫「・・・・・・・・・守りたい物か。」化け猫の脳裏に・・あの猫や・・あの子供の顔が通り過ぎる。

猫親分「暫くして・・なんで親父は笑ってたんだろう?って・・考えたとき・・これが親が子供に対する想いなのかなー?子供の無事が一番・・その命を守る事が出来た・・

・・喜びの笑顔だったのかな・・と・・それとね・・野良猫って・・惨めだなって・・付くずく思いましたよ・・逃げ回って・・隠れて・・寒くってね!」涙を拭いてる。

化け猫「そーかー!!解った・・それで・・この会社を作ったのだな!!」

猫親分「そーなんです・・逃げ回るより・・むしろ・・近づこうって・・恐れるより・・共存しようってね!人間の中にも・・きっと・・猫好きの奴はいるってね!」

化け猫「猫好きは一杯いる!!」あの・・子供の顔が浮かぶ。

猫親分「俺もね・・それを信じて・・この会社を作ったんでさー! 今は登録する猫も少しずつ増えてきて・・お陰で魚を盗んだりする猫も減って!

   結構・・人間達とも上手くやってんですわー! 野良猫駆除の車も見なくなったし!! ただ・・年老いた頑固な猫達には・・まだまだ・・抵抗があるみたいで!

   そこで俺は・・旦那なら・・化け猫様の旦那なら・・強情な年寄り猫達も言うことを聞くんじゃねーか?と思ってここに来て頂いたんです。

   山猫の旦那・・いや・・化け猫様ー!力を貸して下さい・・お願いします!!」猫親分が頭を下げている。

化け猫「おいおい・・親分・・頭を上げろ・・俺の方が頭が下がる思いだ・・分かった・・説得すれば良いんだな・・引き受けた!」

猫親分「有り難えー!旦那ー!!今日から旦那は・・キャツトワークスの特別顧問に就任していただきますぜ!良かった良かった!」

こーして・・化け猫は妙なことから・・働くことになったのである!!

続く!笑          

                     byなりぼ



第14話                      恋猫



化け猫がこの街に来て・・2年が経った・・・今日も化け猫とリュウは街を見回っている・・・・。

リュウ「旦那のお陰で頑固な猫達も何匹か・・就職・・決まりましたぜ!婆猫の白も・・魚屋に最近・・居候してるみたいだし!

   三毛猫のヒゲ爺なんか・・宝くじ売り場のおばちゃんに飼われて・・大人しくしていますよ!笑 爺のヒゲに触ったら当選したとか何とか?

   ヒゲ爺ー!大人気なんすよー!ヒゲ爺は三毛猫だから・・若い頃・・物凄くモテモテでチヤホヤされたのに歳いくと駄目だなと・・落ち込んでいたのに!

   昨日なんか・・人間に頭を撫でられて喜んでましたぜ!笑 猫も人も・・年老いたひとりは淋しくなるんでしょうね・・ヒゲ爺の嬉しそうな顔!

   久しぶりに見ましたぜ!!」リュウも嬉しそうだ。

   まっ・・理由はなんでも・・良い人に飼われてくれれば・・野良猫も減るってもんでさ! これも旦那のお陰ですぜ・・いや・・化け猫様か?

   さっ・・今日は後・・ブチの所だけですぜ・・行きましょう!!」

化け猫「ブチも・・良い人間の所に就職出来るといいな・・リュウ・・上手くいけば・・また・・就職祝いを兼ねて宴会だな!笑!」

リュウ「ところで旦那・・おやびんから聞きましたでー!ぶぶぶ・・旦那・・今でも想っている好きな猫(好きな娘)の事!そこまで旦那が惚れた猫って?

   どんな方なんでやすか?」でへへ!!

化け猫「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

リュウ「旦那ーが惚れるくらいだから綺麗な猫だったんでしょうねー!キッと?」

化け猫「リュウ・・お前はいるのか?好きな猫?」話を切り返す・・化け猫。

リュウ「アッシですかい・・ええー!!いたんですけど・・。隣町のワタナベって所に飼われている・・スミちゃんて黒猫で綺麗で優しくて良い猫(娘)なんでさー!

   でも・・時折・・目付きが変わって・・{私の事が好きかい!}って・・ムチの様な長い尻尾で叩くでさー??それでね・・この前・・アッシがホンノ少し・・

・・・他の猫を見たら・・スミちゃんがいきなり・・{おまえなんか・・出て行けー!この豚野郎!}って振られたんですわ?豚じゃ無いのに?猫なのに?

   スミちゃん・・普段は・・本当に良い猫なんすけどねー?」

化け猫「ぶぶぶ・・そーかー!振られたのか・・残念だったな!!」リュウの顔を覗き込んで笑っている!

リュウ「でも・・旦那・・聞いて下さいよ・・昨日・・アッシ・・運命の猫と出逢ったんでさ!!」ニヤニヤしている。

化け猫「えっ?もーつぎの猫を見つけたのか?」化け猫は呆れ顔をして・・リュウの話を聞いている!

リュウ「もー!凄ーく!可愛い猫なんすょ!二つ隣の町の猫なんですがね・・焼き鳥屋の猫で・・ソネリンって呼ばれているんです!天真爛漫な笑顔が可愛いんすよー!

・・・おまけにマジックも出来る猫なんすよ!魚をあげたら・・一瞬で消したんですよ?美味しかった?って??しかし・・クルリと2回転しただけで??
   
   どーやって魚を消したんでしょーかねー?旦那??」リュウは考え込んでいる?

化け猫「ソネリン? どこかで・・?んーん? 猫ソネ?もしや・・・?」リュウの事が少しだけ・・心配になった!

リュウ「来週・・ソネリンと会う約束をしてるんでさ・・どこかで美味しい物を沢山食べに行こう!ってね・・今から楽しみで楽しみで!」リュウは浮かれている。

化け猫「・・・・・・・。リュウ・・そっか・・頑張れよ!」リュウの嬉しそうな顔を見て・・何も言えない化け猫であった。

リュウ「そだそだ・・旦那の恋猫は・・?」

化け猫「そーだな!美猫(美人)では無いけれど・・ただただ・・笑顔が似合う・・猫だったな!」

続く!笑

                          byなりぼ



第15話                     嫌な噂



化け猫とリュウは今日も巡回している・・・・。

化け猫「リュウ!お前・・最近・・少し痩せてないか?それに少しふら付いているし?大丈夫か?」

リュウ「旦那ー!あのね・・ソネリン・・あの猫(あのこ)!凄く・・食べるんですわー!とほほ? アッシは会社から頂いた報酬で貰った食糧を預けてるんですがね!

   ソネリンにみんな食べられてしまって・・貢いでも貢いでも!くぅううー!!ここ2・3日・・何も食べてないんです・・。」

化け猫「おいおい・・大丈夫か?そんな体で・・そーだ・・これを飲め・・俺が作った・・薬!」化け猫は金色の粒をリュウに手渡した!

リュウ「なんすか・・これ?」腹の足しになるのか?リュウは恐る恐る・・その薬を飲んだ!

化け猫「それは俺が昔・・作った物だ!今では作り方を忘れたが・・レシピは持っている!それを飲めば1粒で200mは走れる?」そー言うと化け猫は首から下げた巾着から・・

・・・古びてボロボロになっている小さな紙切れを出して見せた! 紙には「ねこたま!ひでん」と書かれている? その他に・・ヤモリの黒こげ尻尾・・コウモリの・・?

・・など・・100種類ほどの材料の名前が・・ひらがなで書かれている!今にも消えそうだが・・。

リュウ「気のせいか?力が湧いてくるような??あらら??」足取りが軽い??ついでに・・口取りも軽い??

化け猫「猫玉!と言うのだ!」

リュウ「うぉおおおおおおおおお!!気力が湧いてくる!!」リュウは元気ハツラツになった!

化け猫「ん?必要以上に効いているなー!そうか・・リュウは化け猫じゃないからな・・1粒で充分か!」初めて飲んだ時を思い返している!

リュウ「そだ・・ソネリン・・あの猫(娘)は怪物です・・笑顔の悪魔だ!!!でも・・アッシも男だ・・今度会ったら・・大食いバトルでぎゃふんと言わせますぜ!」

化け猫「落ち込むのも早いが立ち直るのも早いなー!お前わ!」元気を取り戻したリュウを見て笑ってる!

