即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

失敗の勧め

2013年04月21日 20時10分27秒 | 仕事
最近、いろんな仕事関係の人と話していて感じること。

アベノミクスで多少は上向きのところもあるけど、まだまだ数字に苦しんでいるところが多い。
目先の数字を上げないとやばい。
もう少し利益出ないとこのままではまずい。
上層部も現場もひっちゃきになっていろいろがんばっているもののうまく行かない。改善できない。

短期的に、あれがうまくいかないから、これやってみる。
それだめだから、元に戻そう。
これで勝負して対前年クリアできなかったら、全部中止だ。

余裕のないことが、失敗ができない状況を生み、どうにものっぴきならない閉塞状況になっている。

戦々恐々。仕事も楽しくない。

生き生きと、明るい未来に向かって目をキラキラさせてる人は極めて少ない。

皆、窒息しそうなストレスの海の中で溺れている。

こんな記事がありました。
まじめに規則を守って仕事をすればするほど、ダメになっていく日本

一部引用します。
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その中で、どんな組織からも出てくるんですよね、ルールばかり気にする人が。

石橋を叩きに叩いて、最後は叩き割る。

いつも結論は、「やめましょう」になる人が。

 <中略>

ルールを守ることに汲々とするより、まず、やってみる。

そして、失敗して直した方が、失敗を恐れて停滞するより良いのではないか。

日本では、ちょっとしたルール違反を口うるさく言う人が多すぎる。

むしろ、いまの日本に必要なのは、失敗を叱らないこと。

チャレンジしないことこそ、恥ずべきこと
じゃないですか。

規則にがんじがらめの組織、規則の中身を考えもせず、規則ををひたすらまじめに守ろうとするカルチャー、こういったものを変えないと、日本の復活はないと思う。
--------------------------------------------(引用終わり)

新しいことにチャレンジできない。
イノベーションが進まない。
ベンチャースピリットが育たない。
今までの枠組みの中で、組織や個人の成功体験や既得権益の中で、すべては保守的に停滞的に回っていく。
声の大きな人たちの論理的でない頑なさをなかなか突破することができない。

日本の活力がどんどん落ちていってる。

過去にも関連記事、いろいろ書いてきました。
天下の悪法
かなり深刻なコンプライアンス病の蔓延
リスクを取らないトーナメント戦
失敗は協力者
短期は損気

今までのことに捉われずに、どれだけ課題解決のための新たな発想やアイディアが出せるのか。
そして、困難を乗り越えて反対勢力を押し切ってそれを実行し切れるのか。

失敗を成功までの一里塚と捉えることができるのか。
失敗しても自分が責任取るからという上司がいて、思う存分伸び伸びと100%の力を発揮できるのかどうか。

将棋でも何でもそうだけど、これで負けたらやばい、まずい、と思って指してると、手が伸びない、盤面を広く見られない、結局自分の力を出し切れないことになる。
昨日の電王戦も然り。
これではいい結果は生まれにくい。

このメンタル。
この壁をどう打開できるかが、今の日本のビジネスが発展していけるかどうかの鍵となるに違いない。
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