即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

大盤解説会に対する一考察

2008年09月21日 21時27分02秒 | 将棋
将棋連盟における大盤解説会に関して「二千円の価値」という記事書いて、いろいろご意見いただきました。
反論も含め、かなりの反響でしたし、この問題については思うところかなりあるので、再度取り上げます。

コメントでいただいた皆様のいろいろなご意見、それぞれ面白いので部分的にですけど再掲します。
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Danchoさん  「2,000円…」

小生も、帰省して時間があれば月曜日に年休を取って「女流棋士スーパーサロン」へ行きますが、そこでも1回2,000円徴収されます。

それで1局指導対局が受けられるわけですが、少し高いかな?…とは感じます。

普通の指導対局って、こんな感じなんだろうな…と考えると、タイトル戦会場で同時に行われるイベントとして指導対局があるじゃないですか。あれって無料だとしたら、そっちの方が得のような気がします。

小生の場合、「わざわざ山口からいらしたんだから…」と、鈴木初段のご厚意で2局指してもらえましたが、山口でなかったら…こんなことないかもしれないし…。

少し、「お客様、いらっしゃいませ。存分に楽しんでくださいね…」という雰囲気が足りないと感じた点では、このエントリーと似た感想なんだろうな…と感じます。

ファン層の裾野を広げようという姿勢が、やはり足りないのかもしれませんね…。

その意味では、ブログ研のメンバーの皆さんからボトムアップじゃないけれど、そういう地道だけど活動から、意識改革に繋げることって必要に思いますね。

2,000円って、微妙ですが、少し壁みたいなものを生んでいるような気が、やはりします。
今までやっていたことを今まで通りなら、無料でも良いかな?と個人的には感じますが…皆さんはどう感じていらっしゃるんでしょうかね。

入門者だから…と変な諦め感を持っていましたが、一方で少し高いかな?…とずっと前から感じていたDanchoでありました。

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よっしーさん 「おおむね同感ですが」

私も大盤解説会で同じような感想を持ったことがあります。殺伐とした雰囲気をあえて維持しているような。本当に今日解説会あるの?って感じ。

ただ、私は将棋連盟(の職員)に普通のサービス業のような接客は難しいと思っていて、その点に関してはあきらめるようにしています。やはり民間企業とは違いますし、どんな団体にも長所短所や得手不得手があります。将棋連盟については私は長所だけを求めて、短所には目をつぶるというスタンスです。
無理やり例えると、接客はいいかげんだけど味だけは絶品のラーメン屋に入る前の心境と同じです。

それから解説会のおもしろさは、やはり解説者(と聞き手)によるところが大きいと思います。A級棋士の中でも「当たりはずれ」があると思っています。名人戦第五局解説会の木村八段-鈴木かんな女流のコンビが絶賛されていたのは他のブログにあるとおり。

2000円という金額については、ほぼ満席だったということですし、市民感覚としても妥当な額だと思います。極端に言えば、3000円でも満席になるならば、それでもよいということです。儲けすぎの件は、公益団体になってから議論することになるでしょうか。今はとにかく儲けてもらって、赤字団体にならないことを希望しています。

ファンサービスや普及は大切です。でも、大盤解説会にそれを求めるのは現時点では難しいかもしれません。職員のマンパワー的にも。今は、おまけのイベントという要素が強く、解説会があること自体を我々がありがたく思うという段階ですかね。ところで、無料にしたとしても、物理的に70人しか入れないので、かえって混雑して入れない人が出てきそうです。

なんだかんだ言っても今回の解説会には不満だったんですよね。お気持ち察します。その点は棋士のみなさんに上手な解説ができるように努力してもらうしかありません。書道と同じように。
私の提案としては、解説会の後に来客者にアンケートをとったらどうかなあと。
「どちらかに丸をつけてください。今回の解説会は、
おもしろかった・つまらなかった」
ずばり2択。
その結果を連盟HPに掲載し、解説者のギャラに反映する。
どうですか。やりすぎですか。

昨日のマイナビに関連して。
将棋連盟と正反対なのがLPSA。
こちらは、丁寧な接客ですが味は普通。
なかなか両立は難しいようです。

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こてくんさん 「「女流棋士スーパーサロン」の2000円だったら・・・・」

「女流棋士スーパーサロンの2000円だったら安いと思います。
だって、あれ、

『平手』でも2000円なんですもの(また挑戦してみたいなぁ~~~・笑)