リュウ「あっ?悪魔と言えば・・旦那に伝える事があるんだった・・最近・・隣町に現れた・・悪魔?怪物の噂!知ってますかい?旦那!」リュウの顔色が変わった?

化け猫「いや?知らないが・・どんな噂だ?悪魔とか怪物とか?親分も・・何も言ってこないぞ!」

リュウ「旦那に余計な心配を掛けない様にと・・親分が皆に口止めしていたんすけど・・俺達の力だけでは・・もう駄目なんで・・。やはり・・旦那の力に頼るしか手がない。

   旦那・・今晩・・緊急猫集会を開きますんで来て下さい!お願いします・・・。伝えましたよ・・アッシはこれから噂の情報収集に行きますんで・・では今晩!」

リュウは化け猫に伝言を伝えると・・何処かに消えた?? 化け猫も嫌な胸騒ぎを感じていた・・・・・・・。

日が沈み・・月が昇る頃・・集会所の空地に・・どこからともなく猫達が集まって来た!

勿論・・その中心には猫親分が座を構えていたが・・?何時にもなく落ち着きがない??

猫親分「リュウー!おぃ・・ちゃんと旦那に伝えたんだろーなー!!!」

リュウ「おやびん!!ちゃんと伝えましたよ・・ちょつと見てきます!!」リュウが出ようとした時に化け猫が現れた!!

化け猫「親分・・遅くなったな・・すまん!」そー言うと猫親分の隣に座った!!

猫親分「旦那・・良く来てくれました! 本当は・・旦那の耳には余り入れたくは無かったでさー!出来る事なら・・俺達の力でって・・。」

化け猫「一体・・何があったんだ? 親分!!俺に出来る事なら何でもするぞ!!聞かせてくれ!!」

猫親分「へい!実は最近・・隣町に猫殺しが現れたんです・・そして・・等々・・この街からも1匹・・犠牲者がでたんです!以前にも似た様な事件があったんですけど・・・

・・・今回の奴は・・酷過ぎる・・悪魔だ!俺の調べたところ・・隣町の猫が尻尾を切られたり・・足を切られたり・・眼を潰されたり・・火を付けられたり・・・・。

   30匹以上の犠牲が出てるんです・・・。」猫親分は怒りで震えている。

化け猫「親分・・何故・・俺に直ぐに言わなかった!絶対に許せん! 昔・・あの猫も・・そんな奴に追われて怖い思いをしたと聞いた事がある・・前の奴かな?

   卑劣な奴だ・・親分・・どんな人間だ!!! 居場所は突き止めたのか?? 俺に教えろ!!」

猫親分「旦那・・俺達に力を貸してくれますかい!有り難い・・居場所は下っ端猫共の調べで判っています!!でも旦那・・相手は人間です!大丈夫ですかい?

   それに・・この前の宴会の時に言ってましたよね・・今の俺の力は昔の10分の1位しか無いと!!」不安そうに化け猫を見る。

化け猫「あぁー!確かに今の俺の妖力は殆ど無い・・昔の俺だったら・・スグにでもそいつを呪い殺してるさ!! でも俺は化け猫だ・・妖力も少しは残ってるしな・・

・・・すこしだけ俺にも考えがある? 俺に任せろ!!」猫親分の目を見ている!

猫親分「旦那・・有難う・・本当に・・話して良かった! 奴の事・・もう少し詳しく調べさせます・・何か必要な物があったら何でも言って下さい!!」

化け猫「あぁー!有難う・・親分!俺が必ず・・仇を取ってやる!!」

その夜・・空き地から・・歓喜とも狂喜とも付かない? 猫の鳴き声が響き渡った・・・・・・・・・・・。

続く!笑

                      byなりぼ


第16話               トレンチコートの男


化け猫がキャットワークスに顔を出すと猫達が慌ただしく働いていた。

猫親分「旦那!お早う御座います・・リュウの野郎は今・・下っ端猫達とアイツの事を調べに出ています!!夕方には帰って来ると思いますが!!」

化け猫「しかし親分も大変だな・・やっとこ此処に登録する猫が増えてきて・・猫と人との関係が上手く行き出したのにな!」

猫親分「旦那のお陰で・・強情な猫達も・・随分・・人間に気を許すようになってきたのに・・・寄りによって・・こんな時に・・あんな野郎が現れるなんて!」

化け猫「絶対に許せんなー!昔の力が・・今の俺にあれば・・・・・・。」

猫親分「そうそう・・先日ね・・此処の商店街の魚屋のおばちゃんがね・・俺を見て・・よっ!猫社長!!って呼ぶんですよ・・でね!おばちゃんが言うには・・

・・・あんたが見回ってから・・ウチの魚を泥棒する猫がいなくなったってね!笑 そんで・・大きなサンマをくれましてね!笑 俺・・恰幅がいいから見る者には・・

・・わかるんだなーと!ははは・・猫社長って! 人間に言われたんですぜ!!人間に・・・・。」

化け猫「猫と人とが仲良く出来る環境を作るのが親分の願いだからな・・・・・・・・・・・・。」

猫親分「まっ・・仕方ないでさー!猫でも人でも良い奴もいれば悪い奴もいる・・ぼちぼち・・やっていきますわ!」

化け猫「ところで親分! リュウの毛・・何本か無いか?」鼻でリュウの匂いを捜している?

猫親分「毛? 毛ですかい? 一体・・何に?其処らへんにあると思いますけど!あっ・・ありやした・・これこれ!」リュウの毛を3本・・化け猫に手渡した!

化け猫「おっ・・貰っていくぞ!!んーん?匂いが薄いな!!」毛の匂いを掻いて頭を傾げている?

猫親分「旦那?リュウの毛で何を・・・。」

化け猫「リュウは隣町に行ったのか?」

猫親分「へい!そーですが・・走っても2時間は掛かりますぜ!待っていれば夕方には戻ってくるはずですが・・。」すでに化け猫の姿が消えていた?

化け猫は・・手をぺろりと舐めると・・濡れた手を自分の鼻に擦った?妖術・・犬の鼻! すると化け猫の鼻が少しだけ高くなり・・猫なのに犬の鼻の様な形になった?

化け猫の嗅覚が数百倍上がった!! 化け猫はリュウの毛の匂いを嗅ぐと・・今度は地面に座り込み・・足の裏に唾をかけた?妖術・・猫足・・俊足!!

化け猫は・・風の様に消え去った・・・・・・・・・・・。

リュウ「アイツか? 怪しげなトレンチコートの男!あっ・・ポケットになんか入れている?」リュウは鉢植えの陰に隠れて・・男を観察している!

化け猫「アイツか? リュウ!」いつの間にか・・リュウの横に化け猫がいる。

リュウ「ぎょええええええ!!!!!!」リュウは気配もなく・・いつの間にか隣にいる・・化け猫に驚いた!!

化け猫「おぃおぃ・・声がデカイ!!」リュウのびっくりした声に化け猫はビックリした!!

リュウ「旦那・・いつの間に?びっくりしましたぜ・・それより・・アイツですよ・・あのトレンチコートの男!!」

化け猫「なんだか・・冴えない奴だな・・気の弱そうな?本当にアイツなのか?」

リュウ「間違いありやせん・・手下の猫にも調べさせたんですがねー!アイツ・・会社で怒られて・・ぺこぺこ・・頭ばかり下げてるそうですよ!

