即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

「普及」の一念

2007年10月02日 23時16分48秒 | 将棋
先日、「指さない将棋ファン」さんからのコメントで、こんなリクエスト、ありました。
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  ところで、石橋女流四段が麻雀(麻将)でも専門家を目指すという話には驚きました。
 nanaponさんはいかがお考えでしょうか。
 石橋四段らしい旺盛なチャレンジ精神の発露なのだとは思いますが、個人的には、今は将棋に必死で力を入れて、石橋四段自身の実力アップはもちろん、LPSAメンバー全体の実力アップを図らないと、せっかく順調に船出した組織の存亡にかかわる、というような時期なのではないかと思うのですが。
 囲碁の方では、昔、関西棋院が独立した際、当時唯一のタイトル戦だった本因坊戦で、リーダーの橋本宇太郎本因坊が、日本棋院の若きエース坂田栄男七段の挑戦を退けたことで、弱体で存続も危ぶまれていた組織の命脈が保たれることになったという有名な話があります。今度の女流王位戦は、LPSAにとってはそれに似た位置づけの戦いになるのではないかと思われます。
 そのあたりのことも、いずれこのブログでとり上げて下さるであろうことを期待しています。
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ということで、かなり難しい問題ですが、書いてみますね。

以前、《今日も元気に生きていられること》という記事書きました。

先日のPDGの中で、ゲストのLPSA大庭美夏さんが語ってました。

LPSAの中で、中井さん、石橋さんの二人は他の人とまるで違う、と。
大庭さんはよくその二人に言うそうです。

『自分たちが普通と思わないで欲しい。』と。

棋力だけの話でなく、気力の話。(笑)

なんせ、今回の独立に向けてのいろいろな件でも、中井さんと二人で、活動の中心となり、LPSA設立に向け、獅子奮迅の活躍というのは周知の事実です。

設立後も、スポンサー獲得などの渉外担当理事として、駒込事務所に連日徹夜の毎日。そのポジティブなパワーと持ち前の明るさは、「台風娘」という名の通り、皆の尊敬を集めていると思われます。

松本博文ブログネガティブボーイ、ポジティブガールに出ていたマトリックス、ご覧ください。(他の方々の名前入りのものは極秘だそうですが)

このような位置付けだそうです。

反面、そのような人一倍のパワー、根性、気迫、才能、なわけなので、
(多分ですが)(普通の人から見たら)あのパワーについていくのは大変、あそこまで自分は到底できない、というようになっちゃうのだと推測します。

どこにあれだけのパワーがあるのか、誰をも幸せに変えてしまう底知れぬパワー。

渉外や外部のネットワーク作りだけでなく、連盟書道部の師範もやり、さらに養護学校に通っていた経験を活かし、教室や大会などでハンデを持つ方への普及活動にも余念がない。

今回の女流王位戦第一局の前夜祭の挨拶でも、何度も強調していますが、彼女にとって(LPSAにとって)、今、将棋の普及ということがかなり大きな使命としてあるのだと思います。

ご指摘の、麻雀(麻将)の件で言えば、別に将棋をそっちのけで麻雀に邁進するわけでもなく、そちらにも世界を広げて、より幅広い活動の中で、将棋の普及とかPRができたら、という意図なのではないかと、勝手に推測します。
(もちろん本人に確認したわけでもないので、間違っているかもしれません。)

今の彼女にとって、それ以上の優先順位のものがあるはずはありません。

(なんて書いた途端、こんなインタビュー記事、見つけました。本人が語ってます。)

再び師匠の清水女流二冠と相まみえることになった今回の女流王位戦は、LPSAにとっての初タイトルということもあり、決して負けられない一戦になっているはずです。
皆を引っ張り、LPSAの活動基盤をもっと安定させ、何よりも将棋の普及、及び女流棋士の発展のために、身を粉にしてがんばっている台風娘。

なんであんな若いのに、あんなに(人間的に)強いんだろう、と尊敬しちゃいます。
目的や情熱があるとは言え、なんであそこまでがんばれるんだろうと、感服しちゃいます。

ということで、長くなりましたが、
初の、全日本新日本、
じゃない、
連盟協会の対決。
『タイトルを獲りに行く』、と敢然と宣言したLPSA中井代表。
負けると、罰ゲームが待っている、石橋挑戦者。

そんなプレッシャーの中、
大事な初戦の見事な勝利、おめでとうございます
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3 コメント

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他にプレーしたらいけないの? (振られ飛車)
2007-10-03 22:10:37
三昔も前、週刊誌の麻雀対局で勝浦九段あたりがよく打ってました。森九段、内藤九段、米長会長も名前を拝見したことがあります。

羽生二冠のチェス、片上五段のバックギャモンと将棋以外にも戦っておられる(渡辺竜王のウイイレは?)棋士もおられます。

なにも全ての棋士が山田八段である必要は無いのではないでしょうか。
返信する
ある意味… (Dancho)
2007-10-04 00:17:04
nanaponさん、こんばんは。

これ…色々なプレッシャーが襲い掛かっている中での勝利といえますよね。

「たいふー」さんこと石橋女流四段の頑張り…そして第1局を見事に勝利。
しかも、中盤は、どちらが優勢だか分からない乱戦を制したわけですから…凄いことです。

ある意味…歴史的な1勝かもしれません。

ですが、「歴史的」とするためには、奪取が必要でしょう。

大変でしょうけれど、頑張って欲しいです。

応援したいですね。
返信する
コメント、ありがとうございます。 (nanapon)
2007-10-05 19:57:20
☆振られ飛車さん、こんばんは。

>三昔も前、週刊誌の麻雀対局で勝浦九段あたりがよく打ってました。森九段、内藤九段、米長会長も名前を拝見したことがあります。羽生二冠のチェス、片上五段のバックギャモンと将棋以外にも戦っておられる棋士もおられます。

まあ、そうですが、敢えてLPSAのHPで、PR(告知をした)、というところがミソです。まあ、個人で勝手に趣味でやってるというのとは、そこのところが違いますよね。なので、僕としては、記事に書いたような意図があるはずだろうという読みをしたまでです。
(前に竜王のところで、競馬なんかやめて、将棋に専念した方が、って意見がありましたが、それは行き過ぎの意見だと思います。)

☆Danchoさん、こんばんは。

>「たいふー」さんこと石橋女流四段の頑張り…そして第1局を見事に勝利。
しかも、中盤は、どちらが優勢だか分からない乱戦を制したわけですから…凄いことです。

はい、よく勝ち切りましたね。プレッシャーの中で。

>ある意味…歴史的な1勝かもしれません。ですが、「歴史的」とするためには、奪取が必要でしょう。

はい、ぜひ奪取して欲しいです。
師匠の清水さんには、過去ずいぶん貢献したので、もうそろそろこの辺で、と、挨拶してましたけどね。
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