大盤解説会が2000円・・・・・・・ちゅうのは、こてくんにとっては、微妙な数字です。

確かに・・・・・安いような安くないような中途半端な金額で、しかも『映画』よりは200円高い・・・・・・・。確かに微妙すぎます。

1200円だったら、いいのかもしれませんが・・・・・。
いや、しかし、神吉先生や山崎先生の解説だったら3000円でも払いたくなるような、面白い解説もあるし・・・・・・・・。
う~ん・・・・・・・。

わたしは、名人戦のあの凄い豪勢な大盤解説会に行った事がないですから・・・・・・。(笑)

nanaponさんは、いい解説会を見たことがあるという経験が、今回の場合ちょっと裏目に出てしまったのかもしれません。

『批判的』・・・・・・??
いえいえ、こういう意見が出る方が、まだ健全です。
わたしの場合、変に慣れてますので、こんな意見がなかなか書けないんですよ。
ええ。(笑)

>将棋連盟の職員さん・・・・・

よくも悪くもあんなものです(笑)
『女流棋士スーパーサロン』で初めて連続2局指しを提案したのは、わたしなのですが、その時も、『前例がないですから』と一旦突っぱねられそうなのを、
「じゃ、前例を取っ払えばどうでしょう??」
と言って、サービスで2局指してもらったのも、環那ちゃんのサービス精神から来たもので・・・・・・・。

あっ、あの時は、まだ、「女流棋士スーパーサロン」が始まったばかりだったからなぁ~~~。
今思うと無茶ばかり言ってますなぁ~~~。わたしも(笑)

PS・将棋のプロだったら、指導対局料も『変動制』にしちゃったら
いいんです。
このランクだから、これくらい・・・・・じゃなくて・・・・・。
面白い棋士だから、3000円とか、いまいちだから、200円とか・・・・・
(ぉぃぉぃっ)
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ssayさん 「貴重なご意見だと思います。」

「いい」とか「悪い」とか言うよりも、それが必要であるならば、やらざるを得ないというのが人間ではないでしょうか?

連盟なんてこんなものだ、と言ってしまえばそれまでですが、いくら棋士達や女流棋士達が将棋祭りなどのイベントなんかでファンに対してサービスしても、総本山の将棋会館がこれじゃあ、どうしようもないではないですか。
だったら、棋士達は一切のファンサービスをやめて、ひたすら将棋会館で将棋だけ指していればいいのです。

誰かが言ってあげなければ気付かない、ってことは多々あります。ぼく自身だってそうです。

「プロ」と銘打つ存在がサービス業以外の何ものでもあるはずがありません。だから、ぼくLPSAが「女子プロ」と付けたことに、すごい覚悟というか潔さというか、そういうものを感じたのです。

2000円が高いとか安いとか言うよりも、こんな待遇されたんじゃ、タダでも行く気になれません。

ファンに媚を売る必要はありません。
普通に感謝の気持ちを持って接すればそれでいいのです。普通に。
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皆様、いろいろ貴重なご意見、ありがとうございました。

あー、そういうことだったのね。わかりました。
連盟でお金取るのは、A級とか、一流棋士の解説。
新聞社とか、他の場所で解説会やる時は、Bクラス以下の棋士。
だから無料。
外には、そういう人しか出さないよ。

Aクラスの人気棋士は、連盟でやる有料の解説会にしか出さない。
そういう人気棋士は、いわゆるマニア、つまり「たにまち」的な特権階級的方々のためのもの。
そういう方には二千円くらい払ってもらう。
二千円くらい平気で払ってくれる。
サービスも部屋も悪いかもしれないけど、
解説の棋士が一流なので、そこにお金を払う価値がある。

そういう理屈ですね。

でも、逆に言うと、そこ(解説者)に価値があるので、施設とかサービスとかの価値を上げなくてもいい。上げる必要はなし。

CSとか、CRMとかの意識はないです。

よっしーさんはこのようにおっしゃっています。
「私は将棋連盟(の職員)に普通のサービス業のような接客は難しいと思っていて、その点に関してはあきらめるようにしています。やはり民間企業とは違いますし、どんな団体にも長所短所や得手不得手があります。将棋連盟については私は長所だけを求めて、短所には目をつぶるというスタンスです。」

でも、そこはちょっと異論反論でして、
「私は将棋連盟(の職員)に普通のサービス業のような接客は難しいと思っていて、」というのが、なんでなのかな?って不思議です。

そんな特殊な人たち?(そんなことすらできないって、どういう育ちの人?)
来てくれた人に笑顔で「いらっしゃいませ。」とか「こんにちは。」とか、
「あちら空いてますのでどうぞ。」くらいなんで言えないわけ?