   アッシの勘では・・そのストレスを猫達にぶつけてんだと思うんですが・・自分より弱い猫達にね!酷い話でさ・・・・。

化け猫「自分が思うようにいかない事に腹立って・・猫に八つ当たりか!卑劣なやろうだな!文句の言えない者に当たるなんざ最低だ!」

リュウ「ほらほら・・旦那・・あのポケットに・・どうやら・・煮干しとまたたびを隠してるみたいなんですわ!!」微かに煮干しの匂いがする。

化け猫「なるほど・・煮干しで誘い出して・・またたびで動けなくするんだな!!猫が朦朧(ちゅうちょ)しているところを・・けっ!なんて野郎だ!」

リュウ「毎週・・日曜になると・・ああして・・トレンチコートにサングラスをして・・猫を物色してるんですわ!ただ・・弱った事に少しでも気配を感じると・・

・・・スグに車の中に隠れるんです!まぁー・・アイツのしていることは他の人間から見ても犯罪ですからね・・犯罪!!」

化け猫「アイツ・・多分・・お前より気が小さいぞ! リュウ・・お前は仕事の事で・・ぷんぷん・・と・・親分に文句言ってるもんな!」笑

リュウ「いつも・・扱き使われてますもんね・・文句や愚痴の一つ位・・出ますぜ!」

化け猫「アイツは其の吐き出す処が・・猫にしかねえーのよ!自分に怯える猫にしかな!!」化け猫は怒りでわなわなと震えている・・。

リュウ「情けない奴ですね・・自分より強そうな者には何も言えないってか?ダメもとで当たる事も出来ないのか?」

化け猫「その点・・おまえは凄いよなー!!笑 あの猫ソネにもS猫にも当たっていくんだから・・俺でも無理だ!」笑

リュウ「アッシはいつだって・・チャレンジャーですもん!ってか?猫ソネ?S猫って??」

化け猫「いや・・何でもない・・こっちの話だ!笑 それよりリュウ・・アイツの車のルートを調べてくれ!!」化け猫は何か考えている。

リュウ「へい・・解りましたけど・・アイツ・・もうひとつ・・隣の街から峠を越えて・・この町に来るんでさー!更に詳しく調べて置きますけど・・?」

化け猫「峠か・・んーんん・・そこしかないか・・・。リュウ・・時間も正確にな!」

リュウは・・化け猫に言われた事を調べに・・また・・化け猫も策略を練りつつ・・その男の傍らを後にした・・・・・。

続く!笑         

                       byなりぼ



第17話                峠の対決



化け猫とリュウは息を殺して山道のガードレールに身を潜めて・・その時を待っていた・・・・・・・・・・・。

化け猫「ここを通るんだな! そろそろか?リュウ・・お前は危ないからここで待っていろ!!」

リュウ「そろそろですけど・・旦那・・アッシも何か?手伝います・・猫の手ですけど!!!」

化け猫「ありがとな! 俺に何かあったら・・後は頼んだぞ!おっ・・着たみたいだな!じゃあーな!・・・。」化け猫がリュウの傍から離れた。

遠くの方から・・ライトを照らした車がやって来る・・この峠を通る車は・・疎らだ・・アイツに間違いない!車がどんどん・・化け猫に近づいて来る!!

化け猫は神通力を使った・・・・・。

化け猫「やはり・・駄目か! 波長が合わないな・・クソ!!」神通力は互いの気(気持ち)が察知しなければならないのだ!

トレンチコートの男の車が・・化け猫の前を通り過ぎてしまった・・・・・・・。

化け猫「結局・・これしか・・ないのか?」少し考えたが・・意を決した! そして静かに化け猫は尻尾の封印の帯を取った!

コートの男「ははっはは!お前らの命なんて・・俺次第だ!!怯えた表情しやがって・・俺なんて・・お前らよりな・・もっと・・怖い思いをしてるんだ!

・・・・・毎日毎日・・あの馬鹿上司に怒られてな!!あいつもお前らも・・虫けらだー!はっははは!」男は運転しながら・・自分が虐待した・・猫の写真を見ている!

一枚の写真には・・死んでいる・・猫の体に馬鹿上司!と書かれてる・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

化け猫は俊足を使った・・・・・そして・・コートの男の車の前に飛び出した!!!

コートの男「んん?何だ?」男が前をむいたとき・・・ヘッドライトに照らされた大きな猫が・・そして・・その猫の影が男の車を包んだ?

静かな・・峠の山道に男の叫び声がこだました・・男の車は山道を外れ・・崖下に転落した。

リュウ「旦那ーああああああああああああ!!旦那ーぁああああああああぅ?」大きな音を聞いて・・リュウが駆けつけてきた。

リュウは周囲を捜した・・化け猫の姿がない? 男の車は崖下でクラッシユしている!男が大きな猫の陰に驚いて・・ハンドルを切ったとき・・車体が化け猫をかすめたのだ!

車が崖下に落ちると同時に・・化け猫も崖下に飛ばされた。

化け猫「うぅーううっ!何とか間に合ったか・・6番目の魂!でも・・これで俺も地獄行・・決定だな!ははは・・・。」少し離れたところから・・リュウの声が聞こえる!

リュウ「あっ・・旦那・・しっかり?大丈夫ですかい? これは大変だー!!アッシはおやびんに連絡して・・すぐに戻りやす・・少しだけ待ってて下さいね!」リュウは猫足で

・・駆けて行った!!

化け猫は・・命は有るものの・・息絶え絶えだ・・見れば・・左眼も失っている・・左耳も聴力を失っている様だ・・・。

化け猫は・・夜空を見つめている・・今にも途切れそうな意識で・・ただ・・ぼーっと考えている!

化け猫「綺麗な星だ!!闇の世界に落ちたら・・こんな星も見れないんだろうなー?相変わらず俺は馬鹿な事ばかりしてるな!命の契約で浄化させるハズの魂をこんな事に使うなんて!

   契約違反は・・永久の地獄の闇世界いきだ・・でも・・スッキリと行けそうだ!!はっはは・・・。」

リュウ「おやびーん!!大変だー!!大変だーあああああああああああああ!!!!!!!!旦那がぁああああああー!!!」

猫親分「リュウ・・落ち着け・・とにかく・・落ち着け・・旦那がどーした??なにがあった??おぃ・・リュウー!?」猫親分は慌てている?

下っ端猫「社長ー!親分ー!の方こそ・・落ち着いて下さい!!」纏まりのつかないのが猫の会社だ?

リュウ「旦那がねー!あの野郎を遣っ付けてくれたんすょ!!」おぉおおおおおおお!!歓声があがる!

猫親分「本当ーか!旦那が・・旦那が・・仇を取ってくれたんだなー!で・・?旦那は・・何処に??リュウ!!」

リュウ「旦那は・・まだ峠にいます・・大怪我をしてるんでさー!!で・・おやびんに知らせに・・・・。」

猫親分「馬鹿野郎ー!!それをすぐに言え・・!リュウ・・皆を集めろー!!旦那ー!!待ってろ・・すぐ行くからなー!!!」

リュウ「おやびん・・?でも・・旦那・・まだ魂が2つあるから・・大丈夫と違うんですか?」

猫親分「馬鹿・・魂が脱け出してしまったら・・終わりだ!しかし・・旦那は馬鹿だ・・大馬鹿野郎だ・・あんな野郎の為に大切な魂を使ったのか!!」

リュウ「おやびん・・あの野郎の為に使ったんじゃないすよ・・旦那は・・アッシらの為に・・・・・。」猫親分が睨んでいる!

猫親分「リュウ・・だからお前は馬鹿なんだよー! そんなことは充分過ぎるくらい分かっている・・俺が言いたいのはな!!いや・・お前に言っても無駄だ・・もういい!」

リュウ「そんな馬鹿馬鹿・・怒らなくても・・・・。おやびんもあいつの上司みたいに書かれますぜ!」ぶぶぶ!

猫親分「さっ・・あほ・・言ってないで・・すぐに行くぞ!!」出発ー!!!!!

リュウが猫親分に知らせに走った後・・化け猫の方では・・・・崖に落ちた男が携帯で連絡を取って呼んだのか? パトカーやら救急車やらレッカー車やらが集まり・・

静かなはずの峠がサイレンの音やパトランプの赤や黄色や青色の光の点滅によって華やいでいた?

化け猫「んん?花火か?赤や黄色や・・青?空が輝いている・・あのオーロラの森みたいだ・・・・。」左の聴力を失くした化け猫には・・煩いサイレンの音も・・ただ・・

・・・眠りを誘う・・子守唄の様に聞こえる。

あのトレンチコートの男はというと・・悪運強く生き延びた様だが? 崖下に落ちた車内から・・虐待された猫達の写真が警察官によって見つけられ・・事情聴取されている!

男は複雑骨折と頚部損傷・・・ただ・・警察の尋問にも「3mの大きな猫が?」が襲ってきたとか?酷く・・怯えた顔で・・「猫・・怖い!」としか言わないのである?

もしかすると・・化け猫の力だけではなく・・これまで男が虐待した猫達の強い想いが怨念が・・男の記憶の中に入り込んだのかも知れない?

続く!笑            

                        byなりぼ


第18話                言いたい事



猫親分を始め・・47匹の猫達が怒涛の如く峠の方角に駆け抜けていった・・・。

リュウ「旦那ーああああああああああ!!戻りやしたでー!!おやびんも仲間も一緒ですぜ!!」大勢の猫達が化け猫を取り囲む!

