ブログ de なんで屋 @東京

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朝は答えの出せる時間!?

2008-04-10 20:47:14 | 路上の声~教育・家庭~
やや話を強引に繋げてしまいましたが、今日は『目覚め=朝の時間』について、『思考の整理学』(外山滋比古著)という本と共に考えてみたいと思います。



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外山さんは、日本を代表する文学博士で現在はお茶の水女子大の名誉教授です。専門の英文学をはじめ、言語学、修辞学、教育論、意味論、ジャーナリズム論など幅広い研究を行い、多数の評論を発表しています。
最近このブログでも話題になっている『四書五経の素読』についても、教育の基礎としてその重要性を説いていますよ

さて、そんな博士が長年の研究と経験から考えたのが『朝の時間』の有効利用です。

朝の時間というと皆さんどのような印象を思い浮かべますか
僕は根っからの夜型人間なので、朝の時間というものが苦手でしょうがありません。「その日にやるべきことは、その日にやってしまわなければ・・・」とついつい夜遅くまで仕事をして、かえって朝遅くなってしまうことがたびたびあります(反省)。受験勉強なんかも夜の方がはかどると言っていた口です

しかし博士によると、同じ人間でも夜考えることと朝考えることとではかなり違いがあるらしい。例えば前日なかなか手が進まなかった仕事が、翌朝になると夢のようにスルスルと片付いてしまうことがあったそうです。これは偶然だと思っていたのだが、あまりに偶然が重なるので、朝の時間の頭の働きについて研究してみたそうです


有名な数学者にガウスという人がいますが、彼はある発見をした記録の表紙に、「一八三五年一月二十三日、朝七時、起床前に発見」と書き入れていたそうです。

中国に「三上」という言葉があります。欧陽修という人が文章を書く時に優れた考えが思いつく3つの場所として、「馬上」「枕上(ちんじょう)」「厠上(しじょう)」を挙げています。


>″朝飯前″という言葉がある。
>朝の食事をする前。『そんなこと朝飯前だ』(=朝食前にも出来るほど、簡単だ)とある。
>簡単なことだから、朝飯前なのではなく、朝の食事の前にするために、本来は、決して
>簡単でもないことが、さっさとできてしまい、いかにも簡単そうに見える。
>知らない人間が、それを朝飯前と読んだというのであるまいか?
『思考の整理学』より引用


どうやら朝の頭は優秀らしい。。


睡眠には、レム睡眠(頭は起きているが体が眠っている)とノンレム睡眠(筋肉などはかすかに動いているが、頭は眠っている)がありますが、レム睡眠での無意識の思考によって、物事が整理され、朝起きると頭がすっきり鮮明になる。だから朝の時間は人間にとって、物事を考えるのに適した時間といえるのでしょうか
ちなみに博士は、朝飯前の時間の有用性に気づき、あえて朝食を抜いて朝飯前の時間を長くしているそうです(笑)

朝飯前の時間・・・
今まであまり考えたことがなかったのですが、朝というのは実は「答えの出せる時間」なんですね

今までなんて勿体ないことを・・・・


みなさんは、朝の時間(午前)をどう利用していますか?
これからは朝型になろうと決意したandyでした

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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
それ、分かります☆ (よみこ)
2008-04-10 22:11:00
仕事柄、朝早いので、満員電車に揺られながら通勤しているのですが、勤務先への移動時間を使って、その日一日の課題を頭の中で整理すると、意外と仕事がはかどる事が、最近分かってきましたまぁあくまで自論ですが(笑)
頭もスッキリするし、仕事がはかどるからますます活力UPするし、朝は確かにいいと思いますね



起きて3時間は頭が働かない!? (わたしん)
2008-04-10 23:04:22
同じく朝は苦手です。。。
夜の方がなんとなく落ち着いて仕事できたり・・と思ってましたが違うんですね。

朝っていうと学生のころを思い出します。
よく試験前などは特に親から「朝は起きてから3時間たたないとちゃんと働かないんだよ」といわれていました。

これも実はちょっと違うってことなんでしょうか???
Unknown (よっし~)
2008-04-10 23:19:27
>例えば前日なかなか手が進まなかった仕事が、翌朝になると夢のようにスルスルと片付いてしまうことがあったそうです。

なるほど、偶然ではないんですね
朝の時間も、大切にしていきます
朝、頭が働く理由は・・・ (NISHI)
2008-04-11 01:16:27
朝の頭の働き、面白いですね。
恐らく、脳機能と疲労物質の関係性ではないかと思います。