あの偉そうで無愛想だった国鉄職員だって、JRになりしばらくしたら、ぎくしゃくなりにちゃんとできるようになったじゃない。
誰かがちゃんと教えれば、誰だってすぐできるよ。

ファミレスや居酒屋の朝礼みたいに、全員で、
「いらっしゃいませ!ありがとうございました!」って声出しの練習したりして。
(笑)

まあ、理事長の方針で、そのような考え方でやろうとするかどうか、ですね。
そして、来場者(お金払ってる人)がどう思ってるかどうか、です。

これは、CSまでもいかない話で、世間では当たり前の話。
まして、(少しでも)お金取るのならば(お客様商売なら)当然ですよ。

それ以上に、サービスのプロフェッショナルなオペレーションやおもてなしの心を求めるとなれば、また少し次元が違う事になるかもしれないけど、
それくらいやれよ、それくらい、今の世の中、当たり前じゃん、って言いたい。
サービス業でなくったって、それくらいは当然の世の中。

おっ、少し、ハイテンションになってきたぞ。(笑)

やっぱ、なんか、世間の感覚とずれているよ。
相撲協会の風土と似てない?

いつもの常連の2千円払う事をなんとも思わない人たちばかりならまだいいけど、そうじゃない新しい人も呼びたいんでしょ?
将棋の魅力、タイトル戦の醍醐味を味わってもらいたいでしょ?
普及が何よりも大事、って誰かが言ってますよね?
そのための大号令ですよね?

2千円くらいなんとも思わないマニアの常連の人は、もっと工夫したりサービスしたりして(例えばもっと広くて立派な部屋でちゃんと飲み物出したりするとか。)、5千円とか1万円取れるような企画に変えればいいし。(客単価アップ)

新たなビジネスモデルやサービス向上による収益性のアップなど、いろいろ考えられるんじゃないの?(新事業開発・収益性向上)

来場者アンケートやってるんだよね?ちゃんと分析して、今後の戦略立てているのかな?(市場調査・分析)

どちらにしても、僕の勝手な感触では、消費者としての金銭感覚に違和感がある。

朝日や毎日でやった解説会は、無料だったけど、
あんなに広くてきれいな部屋でだったし、500円くらい払ってもいいかな、って思う。
連盟のと違って、
5,6人くらいのスタッフが、最後にちゃんと見送ってくれて、
「ありがとうございました。」とおじぎしていたよ。

そして、話題性の高いタイトル戦などは、一流棋士で金の取れる解説者を起用して、(連盟のあの狭い部屋でなく)それこそ広いホールを借りて、有料にして、ちゃんと儲ければいいのに。
そういう事業企画、やらないの?
その方が、多くの人(マニアだけでなく、潜在将棋ファンも)に見に来てもらえるし、断然普及になるでしょ。

それから、こてくんさんのおっしゃるように、解説者のランクで値付けが違うのも面白い。

羽生四冠の場合は、1万円、とか。
(自分が出てばかりで、解説なんかやる暇ないか。)

同じ一流棋士でも、話のうまさやサービス精神など含め、人気・需要がある人は高くする。

当然ながら、A級ではなくても、先崎八段とか、神吉六段などは、高い料金設定になる。勝又教授なんかもかなりの人気になるはず。
加藤九段は、もしかしたら森内九段や佐藤棋王よりも、値が張るかもしれない。

そして、やってみた上で、集客力、来場者満足度を見て、次回は株価のように料金が上下する。

「客が少ない+満足度が低い=料金が下がる」のはいやだから、棋士たちもより楽しんでもらえるように工夫する。
エンターテインメントとして、よりわかりやすい解説の仕方を研究する。
研究会を開く。他の棋士の解説会を聞きに行く。

えっ、本業じゃないのだから、やりすぎ?
だって、普及に力入れるんでしょ?

先崎八段、
先月より100円高で、現在3500円。

行方八段は50円安で、現在1750円。

なーんて。

以上、全くまとまりない思いつきですが、現状のやり方、料金、でなく、皆でアイディアを出せば、もっといろんな楽しいこと考えられるし、儲ける事もできるし、普及につながることもできる、と僕は思うわけです。
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2 コメント

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異議あり (振られ飛車)
2008-10-02 22:32:11
自動改札が導入されて、ほとんど改札に人がいない、さらにたいていのきっぷは機械発券、あるいはICカードになってしまって人が介在しなくなっているだけだ。
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?? (nanapon)
2008-10-06 17:11:35
振られ飛車さん、こんにちは。

>自動改札が導入されて、ほとんど改札に人がいない、さらにたいていのきっぷは機械発券、あるいはICカードになってしまって人が介在しなくなっているだけだ。

これ、大盤解説会の記事なんだけど、異議ありと言われても・・・。
線路ネタのコメントの間違いですか?
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