化け猫「おぅ・・その騒がしい声はリュウか? 親分も一緒か・・良かった!!」そう言うと化け猫の意識が途切れた・・・・。

リュウ「おやびーん・・旦那が・・旦那が・・・????」

猫親分「おぃ・・こら・・静かにしろ!!」親分は・・化け猫の体に耳を当てた・・。

リュウ「・・・・・・・・・。」」

猫親分「お前ら・・安心しろ!・・旦那は俺達が来たんでほっとして・・眠っただけだ。 さぁーあ・・おまえら!旦那を会社まで運ぶぞー!そーっと・・静かに素早くなー!!」

リュウ「おやびん・・旦那は・・ちゃんと生きてるんですね!!ちゃんと・・・。」リュウの眼が兎の眼のように赤くなっている。

猫親分「リュウ・・ご苦労だったな・・旦那は・・もーう・・大丈夫だ!! しかし・・大した旦那だ・・このお方は・・。こんなに体もボロボロになって・・生きてる方が不思議だ!

   旦那・・有難うよ・・俺達の仲間の仇を討ってくれて!」傷だらけの化け猫を見て猫親分は心の中で密かに感謝した!!

化け猫を運ぶ・・猫達は・・まるで討ち入りでも終えたかの様に晴れやかな足取りで峠を後した・・朝靄の中を・・?

無事・・化け猫一団は・・会社に着いたが・・・化け猫が目を覚ましたのは・・三日後の朝だった・・・・・・・・・・・・・。

化け猫「うぅーうん?よく寝た・・あたた・・体が痛い? んん?周りがなんか・・ぼやけてるな?目を凝らすと・・とぼけた猫の顔が見えた??」

リュウ「旦那ー!!目が覚めやしたね・・このまま・・ずーっと眼が開かないのかと心配したんですよー!!おやびーん!旦那・・起きましたよー!!」

猫親分「やっとこ・・起きなすったかい!!さっ・・立てますかい?朝飯の支度が出来てますぜ!さっ・・こちらへ!!」

目の前には・・とてつもなく大きな・・まぐろの生き造りやら・・マグロの丸焼きやらが並んでいる?? リュウはマグロの兜煮を頭に被って遊んでいる?

化け猫「親分・・また・・なにか?事件でもあったのか?? それとも・・何処かで盗んだとか??」頭を傾げている??

猫親分「あっ・・このマグロですかい・・これは隣町の親分が・・仲間の仇を討ってくれた・・旦那にってね・・わざわざ・・隣町から持って来てくれたんですよ!!

    隣町の猫の親分・・寅次って言うんですがね・・旦那の事!べたべたに褒めてましたよ・・で・・旦那に是非とも食べて貰いたいって・・このマグロでさー!笑

   あまりの大きさに俺もリュウもびっくりしましたよ!旦那が寝ている間に・・隣町でも有名猫ですぜ!!はははは!!

   で・・旦那が目を覚ましたら・・皆・・宴会だってんで・・旦那が寝ている間・・結構大変だったんですよ!! 旦那・・今日は皆で宴会ですぜ!!」

化け猫「なんだか楽しそうだな・・今日一日!!痛たた・・た!俺・・少し・・外の空気を吸ってくるよ!!」化け猫は外に出て行った・・。

化け猫はふらふらと歩きながら・・猫親分から借りている別荘に帰った・・そして・・そーつと鏡に自分の顔を映してみた!!

化け猫「こりゃ・・ひでーゃ!!これじゃ・・ホントに化け猫だ!!ははは・・。どーりで見えにくい訳だ・・片目しか無いや・・・・。ホント・・俺・・何やってんだか?」

・・・ふと・・化け猫の頭に・・あの子供の顔が浮かぶ! もーう別れてから・・すでに3年の月日が流れている・・・。子供の事だから俺の事もスッカリ・・忘れているな!

・・・例え・・会っても・・この顔じゃな? あんときのように今でも元気にはしゃいでるのかな? 怪我をしたせいか? 少しだけ・・情愛の念に駆られる化け猫だった!

リュウ「旦那ー!!居ますかいー?あっ・・いたいた・・こんな所で何をしてるんでやんす?皆・・旦那を待っていますぜ!!何時まで経っても来ないし?探しましたよ!!

   すでに宴会始ってますよ・・おやびんは・・旦那は何処だー!!!!!!!って・・暴れてるし!!さっ・・行きますぜ!!旦那!」

化け猫「リュウ・・お前に頼みたい事があるんだ・・この子を捜してくれないか!!」化け猫は巾着から・・子供に貰った・・あの診察券をリュウに手渡した・

リュウ「へい!良いですよ・・捜して見ますけど・・それより早く・・宴会に・・おやびんがトグロを巻いて・・旦那を待ってるんでさ!さっ・・旦那!」

リュウに連れられ・・会社に戻ると・・宴会場になっていた!! 親分はべろべろに酔っている・・親分が化け猫を見つけた!!

猫親分「おぃ・・旦那・・こっち・・こっち・・さぁーまずは一杯・・続けて・・三杯・・ぶぶぶ・・ほれほれ・・もっとぐびっと!!」互いに・・何杯か飲んだとき?

猫親分の態度が豹変した? 周りの猫は・・知ってか知らずか・・少し傍を離れた?

猫親分「旦那・・俺・・旦那にはホント・・感謝してもしても・・しきれないほど感謝してるんですぜ!障害に一度会えるか会えないかの本当のダチ(親友)だって思ってる・・

・・だから・・言うんですぜ・・化け猫か・何だか・・しらねーけど・・旦那は大馬鹿野郎だよ!!俺達より・・200年も300年も長く生きてるか知らないけど?旦那は・・

・・旦那は・・余りにも・・命って物を軽く見ている・・自分の命を・・。俺達は旦那と違って・・10年か20年程しか生きられねー!中には喧嘩の怪我が元で5年で死ぬ奴もいる・・

・・だから・・俺達はその10年20年を全力で精一杯・・生きてるんでさー!!なのに・・旦那は・・理由はどーあろうが・・魂がまだあったかもしれねーが余りにも自分勝手でさ!

俺の親父は旦那も知っての通り・・俺の代りに捕まって亡くなった・・だから・・俺は俺の命は俺だけの物じゃないと思っている・・親父から与えられたもんだと・・他の奴も同じだ・・

一人で勝手に生まれてきたわけじゃねー!生んでくれた物が与えてくれた物があるんでさー!だから・・決して・・命は魂は粗末にしていけない・・・・・。うぅうーうう。」

化け猫「親分・・俺だって・・命の価値・・重たさ・・尊さは・・分ってるさ・・ただ・・俺は・・俺は・・・・・。」化け猫は最後の言葉を・・言う寸前に伏せた!!

猫親分「旦那はわかっちゃ・・いねーょ!!ひっく・・それに俺が旦那と出逢ってから・・どれだけ頼りにしてたか・・どれだけ大切なダチなのか・・・・・うぃっく・・ひっく!」

猫親分は・・この晩・・泣いたり笑ったり怒ったり・・朝になるまで・・化け猫に絡んできた!!笑 そして・・酔い疲れたのか絡みつかれたのか・・いつの間にか寝ていた!

化け猫「親分・・有難うな・・おまえの言う通りだ・・俺は長く生きているせいか・・どこか・・命を軽んじてたのかもしれないな!でもホント・・お前もこの街の猫達は良い奴らだな!

・・・今日の宴会は・・本当に楽しかった!!」

化け猫が言おうとして・・伏せた言葉・・言葉の真実を・・・・いつか・・どこかで・・知る機会があるかも知れない?

続く!笑

                         byなりぼ
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猫魂(名も無き猫の物語)

2015年01月25日 | 猫魂(名も無き猫の物語)
猫の中には稀に7つの魂を持つ猫がいると言う。

これは・・そんな猫のお話だ!

その猫は実に300年生きている・・。

猫は100年生きると化け猫に成り・・更に100年生きると妖術が使えるようになる。

その猫は妖術により・・自分の魂を7つに増やした・・全ての力を使い果たしたが・・

その代り・・7つの命を手にしたのだ。

300年も生きれば・・楽しい事も哀しい事も色々ある・・戦争も体験した繁栄と没落・・人と自然・・白と黒・・

裏も表も全ての事は対外知っている・・。

人間からして見れば・・俺は只の猫だ・・まさか・・300年も生きているとは誰も思わない・・

実は・・猫社会では・・超有名猫!なのだが・・人間社会も猫社会も同じだ・・地位も名誉も女も・・名前が売れると付いてくるのだ!