脳が活動しているとき、脳内には様々なホルモンが分泌されます。日中活動して頭を使うと、分泌されたホルモンの”カス”とも言える物質=疲労物質が溜まっていきます。この中には催眠物質も存在し、脳の働き過ぎにブレーキをかけて、休息を促します。
これが眠くなる原因の一つです。
(これ以外に肉体的疲れ→新陳代謝の抑制も睡眠の原因となります)

すなわち、日中頭を使った結果としての疲労物質が夜には溜まっているので、夜が遅くなるほど頭の働きは鈍くなり、睡眠によって疲労物質が取り除かれた朝は、頭の働きが良くなるのだと考えられます。

この話とは矛盾するようですが、建築家の巨匠、村野藤吾は夜眠る前が一番デザインが進んだそうです。
晩年に手がけた某美術館のデザインをする時は、布団に入ってから紙粘土をこねて、デザインしていたらしいです。

夜リラックスした時にアイデアが浮かぶと言うのもあるようですね。
Unknown (隼)
2008-04-11 15:04:56
僕は、基本的に朝型です。やっぱりなぜか、朝の方が仕事がはかどる感覚はありますね。

NISHIさんが書いているように睡眠は単に脳を休めるためでなく、リフレッシュする作用があると読んだことがあります。
例えば、寝ている間に脳が記憶の整理を行っていて、その断片が見えているのが「夢」だ、なんて話もあります。脳をHDDに例えると、睡眠中にデフラグしているようなイメージかな。

それから、子供の成長ホルモンは寝ている間が最も多く分泌されているそうですよ。「寝る子は育つ」という言葉は科学的にも実証されているんですね。

いずれにしても、
スッキリとした目覚めをむかえないと「答えが出せる」状態にはならない気がします。リラックスした状態で、適正な睡眠時間を確保することが朝型の基本でしょうね。
コメントありがとうございます。 (andy)
2008-04-11 17:39:55
>よみこさん
お久しぶり!通勤時間に課題整理はまさに時間の有効利用ですね。僕はよくお風呂に入っている時に課題の整理をするのですが、効果があるかどうかはびみょーです笑

>わたしんさん
>よく試験前などは特に親から「朝は起きてから3時>間たたないとちゃんと働かないんだよ」

どうなんでしょうね。これは夜型の人特有の問題なのかもしれませんね。普段は寝ている時間に集中しなきゃならないと、頭は働かないですよね。

>よっし~さん
よっし~さんって早起きが超得意ですよね。朝の時間は何をしているんですか?
andy2 (コメントありがとうございます(2)。)
2008-04-11 18:07:42
>NISHIさん
疲労物質の件は興味深いですね。
睡眠によって、疲労物質を取り除くというのは理にかなっています。
一方で、人間の脳は睡眠中に思考を整理することができるということを脳科学者の茂木さんが言っていました。彼がいうには、人間の脳の優秀さは自分を客観的に見れるかどうかにあると言っていて、その能力を鍛える為には、最も記憶が整理されている朝に昨日の行いを思い返してみることだ、と言っていました。

脳は睡眠中には「マイナス=疲労物質」を取り除き、「プラス=思考の整理」の活動を行っているのかもしれません。僕は脳のことについてはほとんどわからないのですが、かなり興味深い分野ですね。
コメントありがとうございます(3) (andy3)
2008-04-11 18:28:05
>隼さん

あ、睡眠中の記憶の整理について隼さんが書いてくれていますね。。

成長ホルモンと睡眠の関係も面白いですね。正常な睡眠が健全な子を育てる、当たり前のように思いますが、現代はそこが崩れてしまっていますね。
ちなみに余談ですが、「夜回り先生」こと水谷先生が「子どもの心が病んでいるかどうか」の判断軸として「ちゃんと寝られるかどうか」が大きな要素を占めているとと仰いました。経験的判断でしょうが、科学的にも理にかなっているのでしょう。

Unknown (筆不精)
2008-04-12 00:49:36
朝飯前の由来はなるほどですね。
Unknown (りうママ)
2008-04-12 05:25:13
子どもが産まれてから、子どものペースに合わせて早寝早起きになりましたね。
9時に寝て→3時ごろに起きるのですが、この朝の時間に仕事をしています。
「朝起きてすぐに頭働かないよ」って思いがちですが、全然! かなりの集中力でサクサクはかどっちゃいますね。
『早起きは三文の得』なんて諺もあるしね。