その猫は・・調子に乗っていた・・まるで世界は自分の為にあるような振る舞いをして・・200年目を過ごした。

何時しか・・その猫の周りに群がっていた猫達は・・何処へかとなく消え去った・・その猫は・・孤独な時間を50年過ごした・・

祇園精舎の鐘の声・・盛者必衰の理を表す・・奢れる人は久しからず・・ただ春の夜の夢の如し・・・・・・・・・。(抜粋)

その猫を誰も相手にしなくなったとき・・ただ・・一匹だけ・・傍に居てくれた・・猫に気付いた・・・?

是といって・・美人猫でもなく・・以前なら・・気にも留めないような猫だ!

ここ・・数年前から・・時折・・様子を見に来ているのだ? 化け猫を笑いに来たのか?

その猫は近づいて来て・・こう言った「貴方・・随分・・長生きして・・色んなことを知ってるみたいだけど・・自分自身の事は少しも解って

無いのね・・100年生きてても・・200年生きてても・・本当の自分を知らないのなら・・ただ・・無駄に生きていただけ・・

・・貴方より・・私の方が・・きっと何十倍も・・何百倍も・・長生きしているわ・・多分・・貴方より何千倍も幸せだもの!」

そういうと・・その猫は・・帰ろうとした。

猫は言った「おい・・待て・・俺の何が足りないのだ・・教えてくれ・・・。」

猫は言った「貴方には・・守ものが無いもの・・自分の命と換えても惜しくない物が・・だから同じことを繰り返すのょ・・・

失うものが何も無いということは・・ある意味・・強くて・・無敵なのかも知れないけど・・自分の気持ちを隠してしまうもの

貴方は・・自分の意見だけを押し付け・・自分が一番みたいな気分でいたみたいだけど・・裸の王様・・本当は貴方はずーっと一人ぼっちだったのょ

今では・・本当の自分を曝け出す相手もいなくなって・・寂しいわね」

猫は考えた「守る物? 自分の命と換えても惜しくないほどの・・・?? なんだ?」

猫がもう一度・・聞こうとしたとき・・その猫はいなかった。

続く!笑 

                    byなりぼ

最愛なる者

何日かして・・また・・あの猫がやってきた・・そして・・言った!「答えは・・見つかった?」

猫が答えた「ゼンゼン・・解らない・・俺は今まで・・自分しか信じた事がなかったし・・他の奴の事など・・気にした事もなかった!・・

・・それに・・これまで・・大概のことは・・自分の思い通りになってきたんだ!! 皆・・俺に付いてきたしな! なぜ・・急に誰もいなくなったのかも

俺にはさっぱり分からない・・どうしてなんだ? 教えてくれ・・それに・・守る物って・・?」そー呟き・・猫を見た!

猫は言った「貴方に皆・・付いてたのは・・貴方の妖術の力の秘密を知りたかったから・・貴方が好きで付いていた者は誰もいないわ!

守るもの・・其れは・・貴方が・・心から・・気を許せたり・・・笑ったり怒ったり泣いたり・・出来るもの・・この世で一番・・

「愛しく!」思える物・・例えば・・恋人だったり・・子供だったり・・家族かな・・? とにかく自分の全てを注げる物?

そして・・全てを受け入れられるもの? 良くも悪くも互いの価値を分かち合える存在?

そんなことかな・・ほら・・あそこに転がっている・・人形の玩具・・貴方にとって・・貴方自身が大切だと想ったのなら・・あの人形は

・・貴方にとっての大切な守る物!! 畑や山も川も・・同じ・・虫も鳥もね! 私や貴方にとっては・・あの鳥はただの食べ物にしかすぎないわ

・・でも・・あの鳥を飼っている・・人間がいたとしたら・・その人間にとって・・あの鳥は守りたい大切な物!

ただ・・他の鳥ではダメ・・あの鳥でなければ・・。 貴方に・・この意味が解る?? 守る物は替わりが利かないの!

守りたいとの想いが強ければ強いほどにね・・・貴方には多分・・永遠に解らないでしょうね!!」そう言い残し・・少し微笑んで猫は消えた。

猫は・・あの猫が言った言葉を・・・ずーつと考えていた・・「うーんんんんんんんん?わからん・・??」

考えて考えて・・考えた末に・・猫は1つの結論を出した? そして・・大きく息を吸うと・・徐に・・大きな声で叫んだ!!

「にゃぎゃあああおおおおおおおおおおおおおおおおおんんんんんんんんん!!!」この世の果てまで届きそうな大きな声で・・・。

一週間・・猫は叫び続けた・・。

夜が明ける頃・・あの猫がやってきた。

怒った口調で猫は言った「にゃあーにゃあー!煩いわね・・一体どうしたの??」

猫は言った「お前を呼んでいたんだ・・良かった・・来てくれた!」

猫「私を・・何故??」

猫「頼む・・俺の友達になってくれ・・そして・・もっと・・色々なことを俺に教えてくれ!頼む!!その代り・・妖術の秘密を教える!」

猫「うふふ・・貴方の口から・・友達って言葉が出てくるとは思わなかったわ!友達ねー?んんーん・・良いわ! でも・・私・・妖術なんて

・・そんなもの・・知らなくて結構・・今のままであなたより1000倍・・幸せだって言ったでしょ! ただ・・夜中に変な雄叫びを上げるのだけは

止めてね。」

         幾つかの季節が過ぎ去り・・2匹の猫は・・どちらも・・無くては為らない存在になっていた。

         ただ・・命には限りがあると言うことを化け猫は忘れていた・・・・・・。

続く!笑                            byなりぼ
        
         
第3話 別れ


       
猫は言った「私・・もうすぐ死ぬのね・・体が少し可笑しいもの? それに・・何故だか・・無性に眠たいの?」

普通・・猫の寿命は15-20年・・この猫の寿命がやって来たのだ。

化け猫は言った「いや・・お前は死なない・・俺が死なせないさ・・前に言ったことがあるだろ!俺にはまだ・・魂が4つ有ると・・

その1つをお前にヤル・・だから・・お前は死なないんだ・・お前が死んだら・・俺が一番困るんだ・・・!

300年・・生きてきて・・やっと巡り会った・・大切な大切な・・友達なんだ!! お前は・・俺を救ってくれたんだ!

ずっーと・・一人ぼっちで・・闇の中にいた・・俺の魂を・・救ってくれた・・だから今度は俺がお前を救う番だ!

なにより・・俺がおまえを守りたいんだ!!」化け猫は必死に語りかけた!!

猫の瞳から・・涙が零れた・・・。「ありがとう・・本当に有難う・・私も貴方と過ごした・・10年・・とても楽しかった!

貴方・・自分じゃ・・わからないでしょうけど・・・貴方が偶に笑う笑顔・・とても素敵よ・・ふふふ!

貴方の笑顔おが見れた・・私は・・幸せだった! これで・・すっきり・・冥界へ旅立てるわ!!」


化け猫「おい・・待て・・いま・・スグに・・命を・・・・・・・・・・・・・・。」

猫は静かに息を引き取った・・・・・・・・・・・・・・・・・。

化け猫「いや・・今なら・・まだ・・間に合うかも知れない・・待ってろー!!!!!!!」

化け猫は・・自分の尻尾に結んである・・封印の紐を解いた・・化け猫の尻尾が4本に別れた・・尻尾の数だけ命が在るのだ!

化け猫は大きく息を吸い込んで・・4番目の魂を最愛なる猫の口に吹き込んだ・・しかし・・何の反応も無い??

化け猫「おい・・生き返ってくれ・・どうしてだ・・何故・・生き返らない? 遅かったのか??」うわぁあああああああああ!!

猫を蘇生させる為には・・元の魂が離れる前に・・魂を吹き込まなくてはならないのだ・・。

自分は何度も生き返っているのに・・・化け猫は・・初めて・・命の重さをしったのだ。

続く!笑
                      byなりぼ





第4話 償い


最愛なる猫が亡くなって・・3日目の月夜の晩だった・・・・・・・・・。

化け猫は・・塒の洞穴の中で・・ずーつと・・亡骸を見ていた・・・・・。

「みゃぁー!」洞穴の中に・・今にも消えそうな程の・・声が響いた?

「えっ?」化け猫は・・亡骸を見た・・少し温かい・・幽かな息が・・胸に耳を当てた・・弱弱しい・・鼓動が聞こえる!!

化け猫「おぉおおおおおおおおおお・・・生き返ったのか・・さぁー・・目を覚ましてくれ!!」

しかし・・猫は・・何も言わない・・眼も開かない・・??でも・・ 体は・・大切な猫の姿だ!

化け猫「生き返ったのじゃ無いのか?俺だ・・俺だ・・判るか?」

その猫の尻尾が微かに動いたが・・眼も開かないし・・口も開けない!!

化け猫「おまえ・・もしかして・・眼が見えないのか? それに・・喋れないのか? なんてこった・・俺が俺が・・無理に・・

・・おまえを生き返らせようとしたから・・こんな事に・・。」うぅわぁああああああああああ! すまん・・許してくれ!!

化け猫「そー言えば・・おまえ・・何時も言ってたな・・寿命なんて・・長ければ良いって物じゃない・・短くてもどれだけ・・

・・生き方が充実していたかだって・・与えられた命をどれだけ一生懸命に使えるかだって・・陽炎(かげろう)の寿命は一週間しかないけれど

・・その短い期間に自分の全てを燃やして死ぬの・・生き物によって・・寿命の長さは様々だわ・・10日の命も有れば100年の命も在る!!

でも・・それは私達に与えられた物・・あたえられた期間・・だから・・私達はその期間を時間を最後まで大切に生きなければならないの

・・まして・・貴方は・・まだまだ・・100年も200年も生きて行かなくてはならないのだから・・しっかりね!!」ははは・は・・は

・・何時も怒られてばっかりだった・・・・・・・・・・・・・・。

猫は「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」何も言わない・・・・。

化け猫「そーだ・・俺がお前の眼になる・・口になる・・足になる・・お前は・・ただ・・其処に居てくれれば・・それだけでいい!

償いの・・足しにもならないが・・今の俺には・・そこまでしか出来ないんだ!!ごめんな」そー呟きながら・・その猫の世話をした!

静かに・・時は流れた・・10年・・15年・・そして・・・20年目の満月の夜!!

「みぁあぉー!みゃあぁおぉー!」猫が鳴いた!!!!!!

化け猫「おい・・おい・・声が・・出るのか?」化け猫は・・その猫の体を揺すった・・。

温もりが消えていくのが・・化け猫の手に伝わってきた・・・そして・・息が消えた・・・・。最後の鳴き声は俺に何を伝えたかったのか?


ただ・・・最後に猫が微笑んでくれたような気がした!!

続く!笑

                    byなりぼ



第5話                    冥界


化け猫は7つの魂のうち・・3つを自分の生命維持の為に使って300年生きている。

そして・・4番目の魂を最愛なる・・猫の為に使った・でも・30年で死んでしまった。

化け猫「命って・・なんだ? 神っているのか?俺は神なんて信じない・・絶対に・・そして・・許さない!」

化け猫は泣いた・・5年・・10年・・泣き続けた・・。

化け猫は悔やんだ・・一度ばかりか・・二度も・・愛する者を失うという例え様もない悲しみを味わったのだ。

化け猫は叫んだ・・10年・・20年・・叫び続けた・・涙も枯れ果て・・声も出なくなって来た頃・・

自分も死のうと思ったが・・ふと・・化け猫は命の契約をした事を思いだした・・其れは妖術で魂を貰う時の契約条件だ!

この世の魂の数と云うのは限りが在るのだ・・・・一定の魂は消去再生を繰り返すのだ・・再生出来ない魂も・・?

普通・・死んだ者の魂は1000年経てば・・前の記憶が消え・・其の時点で再生されるのだが・・

他の物を殺したり・・或いは自分で命を絶ったり・・その他には・・生前・・余りにも強い記憶が残って

しまった場合は・・前の記憶を消すのにとても時間が掛かるのだ。

毒物を浄化するには時間がかかる・・それが強ければ強いほど・・浄化は難しくなる。 

人間・・長生きすると・・少しずつ・・子供に帰っていく・・記憶が浄化し易いように・・。

其れから・・死んで魂の世界にきたら・・生前の記憶の質や量によってコースが選別されるのだ・・ゴミの日の分別のように・・?

暗闇の世界やら・・氷の世界・・或いは・・南国の楽園?? 等に飛ばされるのだ。

更に・・浄化して・・再生される時点でも・・猫が猫に再生され・・人間が人間に必ず再生される・・決まりはない!

虫になったり・・樹木になったり・・様々だ・・生物ならマシな方かも知れない・・?

因みに化け猫が絶対に再生されたくないのが深海魚だ! その中でも最悪なのは「鮟鱇」だ?ちょうちんアンコウ? 深海の冷たく暗い暗い・・闇の底でひっそりと

獲物を狙い・・やっとこ・・光を見れる時には・・漁師に釣り上げられ・・そして・・針に吊るされ・・腹を切られる!恐ろしい!

猫にとって・・魚は食べるものだが・・魚になるなんて・・ましてや・・鮟鱇だけは・・嫌だ!化け猫は思った!

化け猫は・・自分の妖術の力と7つの再生不可能な魂を交換したのだ・・7つの魂は怨み憎悪・怨念・嫉妬・怒り・・禍々しい程の

悪意に満ちている魂だ実は罪人の魂なのだ!余りにも残留思念が強すぎる為・・浄化することも出来ず・・無の世界に封印したのだ。

交換条件の1つには・・少しでも・・其の魂を浄化すること・・。

そして・・2つめは・・浄化・・出来ない場合は・・自身がその7つの魂の代わりとなって・・永久に其処に居ること?

音も光も無い・・沈黙の闇世界・・へ。

化け猫は思った・・死んで生まれ変わっても・・全てが消されるのだから・・今の自分じゃ無い・・愛した猫の事も消されてしまう・・

・・それに・・永久の無の世界なんて・・まっぴらだ!!今・・死ぬことは・・最愛の猫に対して一番の裏切りだ!!

生きよう・・まずは生きよう・・目的が見えないなら・・何でもいい・・取りあえず・・作ろう・・そのうち・・本当の目的が見えて来るかも知れない

・・何かしていれば・・少しずつでも前に進めば・・何かが・・有るかもしれない!

続く!笑

                    byなりぼ


第6話                  優しい記憶


あの猫と出逢うまえまで・・俺は・・好き勝手に自分の思うがままに・・嫌な事からは目を背け・・ただただ・・生きていた!

是といった目的も持たずに・・ただただ生きてきたのだ・・全てが無駄だったとは思わないが・・いつも何かが足りなかった?

今思えば・・馬鹿ばっかりしてきた人生だ・・・相当な悪さもしてきた・・人間共とグルになって・・金儲けもした・・もちろん・・

それはそれで・・楽しい時もあった・・金や名誉も・・浮かれるのは始めだけ・・何年も経てば・・当り前の様になってしまう・・。

全てを使い果たして・・一文無しになった事もある・・貧困も飢餓も・・何年も続いてしまえば・・当り前の様になってしまうのだ。

あの頃の俺には・・守りたい物など・・一つも・・なかったからな・・自分さえも・・はぁはは・・は!

失う物など無い奴の強さ・・俺はそれが強いことだと・・思ってきた・・でも・・あの猫と出逢って・・それが俺の勘違いだと解ったのだ!

人間共は・・相も変わらず・・戦争している・・一部の血を流す事など知らない者に踊らされて!

巻き添えを食った奴らは・・訳も分からず・・ただ・・身近な者を守る為に仕方なく戦う・・愚かな世界だ!

俺は戦争で食べる物も無くなり・・草を食べ・・血に染まった河の水を飲んでいる・・人間達も何度となく見てきたからな。

猫は少なくとも・・人間共の様に・・相手を殺しまではしないのだ・・怪我が原因で死んでしまうことは稀にあるけどな!

互いに・・縄張を牽制するぐらいだな・・というより・・本来・・猫は「寂しがり屋の一人好き」だから・・犬共の様に怒涛を組んで・・

集団で行動をしたりはしない・・だから・・戦争なんて成らないのだ!!

俺は猫なのだ・・地位も名誉も金も関係無い・・そんな・・物は少しも欲しくは無いのだが・・ほんの少しだけ

・・「優しい記憶」が欲しいのだ・・自分が優しい気持ちになれる記憶?

相手に対して・・優しくなれる記憶? 良くわからないが・・もし・・闇の世界に堕ちたとしても・・・・・そこで過ごせる位の記憶!

あの猫の優しい笑顔の様な・・・・・・・・・・・・。

化け猫は・・「優しい記憶」を捜す旅に出ることにした・・・・・・・。

続く!笑             

                     byなりぼ


第7話                   出逢い                


化け猫は・・「お前の様な・・優しい記憶を見つけたら・・きっと此処に戻ってくる・・そして・・お前に報告するよ」

そーう言って・・猫を埋め・・ 置き石に手を触れた。 猫が好きだった・・桜の苗木を植えると・・・・・・

化け猫は・・風のように・・森を抜け・・山を下りた・・・・・・何日か駆け走った末に大きな街にたどり着いた!!

人間達が大勢いる・・ふと・・あの猫が街に住んでいた時の話をしてくれた事を思い出した!

化け猫「此処に・・住んでいたのか?しかし・・殺伐とした所だ・・ビルの谷間やら・・あちこちに猫がいるが挨拶どころか・・

・・尻尾も振りやがらねー!!」

化け猫は・・町の裏路地を駆け巡った・・星も朧気(おぼろげ)に浮かんでいる・・猫も街も荒んでいる・・・。

化け猫「山に居た猫達は薄情な奴らだと思っていたが・・此処にいる猫共よりマシだったかもな・・あの猫が良くこんな処に住んでいられたな

・・??」

そんなこんなを考えながら歩いていると・・街角の建物の1階の部屋の窓から・・明かりが射していた?

化け猫「ん?窓が空いている・・どれどれ!!!」覗き込もうとした時・・・・・???

「ああああぁあああああああ・・・・ねこたん!だぁああああ・・ねこたん・・ねこたん!!可愛い・・ねこたん!!」

化け猫「うぅわぁああ・・・?なんだ?なんだ??」突然・・目の前に現れた・・顔に・・ビックリして不覚にも腰を抜かしてしまった!

暫くして・・ようやく落ち着きを取り戻した・・化け猫!!

化け猫「なんだ・・ただの人間のガキんちょじゃないか・・まったく!! しかし・・こんな深夜に何故?起きているのだ?」

子供は相変わらず・・「ねこたん・・ねこたん!」と喚きながら・・はしゃいでる?一体・・なんなんだ・・この子供は??

化け猫は・・不思議な気持ちに包まれた? それも・・そのはず・・これまで・・怖いとか・・恐ろしいとしか・・言われたことの無い・・

・・化け猫だ・・どちらかと言えば・・猫よりも山猫や豹に近いのだ・・そんな・・化け猫に対して・・「ねこたん」だ!・・更には「可愛い」

・・まで付けているから・・化け猫は戸惑って当り前か?? 化け猫は・・その子供に頭を撫でられたり・・ヒゲを引っ張られたり・・

好き放題に・・オモチャにされている? 何故か・・怒る気もしない? ふと・・気配が感じられたので身を隠した???

ガチャッ「早く寝なさいー!! 先生とお母さんにいうわよ!それに深夜3時になると・・お化けがでるのょー!」俺のことか?

化け猫は人の言葉もある程度理解ができる・・実は「ひらがな」だって書けるのだ!どうやら・・此処は人間の病院みたいだな!

子供「はーい!!お休みなさい・・・。」と・・子供は寝た振りをした!!

見回りの看護師が出ていくと・・子供が・・静かに・・言った!「ねこたん・・どこに居るの?出てきて!」

化け猫は神通力で子供に話しかけた!「おまえ・・病気なのか?」

子供「わぁーねこたん・・しゃべれるんだ! わたしね・・びょうきじゃ・・ないよ・・だってげんきだもん!」

化け猫「じゃーなんでここにいるのだ?」

子供「わからないもーん・・おそとにも・・だしてもらえないの? なんで?」

化け猫「俺に聞かれても・・??」

子供「だから・・ときどき・・まどから・・そとをのぞいているの!でも・・いつも・・おなじでつまんなかったの!

でも・・きょうわ・・ねこたんがきてくれて・・わたし・・とっても・・うれしかったのー!・・ねこたんがいてくれれば・・もう・・ひとりじゃ・

・・ないよね・・もうー・・・。」笑顔が一転して・・沈んだ?スグにまた・・一人になることを知っているのだ。

化け猫「・・・。また来るから・・絶対な・・約束だ!」そー言うと・・化け猫は子供と指切りをした・・小さなてだけど・・温かい?

化け猫は・・子供の手の平のぬくもりに・・少しだけ懐かしさと優しい気持ちになった!!

子供「待ってるよー!ねこたん・・まどをあけて・・。」

化け猫「風邪をひくから・・窓は閉めとけ・・俺が開けるから!」そして・・風の様に・・子供の目の前から消えた!!

続く!笑

                         byなりぼ 

 

第8話 籠の鳥



化け猫は週に2・3度は・・子供の病室に顔を出すようになった・・化け猫自身も・・その子供の笑顔を見ていると心が落ち着くのだ!

化け猫は・・此処へ来るたびに・・その子供に・・自分がこれまで体験した出来事を聞かせた!! 「大切な桜の木の話」や・・・

「3メートルもある・・大きな魚と格闘した話」「オーロラの森の迷路に迷った話」「滝に架かる虹の滑り台から落ちた話」などなど・・

子供は瞳を輝かせて・・嬉しそうに聞いている・・そんな子供の姿を見て・・化け猫の心の中の闇が少しだけ晴れていくのを感じていた!

化け猫「じゃ・・また来るからな・・窓はちゃんと閉めるんだぞ!」

子供「ぜったいだょ・・まってるからー!」化け猫が振り返ると・・窓から・・いつまでも・・こつちを見ている!

化け猫は口から冷たい息を吐いた・・子供は仕方なく・・窓を閉めた。

化け猫が帰る途中・・医者と看護師らしき者が・・あの子供の事を話しているのに気付き・・足を止めた!

化け猫は妖術「聞き耳」を使うために腹を押さえた・・そして丸くなって寝ころんだ? 化け猫が目を閉じると・・耳が3㎝ほど大きくなった・・

・・さらにヒゲが5㎝ほど・・伸びた?? 感度が良さそうだ・・・鼠の足音まで聞こえる?! 化け猫は集中した・・・・・・。

看護師「先生・・あの子に言って下さい・・窓を閉めるように・・私・・何度も言ってるんですけどねー!」

医者「そーだな・・いくら夜にしか遊べないといっても・・外の冷たい空気も体に良くないしな・・わしからも言っておくょ!」

看護師「しかし・・やっかいな病気ですね・・色素性乾皮症って・・紫外線に当たると火傷するし・・免疫も弱いから・・スグに風邪ひいたり・・

・・食べ物も気をつけないとイケナイシ! 親御さんも大変ですねー!此処に来て・・もう3年か? 今6歳ですよね!学校も行けないし?」

医者「そーだな・・思いきり遊べるのは夜だけだからなー!わしも・・強いことを言えなくて・・いかんいかん・・。」

看護師「でも・・可哀想で堪らない・・一番お外を駆け回りたい年齢なのに・・走り回れるのは病院の中だけ・・まるで籠の鳥ね。」

医者「あの子が大人になるまでに・・こんな病気が簡単に治せるようになればいいな!!見てて・・辛いよ!」

看護師「でも・・今日はちゃんと怒って下さいよ・・ちゃんとね・・窓を閉めるように・・あの子の為にも・・私も辛いんですょ」


化け猫「うーん・・そーだったのか・・? とにかく外に出られないんだな・・でも・・俺・・いつも・・窓を閉めて帰るんだけど?」

子供は・・毎日毎日・・化け猫が来るのを楽しみに待っていたのだ・・週に2・3度ではなく・・毎日毎日・・来る日も来る日も・・。

次の夜・・化け猫は心を鬼にして・・子供に・・窓をちゃんと閉めないと・・もう此処へは来ないと伝えにきた!!

子供「ごめんねー・・わたし・・ちゃんと・・まどをしめるから・・こないなんていわないでー!!ごほ・・げほ・・?」

化け猫「ん?どーした・・風邪か?顔色悪いぞ??えっ・・息が荒い??」

子供「ね・・・こ・・・た・・・・・・・・・・・・・・・ん」

化け猫の目の前で・・・子供が倒れた・・・戸惑う・・化け猫・・色々な記憶を辿った・・そうだ・・ベッドの近くのスイッチだ!!

どこかで・・人間が倒れた時・・そんな風景を見たことがある。子供の意識が無い・・・今は・・それしか・・。

化け猫「おい・・しっかりしろ・・今・・誰かを呼ぶからなー!!」化け猫は・・ベットの傍らにある・・ボタンを押してみた!


               ぴんぽーんんんんんんんんんんん!!!ぴんぽーんんんんん!!

早く誰か・・来てくれ・・この子供を・・助けて・・・・・・・・・・・・・・・・。

化け猫は・・一瞬・・5番目の魂が頭の中を過ったが・・あの猫の事が浮かんだのだ。

暫くして・・看護師と医者の足音が近づいてきた・・化け猫はベットの下に身を隠した!

看護師「ノリちゃんのイタズラかー?今日は・・先生に・・叱って??えっ・・ノリちゃん?先生・・早く!!」

医者「どーした・・ん・・早く・・ベットの上に乗せるんだ・・んーん・・これはイカン・・肺炎を起してるかも知れない!!

さっ・・早く・・診療室に運べ・・急いで・・・。」

化け猫は・・とっさにベットの裏側にしがみついた・・・・・・・・・・・・・・・・・。死ぬなよ・・・・。

続く!笑

                          byなりぼ




第9話                      命の選択


診療室に運ばれた子供は・・色々な診療器具で検査されている・・何人かの看護師はバタバタと動き回っている・・化け猫は子供の具合を

祈りつつも・・診療室の目立たない隅っこに身を隠した!!

看護師「脈も落ちています・・心音も低下しています・・ 先生・・ご両親を呼びますか?」

医者「んーん?その方が良いかもな・・普通の子だったら大丈夫なのだが・・免疫力がほとんど無いからな・・我々は出来ることを全てするだけだ・・

・・あとは・・この子が・・どれだけ・・生きたいと思っているかの気力だけだ!!」

化け猫は思った・・さっき・・俺は・・あの子に・・もー来ないって言って・・急に顔色が悪くなって・・あの子は・・・あぁああ!

俺なのか・・あの子を・・こんな風にしたのは・・・。

しばらくして・・この子供の両親が駆けつけて来た!

お母さん「ノリ・・しっかり・・先生・・助けて・・お願いします・・ノリを助けて・・ノリはまだ・・こんなに小さいです・・うぅっ・・

・・大好きな動物や・・広い海も・・何も知らないです・・本やテレビの中でしか・・うぅわぁあああ」

医者「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やることは・・出来る限り・・・やりました・・ただ・・・。」

お父さん「先生・・ただ・・何ですか・・私はノリに少しでも長く・・生きて・・そして大好きな動物を肌で感じたり・・奇麗な花や・・

・・自然をこの子の眼で見せてやりたい・・この子には・・これから・・まだまだ・・素敵な未来が待っているはずなんです・・先生・・

・・ノリをノリを・・助けて下さい!」

医者「お父さん・・まぁー落ち着いて・・私にも娘がいます・・気持は充分解ります・・私達もまだ・・諦めてはいません・・・・。」

看護師「お父さんお母さん・・今日明日が・・山場になるでしょう・・ノリちゃんは一生懸命頑張っています・・ノリちゃんなら・・絶対に

乗り切ります・・だから・・お父さんもお母さんも・・気を強く持って・・・・。」

化け猫もまた・・命の会話を聞きながら・・悩んでいた・・・化け猫の脳裏に・・この子の笑顔や笑い声が・・きらきらした瞳が・・交差する・・

・・何日かまえに会ったとき・・大好きな苺ショートの生クリームを食べさせてくれた・・余程・・好きだったのか・・化け猫が食べる寸前まで・・

・・生クリームを・・じぃーつと見ていた・・物欲しそうに・・俺のために随分・・我慢したのだろう!!

この子は俺の為に・・大切な物を我慢したのだ・・俺は知っている・・子供と言うのは悪意なき悪さをするのだ・・無邪気・・物・・そして・・

・・余程のことがないと・・我慢出来ない・・生き物なのだ・・・この子はそれを我慢した・・その小さな命が今・・消えようとしているのだ・・

・・余りにも短すぎる・・儚過ぎる・・と・・同時に・・4番目の魂で蘇生した・・猫の事が頭に過るのだ・・。

子供の命は・・後・・数時間・・命の選択を迫られる・・化け猫であった。

続く!笑

                        byなりぼ



第10話                 ありがとう


時間は刻々と過ぎていく・・子供の気力も次第に落ちていく・・子供の両親は必死に傍で祈っている・・・・。

化け猫は・・決めた・・助けるんだ・・後の事は・・後で考えればいい・・今はそれしかない!!!

化け猫は・・妖術・・猫足「俊足」を唱え・・蔭から様子を伺った・・・。

子供の・・心の糸が切れようとしている・・5番目の魂を与えたいが・・・両親がぴったりと離れない!

そのとき・・子供の口から・・「ね・・こ・・・ご・・め・・?」うわごと?

両親が・・先生に・・伝える為に・・部屋をでた・・・と同時に・・化け猫は尻尾の封印を取り・・子供に5番目の魂を吹き込んだ!

化け猫「間に合ったか? 頼む・・意識を戻してくれ・・・・・・・・・・・。」両親が医者と戻ってくる・・・。化け猫は影に隠れる!

両親「先生・・ノリの意識が・・ノリが何か・・言おうと・・・。」医者は・・えっ?という顔をした?

医者「スグにみますね・・どれどれ?」脈をとり・・瞳孔を見て・・心音を確認した・・。

両親「先生・・どーなんです? ノリは・・ノリは?」

医者「お父さん・・お母さん・・もー大丈夫ですよ・・無事に峠を乗り切りました・・しかし・・ノリちゃんは良く頑張ったねー!

実は・・私達も乗り切れるか・・少しだけ心配だったのです。」

両親「先生・・有り難うございます!!」両親は泣いている・・・。医者は・・首を傾げながら部屋をでた!

医者は・・歩きながら・・思った今日は不思議な事ばかりだ・・ノリちゃんが倒れた時・・誰が呼び鈴をおしたのだろう?

それに・・あの子が今日・・乗り越せる確率は・・3%もなかった?? 奇跡? あの子の生きたいという想いが死をも勝ったのか?


         それから・・数週間・・子供は元気に笑顔で走り回っていた・・・・。

しばらく・・化け猫も・・顔を出さなかったが・・ある決意をもって・・病院に現れた??? 子供と逢うのは最後にしようと思ったのだ!

化け猫「よーぉー!元気そうだな!!」

子供「あっ・・ねこたん・・きてくれたの・・このまえ・・わたし・・たおれたときに・・ゆめ・・みたのー! ねこたんをおいかけても・・

・・どんどん・・どんどん・・わたしから・はなれてくの・・おいかけても・・おいかけても・・?」

化け猫「そっかー! そんな・・夢を見たのか・・それは本当の夢だな! 俺は・・大切な友達と会うために暫く・・旅に出なくてはならないんだ・・

・・だから・・おまえともしばらく会えないのだ・・その代り・・おまえに此れをやろう!」と・・木の実を子供に手渡した!

子供「ありがとう・・でも・・これ・・なんの・・み?? わたし・・ねこたんがいてくれたほうがいい・・・・・・・・。」

化け猫「その実は俺の大切なお守りの様な物だ・・おまえがもし俺に逢いたいときは・・その実を育ててくれ・・大きく育って・・樹になったとき・・

また・・おまえの前に現れるょ」子供は・・泣きそうな顔をしている・・。

子供「わたし・・そだてる・・このみがおおきくなるように・・おおきくなったら・・ぜったいにきてね・・わたしのこと・・わすれないでね・・

・・そーだ!! ねこたんに・・これあげる!」子供は化け猫に紙を手渡した???子供の顔の写真が入った診察券だ・・・。

子供「ねこたん・・きょうまで・・あそんでくれて・・「ありがとう!!!!」 また・・あえるよね!きっと・・。」精一杯の笑顔を振りまいている。

化け猫「あぁーあ!逢えるさ・・また。」 化け猫の眼から・・涙がこぼれそーになった・・時・・化け猫は風のように消えた!!


化け猫「ねこたん・・ありがとう・・か! ありがとうを言うのは俺の方だ・・どれだけ俺がおまえの笑顔で癒されたか・・。」

また・・・いつの日か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

続く・・のか?笑

                        byなりぼ
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